医療ビザ、年度内の発給、

2010-07-01 08:32:10 | Weblog
医療滞在ビザ、年度内に発給(日経7月1日付)
外国人患者受け入れ拡充

政府は、国内医療機関で外国人患者を受け入れる「医療ツーリズム」を拡充する為、2010年度中に医療滞在ビザ[仮称]を創設する方針だ。日本の医療サースを提供する海外拠点を整備するほか、国内医療機関と外国人患者とを結びつける組織も立ち上げる。日本の高い技術とサービスを活かし、海外で増す医療通訳士講座ニーズを取り込む狙いがある。

政府は、先にまとめた新成長戦略で、医療・健康産業の国際化を打ち出している。医療サービスの活性化を検討していた政府の有識者会議「医療産業研究会」が30日、具体策を盛り込んだ報告書を公表、これを受けて、経済産業省と外務・厚生労働省などを軸に対応策を固める。
高度な医療サービスを受ける目的で来日する外国人患者を増やすため、余裕のある滞在許可期間の設定や弾力的な期間延長を可能にする医療滞在ビザを新たに設ける。90日まで滞在可能な商用ビザの目的欄に「医療」を追加するなどの案を今年度中に検討する。
また、我が国が外国人患者の受け入れに必要な能力があると認定した医療機関についての規制を見直す。医療法上の病床規制を緩和したり、外国人医師の受け入れ制限を撤廃すると言った方向で、受け入れ環境を整える。
また、海外医療機関との提携や日系医療機関、診断書センター等を通じて、日本の医療サービスを提供する海外拠点の整備も進める。世界的に高度な技術を持つ先端X線や内視鏡治療などをアピールし、国内に外国人患者を呼び込む。
日本は、磁気共鳴画像装置(MRI)の設置数が、世界で突出するなど高いインフラ水準を誇る。癌検診等に来日する外国人も増加基調にある。政府は、外国人患者を国内医療機関に斡旋するセンターの設置や、専門用語が必要な医療通訳の育成にも力を入れる計画だ。
経産省の試算によると、50万人の外国人患者の受け入れで約1兆円の経済効果が生まれる。シンガポールやインド、タイなども医療を成長分野と位置付けており、アジアでの医療の国際競争が加速する傾向にある。
以上

最新の画像もっと見る