うたたね日記

アニヲタ管理人の日常を囁いております。

A&C 第7話

2017年03月12日 01時09分47秒 | ノベルズ
「よかった~ここのお店ですぐに席に付けるなんて、超ラッキーですよ☆ お姉ちゃんとくるといつも30分は待たされるんですから。」
「はぁ…」
メイリンに連れられて来た店は、デパートの最上階にある洒落た雰囲気のカフェだった。お勧めのパンケーキは確かに人気が高いのか、店の一番奥の席に案内されるまで通ったテーブル席の客は、大体そのパンケーキを頬張っている。
程よい、というより晩秋にしてはやや高めのエアコンが暑いくらいの店内で、入り口を背にするように座るアスランと、それに向かい合う形でメイリンがメニューを開いている。
「ザラ先輩はどれにしますか?」
「…甘いものはそんなに好きじゃないんで、コーヒーを―――」
「ダメです!ちゃんと糖分取ってください。それにコーヒーだけだと、すぐ飲み終わってお店出られちゃうし…」
「何か言った?」
「あ!いえいえ!じゃぁ、先輩用にはプレーン頼みますね。」
メイリンが店員にオーダーを頼んでいる間、アスランは小さなため息をメイリンに悟られないように零し、窓の外を眺めていた。
カガリと一緒の時は、あまりこうしたカフェに行かない。公園でカガリがサッと走って買ってきたものをアスランに投げる。
(―――「お前、甘いの好きじゃないだろ?これでいいか?」)
そういって温かいブラックコーヒーを二人並んで飲む。彼女が臆面もなく傍に来てくっついてくれる。男として意識されていないのだろうか、という不安もありつつ、でも屈託なくくっつく彼女が、肌寒い外にいるせいか、心地いいほどに温かい。
缶コーヒーの熱が手を温め、そして握る彼女の手も温かい。その温もりを楽しめた日が、随分と遠く感じてしまう。

―――続きはこちらから。


***


土曜のブログを見て「今週はUPしてない」と思いました?
フッフッフ。ちゃんと更新しましたですよ。

・・・というか、昨日は3月11日。
どうしても気持ち的に呑気にSSをUpする気になれなくて。なのでちょっと日にちをずらしました。
といっても内容は全然『呑気』じゃありませんけれど!Σ( ̄□ ̄|||)
えらく修羅場ですよ!アスカガ喧嘩させちゃった作品はいくつか書きましたが、私の書いたもので、ここまでこじれさせたのはなかったな~。軽く罪悪感orz
ここからどう立ち上がっていくのか!?それは書いている人の気の向くまま、筆の向くままに。

それと、あまりにも長くなりそうなので、この話だけ「前後編」に分けて掲載するかもです。
かなり前に『種国BASARA』書いたときに、章が23にもなって、読んでくださった方から「23回もページめくるの大変でした」という感想をいただきまして、なんか今回も同じペースになりそうだから、ちょいと分割しようかと。
最近はスマホ主流だから、あのころに比べて随分見やすくはなっていると思いますが、それでも一応読み手さんのことを考えないとね☆
同人活動はお金払ってもらっているわけじゃないから、読み手サービスのことは考えない、というスタンスの方もいらっしゃるようですが、かもした的には折角来てくださっているなら、少しでも読みやすい形にして居心地よくしたいな、と思うので。
でも最終的に美的センスも整理能力も全然ないから、「やっていること全くの無駄」だったりするんですが。

まぁそれでも頑張ってます。


コメント
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