朝の光(聖書の言葉)

ヨエル書 2018.5.5


ヨエル書 2018.5.5

ヨエルは,
イナゴの大群の襲来を見て,
「主の日」の裁きを預言します。

ペンテコステの預言が有名です。



ヨエル書1章

ヨエル書は,
預言者ヨエルに啓示された預言を
記したものです。

ヨエルは,紀元前9世紀,
南王国ユダの
ヨアシュ王の治世下において
活躍した預言者といわれています。

この時代の南王国ユダ,
また北王国イスラエルは,
堕落し始めています。

そこでヨエルは,
神の裁きが近づいていることを,
民に預言します。






(ヨエル1:14口語訳)

「あなたがたは断食を聖別し,
聖会を召集し,長老たちを集め,
国の民をことごとくあなたがたの神,
主の家に集め,主に向かって叫べ。」


ヨエルは,
人々の悔改めのために
集会を催すよう民に勧めます。






いなごの災害

(ヨエル1:4口語訳)

「かみ食らういなごの残したものは,
群がるいなごがこれを食い,
群がるいなごの残したものは,
とびいなごがこれを食い,
とびいなごの残したものは,
滅ぼすいなごがこれを食った。」



(ヨエル1:15口語訳)

「ああ,その日はわざわいだ。
主の日は近く,
全能者からの
滅びのように来るからである。」

ヨエルの預言活動の契機となったのは,
いなごの大群の襲来による
大災害でした。

ヨエルはユダの民にこの自然災害が,
主の日における神の審判の予表,
予兆であると述べ,
悔い改めて神に立ち返るように
勧めました。


この警告に応じて
「主の名を呼ぶ者」
(ヨエル2:32)
のみが,さばかれません。


救われて聖霊の注ぎと
主の祝福にあずかります。


不信仰な者には
きびしいさばきが臨むと言います。


ヨエル書は,
この歴史的な裁き,救いが,
救い主の預言となっています。






主の名を呼ぶ者は救われる


(ヨエル2:32 口語訳)

「すべて主の名を呼ぶ者は救われる。
それは主が言われたように,
シオンの山とエルサレムとに,
のがれる者があるからである。
その残った者のうちに,
主のお召しになる者がある。」






ヨエル書2章

主のいつくしみ


(ヨエル2:13b)

「あなたがたの神,主に帰れ。
主は恵みあり,
あわれみあり,怒ることがおそく,
いつくしみが豊かで,
災を思いかえされるからである。」


主は,恵み深い方だといいます。



(ヨエル2:12-17)

「主は言われる,
『今からでも,
あなたがたは心をつくし,
断食と嘆きと,
悲しみとをもってわたしに帰れ。
あなたがたは衣服ではなく,
心を裂け』。
あなたがたの神,主に帰れ。
主は恵みあり,あわれみあり,
怒ることがおそく,
いつくしみが豊かで,
災を思いかえされるからである。
神があるいは立ち返り,
思いかえして祝福をその後に残し,
素祭と灌祭とをあなたがたの神,
主にささげさせられる事は
ないとだれが知るだろうか。
シオンでラッパを吹きならせ。
断食を聖別し,聖会を召集し,
民を集め,会衆を聖別し,
老人たちを集め,
幼な子,乳のみ子を集め,
花婿をその家から呼びだし,
花嫁をそのへやから呼びだせ。
主に仕える祭司たちは,
廊と祭壇との間で泣いて言え,
『主よ,あなたの民をゆるし,
あなたの嗣業を
もろもろの国民のうちに,
そしりと笑い草に
させないでください。
どうしてもろもろの国民に,
『彼らの神はどこにいるのか』
と言わせてよいでしょうか』。






ペンテコステの預言


(ヨエル2:28 口語訳)

「その後わたしはわが霊を,
すべての肉なる者に注ぐ。
あなたがたのむすこ,娘は預言をし,
あなたがたの老人たちは夢を見,
あなたがたの若者たちは幻を見る。」
この言葉は,
ペンテコステ(聖霊降臨)の日において
成就します。

そして,使徒ペテロによって引用され,
説教をしています。

(使徒2:17-21)

旧約時代には,
聖霊すなわち神の霊は,
特殊な任務を帯びた
神の人にのみ注がれました。

しかし,ペンテコステ以来,
聖霊はすべての神の民に
注がれるようになります。

神は,ご自身の民である
「すべての人に」
聖霊を注いで下さいます。






神の霊の降臨


(ヨエル2:28-32)口語訳

「その後わたしはわが霊を,
すべての肉なる者に注ぐ。
あなたがたのむすこ,
娘は預言をし,
あなたがたの老人たちは夢を見,
あなたがたの若者たちは幻を見る。
その日わたしはまた,
わが霊をしもべ,
はしために注ぐ。
わたしはまた,
天と地とにしるしを示す。
すなわち血と,火と,
煙の柱とがあるであろう。
主の大いなる恐るべき日が来る前に,
日は暗く,月は血に変る。
すべて主の名を呼ぶ者は救われる。
それは主が言われたように,
シオンの山とエルサレムとに,
のがれる者があるからである。
その残った者のうちに,
主のお召しになる者がある。」

この預言は,
イエス・キリストが,昇天した後
ペンテコステの日に成就します。






新約聖書における

聖霊の降臨の成就



(使徒2:1-4)口語訳

「五旬節の日がきて,
みんなの者が一緒に集まっていると,
突然,
激しい風が吹いてきたような音が
天から起ってきて,
一同がすわっていた家いっぱいに
響きわたった。
また,舌のようなものが,
炎のように分れて現れ,
ひとりびとりの上にとどまった。
すると,一同は聖霊に満たされ,
御霊が語らせるままに,
いろいろの他国の言葉で語り出した。」



(使徒2:16-21)

「これは,
預言者ヨエルによって語られた事です。
『神は言われる。
終わりの日に,
わたしの霊をすべての人に注ぐ。
すると,
あなたがたの息子や娘は預言し,
青年は幻を見,老人は夢を見る。
その日,わたしのしもべにも,
はしためにも,わたしの霊を注ぐ。
すると,彼らは預言する。
また,わたしは,
上は天に不思議なわざを示し,
下は地にしるしを示す。
それは,
血と火と立ち上る煙である。
主の大いなる輝かしい日が来る前に,
太陽はやみとなり,
月は血に変わる。
しかし,
主の名を呼ぶ者は,
みな救われる。』」






キリスト再臨の預言

ヨエル書3章


(ヨエル3:1,2口語訳)

「見よ,
わたしがユダとエルサレムとの
幸福をもとに返すその日,その時,
わたしは万国の民を集めて,
これをヨシャパテの谷に携えくだり,
その所でわが民,
わが嗣業であるイスラエルのために
彼らをさばく。
彼らがわが民を諸国民のうちに散らして,
わたしの地を分かち取ったからである。」


これは,
バビロン捕囚後にユダヤ人が
エルサレムに帰ってくることの預言です。

そして,神の民が終末の祝福に
あずかる時の預言です。

「ヨシャパテの谷」とは,
エルサレムとオリーブ山の間にある
キデロンの谷です。

キリストは再臨されると,
すべての民をさばくための
「さばきの座」を置かれます。


(ヨエル3:12口語訳)

「もろもろの国民をふるい立たせ,
ヨシャパテの谷にのぼらせよ。
わたしはそこに座して,
周囲のすべての国民をさばく。」


これに限らず,
旧約の預言書では,
しばしばバビロン捕囚前後の出来事と,
終末のキリスト再臨時の出来事とが
二重写しに語られています。

それはバビロン捕囚前後の出来事は,
終末のキリスト再臨時の出来事の
予型的性格をも兼ね備えているからです。





エルサレムは聖地となる


(ヨエル3:17)

「あなたがたは,
わたしがあなたがたの神,主であり,
わたしの聖なる山,
シオンに住むことを知ろう。
エルサレムは聖地となり,
他国人はもう,
そこを通らない,
他国人はもう,そこを通らない。」




エルサレムが,

イスラエルの聖なる都となることを

預言します。


この預言は,神の国,天国です。


イエス・キリストを主と信じる者が,

迎えられるところです。



☆彡



ユダの救い


(ヨエル3:16-21)

「主はシオンから叫び,
エルサレムから声を出される。
天も地も震える。
だが,主は,その民の避け所,
イスラエルの子らのとりでである。
あなたがたは,
わたしがあなたがたの神,主であり,
わたしの聖なる山,
シオンに住むことを知ろう。
エルサレムは聖地となり,
他国人はもう,そこを通らない。
その日,
山々には甘いぶどう酒がしたたり,
丘々には乳が流れ,
ユダのすべての谷川には水が流れ,
主の宮から泉がわきいで,
シティムの渓流を潤す。
エジプトは荒れ果てた地となり,
エドムは荒れ果てた荒野となる。
彼らのユダの人々への暴虐のためだ。
彼らが彼らの地で,
罪のない血を流したためだ。
だが,ユダは永遠に人の住む所となり,
エルサレムは
代々にわたって人の住む所となる。
わたしは彼らの血の復讐をし,
罰しないではおかない。
主はシオンに住む。」







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