dele ディリー

あなたの死後
不要となるデータを削除いたします

罪の証
不貞の写真
隠し続けた真実
『dele.LIFE』で働く
社長の坂上圭司と
新入り真柴祐太郎の仕事は
秘密のデータを消すだけ
のはずだった。

あなたの記憶に刻まれる
〈生〉と〈死〉
〈記憶〉と〈記録〉をめぐる連作ミステリ！

『dele.LIFE（ディーリー・ドット・ライフ）』
真柴祐太郎が
その殺風景な事務所に足を踏み入れたのは
3ヶ月ほど前のことだった
所長であり唯一の所員でもある
坂上圭司いわく
死後
誰にも見られたくないデータを
その人に代わってデジタルデバイスから削除（delete）する
それがうちの仕事だ
誰かが死ぬと
この事務所の仕事が始まるのだ

新入りの祐太郎が
足を使って裏を取り
所長の圭司が
データを遠隔操作で削除する
淡々と依頼を遂行する
圭司のスタンスに対し
祐太郎はどこか疑問を感じていた
詐欺の証拠
異性の写真
隠し金
依頼人の秘密のファイルを覗いてしまった二人は
次々と事件に巻き込まれる

この世を去った者の〈記録〉と
遺された者の〈記憶〉
そこに秘められた謎と真相
込められた切なる想いとは


　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　
来月から
テレビ朝日で
放送が始まるドラマの
「dele ディリー」の原作です
「ストレイヤーズ・クロニクル」の
原作者
本多孝好さんでした
偶然
本屋で目に留まり
読んでみたら…
面白かったんですよ～

坂上圭司を山田孝之と
真柴祐太郎を菅田将暉が
演じるとか
若手カメレオン俳優
憑依型俳優のふたりが
共演するんですよ！
も～
ドンピシャの配役です！？
菅田さんが
ロンゲにしていたの
このドラマの為だったのか？

見ます！

dele（ディーリー）とは
校正用語で「削除」
パソコンの右上にある
Deleteです！
人間
先のとこはわからない
いつ何時
命が尽きるかわからない
そ～なると
確かに
死んだら見られたくないモノって
パソコンや携帯のデータ以外でも
あるわなぁ～
因みに
σ(^_^;)は
家を暫く空ける場合
家の中を含め
必要以上に
整理整頓している
パソコンと携帯も
見られて困るモノは…
無いな

一定の時間（期間）
パソコンや携帯が
操作されなかった場合
圭司によって
データの消去が実行されるのですが
依頼者が
死んでいることが大前提
で
その事実確認をするのが
祐太郎の役目

このふたり
圭司が‘静’なら
祐太郎は‘動’です
思考回路も
圭司が‘理論派　理知的’
であるのに対し
祐太郎は‘実戦派　感情的’
2人でひとり？
2人で一人前的な
感じです



一見
真逆のキャラクター
なんだけど
良し悪しの判断とか
問題解決に対する
アプローチ
目線が違うだけで
根本的には
同類！？

ある人から見れば‘善’
であっても
他の人から見れば‘悪’
だったりするように
物事は
実に多くの多面的要素を
含んでいる
圭司と祐太郎は
お互いが
違う視点・思考・角度からとらえ
最善の対処法を選んでいく
面白い
設定の作品だと
思いました

「ファースト・ハグ」
「シークレット・ガーデン」
「ストーカー・ブルーズ」
「ドールズ・ドリーム」
「ロスト・メモリーズ 」
5編からなるこの作品
最後の
「ロスト・メモリーズ 」
余命幾ばくもない女性が
愛する夫と娘に残した
「dele ディリー」
これは泣けたよ…

社長の坂上圭司の過去
気になります
これは
確実に
シリーズ化
次あるな！
的な作品です
って
「dele2」
すでに発売中でした