為替や経済の変動と私たちの今後への対応策について

2010-05-24 05:22:23 | Weblog
為替の変動と今後の対応策

さて、ギリシャ危機の深刻さと解決困難さを考えれば、当分の間は、円高の進行とドルやユーロ安の傾向が強まると考えることが妥当でしょうか?
我々庶民には、到底正確な予測はできませんが、我々なりに今後の大方の趨勢を予測しながら、それなりの対策を立てて自身のビジネスへの危機到来をできる限り避けて行くしかありません。
現在進行中の円高とその逆のドルやユーロの低下傾向は、欧米からの訪日者数を再度減少させる要因になります。他方、相対的な中国「元」の安定性から見れば、中国からの訪日客数や在留中国人数は今後も安定的に上昇ないしは推移すると考えられます。
円高傾向は、更なる国内景気の悪化予測や需要縮小による影響を避けるために、日本の企業やビジネスマンが海外に進出する潮流や傾向を益々盛んにするでしょう。そのことが、海外に駐在することになる日本人ビジネスマンやその家族等の益々の増加を予測させます。
そうだとすれば、国内的には、中国から増加する訪日客数や在留中国人数を見込んだ準備が必要であり、他方で、海外に渡航し駐留することが多くなる日本人向けのサービス提供への準備とが重要になってくるでしょう。
この傾向を、もし、私どもが運営する東京通訳アカデミーの今後の運営方針に反映させるとするならば、とりわけ中国語の医療通訳士やメディカルツーリズム管理者には、日本国内の病院向けサービス需要の増大を予測するように指示を出し、英語の医療通訳士には、国内向けよりも益々海外に滞在する日本人向けに、自らも海外渡航とそこでの居住を辞さない覚悟と準備とが必要になることを説かなければならないでしょう。
併せて、訪日者数や在留者数が増える中国人向けには、様々な生活場面で必要となる(中国語)司法通訳士や行政通訳士などの需要増大を予測するべきことになります。
このような予測が、持続的に正しいと言う保証は何もありませんが、起こりうる可能性として考えられます。その時、その結果が好ましいかどうかは別にして、一つの社会的事実として認めなければならず、日本の社会の大きな変動につながるかもしれません。
時代の様子のみならず人の行動や考えも、「いつも曲がり角」であり、一定のところで留まることをしません。そういう物の見方を基本にしつつ私たちの今日の方針を決めなければなりませんね。
以上