◀時事メディカルより
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末梢神経は、からだのなかの情報を伝達しあうネットワーク
神経系は、中枢神経と末梢神経の大きく2つに分けられ、からだのなかのあらゆる情報を伝達しあうネットワークです。
中枢神経は脳(大脳、小脳、中脳、間脳、橋、延髄)と脊髄からなります。
大脳から脊髄までの、思考をはじめとした高次の機能をつかさどります。
末梢神経は情報を中枢神経に送ったり、中枢神経からの指令を伝えるというはたらきをします。
末梢神経はさらに体性神経と自律神経に分かれます。
前者は知覚や運動をつかさどり、後者は意思とは無関係に内臓のはたらきを調整します。
自律神経には反対の作用をする交感神経と副交感神経があります。
次に、それぞれの作用の一例を示します(⇔の左が交感神経の興奮によるもの、⇔の右が副交感神経の興奮によるもの)。
・瞳孔……拡大⇔収縮
・唾液腺……少量の濃い液分泌⇔大量の薄い液分泌
・末梢血管……収縮⇔拡張
・心拍……促進⇔緩徐
※時事メディカル 「家庭の医学・知っておきたい知識」より引用
末梢神経障害にはどのようなものがありますか?
・手足がビリビリ、ジンジンする(感覚がおかしい)
・何かに少し触れただけで痛くてビリッとする(感覚が強い)
・手足に力が入りにくい
・手袋をはめているような感じがする(感覚が鈍い)
など、症状は多岐にわたります。また、
・衣服のボタンが留めにくくなった
・つかんでいた物をよく落とすようになった
・文字が思うように書けなくなった
・うまく歩けなくなった
・つまずくことが多くなった
・飲み込むのが困難になった
などの変化はしびれによって起こっている場合があります。
末梢神経障害には他にこのような症状もみられます
・手足が痛い
・手足が燃えるように熱い
・指先が冷える
・腕の感覚がない
・足の裏がふわふわして歩きにくい
・うまく物をつかめない
・口周囲のしびれ
・歯の知覚過敏
・食事がおいしくない
・のどが締め付けられる感じがする
・耳がきこえにくい
・しびれや痛みのため夜眠れない
・便秘、尿が出ない
※がん情報サービス「しびれQ&A~がんの治療を始めた人に、始める人に」より引用