うたたね日記

アニヲタ管理人の日常を囁いております。

A&C第23話(後編第13話)

2017年07月01日 17時21分43秒 | ノベルズ
翡翠の奥に燃え上がるような紅蓮の炎を滾らせている。それはウズミをも圧倒していた。
「『パンクロニウム』とは…?」
「筋弛緩剤の一種ですが、濃度によっては大変危険なものです。海外では死刑執行の際の薬物として使用されていて、現時点でこの国には流通していません。そしてこのアンプル1瓶の含量は場合によっては心臓麻痺を起こしかねない、危険な量です。」
ウズミの問いにニコルが答える。そしてイザークもそれに加わる。
「いわゆる海外からの持ち込みはできない。唯一出来るのは病院や製薬会社で薬物取り扱いの許可のある人間に限られる。その人物との取引を調べた結果、お前の屋敷の人間が製薬会社に出入りして持ち込んでいたようだな。」
更にイザークが手札を加える。だがユウナは怒鳴り返した。
「だからなぜそれが『僕のしたこと』になるんだ!?お前らの言っているのは、僕じゃなくて屋敷の人間だったら誰でもできることじゃないか!僕がやったっていう証拠はあるのか!?そのアンプルや注射器に僕の指紋でも残っていたのか!?どうだ、答えてみろよ!」
必死に最後の抵抗で口調荒く怒鳴ってみせるユウナ。イザークの表情は変わらぬまま、呟くように吐き捨てた。
「いや、指紋は残っていなかった。見事なまでに何も残されていなかった。」
それを聞き、ユウナが口角を上げて、高らかに笑いあげる。
「あ、あは、アハハハ! ほら、見てみろ!僕がやったって証拠はどこにも―――」
「だからおかしいんだ。」
「は…?」
その笑いを止めたのは、深い怒気を含んだアスランの低い声。その冷たさに、ユウナの笑いが凍り付く。


―――続きはこちらから。

***

いつもの週末小説UPいたしました。よろしければお目汚しですが是非に。
このアスランとカガリの仕草は、運命でキララクが見せてくれたアレです。
キララクはみんなが知らない事の運びを、二人だけで余裕でやって見せてくれて、そういうところが視聴者には「神格化」みたいに見られていたんですが、アスカガでもやってみたくなったので妄想の産物で書きました。
ただちゃんとつじつまの合う、理論的な計画とともに二人が相当の決心と苦労を重ねてやってきた結果にしたかったです。視聴者(読者)がわからなくって、いきなり突拍子もない事をすると、凄い事をやってくれているんですが、どこか納得しがたいものがあります。それを踏まえて読んでいただけると嬉しい限りです。あくまで同人レベルでの話ですけれどね。

さて、話は飛んで、春アニメの最終回もそろそろ大詰め。
こっちは⑧として、別でUPして感想を書きました。
今夜からまた大量の新番組が・・・チェック大事(笑)

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春アニメ最終回⑧

2017年07月01日 16時31分35秒 | アニメ
プール熱はすっかり熱は下がったんですが、喉が真っ赤でまだ痛いかもしたです(--;)
のど飴舐めれば何とかなるか、の目論見は見事に外れ、「痛いものは痛い」状態です
あまりしゃべらないようにしているんですが、仕事が仕事なだけに、しゃべらないと仕事にならないので、とにかくこの2日間はなるべく黙っていようと思っております。

さて、こちらも大詰め、春アニメの最終回です。
『正解するカド』:オリジナルアニメです。ストーリーとしては羽田空港の滑走路に突如として謎の1辺が2キロメートルを超す超巨大な正立方体が出現し、出現場所に居合わせた旅客機が、乗員乗客もろとも立方体に飲み込まれる。そこには他国との交渉を行うため、交渉官の主人公・真道が乗り合わせていた。政府が関係各省と連携を取り合い、この立方体の調査と飲み込まれた乗員乗客の救命に奔走する中、立方体上部に真道とヤハクィザシュニナと名乗る異方の人物が現れる。
ザシュニナは高次元生命体であり、人類に高次元のエネルギーなどを次々と広めていく。一見3次元の人間にはより大きな利益となりそうではあったが、ザシュニナの目的はこの世界の人間を、より高度な次元へと連れて行こうとすることだった。人間側の「感情」の部分が欠落しているザシュニナに、真道は真っ向からそれを拒否。コピー人間を作っても本物の真道には届かないと悟ったザシュニナは真道だけを連れて行こうとする。だが抵抗する真道は命を落とす代わりに、次の高次元の生命体となる高次元の人間である沙羅花との間に授かった娘・ユキカの力でザシュニナを退ける。そしてカドはザシュニナとともにこの世界から消えた―――というものでした。
現在放送している『ReCreater』の人間側が低次元の存在となるバージョンの世界感です。最初は全く物語の筋道が見えず、何を目的としたストーリーなんだろう?と思いつつ静観していました。多分、全く未知の相手との交渉って、リアルだとこんな感じなのかな、と。でもなぜかやたら人間にとって一見便利でよさげなものを提供していくので、ザシュニナに対し、非常に違和感ありました。「この方は一体裏で何をやりたいんだろう・・・?」なんか「あるある詐欺」みたいな(笑) そうしたら、最後の数話でようやく本性現した(笑)
異次元に人間を連れていきたいのが目的でしたけど、最後まで見ていると、何だか真道さんにばかり固執して、真道さんと沙羅花さんとザシュニナの三角関係→ザシュニナの嫉妬→ストーカ―心理に移行、な感じでしたよ(笑)
まぁ人間は完璧じゃない方がいいんです。その方が成長があって面白いですよ。願わくば感情が芽生えたザシュニナにも幸せあれ。(-人-)
『ソードオラトリオ』:『ダンまち』の外伝。何かと本編でベル君と関わりのあった、ロキファミリアの剣姫:アイズが主役(主観はレフィーア)のストーリー。何故か「アリア」として精霊につけ狙われるアイズの戦いの記録でした。
『ダンまち』本編を見ると、当然ながらベル君の視線で話が進みますが、この外伝では「その時のアイズ+ロキファミリアの面々」を同時進行しているので、いわゆるザッピングシステムで、両方並べてみると面白かったです。
でも事は凄く深刻で、ロキやファミリアの面々はこの不穏に警戒を緩めていないところを見ると、ヘスティアさん達はなんて緩かったんだろう・・・(笑) ヘスティアさんはギルドを作るにはまだ初心者で経験も少ないからか、外伝の方で、町中で大ごとになっているの、全く気づかんかったよ^^;
59階層の邪悪な精霊にチームワークと実力で勝利したロキファミリアでしたけれど、最終回の最後でもっと深層にはそれを操る敵がいること、そして裏で神たちが何か暗躍していることを示唆していました。もしかしたらこちらの外伝の続編もあるかもしれませんが、ベル君達の活躍の後で外伝をやると一層わかりやすいので、また『ダンまち』続編を見てみたいです!
『ベルセルク 次篇』:こちらももう有名なダークファンタジー・アクション漫画のアニメ化続編です。
今回は断罪の塔の続きからで、妖精の郷を目指して進むガッツ達と、魔女シールケたちとの出会いと戦いでした。
やっぱり迫力あって、面白いですね~!! 今回グリフィスとの邂逅は少なかったんですが、それでもガッツの中に、捨ててきたはずの「仲間」の意識が少しずつまた蘇り始めたこと。そしてその絆が黒の鎧の怨念からブレーキをかけて自身を失うことなく戦えるようになってきた。戦い方や微妙な心理の変化が面白くなってきています。
ほぼ原作に忠実にストーリーが作られているので(シャルロット姫がグリフィスによって奪還されたシーンはカットされていましたが)、原作読んでいるかもしたとしては、動きが付くことで益々面白く見ることができました。できればもうちょいパックの絡みが見たかった(笑) 最近イシドロ君のフォローで忙しいので、ガッツとのやり取りが少ない(多分忙しい;笑)のが寂しいですが。
原作はもうちょい先に行って、海上に出た+リッケルトの話まで進んでいますが、こちらもまたストックが溜まったら、是非続編を期待したいです。

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