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予防接種の講座に行ってきました

2008-04-05 22:08:59 | 小児医療の会
小児医療の会の予防接種の講座に参加しました。

久しぶりに一人で上京するのでワクワク。
電車の中では読書三昧でした。
山手線は学生のときによく利用(通学は中央線。山手線は主に遊ぶとき)していたので,余計ワクワク。
あの時こんなことがあったなあ・・・なんて感慨にふけりながら目的地に到着しました。
と,会場への道すがら,一時話題になった韓流スターのお店を発見し,中をのぞくとおば様方が熱心に見入っていてほほえましかったです。

会場に着くと,取材にきていたテレビスタッフ(しかも2局)の人が多くてびっくりしました。
職場との関係もあるので「顔はうつさないでください~・・・」とお願いしました。
一応,受付係だったのですが,もともと鈍くさいのであたふたしてしまいました。
なんだかわけがわからず,参加された方にはご無礼をいたしました。

あっという間に講義開始の時間。
医学的な専門的なお話でしたが,講師の先生(小児科の先生)がわかりやすく,また時にはジョークも交えながらお話してくださり,あっという間に時間が過ぎてしまいました。

予防接種を受けることでの副反応をおそれて予防接種そのものを受けないという考えの方もいらっしゃるかと思いますが,予防接種の対象になっている疾病そのものが重篤な症状を引き起こすような病気,もしくは感染性の高いものである場合には,やはり大きいリスクよりも小さいリスク(=予防接種を受ける)をとるという考え方にも一理あると思います。
私自身は,予防接種は任意接種のもの,さらにインフルエンザも含めて,受けられるものはすべて子どもに受けさせています。

それぞれの予防接種によって,ワクチンの性質や,免疫のつき方は同じではないそうです。
終生免疫が得られるもの,免疫が時間の経過とともにおちるもの,さらに免疫がつく確率が低いもの(インフルエンザは2~3割くらい発症予防効果がないそうです)など,さまざまです。

また,たまご由来のワクチンについてたまごアレルギーの子には受けさせない,という話もときどきききますが,実際には卵の白身に対して強いアナフィラキシーをおこす人(唇についただけでひどく反応するような)以外は受けられるそうです。

先進諸国の中で,日本は予防接種は「最低レベル」だそうです。認可されているワクチンが少なかったり(=ワクチン接種によって予防できる疾患が少ないということですね),外国ではもっと副反応の少ない良いワクチンが使われていたり・・・
日本は「はしかの輸出国」としてアメリカからもひどく批判されているそうです。
水疱瘡などは任意接種に分類されていますが,講師の先生は定期接種にしたほうがよいとおっしゃっていました。

そして,副反応を起こした方がいらしたことで,国レベルで勧奨接種が控えられている日本脳炎について(←これが一番ききたかったんです!)も,色々ご相談できました。
都会に住んでいる分にはさほど緊急性はないようですが,西日本でも日本脳炎の患者が出はじめ,私の住む県内でも患者が出ている現状をお話したところ,「旧ワクチンでも受けても良いかもしれない」ということでした。
我が家の予防接種のかかりつけの先生は「同意書にサインをすれば旧ワクチンでうけられます。ひいちゃんが3歳になったら検討してね」と言われています。
ちなみにかっちゃんは追加接種を受けていないのですが,さきに受けている分があるので,あまり日本脳炎になるリスクはないだろうとのことでした。

講座の内容すべてを書き出したいところですが,ちょっとここではまとめきれません。
小児医療の会のほうでも後日まとめ作業を行う予定でいます。

とにかく「聴いてよかった!」「もっとたくさんのお母さんに聞いてもらいたかった!」と思える,とても貴重な勉強会でした。
講師の先生もとても気さくで穏やかな方で気兼ねなく質問させていただけました。

講座終了後,ラッキーなことに先生と電車で途中までご一緒させていただきました。
といっても,私は医療崩壊の現状についての勉強もほとんどしていないので,そういうお話はほとんどできず,私の仕事の分野の話(ちょっぴり医療ともかかわりがあります)や,たわいのない世間話になってしまいましたがー・・・。でもとても楽しかったです

帰宅すると20時近く。
外も真っ暗。
夕食を用意して出かけていったので先輩と子どもたちは先に食事もお風呂も済ましていました。
先輩のおかげで,充実した一日でした。ありがとう!