きのむくままに

或る日の出来事

映画「キャタピラー」を観て

2010-08-19 | Weblog

 

 

全国に先駆けて 広島では「原爆記念日」に封切られた

話題になっていたので 行こうかな?と迷いながらも 

主演の「寺島しのぶ」さんが ベルリン国際映画祭で 日本人では35年ぶりの

最優秀女優賞を受賞を受賞した作品だし

時間をみつけて行ってきました

開場30分以上早く行ったのに もうほとんどいっぱいで

私より遅かった人など通路階段に座って居られました

殆どが年配の方でした

 

 

戦争とはほとんど関係のない描写

日中戦争で四肢を失い 言葉も耳もきけなくなり 帰還し 

生きながら「軍神」とたたえられる夫 その夫婦の愛憎

ストーリーの合間に 当時の悲惨な映像が挿入され

広島・長崎の原爆投下のこと

挙句は 原爆で死んだ子供をうたった「死んだ女の子」のリメイク版が

「元ちとせ」の歌と歌詞が字幕とともに流される

戦争とこの夫婦の愛憎とを無理無理くっ付けている感じがした

 

ラストシーンは終戦となって 妻が畑仕事をしている間に

夫が からだを捩りながら家から出て 池にて入水自殺?

 

『キャタピラー』という題名はなぜかと 広辞苑で検索すると『芋虫』

ギョッとした! ラストシーンはまさに・・・

 

しかも 江戸川乱歩の「芋虫」という短編と内容がほとんど同じ

戦争で四肢を失い耳も口もきけない夫婦の・・・とそっくりだとのこと

著作権での問題はないのだろうか?

 

評判は高いがちょっと後味の良くない感じがしたのは私だけだろうか?

 

戦争によって変わり 悲しみ 苦しむ 一組の夫婦の姿が描かれている が

戦争の悲惨・みじめさは心をえぐる

戦後65年 戦争の被害者は高齢を迎え年々減少するが 

これから日本を、世界をしょってたつ若い人たちの中にも

「戦争は起こしてはならない!」という心を啓蒙し続けなくてはならないと

強く考えます

 

映画を見終えて出ると 地下一階の劇場から階段伝いに人の行列

外まで続く長~い列 みんな入れるんだろうか?

テレビなどの評判を聞いてきたんだね 私みたいに

※ 『R15指定』

 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする