やっと時間がとれて観に行くことが出来ました。
「月も朧(おぼろ)に白魚(しらうお)の篝(かがり)も霞む春の空、つめてえ風もほろ酔いに心持よくうかうかと、
浮かれ烏(がらす)のたゞ一羽塒(ねぐら)へ帰(けえ)る川端で、
棹(さお)の雫(しずく)か濡手(ぬれて)で泡、思いがけなく手に入る百両」
中村勘九郎、中村七之助、尾上松也といった歌舞伎の次世代を担う三人に、
ジャンルを超えた個性豊かな俳優たちが集結した熱い舞台が映画館に蘇る―。
河竹黙阿弥が生み出した歌舞伎の名作に現代のアーティスト・串田和美が手を加え、新たな光を当てた作品
節分の夜、同じ吉三の名を持つ三人の盗賊が出会い、義兄弟の血盃を交す
僧侶崩れの和尚吉三、男に生まれながらも振袖姿のお嬢吉三、浪人のお坊吉三。
数奇な運命に導かれ翻弄されながらも、がむしゃらに命を賭して生きる三人。
名刀「庚申丸」と「百両の金」が様々な人々の手を巡りもたらす悲劇の連鎖
迫力ある舞台はスピード感もあり 固唾をのみ魅入ってしまいました。
三人三様みんな素晴らしかったけど 特に 七之助の艶のある声には魅了されました。
二時間十五分があっという間で
感動の連続でした。