時遊人~La liberte de l'esprit~

優游涵泳 不羈奔放 by椋柊

ハンニバル・ライジング

2009-01-15 | もろもろアート
fnac行ってきました

「すみませ~ん‘Hannibal Rising’のDVD欲しいんですけど?」
『そのタイトルはないね~でも‘Hannibl Lecter’ならあるよ!』
「‘Hannibl Lecter’って言うタイトルの映画ありましたっけ?」
『ん~ない?…取り合えず見てみる?』


店員さんと目的のDVDを見に行く

「これ…あらすじ読んだ限り‘Hannibal Rising’みたいですね…」
『みたいだね(笑)』

ギャスパー・ウリエルくん見たさに買ってしまいました

フランス語吹替えとオリジナル版の2枚組



リトアニアの名門貴族に生まれたハンニバル

しかし1944年
東部戦線での戦闘が激しくなり
戦禍を逃れるために
家族は住居レクター城から道筋から離れた隠れ家である別居に逃れ
レクター城はナチス・ドイツの手に落ちる

別居に偶然ソビエト軍が進攻
拘束されている際に
ソビエト軍はドイツ軍と戦闘になる

この戦闘で両親を失い
ハンニバルは
妹ミーシャと2人きりになってしまう


ひと昔前のキアヌ・リーブスに似てません?

戦争孤児となりながらも
隠れ家で妹ミーシャと過ごすハンニバル
そこに敗走してきた対独協力者たちに発見され
ハンニバルとミーシャは拘束される

当初
ハンニバルたちを拘束した男たちは
戦線を敗走中で長居するつもりではなかったが
道路を封鎖され
立ち往生せざるを得なかった


『羊達の沈黙』を彷彿させるシーン

やがて
食料も尽きはじめ
ドイツ軍人が狙った食料

それは
妹ミーシャだった

ハンニバルの前で
妹ミーシャを食すドイツ軍人
あまりの衝撃に
ハンニバルはこの時の記憶を失ってしまう


呪いの祈祷する部屋かと思っちゃいました

それから8年

ハンニバルは
孤児院として使われている
かつて自分の居城レクター城に収容された
孤児の一人となっていた

ミーシャが殺されて以来
彼は何も話さず
しかし
夜な夜な夢に出てくる
過去の記憶にうなされ続けていた


面を天井から吊るすってのも妙だ…

ある日
フランスにいる叔父の写真を手に
ハンニバルは
レクター城から逃亡

東側共産圏から西側に密入国し
フランスへ向かう

しかし
この時叔父はすでに他界
途方にくれるハンニバルだったが

叔父の妻であったレディ・ムラサキは
天涯孤独の彼を屋敷に留めおく



レディ・ムラサキのもとで
剣道・華道・作法を教わりつつ
ハンニバルは成長
文武に秀でた優れた青年となる

しかし
同時にムラサキが日本から持ってきた
日本刀の切れ味
大坂の陣の時を描いた
首級の古い蒔絵に魅せられてもいた

そして
この内的な衝動は勃発する


ムラサキさんを侮辱するな~! 

ある日
市場でハンニバルは
ムラサキを侮辱した
柄の悪い肉屋と喧嘩沙汰となった

そして後日
その肉屋を郊外の湖のほとりで惨殺

ここで彼は
最初の殺人を犯してしまう

その後
パリの奨学医学生として
ムラサキとともにパリに移住
ここで日夜
興味のあった人体の解剖に勤しみながら
妹を殺し食われた時の記憶を辿ろうとする


何故、刀から煙が…

そして
彼らの顔を思い出したハンニバルは
それを絵に描きとめ復讐を誓う

さらに記憶をさかのぼるために
ハンニバルは自らの住居であったレクター城へ向かう



しかし
妹を食った連中の一人が
入管局の軍人であったため
ハンニバルの名を見つけ尾行されてしまう

記憶を辿ろうと
当時の隠れ家に入るところを闇討ちされそうになるが
それを返り討ちにするハンニバル



そしてたらいの中で
食われたまま放置されていたミーシャの遺骨を見つけ埋葬

返り討ちにし
生け捕りにしたその男を
ミーシャの墓の前で惨殺する

その際
残りの連中がフランスにいる事を聞き
ハンニバルは
彼等への復讐を実行していく…



本作のヒロインともいえる
ハンニバル・レクターの叔父の妻が
「紫夫人」(Lady Murasaki)という名の日本人であり
伊達政宗の子孫という設定である

彼女を通して
様々な日本に関連するエピソードなどが登場する


ちなみに焼いているのは何肉?

特に原爆で家族を失った
紫婦人の強烈なパーソナリティと
宮本武蔵の水墨画が
レクターの精神世界の構成に
大きく影響を与えるところなど
「日本」が作中の大きなテーマになっている



日本に関する描写は
日本人の視点からすれば
若干の不自然な点も散見されるものの
全体的にはよく調査され
執筆されていると評していいものである

             以上 フリー百科事典『ウィキペディア』より引用



後に
猟奇的連続殺人犯でありなが
その残虐的な手口から想像できないほど
紳士的な振る舞いを見せる
ハンニバル・レクター博士の
幼少期・青年期を描いた作品なので
過激さもやや抑え目?

それに
ハンニバルが
復讐したいと言う
衝動に駆られるのもごもっと
殺された方々には申し訳ありませんが
‘自業自得’と言えなくもない

最初の人殺しも
ムラサキさんを侮辱したから
って言う理由でしょ?

許すσ(^^;)



演ずるギャスパー・ウリエルくんが美しいので
夜な夜なうなされるシーンも絵になる!

苦悩するハンニバルくんも
なかなかよろしい

それに
パリに引っ越して
別々に暮すことになるんだけど

『僕と一緒にここにいて』
『駄目よ 勉学に励みなさい!』

な~んて
とたしなめられる
シーンもあったりして

ハンニバルくん結構‘甘えん坊’?



最後の最後
『貴女を愛している…』
と愛の告白をしたハンニバルくん!

だからと言って
復讐を止める事ができないハンニバルくん!

ムラサキさんも彼を愛している
だって
彼を助ける為に
偽装工作するは
人まで殺しちゃうんだから…

でも
ムラサキさんは知っている

愛だけでは生きていけないことを!


僕がすぐ助けに行くから~

ハンニバルくんが
愛の中で生きることが出来ないくらい
過酷な十字架を背負ってしまった事を知っている

ん~
ムラサキさん大人の女だ~



ムラサキさんと交わす視線や立ち居振る舞いが
とってもエロチックなんだけど
決して一線は越えない
‘純愛’だったりするわけです
ハンニバルくんの
‘初恋’だったと思われます

‘初恋’は成就したけれど
共に時を過ごすことは
許されない二人なのでありました



ことろで
紫夫人って日本人なのに
中国国籍(現在はシンガポール国籍)のコン・リーが演じてます

この女優さん
好きなので問題ないんですけど
日本の女優さん
何してんでしょ~か

貫禄とかオーラで‘タイマン’張れる女優
日本にいませんものね~残念ながら…


フランス映画以外にも出てくれ~い!

何だかよく解からない文章ですが
とにかく
ギャスパー・ウリエルくんが
良かったってことなのよ!

この作品以降も
役者として頑張っているようなのですが
如何せん
フランス人なので
フランス映画しか出ていない!


小生
フランス映画好きじゃない
しかも
フランス映画は
日本でなかなか見れない