エクストリーム四十代のかもめ日記

野球を中心に、体力気力に任せて無茶をしがちな日常を綴る暑苦しい活動記。

2016年、二軍球場行脚の記~斎藤雅樹を追いかけて~

2020-04-08 21:33:43 | プロ野球
2015年シーズン終了後、読売ジャイアンツは原辰徳監督が退陣し、
高橋由伸が引退させられて次期監督になることが発表された。
原ファミリーの一人と目されていた斎藤雅樹投手コーチも原退陣に伴い
巨人を去ると思われたが、由伸を支える一員として二軍監督に配置換え
され、2016年シーズンを迎えた。

私は二軍の選手に興味などない。一軍に上がって結果を出してナンボ。
ドラフト一位で華々しく球団入りした選手が、まだ何の結果も出して
いないのにちやほやされて報道がそればっかりになるのは反吐が出る。
(もちろん選手は悪くないし、新入団選手に関する報道は必要だけどね)
なので私は、二軍で修業中の選手を見に行く文化を持たなかった。
が…
一軍コーチとしては球場に行ってもそうそう姿を見られない斎藤雅樹を
二軍では間近に見られる!! こいつは超ラッキー!
そして、「二軍監督…ということは、これから監督修業をして、まさか
いずれはジャイアンツの監督に…!?」という思いも去来した。

思い返せば2008年8月31日ヤクルト×巨人の二軍戦at神宮球場。
神宮はブルペンが客席の目の前にあるので、斎藤雅樹二軍投手コーチを
近くで見られるかも…と駆けつけたら、自由席でブルペン前の席が
余裕で取れた。斎藤コーチ超~目の前ぇぇぇぇ!
その時、東京ドームの一軍戦で掲げるために作った模造紙の斎藤応援
横断幕を持っていた。満員の東京ドームの遥か後ろの席で出せば
ささやかな横断幕だが、神宮のブルペンの真横で出したらデカすぎる
違和感アリアリの横断幕…。(しかも応援対象がコーチだし…)
絶対変だよな、と思いつつ「せっかく作ったから一回くらい使おう」
という貧乏根性で控えめに恐る恐る広げてみた。さらに控えめながら
「斎藤コーチー」と声援したら、斎藤はウンウンとうなずいてくれて、
けれど、笑顔ではあっても真面目に諭されてしまった。
「うん、それ(横断幕)は、しまってもらったほうがいいかな」
まさかの斎藤との直接会話に動揺しつつも感動する私!
「はいっ、すみません、すぐ片づけますっ」
やっぱり斎藤雅樹は正しく優しい人だなあと思ったエピソードだ。
応援されるべきは選手であるとして、変なファンを即座に諭す感性も
素晴らしい。そして変なファンに対しても気さくに声をかけつつ
優しく注意できるお人柄にますます惚れたっけ。
そんな8年前の思い出を胸に、2016年ファーム球場探訪は始まった。

まずはシーズン前、2月27日土曜に「戸田球場」の場所を確認しに
行った。3月3日木曜には二軍のオープン戦「春季教育リーグ」が
いよいよ関東に北上してくる。激烈方向音痴の私がその日に戸田球場に
ちゃんとたどり着くための予行演習&下見だった。なお、その時、
ついでにロッテの二軍球場「ロッテ浦和球場」も外から眺めておいた。
そして3月3日木曜日、平日だから会社を休んで、斎藤雅樹二軍監督の
関東凱旋をお出迎え! 下見の甲斐あって迷わず到着し、しかも少ない
座席にまだ空きがあったので有料の席、しかもバックネット裏最前列の
券を買った。(戸田球場は土手からタダで見られる。有料席数は少ない)
斎藤監督、打撃練習でバットを折ってしまった選手に代わりのバットを
取ってあげたり、撤収の際にボールを拾い集めたりして、いい人すぎ。
選手にナメられるんじゃないかと心配になった。
試合は負けてしまったが、せっかく会社を休んでまで来たので、普段は
やらない「出待ち」もやってみた。
戸田球場、出待ちすると目の前を選手たちが通る~~!
他の出待ちファンたちと共に金網にしがみつき、「斎藤雅樹」タオルを
掲げて待つと、白いシャツ&スーツ姿に着替えた斎藤監督登場!!
かっこよすぎて(ほんとかっこよかった!)みとれていたら、斎藤の
ほうが私の掲げるタオルに気づいて笑顔で「オッ」と言ってくれた。
脳内は上を下への大騒ぎだったが、とにかく必死で「おつかれさま
でしたー!」と叫んだら、斎藤はうれしそうに「ありがとー!」と
返してくれた。その距離約3メートル。
夢心地で斎藤の後ろ姿を見送り、車に乗って去っていくところまでを
ただ茫然と眺めていた…。
そしてふと我に返った時、自分が花粉症対策のマスクを着けたままで、
変なマスク女でしかないことに気づいた。ガーン!!!
それでもこの日の幸せは人生最大級で、帰りのバス停に向かう私は、
戸田球場横の土手を全力ですごい勢いで笑顔のまま駆け登ったのだった。

3月12日土曜日、イースタンリーグ(二軍の東半分の公式戦)開幕。
今度はジャイアンツ球場。こっちは前に来たことがあったので(引退後、
斎藤がまだいるという情報を聞いて訪れたが空振りだった)、行けば
だいたいわかるだろうと、下見はせずに訪れた。
京王線「京王よみうりランド」の駅で下車すると、ファンの送迎に
特別に運行してくれている「ジャイアンツバス」(選手の移動用のバス)
がちょうど出たところだった。私は「ジャイアンツバス」じゃなくても
構わないので、次に出る通常のシャトルバスで球場に運んでもらった。
13時試合開始のところ11時過ぎに到着。チケットは1100円。
ファームの球場は「戸田球場」「ロッテ浦和球場(の外観)」しか
見たことがなかったので、「さすが読売さんの2軍球場は立派だわー」
と感心した。しかもこの時刻ですでに席がけっこう埋まっている!
売店もあってびっくり。超寒いのでココアを買ったのに、凍った状態で
売っている「桔梗信玄餅クレープ」というものまでつい買ってしまって
さらに寒くなった。
一塁側の前の方の席でそれを漫然と食べて試合開始を待っていたら、
三塁側のブルペンで投げ始めた相手投手の姿を見て飛び上がる。
「カツオくん(ヤクルト・石川雅規投手)!!!!!!」
一軍の開幕第二戦での登板が決まっていたカツオくんの、開幕前調整
登板の日だったようだ。夢か幻か、斎藤雅樹を見に来て石川雅規の
登板まで見られるとは…。
超絶夢心地のまま、とうとう斎藤雅樹巨人二軍監督の開幕あいさつ!
いよっ待ってました! …と、思ったら…
マイクが入ってない。やり直しになって斎藤テンパる。
「えー、こんにちは。」開幕のあいさつの第一声がそれ!?
特に紙なども見ずに一生懸命賭博事件のお詫びをしてからあいさつに
進んだんだけど、噛み噛みのぐだぐだのうえに、途中で真っ白になって
長い空白の時間ができる。ああああ(汗汗汗)さいとう~~
「…えー、紙を読ませていただいてもいいでしょうか」
そう言って紙を取り出したが、2枚あったうちの1枚は違ったのか
ちょっと「あれ?」みたいになって、しばらく読んだらまた斎藤は
紙を仕舞った。「だいじょうぶか斎藤~紙は仕舞うな~」と思ったら
案の定で、また空白の時間ができてしまい、また紙を出した。それを
落ち着いてやるならまだしも、けっこうあたふたしていて、斎藤の
開幕あいさつは本当にひどいものだった…。
やっと試合開始。とっくに巨人ファンから足を洗った私、巨人の
二軍選手などまるで知らん。先発は平良という投手だった。
巨人の攻撃になってカツオくんがマウンドへ! まさかこんな展開は
考えなかったからカバンに「石川雅規タオル」が入ってない~~!
しかも打たれるカツオくん。斎藤のあいさつもカツオくんの投球も
ぐだぐだで、開幕戦は巨人の勝利をもって終わった。
平良、完封を目指して九回もマウンドに登ったが1失点してしまった。
だが斎藤は平良を完投させた。それでこそ斎藤雅樹。
選手・コーチ・監督が試合終了後に観客に挨拶。私はでかい声で
「斎藤監督、おめでとうございまーす」と叫ぶ。
初勝利、見届けた。大満足!!
なお、この球場は、退場していく監督や選手たちの姿はある程度
見られるけれど、出待ちみたいな形で前を通ることはない。
帰りはせっかくだから、ジャイアンツ球場名物「巨人への道」を
軽やかに下って駅へと戻り、電車で帰宅した。
翌朝、「斎藤雅樹二軍監督、試合前に謝罪も挨拶大失敗」みたいな
記事が出ていないことを確認して胸をなでおろす。そこは斎藤雅樹、
ニュースにしてもらえない男。映像が出るどころか記事にもならず、
この「ぐだぐだ開幕あいさつ事件」は、当日現地にいた人以外には
バレずに済んだ。あっ私が今バラしてるか。

3月27日日曜日は「斎藤雅樹行脚」ではなく、ロッテ浦和球場の
ロッテ×ヤクルトを、ロッテファンのダンナと見に行った。
ここはバスで30分弱、電車で10分、歩いて15分くらいで着ける。
武蔵浦和駅から歩けばロッテ浦和球場、バスに乗るのが戸田球場だ。
浦和球場は元々座席数が少なくて、球場じたいがめっちゃ狭い。
分かれて座ってなんとか席を確保したが、席数が少なすぎて全体的に
立ち見の人が主だった。
売店とかもありえない環境で、ジュースの自販機しかなかった。
スタメン表は紙に手書きされたものが掲示されていた。
試合は負けたけど、そのへんを期待して見にきてないからいいや。
そして、ここロッテ浦和でも「出待ち」をやってみた。
ロッテの選手もヤクルトの選手も、球場の敷地から道に出なければ
ならず、出待ちポイントにいれば両チームの選手に金網もなく直接
接触できる環境。サインに応じる選手もけっこういて、ファンの側も
一覧表や選手を明記したフォルダーみたいなものを用意して、全員の
サインを手に入れようとしている人までいた。
この年のロッテ新人の目玉、平沢大河は両脇をスタッフに固められて
小走りでロッテの室内練習場へと去っていった。しかし、かつて
「高校BIG3」と言われていたヤクルトの由規(この年は育成契約)
が誰からも注目されずに通っていったのは切なかった。
他に、ロッテ大松だ青松だ誰だ彼だと、いろんな選手が見られた。
選手に直に接することができるのは、戸田球場なら球場脇の広場での
練習中や練習前、あとはロッテ浦和の出待ちだと思った。

なお、4月16日(土)にはダンナを戸田球場のヤクルト×ロッテに
連れていってあげた。土手からさわやかに試合を見た。
土手は混んでいて、隙間に詰まってスポーツ新聞とゴミ袋を敷いて
座ったが、近くに犬のフンがあって臭かった。でも場所を移る余裕は
なかったので我慢した。靴を脱いだりして超~リラックスできた。
どう見ても周囲はヤクルトファンよりロッテファンのほうが多かった。
発声とフルアクションで応援するロッテファン、首から画板を下げて
スコアブックを付けている人、スマートフォンと試合を交互に観る人、
ピクニックの親子連れ、お目当ての若手がいると思しき燕女子、
一眼レフでガンガン写真を撮っているオッチャン…そして試合を
ガチ見している私と、どう見ても付き合わされてるだけの可哀想な
ダンナ。戸田球場そばの土手の、平和な午後の風景だった。

4月23日土曜日は、本来の「斎藤雅樹監督追っかけ行脚」に戻って
西武第二球場に行ってみた。ここは西武ドームの裏手にある。
13時試合開始で、12:15には着いて、勝手知ったる駅前広場で
案内板を探すも、二軍球場への案内がない。右往左往して、結局
売店の人に聞く。店員も「確か」こっちと教えてくれた。
なんとか第二球場にたどり着く。
「席はほとんどないし、入場まで待たされる」という前情報を得ていた
ので、人が溜まっているところで「ここが待機場所か」と思って立つと、
どんどん混んできた。
試合開始15分前くらいだったか、やっと案内の係員が現れた。
「こちら、左の列が入場の列です」…私のいた列でなく、グラウンド
から遠い側に張りついてた人たちが「並んでた」人たちらしい。
事前の案内なきゃわからんわ。通じゃないと快適な観戦はできなそう。
座席は「まるでない」と言っていいほど少ない。
そして、ビジターの控室(というかほったて小屋)、開放的すぎ。
選手がほったて小屋に入りきれないのか、外に荷物置きっ放しだったり、
そのそばで着替えたりしている。
試合開始5分前にはそのほったて小屋から斎藤雅樹巨人二軍監督が
出てきた。客の囲む中を横切ってベンチ入り。客と監督コーチ選手、
入り乱れすぎ。かなり近くで斎藤見られたけど、これってどうなの。
西武の先発は高橋光成。遠い球場入口の掲示板に貼られた手書きの
スタメン表を見ないとスタメンがわからず、戻ってまで見に行くのは
面倒で、光成以外は両チームの出場選手がほとんど不明だった。
14時には背後で西武ドームの西武×楽天の試合がはじまった。
一軍のアナウンスや入場曲、応援の音がまる聞こえ。1回表に楽天が
ウィーラーの殊勲打で先制したことが耳からわかった。
ファウルエリアの芝を鳥が掘って虫を食う。足下をかなへび(トカゲ)
が横切る。のどかだ。だが見づらい。見づらいから5回で帰ろうかと
マジ思った。でも斎藤がいるからガマンした。
7回裏、3被弾して巨人敗色濃厚。背後では西武一軍の応援の音が
響き、メヒアの活躍が感じられた。二軍を見ているのが虚しくなった。
結局負けて、ミーティングの後に引き上げてくる斎藤を近くで見られ
たけど、負けたのでやはり険しい顔をしていて、5メートルくらいの
距離からそっと斎藤タオルを広げて見送ることしかできなかった…
ほったて小屋に斎藤が入っていき、靴を脱ぐ様子、奥に消える様子を
見て満足して帰途につく。
うーん西武第二は厳しい。ワーストに見づらい球場だった。

それから、またジャイアンツ球場に行ったり、ロッテ戦を中心に各種
一軍戦に行ったり、斎藤が指揮を執るフレッシュオールスターが
遠すぎて見に行けずに地団駄を踏んだりした。

日ハムの2軍球場「鎌ヶ谷スタジアム」にも行った。
7月18日、海の日の月曜日。超暑いのに、酷暑の13時試合開始。
斎藤雅樹でもいなきゃ絶対行かない!
だが、ハム×巨人なのに付き合わされるダンナが一番の被害者か。
日暮里から常磐線で松戸に行き、新京成電鉄で新鎌ヶ谷へ。そこに
シャトルバスが来るはずだが、それらしい場所に客の姿がない。
1時間に1本のバスだから混むはず、人がいるはずだが…。
「あれじゃない?」とダンナが近くに停車するバスを指す。しばらく
右往左往していたが、そのバスが鎌ヶ谷スタジアム行きだった。
二軍初心者、しかもビジターにはわかりづらいよ! 
ぎゅうぎゅう満員のバスで体力を削られつつ鎌ヶ谷スタジアムへ。
窓の外の風景がのどかすぎて、試合後のバスに乗り損なったらもう
帰れないと震え上がる。
試合開始1時間以上前にスタジアムに到着。停留所前の広場では
テントで地元の名産等を売っていた。地元の梨サイダーを飲み、
地元じゃない沖縄焼きそばを食べる。
チケットを買って、いざ球場入り。当日券は1500円だったかな。
チケット売り場も入場も行列になっていた。入場の列は長かった。
タイアップの日だったらしく、入口でガリガリ君が1つもらえた。
よさげな席を探すも、ガリガリ君がとける前にあわてて席に座るしか
なかった。選ぼうにも、すべての席が逃れようもない炎天下だった。
鎌ヶ谷スタジアムは飲食売店やおみやげ売店があって、客席も
しっかりしていて素晴らしい。売店周りはジャイアンツ球場以上だ。
いろいろ買って、半屋内の日陰の通路のテーブルベンチで食べた。
試合前のゆるいイベントなどを見て試合開始。だが暑すぎる。
日差しも強すぎる。同伴のダンナは「無理!」と通路のテーブル
ベンチに行ったきり。私も何度も通路に脱出して涼む。
鎌ヶ谷スタジアム、最大の目玉は300円のドリンクバーだった。
水分摂取があまり必要ない「サボテン仕様」の私も世話になった。
ドリンクサーバーよりも、手前の氷の補給コーナーに長蛇の列。
買い物のとき、カバンの中の、さらに財布の中にある小銭まで熱く
なっていた…。
しっかりした球場だけどナイター設備はないらしく、薄暮までに
試合を終えるためには酷暑の13時試合開始にするしかない模様。
何度も「もう無理かも」と裏に下がってはまたスタンドに戻る。
だが、試合途中でスコアボードを見て改めて愕然とする。
試合開始から1時間経過して、まだ三回裏だった…。現状から鑑み、
試合終了まで客席にいるのは無理。通路で試合も見ずに涼んでいる
なら帰った方がいいし、バスが混んで乗れずに帰れなくなったら
怖すぎる。結局、2時半に球場を出た。
私が野球の試合途中で帰るなんて…鎌ヶ谷恐るべし。
二軍戦は総じて暑く、観戦行脚する人たちは鉄人だと思う。
「斎藤雅樹の勝利を見ずに撤退とは不覚!」と、巨人が勝つ前提で
悔しがっていたが、実際2対7で巨人が勝った。
斎藤監督も最初のメンバー表交換と投手交代1回と最後の挨拶で
3回しか出てこなかっただろうから、まあいいや。

7月30日には、斎藤雅樹も登場するトークショーがあるという
ので、またジャイアンツ球場に行って炎天下に耐える。しかも
この日は対ロッテで、巨人の服で一塁側にいるのがつらかった…。
帰りに、ジャイアンツ球場の入場券についてる入園券を使って
よみうりランドに入ってウロつき、ゴンドラで駅へと下りた。

8月16日、17日の二日間は、東京ドームで巨人二軍の公式戦が
予定されていた。対戦相手のヤクルトのファンクラブ会員なので
私はタダで入れる。楽しみにしていたが、16日は台風で中止。
17日に有給休暇を取って行ってきた。
ヤクルトが先発成瀬、キャッチャー田中雅彦という元ロッテ
バッテリーで笑った。なお巨人二軍は0封で負けた…

こうして、この年の私は関東各所で二軍戦を多数見て回った。

そしてこの年、斎藤雅樹率いる巨人の二軍はイースタンリーグ優勝、
さらに日本一に輝いた。
リーグ優勝の日、私は、前日に母が心停止で救急搬送されたという
のに、雨の中極寒の戸田に赴いて見届けた。正しくは、巨人二軍が
2ケタ失点でボロ負けした雨天コールドゲームを見た後、寒さに
震え、雨に打たれつつ、じっと他球場でマジック対象チームが
負けるのを待っていた。しかも優勝決まったのに胴上げはなかった。
胴上げは後日のジャイアンツ球場での試合に持ち越しとなり、
その9月24日の試合も見に行ったが雨で中止になってしまい、
さらに持ち越された25日はロッテ・サブローの引退試合と同日
だったのでジャイアンツ球場には行けなかった…。
やはり母が倒れて救急搬送されたのに球場にばかり行っていたから
バチが当たって胴上げが見られなかったのかな。全身ジャイアンツ
な感じで球場の帰りに母を見舞ったりしていたので、病院できっと
「〇〇さんの娘さんは熱狂的な巨人ファンなのね」と思われて
いたに違いない。実はロッテファンなんだヨ☆

さらに言うと、この年、斎藤雅樹はWBCの23歳以下大会、
第1回WBSC、U-23ワールドカップの監督も務め、世界一にも
なっている。U-23のメンバーに巨人の若手選手は一人もおらず、
身内がいっさいいない中でロッテの柿沼捕手をはじめとする他球団の
選手をまとめて世界大会を制したのは特筆に値する。
(なおWikipediaの「斎藤雅樹」の項にこの世界一の実績が
記載されていないのは「これだからWikiは…」としか言えない!)
あのまま斎藤雅樹が監督修業を続けられていたら、藤田元司監督を
彷彿とさせる名監督になったのではないだろうか。

翌2017年、斎藤雅樹はチーム事情でシーズン途中に二軍監督から
一軍投手コーチに配置換えとなり、2018年シーズン後に
読売ジャイアンツを離れて現在は野球解説者として活躍中である。
個人のWEBサイトやツイッター等を持つでもない斎藤雅樹の
活動情報はとにかく入手しづらいが、これからも彼を崇め、愛し、
尊敬していきたいと思う。