時遊人~La liberte de l'esprit~

優游涵泳 不羈奔放 by椋柊

Grand Slam Roland-Garros 2010 Men's Singles

2010-05-25 | テニス
今年も始まりました
ROLAND GARROS 2010

男子テニスのマドリード・マスターズ決勝では
ロジャー・フェデラーを下し
ラファエル・ナダルが優勝したそうな…

完全なる復活ですか?
ナダル…


古着屋総兵衛影始末8 ~知略!~75

2010-05-25 | 読書
勝寛の長女・絵津が
加賀前田家の人持組七十家筆頭
前田光太郎に嫁いでから
季節は春を過ぎ
初夏の頃となりました

その間
鳶沢分家長老・次郎兵衛の養女美雪は
鳶沢総兵衛勝頼の妻となり
只今
古着問屋大黒屋の主であり夫の総兵衛と
箱根にて
新婚旅行を満喫中でございます

ですが
夜明け前から
芦ノ湖を見下ろす岩場で
思い思いに木刀振って
剣術の稽古に励んでます…
新婚さんなのにね~

そんな2人を見つめるは
甲賀五姓家・鵜飼衆時雨一族の頭領・洞爺斎蝶丸
懲りずに頑張る柳沢吉保

そろそろ
江戸に戻ろうと
熱海経由で帰途につく夫婦です
途中
美雪から
総兵衛様
やや子ができたやもしれませぬ

と言われた総兵衛は
明日からは
小太刀の稽古などしてはならぬ!

と言いつつかなり嬉しそうです

そんな2人の前に
武芸者に追われる娘・おゆみが登場~
そして
江戸からは
駒吉とその弟・芳治がやって来た

5日程前
影からの命が発せられたとのこと
影の鳴らした‘水呼鈴’の音を
るりが聞き漏らしたらしい
二度目の呼び出しに大番頭の笠蔵が気づき
慌てて総兵衛の元へ馳せ参じたらしい

今回の命は
還暦に近い将軍・綱吉に
清閑寺親房(せいかんじちかふさ)三女・新典侍教子(しんてんじのりこ)齢16歳を
女妾として差出し
綱吉の命を縮めんとする柳沢吉保の策謀を京に上り阻止せよ


と云うものでした
その新典侍教子がこれまた
美貌はさることながら
奇態な言動少なからず
(要するにまともじゃない)ってことらしい

京橋にある
茶問屋山城宇治園の一人娘・るいは
好きになった手代との仲を両親に反対され
置手紙を残し
京の祖父母の元へ行くと言う
総兵衛は
駒吉とるいを連れ一路京へ
そして
美雪は芳治と共に江戸へと向かいます

総兵衛は
はじめからるいが怪しいと
解っておりましたが
その背後の親玉の存在を知るまではと
のらりくらりと京へ…

一方
江戸では
るいがまた大失態
甲賀鵜飼衆に勾引されてしまいます

鳶沢村の長老・次郎兵衛の孫娘であり
大黒丸の船頭・忠太郎の娘るいです
奥向きを一手に取り仕切っていたおきぬが
信之助と所帯を持ち
琉球での商いを始めるにあたり
その後見として
富沢町に奉公し上がってきたんですけどね…
思慮が足りない
気配りが足りない
口が軽い
鳶沢一族に生まれ育ったにも関わらず
使命感がにゃい…
ちよちゃんの方が
断然おりこうさんです

身重の美雪や
笠蔵をはじめとする大黒屋に残る
鳶沢一族が
るい奪還に奮闘しますが…

奥向きは
ちよちゃんと美雪の2人で
頑張ってことで!

京では
江川屋女主・祟子の父
中納言坊城公積や
じゅらく屋の協力を得て
見事
新典侍教子の江戸行きを阻止致しました

と云うか
当の新典侍教子は
4年も前に流行り病で死んでおります
貧乏公卿・清閑寺親房は
葬儀の金子も用意出来ず
早々に
人知れず
屋敷内の古紅葉の木の下に
穴を掘って埋めたんだそうな

清閑寺親房は
それを承知で新典侍教子の代役を
仕立てたんですね~
因みにその女は甲賀鵜飼衆時雨・女忍
‘黒阿弥陀蓮女’でした

柳沢吉保の京での企て一部始終を
中納言坊城公積
京都所司代松平紀伊守信傭の家臣・今坂八郎兵衛が
しっかり把握致しました
柳沢吉保周囲網
着実に固めつつあります

後半では
大黒丸が相模湾へとに戻って参ります
そこでまたひと波乱!
柳沢吉保らが製造した鉄甲軍船が
大黒丸を破壊せんとやって参りますが…
西洋の大砲‘速射式大砲’の前に
あっけなく木っ端微塵

そうそう
茶問屋山城宇治園の一人娘
るいを騙っていたのは
洞爺斎蝶丸の娘・紅蛇子でした