ビジネス手法の改善:世界で唯一つ・唯一人

2009-01-04 16:28:06 | Weblog
世界でただ一つ・ただ一人

平成21年1月4日 日曜日
JGC事務局・岡村寛三郎

皆様のご清栄をお慶び致します。
さて、世界同時不況の今年において挑戦することは、「完全に唯一独自の商品・サービスの創作と提供」ですね。
お客様に売り込むのではなく、お客様に売って欲しいと願われて買ってもらう、というような理想の取引が実現するように、商品やサービスに、独自性や高い利用価値、所持することの値打ちを有する「品質」にこだわることが最善の不況対策となるでしょう。
それも、大量生産・販売方式を目指すのではなく、少量生産・個別販売方式を重視して、顧客の個別の事情を聞きながら、それに合わせた商品やサービスを提案し、相互の話し合いを詰め、長期繰り返しの取引に至るように配慮する。
例えば、千葉県と東京都の境に位置している或る書籍販売のお店では、店主が店頭に書籍を並べる前に必ず読んでおいて、それぞれの本の内容の特徴に合わせて、この本は、どんな事情や悩みを抱えていて、どんな課題解決を必用としている読者に役立つかというような「効能書き」を添えて店頭に並べている店があるそうです。
この店は、このように顧客の個別の要望や事情に合わせた書籍を提供する努力をしているため、逼迫した深い悩みや事情を抱えている顧客ほどに、その書店の効能書きのありがたみを強く感じられるため、全国隅々から、わざわざ飛行機に乗って唯一冊の本を買いに来る人までがあるそうです。
この本屋さんは、そのお店のロケーションが二流であるのみならず、僅かに40坪ほどの広さしかないため、その不利を跳ね返して顧客を惹きつけるために徹底的に考え抜いて、他の本屋さんが絶対にしていないことをして競争に打ち勝とうと知恵を絞って、今日の大繁盛店を築き上げたそうです。
「繁盛したければ一等地で(店舗用地を」借りるな!」とまで言い切っておられます。不利なロケーションならばこそ、生き抜くために、あらゆる知恵を絞り渾身の努力をすることにつながるそうです。
この商売の仕方や生き方は、確かに大きな示唆に富んでいます。
私の出身業界である学習塾の業界では、最近20年間ほどの間に、従来型の大人数集団対象の教室一斉指導システムに取って替わって、個別指導やコーチング・システム導入といった教室が、ますます大きな人気を獲得しつつあります。
これなども、個別単位の生徒の家庭事情や学力水準・進学希望などに合わせて、きめ細かく指導の内容やレベル・テキスト・教師・出席日時などをアレンジして受け入れていくシステムです。
以上のような実例を参考に、我々の今後のビジネスのあるべき方針を根本的に再構築してみてはどうでしょうか?
例えば、日本通訳案内士連合=J.G.C.も、本年2009年の春頃からは、様々なお店や施設での外国人向けの体験ツアー・ガイドを、そして半ば頃からは「派遣業」を開始する準備に取り掛かっていますが、ここでも顧客の個別の事情に合わせた商品やサービスを徹底的に追及し提供する工夫をすることが、事業を軌道に乗せる秘訣になるでしょう。
皆様のご理解とご支援をよろしくお願いします。
以上