『5.5畳記』  鴨長葱 著

プチ世捨て人の痛い雑記by人生挫折オンリーの40代屁垂れフリーター

「レジェンド」なアニメ

2015-12-19 16:37:28 | 漫画・アニメ・ゲーム
  テレビなどで戦争のことが報道されると思い浮かぶアニメや漫画があります。アニメについては、題名が「伝説巨神イデオン」と言います。ガンダムで有名な富野監督が手掛けたアニメです。劇場版のDVDを所有していますが、ブックオフを何軒も回って見つからず、秋葉原へ出向いて何とか見つけて購入したもので、新品が1万円のところ、中古で1万5千円でしました、汗。

  あらすじは人類が他の惑星に進出していた時代に、進出先の一つのソロ星という星にバッフクランという異星人がイデという謎の存在を探索しにやってきて、偶発的な戦闘が発生して、さらに戦闘がエスカレートして全面戦争になっていくというものです。
  ソロ星の人類は、ソロ星で偶然発掘された宇宙船ソロシップと合体分離するロボットのイデオンで応戦するのですが、この両者にイデが宿っていたのでした。イデというのはソロ星にかつて存在していた知的生命体の数十億の精神の集合体で、両者のエネルギー源になっています。人間の精神をエネルギーとして活用する実験をしていて、成功しすぎて滅んでしまったという設定らしいです。そして、そのエネルギーは艦隊全部を消滅させたり、星ひとつを西瓜のように割ったりと、とてつもなく凄い威力を持っています。その反面、精神の集合体なので、意思を持っており、時に操縦者の言うことを聞かなくなったりします。
  ソロシップの人達は、それぞれ思惑が違い、協力してバッフクランと戦闘することがなかなか出来ません。むしろソロシップ内のギスギスした人間関係が、このアニメの醍醐味とも言えます。
  戦闘は最初はソロシップとバッフクランとで行われていましたが、他の植民星や地球などに逃げ込んだりして、人類全体を巻き込んで行きます。他の植民星の人達は迷惑がり、地球の人に至ってはバッフクランと手を組んだりと、ここでもギスギスドロドロな展開です。敵側のバッフクラン側ももちろん一枚岩ではなく、足の引っ張り合いが行われます。

  上記のような内容なので、全く子供受けせず、打ち切りになってしまいました。私の記憶でも登場人物がアメコミっぽくてなじめず、直ぐ視聴を止めたことをおぼろげながら記憶しています。劇場版はTV版のダイジェストと最終決戦とで構成されています。最終決戦では登場人物が次々とお亡くなりになります。戦争では女子供も犠牲になることを強調したいのか、女子供の方が悲惨な死に方をしています。



  宇宙服を着ているのが主人公のユウキ・コスモ。好戦的で皮肉屋という子供からすると全く感情移入しにくい主人公でしたが、戦闘を重ねるうちに協調性も少しずつ出てきました。ヘルメットのバイザーに写っているのが逃げ込んだ植民星でコスモと仲良くなったキッチ・キッチン。仲良くなったのも束の間、爆撃に巻き込まれて首だけが人類の空への夢を叶えています。



  言語学者の卵、フォルモッサ・シェリル。イデについての調査を担当。自分の考えを曲げずに単独行動をとることもしばしばで、周りとの軋轢は絶えない。最初は人類とバッフクランを和解に持ち込もうと超常的な力も発揮していたイデが、一向に和解しない両者を見限り、逆に戦闘激化を煽るようになると、そのことをなじるためにソロシップ船外に出たところ、爆風に巻き込まれてお亡くなりに。



  バッフクラン敵大将の娘、カララ・アジバ。ソロ星に無断で調査に出かけてソロシップの捕虜となり、最終的には船長ジョーダン・ベスと恋仲になって、子供を身ごもる。理想主義者で和解は可能と信じているが、そう思わない大多数の中でKY人間と思われ浮いている。バッフクランNo.2でプライベートでは失恋した姉に妬まれて、姉に直接射殺される。



  イデオンのパイロットの一人のイムホフ・カーシャ。登場人物の中では一番好戦的で、常にコスモなど罵声の浴びせ合いをしていたが、少しずつ協調性も出てきて、最終決戦では女性らしさも見せていた。爆発による大量の金属片を浴びて死亡。クラスター爆弾を浴びるとこんな感じで死亡するのでしょうか?





  このアニメのマスコット的存在のノバク・アーシュラ。無邪気に振舞っていたが、彼女にも容赦なく悲劇が襲う。




  主人公のコスモも最期にはこの通り。両腕から大量出血した後、イデオンの大爆発で蒸発して死亡。ソロシップも爆発して周辺全ての惑星も蒸発してしまう。


  まさかの登場人物全員死亡。両人類の母星もイデの放った流星群の直撃を受けて全滅しています。その後、登場人物が幽霊状態で宇宙空間に再登場。何故か全裸で、しかも敵同士が睦まじく話し合っています。そして幽霊全体が集まって、とある惑星に向かって飛んで行きます。カララの身ごもった赤ん坊が和解の象徴として先頭で進んでいき、幽霊たちの光の束が惑星の海へ降り注ぎ、その後は岸壁に打ち寄せる波や渦潮などがネガ・ポジ状態の実写で映り、飛んでいる鳥などの描写が続き、星全体のひき映像が流れてジ・エンドです、汗。


  テーマは「バカは死ななきゃ直らない」とも言われています。ただ、幽霊状態の会話でコスモがキッチンに向かって「幸せになろうな!」と声を掛けたところ、「当たり前じゃない、損しちゃうもの!」と返します。両人類が絶滅した理由が利己的な心と相互不信ですが、損得勘定という利己的な心が残っており、バカは直っておらず、新たな惑星で知的生命体が出現しても同じことが繰り返されることが示唆されています。他のサイトでは、監督が「上昇する輪廻」という概念を口していることが紹介されており、ちょっと直っているということらしいです。つまり何度か滅亡と再生を繰り返して、最後には平和を維持できる知的生命体が出現するということなんでしょうか?


  イデオンは名台詞が充満しています。自分が一番好きなのは、コスモと敵大将ドバ・アジバとのイデによるテレパシー状態でのやりとりです。

ド「また私の前に現れるのか、ロゴダウ(ソロ星のこと)の異星人め!何故だ!」
コ「分かっているはずだ!」
ド「何っ!」
コ「イデの導きだろう!」
ド「イデの導き!?」
コ「そうさ、俺たち出来損ないの生物の、その憎しみの心を根絶やしにするためにイデは!!」
ド「我等を戦わせたのか!そうだった!」

  私も自分自身ではどうにもならないことについてはイデの導きということにしています、汗。



  もう一つ、登場人物を現実の人物と変えて、

 翁長知事 「何故我々を巻き込む!?」
 菅官房長官「我々も巻き込まれたクチだ。」





「こんな、こんな甲斐のない生き方なんぞ俺は認めない!たとえそれがイデの力によろうともな!」

  自分の一番のお気に入りの画像です。カーシャが戦死したことを知ったコスモが悔し涙を流す場面です。この表情の本当に悔しそうなこと!自分の見たアニメの中では一番悔しさがにじみ出ている表情です。


  このアニメは、その後色々なクリエーターに影響を与えています。香取慎吾などが出演している「人類資金」の原作者はイデオンのことを第二の親とまで言っています。まあ私は思春期にリアルタイムで見ることなく、大分年をくってから見たので、そこまでは思いませんが。


  現実の世界がイデオンの様にはなって欲しくはありませんが、全てはイデの導きのままに、ということになるのでしょうか?汗
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2 コメント

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Unknown (hnhk(だめお))
2015-12-21 20:58:37
小学校の低学年頃に一度見て、高校生になって再放送と映画を見ました。

カララ・アジバの声 の 戸田恵子が歌う『コスモスに君と』が印象的でしたね。

ザンボッと3もそうですが、主人公たちが皆死ぬというのは、勧善懲悪アニメが全盛の時代だっただけにすごいインパクトがありますね。
Unknown (ちょうそう)
2015-12-22 19:31:27
  小学生低学年で視聴していたのですか、精神年齢が高かったのですね。私はガンダムなんかもモビルスーツを見るために視聴していたようなものです。イデオンEDは普通の小学生には理解するのは難しいような気がします。
  ザンボット3は人間爆弾を覚えていて、ようつべを視聴し始めた時に、人間爆弾を検索してイデオンも出てきたので、DVD購入に至った次第です。
  暗いストーリーそのものよりも、それをスポンサーに納得させた監督の手腕が凄いと言えるかもしれません。

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