865 黒姫山登山と信濃路めぐり 2013．08．26（月）～28（水） 晴れ

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　黒姫山のブナ林

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ここは北信濃の豪雪地帯冬になれば丈余の雪が～

　　　　　　　　　　　　　黒姫山のブナ

　　　　　　　　　　　　　　稜線から高妻山2352，8m（中央左）と乙妻山2318m（中央右）

　　　　　　　　　　　　　　　　バックに北アルプスが見えるのですが～　厚い雲に・・

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　2053，4m黒姫山頂

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　15年ぶり2度目の再訪でした。

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　リンドウと眼下に戸隠高原

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　篠ノ井線田沢～松本駅間より北アルプス　常念岳（左）

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　碧い空と白い雲が浮かぶ安曇野
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　
18きっぷ第2弾は再び信濃路へ

北信五岳（妙高山、斑尾山、戸隠山、飯縄山）の一つ黒姫山2053，４m（上信越高原国立公園）に

8時間かけて登って来ました。

3日目は飯縄山登山予定を中止して姨捨駅から安曇野巡りへ楽をします。


26日　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　琵琶湖線　篠原～近江八幡間から比良の山なみ

用事済ませ家を出たのが14時丁度、運よく町内の方に車で西大路駅まで送って頂き有難うさんどす

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　早朝の黒姫駅から眺めると

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　信濃富士と呼ばれる優美な山容の黒姫山

前夜終列車で23時前黒姫駅に到着、無人駅かと思っていたら有人駅で　　宿直され鍵をかけるとのことで
駅から締め出される羽目に・・　早朝4時に出て行きますのでと掛け合ったのですが規則でダメとのこと

はじめから有人駅と判っていれば一つ手前の古間駅で下車すれば良かったのですが後の祭りです。

小雨が降る中、仕方なく駅の庇の下を借り新聞紙を敷いてホームレスです。

待合室には温くもりの　　ベンチがあるというのに吹きさらしの戸外へ～　さむっ　

よく見ると駅の裏手へ自由通路が線路を跨いでいますのでこちらに移動しました。

4時前、眠たさを堪えて暗い中を出発です。（黒姫駅から標高差1400ｍなので～）

雷鳴は聞こえませんが時々稲光がフラッシュのよう照らします。田圃に囲まれた車道を15分程進むとポッぽッと

雨が降って来ました。　　山頂まで4時間の長丁場なので無理せず、駅に戻ります。

　　　　　　　　　　　　　　　　暫く待機していると雨も上がり

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　越後の妙高山2445，9mが雄大な姿を現します。

これがまあ終（つひ）の栖（すみか）か雪五尺　これは小林一茶の句ですが、ここ信濃町は昔、北国街道の

柏原宿があったところで小林一茶の故郷です。

昭和42年頃黒姫山麓がリゾート開発され駅名も柏原からありふれた黒姫駅に改名

4キロほど北東に行くとナウマン象発掘で知られた野尻湖があります。

お天気は回復傾向、こちらから登るか戸隠高原に出て楽をするか　　楽な戸隠に　

　　　　　　　　　　　6：13　　快速妙高2号で黒姫駅を後に長野に向います。

　　　　　　　　　　　　　　　この電車は長野新幹線ができるまでは特急「あさま」で活躍

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　戸隠中社

長野駅前発7時ジャストのバスで戸隠キャンプ場行に乗車、8時18分キャンプ場着

標高は1200mですので山頂まで標高差約900m　片道7kスタートです。　

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　車道を15分　　8：35　　1170m大橋へ

左のカラマツ林が続く林道に入り30分、大きく右に回り込むと登山口に

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　時々林道と交差しながら涼しげな森の中を行きます。

　　　　　　　　　　　　　　　　　　9:55　　種池、古池からの道が合流すると大ダルミ分岐

　　　　　　　　　　　　　　　　　ブナ巨木

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　山気に満ちた見事なブナ原生林バックに

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　癒しのブナ林から　　

　　　　　　　　　　　じくじくした泥濘の個所や段差がキツイゴロゴロ岩の急登が続きます。

　　　　　　　　　　　　　　　11:45 稜線に飛び出し露岩が広がる1998m峰に出ました。

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　コメツガなど針葉樹の彼方に高妻山と乙妻山

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　焼山2400，3m（左）と火打山2462m

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　リンドウの花

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　山頂が目の前ですが足取りが・・

　　　　　　　　　　　　山頂手前で御夫婦2組とトレランの若い男性1名に会っただけでした。

　　　　　　　　　　　　　12：35　　　　　　　　岩棚を越えると小さな祠のある黒姫山頂

　　15年前のアルバムより 311 1998．　9．7

　　　　　　　　　　　　　　　　この時はキャンプ場から誰一人会わず黒姫駅まで歩きました。

13:10 大池分岐　この鞍部から130m下ると池塘の七ツ池や大池がある笹原の火口原に出ます。

　　　　　 山上の楽園と云われる雰囲気のよいところですがバスの時間もあり今回はカットです。

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　山頂を振返る

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　夏雲と飯縄山



　　　　　　　　　　　　　　　　　　　御巣鷹山（小黒姫山）2046ｍ（右）と火打山

　　　　　　　　　　　　小黒姫山と手前の稜線（外輪山）の間に火口原が広がっています。

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　稜線の山道から仰ぐ見納めの高妻山

　　　　　　　　　　　　　　あとはバス停がある戸隠キャンプ場までひたすら下って行きます。



　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　16:35 　　無事バス停の戸隠キャンプ場着　

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　17時03分のバスで長野駅に向います。

長野駅発18時54分発茅野行乗車　19時24分姨捨駅へ　ホームから夜景が見事です。

手持ち撮影で見事にビンボケ　　なので千曲市観光協会のHRをご覧ください。　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　28日　　早朝の姨捨駅ホームより

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　姨捨の棚田と善光寺平

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　白く光るのは千曲川

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　中央右の山は飯縄山1917m　左奥に戸隠連山

　　　　　　　　　　　　　　　　棚田と姨捨伝説の（かむりき）冠着山（姨捨山）1252，2m右

　　　　　　　　　　　　　　姨捨伝説 　　　　年老いた母を山に捨てに行く息子と

　　　　　　　　　　　その息子が山からの帰り道を迷わぬよう、枝に印をつける老母の話。

姨捨駅は海抜551m山の中腹にあり急勾配なので数少なくなったスイチバック方式の駅です。

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　右が本線、左上がホームのある姨捨駅

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　反対側から眺めると～

　　　　　　　　　　特急「しなの」は左の本線から駅には寄らずスルーで駆け抜けて行きます。

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　平らな個所に駅舎とホームが・・





　　　　　　　　　　　　　　　　　素晴らしき日本の原風景　棚田1800あるそうで

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　重要文化的景観に選定されています。

　　　　　　　　　　　眼下に広がる善光寺平　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　

　　　　　　　　　　 姨捨駅はJR三大車窓のひとつでホームに展望台が設けられています。

因みに後の二つはJR北海道根室本線・落合～新得間の狩勝峠とJR九州肥薩線・人吉～吉松間の矢岳越えです。

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　松本に向う篠ノ井線車窓から北アルプス展望

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　常念岳、燕岳、有明山に餓鬼岳が見えます。



　　　　松本から大糸線に乗換え　　9：40「穂高駅」下車、駅前で　　借り安曇野巡りへ

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　中央の山は餓鬼岳

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　早春賦の碑

　　　　　　　　　　　　　　大王わさび園に寄り　ワサビ入りソフトクリーム頂きました。　

　　　　　　　　　　　　山々と澄んだ川の流れと美味しい空気を胸一杯吸込みリフレッシュ



　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　清々しき安曇野の田園風景

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　道筋には道祖神が～

11時20分穂高駅を後に車窓展望を楽しみながら帰途に就きます。

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　木曽福島手前で

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　恵那山

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　伊吹山

爽やかな好天に恵まれ、黒姫山登山と素晴らしき姨捨駅の夜景に棚田風景、安曇野の山と田園風景は

何度訪ねても飽きない日本の原風景に心揺さぶられる信濃路の旅でした。　　

行程とコース

26日　京都西大路14：17ー53野洲58ー15：23米原32ー16：03大垣11ー16：43名古屋53ー17：22高蔵寺34ー

　　　18：24中津川18：30ー特急しなの（乗車券、特急券2100－）ー19：07木曽福島20－20：03塩尻20：57－22：22長野26ー22：58黒姫駅

27日　黒姫6:13ー6:49長野7:00＝8:14戸隠キャンプ場～35大橋～9:10黒姫新道～12：35黒姫山～16：35戸隠キャンプ場17:03＝

　　　　　18:18長野54ー19:25姨捨駅（駅泊まり）

28日　姨捨駅7：04ー7：53松本9：12ー9：39穂高～安曇野めぐり～穂高11：20－11：48松本12：18ー15：14中津川19ー

　　　　　16：35名古屋45ー17：18大垣37ー18：11米原18ー19：12京都

交通費　　青春18きっぷ　　2300×2　4600－　　中津川～木曽福島　乗車券、特急券　2100－

　　　　　　　　　　　黒姫～長野　　480－　　　　　　長野～姨捨　400－

　　　　　　バス代　1400×２　2800－　　貸自転車300－　　　　　　合計10680－