「日本のメディカルツーリズム」セミナー(12月12日)開催に向けて、現状のご報告

2010-12-05 08:34:32 | Weblog
12月12日の「日本のメディカルツーリズム」セミナー開催に向けて
「メディカルツーリズムの現状」をご報告

皆様のご清栄をお慶び致します。
さて、メディカルツーリズムをめぐる今年の動きを概観してみますと、一部では、前進したり後退したりとジグザグの動きでしたが、大方は、一歩一歩と着実に前進をしてきました。
又、一部の医療業界でのメディカルツーリズム反対論もありましたが、実際の社会的動きとしては肯定論が強く、反対論は影を潜めつつあるように思います。
その結果、今日では、全国的にもメディカルツーリズム推進の動きが一層大きく前進し始めていると感じています。その実例を挙げれば枚挙にいとまがないと言っても大げさではないでしょう。
結局、その前向きの強い動きの底流に潜むパワーは、既に大勢の方が何度も指摘されているように、次のような事情に基づくものと推察しています。

(1) 10数年来、一貫して成長と発展を遂げてきた(東南アジア・韓国を始めとする)「メディカルツーリズムへの国際的な動き」の広がりと深化が今もなお(大きな将来見込みと共に)続いていること
(2) 欧米における重要な医療問題、即ち、際立つ高額な医療費や入院待機期間の長期化の傾向など、アジアなどへのメディカルツーリズムの潮流をひき起こす事情は、いづれもが欧米における根深い経済・社会情勢上の困難な問題より派生しているものであり、近い将来に於いても容易には解決しそうにないこと
(3) 他方では、安価な医療費を誇る東南アジア・韓国等における医療水準が年々高まってきており、持続的に盛んなメディカルツーリズムを通して、これらへの世界の人々の信頼が確立されつつあること
(4) とりわけ、タイランドにおけるメディカルツーリズム大成功の理由は、同国が観光資源にも恵まれていることが識者より指摘されていますが、幸い、我が国も観光資源の豊かさに於いては、同国に勝るとも劣ることはないと思われるため、ある程度は行き詰まり傾向の見られる日本国内観光への打開策として、新たな(魅力ある)顧客誘引の目玉がどうしても必要と考えられる
(5) 我が国が、世界一の長寿国として自国の医療水準の高さや品質の良さを誇るなら、世界の人々への積極的な医療サービス提供でもって、病の予防をしたり、病に苦しむ人たちを直接的に救う奉仕行動に喜んで出るべきであり、そのことが、副次的に多少の経済的利得を獲得できる機会ともなれば、人口減や少子高齢化、若干の窓口支払いでの医療費高騰などを原因に、国内の病院施設における外来患者数や入院患者数が明らかに減少している今日に於いては、外国人患者等の受け入れサービスの開始や強化は、ベストの選択だと言えるでしょう。
(6) 幸い、様々な分野にわたる政府の強力な支援もあり、地方公共団体や民間レベルでのメディカルツーリズム推進への機運は、(この動きに共鳴や賛同しない地方自治体を探すことの方が難しい程に)強力かつ一斉に高まっていること
(7) メディカルツーリズム推進上で、多くの医師や医療関係者から非常に強く指摘され、心配されもしていた多言語・外国語対応への問題も、当アカデミーに代表される多言語に通ずる医療通訳士養成の動きの活発化と全国への広がりによって、今後は大きく改善・解消される見込みがしっかりと立ち始めていること
(8) しかも、当アカデミーでは、医療通訳士養成プロセスや資格授与時に於いて「通訳ミス」を防ぐための徹底的な予防策や善後策を講じているため、安全な医療通訳士を安心して利用できることへの信頼感が次第に世間に広く認知され始めていること
(9) 更に、外国人顧客が、安全でかつ安心して医療ツアーを享受できるように、仲介事業者に求められる、「適切で且つ責任ある行動基準」如何についても、例えば、一般社団法人日本メディカルツーリズム協会において、世間や関連業界に対して問う動きが出てきていること
(10)メディカルツーリズムに於いて、先ずは「正しくかつ適切な医療情報」を外国の顧客に、入手しやすく、かつ理解しやすい形で提供すること、見込み客や患者等に十分な「選択の余地」を用意することにおいて必須の「高度な情報処理技術」の確実な習得なども、例えば、当アカデミーの「メディカルツーリズム管理者」講座に於いて相当程度にまで高められていること
(11)我が国に於いては、米国発の病院評価規格のJCI認証取得病院は、未だ亀田総合病院一つしかないものの、取得へと向かって現実の動きをしている各地の病院は少なくはなく、数年以内に大きく花開く期待が持てること。
ちなみに、JCI認証は、米国人向けのみならず、病院サービスの品質を広範囲にかつ高いレベルで保証しているために世界中にその名声が広く知れ渡っていて、米国以外の国々からの集客もしやすいことは、大きなメリットとなっているでしょう。
(12)大阪大学が、英断を持ってサウジアラビアからの患者を公式に受け入れ始めていることは、大きなインパクトを今後の日本の医療業界に対して与えるものと思われます。
(13)徳州会グループが、ブルガリアに引き続き、英国のケンブリッジや国内の国際空港をもつ成田市に国際化病院を建設する動きも、医療の国際化の代表的な動きを示すものとして注目に値します。
(14)群馬大学などの重粒子線治療技術の最前線も、重病に苦しむ世界のがん患者を惹きつける大きなパワーを発揮するでしょう。
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以上、枚挙にいとまがない程の数多くの理由があって、我が国の医療は、いよいよ国際化に向かって大きく舵を切り始めたということができるでしょう。

「日本のメディカルツーリズム」

≪セミナー開催≫ホームページとご参加申し込み
⇒⇒⇒http://j-mta.com/index.html

平成22年12月5日 日曜日
東京通訳アカデミー・学院長・岡村寛三郎
一般社団法人日本メディカルツーリズム協会・副理事長
特定非営利活動法人 日本通訳案内士連合 理事長
〒101-0052東京都千代田区神田小川町2丁目6番12号 東観小川町ビル8階
☎ 03-3233-7518 or 03-5577-6293 Fax.03-3294-7410
Eメール:okamura3@oksemi.co.jp




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