航空業界と訪日観光客の行方、そして医療業界の今後

2009-09-20 22:58:06 | Weblog
航空業界と訪日観光客の行方、そして医療業界の今後

世界的な航空業界の苦境は、国境線を越える旅行客のみならず、国内便の利用者数さえ減少傾向にあることを物語っています。観光地で見かける旅行客に外国人は少なからず混じっていますが、姫路など地方の観光地では、ガイドを伴っている外国人観光客などは全く見かけなくなりました。
日本は安全な国ですし、英語などの案内書やパンフレットも溢れるほどに出回っていますから、不況による節約志向と相まって、ガイド料金支払いが必要なプロの通訳ガイドを求めなくなったのでしょう。
そこで、春のゴールデンウィークに匹敵するほどの秋の観光シーズンを迎えているというのに、通訳ガイドの手帳に外国人をエスコートする仕事のスケジュールが全く書き込まれていない日々が続くということもあるように聞いています。
今回の世界同時不況やインフルエンザの影響による外国人観光客の大幅な減少の行く末が相当長期間でかつ大きく心配される今日では、そのような外部環境の厳しさを乗り切るために、発想を変えて、否が応でも新しい時代環境に合わせる能力や技能を身に付けていく努力が不可欠です。
以前からも繰り返し発表していますが、この世界同時不況の最中にあっても、医療業界だけはかなり深刻な人手不足の模様です。試しに大手の病院の求人広告をご覧ください。もちろん、応募するには、医療に関わる特別な資格が必要です。それらは、いずれも数年の年月と膨大な経費とエネルギーとを必要とすることが多いため、簡単には挑戦できません。諦めるしかないのが実情であるかのように見えます。
しかし、生活をしていくためには、ここで簡単に諦めてはなりません。又諦める必要もありません。私ども東京通訳アカデミーが用意しています医療通訳士講座は、僅かに5ヵ月間の短期の期間で、コストも教材費等を併せて17万円という適切な価格で(時間単価1700円で100時間の授業とテスト)、病院や製薬業界などの施設に歓迎される医療通訳士というハイレベルな(民間)資格を取得できるチャンスを皆様に提供しています。
9月から開校していますが、お陰さまで口づてなどにより日本人の間でのみならず中国人の若者の間でも人気を獲得しつつあり、とても熱心な受講生にも恵まれています。

ところで、発展途上国の病人にとっては言うに及ばず、健康診断を受けたい外国人富裕層にとっても、日本の医療施設や医療水準の高さはとても魅力的です。
しかも、米国などに比べると手術費も格段に安いという統計資料も発表されています。また、病院の患者向けサービスの内容やレベルも、診察・治療を受けるのに数時間や数ヶ月間もの待機を強要されることもまれではない英国などに比較しても、夢のようなものです。
そのようなわが国の高度な医療水準とサービスの恩恵を受けるべく、世界中からの訪日が増えた時、患者と病院側との言葉の橋渡しをスムースに行う助をするのが、医療通訳士なのです。米国などの事例でも明らかにされていますが、ボランティアでの通訳や患者家族や友人の通訳などでは、緊張した雰囲気に包まれた診察室内での命や健康にかかわる大事な会話を適切・正確には通訳できないために、誤診や結果としての重大な医療ミスが生じているのです。
そこで、医療業界がいよいよ国際化に向かって真剣に初準備に取り組み始めた今日、近日中に、治療や健診目的の外国人の訪日数が大きく伸びてくることがかなりの確かさで予測できますから、医療通訳士の需要は今後かなり大きなものになるでしょう。
医療通訳制度の普及と改善が進んでいる米国では言うに及ばず、東南アジアの先進各国や本年5月に於いて医療の国際化に踏み切った最近の韓国などでの事例も、医療通訳の必要性や需要の大きさを明瞭に物語っています。
繰り返しますが、このように医療のグローバル化の進展については、タイやシンガポール・マレーシア・インドなどの東南アジアの国々が先遣隊を務めていますが、日本ももう間もなくそのような状況を迎える「日の出の時」に至りつつあります。
わが国が、医療の国際化に後れを取った理由はいくつか考えられますが、最重要なものは、物づくり産業の大きな成功により、その利益が国内に循環し、国民皆保険など医療制度の整備が進んだため、取り立てて、医療事業の振興を持って内需拡大策に仕立てたり、外需の取り込み策として企画される必要性がなかったことでしょう。
しかし、モノづくり産業の成功にも頭打ち現象が見られたり、老齢化や少子化の始まりと共に、医療費のうち続く高騰を将来の国家財政が支え切れないと感じられるようになって、次第に国家による医療費の抑制策が敷かれるようになりました。
それにも拘らず、最新医療機器類の設置や更新の必要性は、医学やテクノロジーの発達に応じてとどまるところを知らず、同時に医療関係者の人件費も高額に亘るため、医療業界におけるコスト吸収力が弱まり、業界の疲弊が目立ち始めました。
ここに到って、医療業界の苦境を救済する方策の有力な手立てとして、外国人富裕層を勧誘することが重要な国策的色合いを帯びてきました。
幸い、医療の国際化システムの運用に関しては、既にアジアの各国で多くの先例があるのみならず、人口大国の中国において経済的発展と共に富裕層の拡大が顕著であり、隣国日本の高度な医療施設やサービスを求めて訪日を希望する人たちが増えてきています。
こういった外部・内部両方の環境や条件の充足により、わが国での医療の国際化は、正に現実味を帯びてきまたのです。
のみならず、民主党の新政府も、医学部学生の50%増員や国民総医療費の継続的な増加にも理解を示していることが、その選挙マニフェストにおいても明らかですから、今後の医療業界の発展は大きな注目の的となっています。
さらに、医療の勉強は、自分のみならず家族や友人の健康管理にも役立つ知識や技能の習得が一杯あるため、仕事確保面に於いてのみならず健康の維持や長寿にも大きく貢献するメリットがあります。
そのようなわけで、ぜひとも、一人でも多くの皆さん方におかれて、将来性ある医療業界に関わり、とりわけ安価で学習システムにも近づきやすく、短期間で修得のチャンスもある東京通訳アカデミーでの医療通訳士資格の取得に関心を持っていただきたいと考えます。
みなさんの益々のお幸せをお祈りしています。

平成21年9月20日 日曜日

東京通訳アカデミー
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