虫採り日記

2014年は(たぶん)内地で虫採りします!

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ヤエヤマムネマダラ

2012-06-28 14:40:58 | Weblog

昨日、材箱を見てみるとヤエヤマムネマダラが羽化していた。

なんか季節感間違えた個体が出てきた、と最初は思っていたが、今日見たらまたいくつか出ていた。嬉しい。新鮮な個体は模様がとても綺麗。


昨日はイエカミキリの写真を撮ろうと探しにいったが見つけられなかった。ここのところの乾燥が影響しているのか?今日は一雨あったので、また探しに行ってみようかな。

イチジクとかキボシは相変わらずたくさんいた。


ヒラタクワガタもいたが、小さかったので放置。

今年は新月のタイミングが悪く、スピニはとても厳しそうだ。変わりに色々採れてるからいいけど・・・。スピニ、ノルティアを採りに行きたい。


屋久島楽しみだなー。

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キンケビロウド

2012-06-26 00:58:14 | Weblog

週末は、先週に引き続き北部で虫採り。

以前から気になっていた、オキナワキンケビロウドを採ることが出来た。

野外で見ると、実に綺麗なカミキリだ。しかもデカい。しかし、いざ探すとなると上手く隠れている個体が多く、慣れるまでなかなか見つからなかった。頂いていた事前情報の他にも、予想していた通りの生態も観察できて、嬉しい初採集である。

この日はナイターメインで行ったのだが、風が強く目的のスピニの飛来はなし。

日中には、モモブトコバネやオキナワモンキ、ジャノメも採れたが、少しずつ数は減っているような印象だ。他に、エゾミヤマがオキナワヨツスジハナを採ってくれた。久しぶりに見た種類で嬉しい。

オマケのナガサキアゲハ。白い紋が綺麗だなー。そういえばこの日はフタオチョウも見た。野外で飛んでるのを見るのは初めてだったかな。


日曜は釣りに行ったが、大した物は釣れず、ひどく日焼けしただけに終わった。このレベルの日焼けは久しぶりかも。梅雨明けした沖縄の日差しは容赦ない。これからの時期沖縄に来る方は、ホントに日焼け対策しっかりしたほうがいい。


今日は、夜から近場で採集。目を付けていたエリアでイエカミキリを探した。

1時間ほど探して、狙い通りに採集できた。木についているときは、せわしなく歩き回っている。

地味ながらも、存在感のある良いカミキリ。近年は激減していると言われているが、採れて良かった。

他には、イチジクカミキリ、オキナワキボシ、イツホシシロを発見。イチジクはいまからがピーク。

1頭、変わった模様のオキナワキボシがいたので確保。ここまで紋がはっきり出ている個体ははじめてみた。


イエやイチジクの生態写真も採りたいし、また行ってみようかな・・・。

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6月の沖縄本島

2012-06-20 17:08:30 | Weblog

後編。

 

17日日曜日。遅くまで課題をやっていたせいで眠くて仕方ないが、天気がとても良くて気持ちの良い朝だ。

エゾミヤマの友人に車を借りて、灯火セットなどを積み込み出発。途中で飯を食ったりしていたら、時間が遅めになってしまったので、いつものエリアに行く前に、伐採地でタマムシを探すことにした。

めっちゃ良い天気!

気温も高く、タマムシ採集には申し分ない条件だ。ポイントにはMさんとご友人がいらっしゃった。同じくオキムツを採りに来られたとのこと。

材を見て回りながら、少しムシ談義。気になっていたカミキリの話しなどを教えていただき、今度真面目に探してみようという気になった。

さて、肝心のタマムシ探しである。エゾミヤマは去年採り損ねたので、どうしても採りたいようだ。私も追加を得るべく探してみる。

良い伐採地だなぁ・・・。

昨日オキムツが付いていた材を見てみると、ベニモンゴマフがいたので採集。他に何かいないかと見ていると、目の前にオキムツが飛んできた。

さっと取り押さえて採集。よかったよかった。

エゾミヤマもオキムツ、オキナワモモブトコバネを初採集したとのこと。

私は、Mさんに教えていただいたハナノミを採った。昨日のものとは別種のようだ。白い紋がおしゃれ。

昨日別の場所でチュウジョウトラが採れたので、材に面白いトラが来ていないかと探してみる。しかし目に付くのは悉くヨツスジトラ・・・たまに現れるムネモンアカネトラをつまんでおく。

一通り見て周り、2人ともムツボシを追加して次のポイントへ移動する。

モウセンを狙うには、すこし時間が遅い。朝夕が活動のピークのようだ。

 前日と同じように葉の裏などを見ながら、ゆっくり歩いていく。昨日ほど多くは無いが、モモブトコバネが付いている。

よく見ると半透明なオレンジ色が綺麗。

期待していたチュウジョウトラの追加は無く、オキナワジャノメは一掬いで、1、2頭といった感じ。

昨日は数が採れなかったオキナワモンキを採るべく、ハゼをスィーピングする。

網を覗き込むと、オキナワモモブトコバネがなぜか2頭。狙いのオキナワモンキも入っていた。一掬いで複数種のカミキリが採れると、ちょっと嬉しい。

鮮やかな黄色が素晴らしい。

ハゼは背が高い木が多く、5.4mの竿ではなかなか掬えない。しかも振動を与えると、モンキはすぐに飛ぶ。苦戦しながらもせっせと掬い、ポツポツ追加できた。

残念ながらモウセンは採れなかった。少し時期が遅かったか?台風さえなければ、まだまだいけると思うのだが・・・。

その後、数箇所下見しておきたいポイントを回って時間を潰す。その間にハゼをチョコチョコと掬い、モンキを追加。

日が傾き始めたので、伐採地に戻ってルフェ狙いの準備をすることに。

夕暮れの伐採地林縁の葉を掬うと、いろいろな虫が入る。ノルティアが採れたのは驚いたが・・・。

スィーピングではルフェは採れず、メインのライトに突入。ルフェは夕方の薄暗くなるぐらいの時間に活発に活動することが知られている。なので今回は早めにライトオン。

久々のナイターなのでわくわくする。

しばらくすると、いつものドウガネやらフチトリアツバが飛来し始める。ただ、風があるせいか、伐採地の規模の割には虫の飛来が少ない・・・。

 

しばらく待ったが、カミキリの飛来が無いので材の見回りへ。ちょっと見てみるだけでも、ゴマフ3種やムツホシシロ、ジャノメ、その他サビカミキリなどがウロウロしている。

分かりにくいけど、中央にムツホシシロ・・・。

ゴマフも昨日に引き続きたくさんいる。

ケルシウムも。


虫の数は少なくないが、残念ながらルフェは見つからない。エゾミヤマは、灯火に飛来してきたオキナワムツボシタマを採っていたがめぼしいのはコレくらい。

気分転換に、貯木場に行って見る。

ルフェが付くタブノキの仲間は、樹皮をちょっとはがしてみると独特な香りがする。昨日いたのはこの辺だよ・・・と伝えながら材を見回ってみると・・・。

「ルフェいたぞ!」

「マジですか?」

タブ系の材木の断面で産卵している♀。少し小ぶりだが、見つけられて良かった。この個体はエゾミヤマに譲り、私は追加を探す。

しかし見つかるカミキリは、ほとんどケルシウム。ノルティアの追加を期待したがダメだった。

こちらはリュウキュウムナクボカミキリ。

これも割と見られる種だ。


その後、ナイターの場所を少し変更したり、いろいろ試したがルフェの追加は採れず。

 

非常に楽しい二日間だったが、流石に疲れがたまってきたので、今日の採集はここら辺でおしまいにすることに。狙っていたカミキリを一通り採ることが出来て、充実した採集だった。

エゾミヤマ、お疲れ様でした!


次はスピニと、あわよくばパランドラ・・・

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6月の沖縄本島

2012-06-19 13:48:43 | Weblog

梅雨明前後の沖縄本島は、カミキリ採集がとても面白い。今年もまたこのシーズンの魅力的なカミキリ達に出会うべく、やんばるまでバイクを走らせた。


16日土曜日、週明けに台風を控える沖縄だが、この日はいい天気。朝こそ雲が多かったが、北部に到着するころには青空が広がっていた。

まずはいつものエリアに向かう。狙いはリュウキュウモウセンハナ。去年は運よく採ることが出来たが、今年はどうだろうか。

道沿いの下草を見たり、掬ったりしながらゆっくり進んでいく。クワの葉裏などには、オキナワモモブトコバネが付いているのが見える。

小さいが、葉裏が視界に入ったときの違和感を見つけることが出来れば、たくさん採れるようになった。沖縄に来て、ルッキング中心の採集にも大分慣れてきた。

ここはオキナワナカボソタマムシの好ポイントで、ホストのナカハラクロキも食害されて弱ったものが多く見られる(今年は特に衰弱木が多い)。狙いのモウセンも、この木がホストなのでしっかりとチェック。周囲の葉も掬っておく。

網の底にちょこまかと動くカミキリを発見。フタオビミドリトラかな、と確認すると、中々渋いグレーのトラカミキリだった。

チュウジョウトラカミキリ。野外で採るのは難しい種だと聞いていたので嬉しい。周囲を掬うと、すぐに2頭目が入った。発生木が近くにあるのだろうか・・・?

一緒に入っていたサビカミキリ。普通種のハヤシサビだと思うが、なんか違和感を感じて採ってしまった。

少し進んでいくと、虫屋さんがいらっしゃった。初めてお会いする方で、県外からとの事。「ブログ見ましたよ」と言って頂き嬉しくなる。

最近のムシの様子などをお話ししながら進んでいく。いつもジャノメがたくさん付いている木を見てみると、やはり独特のシルエットが見えた。

シックでいいカミキリだなぁ・・・。ジャノメは晴天のときより、少し曇ったくらいの日のほうが良く採れる気がする。

少し離れたところにあるクワを見ると、またカミキリの影が。ジャノメじゃないようだ。オキナワスジシロか、リュウキュウルリボシか・・・?

掬ってみると、なんとオキナワモンキだった。今回の目的の一種である。しかし、このとき以前から不調だった長竿の2節目が、バッキリと折れてしまった・・・なんてこったい。

この後、ルリボシやスジシロも採れた。
 


やはり今日は虫が多い。ジャノメやモモブトコバネをポツポツ追加しながら進んでいくと、いい感じに衰弱したナカハラクロキがあった。

去年はまだ元気な木だったのにな・・・と思いながら掬っていくと、足元をフワ~~っと飛ぶ赤い虫が目に入った。これは間違いない・・・!

落ち着いてネットイン。

 うひょぉ~~!!やっぱモウセンは素晴らしいムシだ。鮮やかな朱色が美しい。

本日のメインターゲットのひとつが採れて、満足して引き返す。

林縁の葉にカラスヤンマがとまっているのを発見。いつもはすごい高さを、高速で飛んでいるので、たくさんいても採れない事が多い。

お土産に確保。カッコいいトンボだなぁ・・・。ミナミヤンマも採りたいが、あちらは結構珍しいようだ。

来た道を戻りながら、スィーピングをしていく。ナカハラクロキを掬った直後、ふと足元のクワを見ると青色に輝くムシが目に入った。

おおおお!

オキナワナカボソ!

オキナワナカボソを見るのは久しぶりだ。もう発生終盤なので、今回は特に狙っていなかった。しかし採れるとやはり嬉しい。めちゃくちゃ綺麗だな~・・・なんでこんな色になったんだろうか。信じられないくらい美しい。

今回は他にも色々と綺麗な虫が採れた。

アヤムナビロタマムシは結構お気に入り。

行きにチュウジョウが採れたエリアを掬ってみると、ラッキーなことにまた入った。

今度は白黒はっきり模様のタイプ。カッコいい。今日はとんとん拍子に良い虫が採れる。

ポイントの出口付近で、クワズイモの葉裏にカミキリのシルエットが見えた。ケルシウムだろう・・・とあまり気にせずにネットインしてみると、これまたラッキーなことにオガサワラチャイロカミキリだった。


バイクまで戻り、休憩がてら昼食をとる。日差しも徐々に強くなってきて、夏の虫採りらしい感じだ。雰囲気は良いのだが、暑いと体力の消耗が・・・。

今日は調子がいいので、このままの流れでムシを採ろうと次のエリアに移動。

去年、ヤンバルアワブキがいい感じで割いていた場所に行く。しかし、今年は裏年なのか、全く花が付いておらず、肩透かしを食らってしまった。ここでオキナワヨツスジハナを狙おうかと思っていたのだが・・・。

模様が綺麗なハナノミがたくさん採れた。結構大きい種類なので、採りやすい。

アカメガシワの葉に、かなりデカいトラニウスがとまっているのを見つける。一瞬ルフェかと思うぐらいの大きさで、これは採らねば・・・とちょっと緊張。

しかし、ほんの一瞬目を放した隙に、ぽろっと落ちていなくなってしまった。あああ・・・ショック・・・。

その後スィーピングでトラニウスは採れたが、かなり小さい個体。

この場所は、思ったほど虫が採れなかった。夕方にはルフェを狙いたいので、北上していつもの土場に向かうことにする。

ムネモンアカネトラと、ヨツスジトラはいくらでもいる。ここのヨツスジトラは、エリトラ上部の黒い紋がかなり発達している個体が多い。本島の中でも、知っている限りではこのエリアのみ。何かあるのかな・・・?

なかなかカッコいいと思う。

いつもはここから先へはあまり行かないのだが、今日は少しブラブラしてみようと思い立ち、バイクで林道を流す。

少し進むと、沖縄としては珍しく伐採地が見えてきた。

これはスゴい・・・。良い場所を見つけたと思い、寄ってみると車が止まっている。進んでみると、昼間お会いした虫屋さんがいらっしゃった。どうやら話題の伐採地のようだ。

まだ日も大分残っているので、ゆっくりと見て回る。伐採地の林縁のクワには、オキナワジャノメがたくさん付いていた。材の方は相変わらず普通種のトラばかり。ここは夜のほうが面白そうだな・・・。

樹種不明の材に、オキナワムツボシタマを発見。コレも一年ぶりの再会だ。ムツボシは逃げるのがとても上手いので、採集は緊張する。

綺麗なムシだなぁ・・・!!

夕方に近づくにつれ、徐々に雲が増えてきた。あ、これはヤバイな・・・と思った直後、大粒の雨が降り始める。

空は明るく、典型的な夕立なのでしばらくすれば止むだろう。念のため持ってきた傘を差しながら、モンキがいないかとハゼを見回ってみる。食痕はあるが、ムシはいないようだ。

晴れたり降ったりを繰り返しているので、いたるところに虹が架かってなかなか美しい。

薄暗くなってきたころ、県内の虫屋さんお2人とお会いした。今日はここでルフェ狙いでライトをやるとの事。面白そうだ。

私は材についているであろうゴマフの類を探してみる。予想通り、すぐに見つかった。

これはベニモンゴマフかな。

他にもオキナワゴマフやナゴコウノゴマフも採れた。沖縄のゴマフはカッコいいのが多い。さらに、伐採木の上をフワフワ飛んでいるのはオキナワジャノメやムツホシシロ。触覚が長いのでとても目立つ。

思った以上に虫が多く、楽しい。沖縄は日中暑すぎるので、夜のほうが材を見回るには向いているように思う。怖いのはハブで、今回もヒメハブはもちろん、珍しいホンハブも見た。


久しぶりに伐採地の採集を堪能し、満足して帰路に付く。

帰りがけに、一応土場によってみることにした。荷物をバイクに置き、ライトだけ持ってじっくりと見回っていると・・・。

 

・・・・・!!マジかよ!

なんとルフェ!しかも中々良いサイズだ。じっとしていたので、カメラを持って見回らなかったことを激しく後悔した。それと、材は表面だけでなく、隅々まで見ることが大事だと、最近よく思うようになった。当たり前のことなんだけどね。

最後に〆にふさわしいカミキリが採れ、最高の採集が出来た一日となった。台風も来るみたいだし、コレでしばらく採集はお休みかな

と思っていたのだが・・・。


帰宅し、明日採集に行くというエゾミヤマに色々と情報を伝えているうちに、なんだかまたムシが採りたくなってきた。ナイターもやりたいし。モンキもあまり採れなかったしなぁ・・・。

 

よし、行くか!

 

というわけで、6月の沖縄本島(後編)へ続く・・・

 

 

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西表島採集紀行

2012-06-15 17:00:34 | Weblog

5日目(石垣編)

 

最終日の朝・・・なかなかの勢いで雨が降っている。台風の影響なのか? 

部屋を綺麗にして、さっさと荷物をまとめて出発する。確認すると、使う予定だった上原からの出航は止まっていて、もう一つの大原港まで行くことになった。


今回利用した西表の熱圏はゴミの分別がとても厳しい。というか西表島自体がかなり細かくゴミを分別する場所のようだ。

なかなか快適だった。

レンタカーの乗り捨てオプション(1000円)を使って、大原港を目指す。結局第一便は逃してしまった。

大原港はお土産売り場などがあり、土産を物色したり、ぶらぶらして出航まで時間を潰した。この日は大原からしか船が出ないので、ターミナルには人が多い。 



船は35分くらいで石垣に無事到着。台風の影響が強くなる前に戻ってこれてよかった。夜の飛行機は飛ぶだろうとの事だったので、安心して残りの時間を石垣での採集に当てることにする。幸い雨は降っていない。 


春の遠征のときと同じ店でレンタカーを借りて、さっそく出発。最初の狙いはエゾミヤマの希望でカタモンビロウドカミキリである。

この時期に石垣に来たことが無かったため、探したことは無いがずっと気になっていた種だ。 事前情報で目星をつけていたエリアに向かい、早速カラムシを探してみる。

カラムシといえば、本土ではラミーカミキリのホストというイメージ。カタモンビロウドは茎を食害するので、かがみこんで確認していく。 

それらしい食い後はすぐに見つかった。

しかし、どうも食痕が古いように感じる。痕跡のわりに本体がいないし、これは発生後期なのかな・・・と考えながら探していく。

 しばらく探したが見つからず、そろそろ飯を食いに行こうと思っていたとき、ジェノサイドが声を上げた。

「いましたよー!!」

写真を撮らせてもらおうとしたがうまくいかず・・・。

 でかくてかなり迫力がある。派手な見た目からは考えられないほど、カラムシの茎に溶け込んでいた。

無事1頭得られたところで、お昼ごはん。腹が減っては虫は採れない。 

いつものとんかつ力へ。


 相変わらず、衣サクサクのうまいトンカツだった。

 
午後は、適当な横道に入ってカラムシを見て回ることにする。食害されているカラムシの群落はあちこちにある。しばらく探していると、エゾミヤマと私もそれぞれ見つけることが出来た。

 写真はまたもや失敗。マクロレンズを荷物の奥のほうにしまってしまい、手を抜いて標準で撮影しようとしたため。やはり手を抜いていては生態写真は撮れない。

カラムシに止まっていた綺麗なミツギリゾウ。

驚いたことに、このエリアはキミスジが沢山いた。かなり普通種化していると聞いていたが、これほどとは・・・。私もボケーっと止まっていた個体を手づかみで2頭ほど捕まえた。かなりトロい蝶だ。

綺麗なのだが、翅を開いた写真は撮れず。


目的のカタモンビロウドを皆採ることが出来たので、お次はブーメを狙ってビーティングをするため北上。

途中雨もぱらつき、心配したが天気は何とかもちそう。

春と同じ場所で写真撮影。今回は風も強く、ジェノサイドのポーズにも心なしか元気が無い。

早速叩き始めると、ブーメはすぐに落ちてくる。いい場所を見つけて叩くと、ブーメ、ヤエヤマタテスジドウボソ、シモフリヒゲナガなどが沢山落ちてきて楽しい。

あっという間に結構な数が採れた。春は採れなかったエゾミヤマもリベンジが成功してよかった。イプロカやイシガキフトも期待していたのだが、これは不発。

しかし、後日帰宅して標本を整理していると、明らかにおかしなカミキリがブーメに混じっていることに気づく。

これは・・・

ススキサビ・・・なのか?

確認すると、どうやらススキサビで間違いなさそうだ。これは嬉しい!思いがけず良い虫が採れた。

右がススキサビで、左がブーメ。並べてみると明らかに違う。現地では、ブーメは確認せずに採っていたので気づかなかった・・・。ブーメとの差であるという疑死も是非見てみたかった。

やはり春に比べてカミキリの個体数は明らかに多い。湿度があるのも良いようだ。
2人もぼちぼちカミキリを落とし、満足したので再び移動。

今度はジェノサイドの希望で、以前彼がヤエヤマミツギリゾウを沢山採った場所に向かう。

しかし、ポイントは下草が伸びて、採集しづらい環境になっていた。材にも虫が全然ついていないし、期待薄な感じなので早々に引き返す。

レンタカー返却までの時間を考え、残りはカタモンビロウドの追加を探すことにする。

適当な農道に入ってみると、ここが結構当たりでビロウドが次々と採れた。

中にはすれた個体もいて、やはり発生は終わりかけのようだった。この場所も蝶が多く、キミスジやタテハモドキが縄張り争いで飛び回っている。

エゾミヤマとジェノサイドも、結構採れたようでホクホク顔。結構採れて良かったね・・・と話しながら車の周りで休憩していると、私の目の前に青っぽい虫がハラハラと舞い降りてきた。

道路に着地して、ウロウロしているので、でかいハエか?と思ったが、どうも違う。

よくよく見てみると、なんと珍種ルリゴキブリ!

「おおおおお!ルリゴキだぁああ!」と興奮しながら、ビンを借りて確保。

うーむ・・・ゴキとは思えない美しさ。Gの仲間は基本的に苦手だが、この種は別格だ。

最後に良いお土産が出来たところで、採集を切り上げることにした。夕飯を食べて、レンタカーを返却する。

夕飯は贅沢に石垣牛・・・と行きたかったが高すぎて手が出ないので、回転寿司へ(これでも学生の身分にはなかなか贅沢な夕食なのだが)。

ちょうどマグロフェアをやっていたのだが、この石垣島で捕れた本マグロが大当たりで、とても美味しかった。沖縄でマグロというとイメージが無いかもしれないが、マグロ類は沖縄県の重要な水産資源である。

沖縄本島の回転寿司よりはるかにレベルが高く、かなり満足して店をでた。


レンタカーも無事返却し、空港へ。空港で昆研や友達への土産を買い込む。石垣島発の最終便で、那覇へ。

 

「いや~・・・今回も、楽しい遠征だった・・・!!」

「お疲れ様でした!」

「次の遠征が楽しみだね」



 

西表島採集紀行 完

 

 

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西表島採集紀行

2012-06-12 13:23:21 | Weblog

4日目

 

「おはよーございます・・・」


ベニボシ探索の実質最終日、4日目のスタートである。天気は予報で言われていたほど悪くなく、青空も見えている。


打ち合わせどおり、私とジェノサイドは有名な滝のあるエリアに挑むことにする。昨日までのエリア、3人で歩き回って採集するには少々窮屈だったので、今日はその心配なくベニボシを探すことが出来そうだ。

エゾミヤマに船着場まで送ってもらい、河口に到着。

第一便が出るまでかなり時間があったので、周囲をぶらぶらしてみる。

河畔はマングローブで覆いつくされている。他の島とは比べ物にならない数だ。

時間が来て、遊覧船に乗り込み出発。往復1800円也。

遊覧船なので、船長がマングローブの種類を解説してくれるのだが、ここでは沖縄に生息する6種類すべてが見られるらしい。私はどれがどれだか良くわからないが、ジェノサイドは違いを把握しているようだった。

30分ほど揺られて、上流の船着場に到着。ここからは歩いて滝のあるエリアに向かう。

最初のうちは、綺麗に石が敷き詰めてあり歩きやすい道だったが、しだいにぬかるみが酷くなってくる。遊覧船に乗ってた人はサンダルだったが大丈夫なのか?といらぬ心配をしながら歩くこと30分。

マリゥドゥの滝が見える展望台に到着した。

思ったより展望台が滝から離れており、ちょっと物足りない感じ。

奥のカンピレーの滝まで、道の周囲にある倒木や立ち枯れを見回りながら歩いていく。

なかなかいい感じの木はあるものの、密度は昨日までのエリアに分があるようだ。途中、マリゥドゥの滝に降りていく道があったが、封鎖されていた。

さほど時間もかからず、カンピレーの滝に到着。こちらは滝のすぐ側まで行ける。

川べりの水溜りには、ミカドアゲハが5,6頭吸水に来ていた。お土産に採って帰ろうとしたが、思ったより周囲のコケが滑りやすく、転ばないようにモタモタしていたら逃げられてしまった。不覚・・・。

 行きで確認した横道などを確認しつつ戻ることにする。最初の横道にジェノサイドが入ってみるというので、私は次に行こうと、別れた直後・・・

 

「いました!」

「えっ!?」

ジェノサイドの歓喜の声がきこえ、慌てて引き返す。

手には、立派なベニボシの♂。

「おめでとう!」

「この木についてました!」

横道に入ってすぐの、細めの立ち枯れの根本についていたらしい。

ちょっと古めにも見えるが、裏側には樹皮が残っている部分もある。

こちらのエリアでも採れることが分かったので、探索にも力が入る。ジェノサイドはこのまま進むとの事だったので、私は別の道をいってみることにした。

良さそうな木はあるが、ベニボシの姿は無し・・・。

1時間ほど経って、ちょっと疲れてきたので展望台に戻ろうとしたら、凄い勢いで雨が降ってきた。

あわてて屋根の下に駆け込むが、あっというまに滝がうっすらボヤけるほどの土砂降り。他の観光客の人たちも避難してきたが、これではハイキングどころではないだろう・・・。ベニボシ探しは無理そうなので、しばらく休憩することにした。


・・・・・・・


30分くらい経っただろうか。大分雨も弱まってきたので、再びベニボシを探しに出る。雨でぬれた部分は嫌うという話しを聞いていたので、倒木の裏側などを重点的に見て回る。

ジェノサイドと合流し、成果を聞いてみると、なんと2頭も追加したという。しかも同じ場所で2頭同時に採れたとのこと。

「1頭目はシダにとまってて、写真に最高だったんですが・・・」

今回の目標の1つでもあるベニボシの生態写真は、未だに撮れていない。このポイントは特に斜面がきつく、重いカメラを持って行ったり来たりするのはとてもしんどいのだ。やはり大きくて重い一眼は、こういった採集には向いていない。

ベニボシが採れた木の大まかな場所を教えてもらい、見に行ってみることにする。ここもやはり急斜面で、登るだけでもかなり体力を消耗する。

たしかに良い木は沢山ある。裏側や根の周囲もしっかり確認していくが、ベニボシは現れない。やはり雨だと厳しいのだろうか。

ふと、足元を見ると長靴に不吉な影が。

「うわ・・・ヒルだ・・・・・」

幸い血は吸われていなかったが、長靴の内外に4頭もヒルが付いていた。気持悪いことこの上ない。このエリアは昨日までの場所と違い、とてもヒルが多いようで、じっとしていると上から降ってくることもあった。

私はヒルや蚊などの吸血系の生き物は大嫌い。半ばヤケクソになりながら歩き回っていると、足元のシダにキラリと緑色に光る虫が見えた。


どうやら、ジェノサイドが採りたがっていたベーツツヤコガネのようだ。こんなに綺麗な虫だったんだなーと、ちょっと感動(しかしヒルが迫ってくるので生態写真を撮る余裕は無し)。

 

 写真は後日、ジェノサイドに撮らせてもらったもの。室内の光で良くわからなくなっているが、生体のこの虫はとても綺麗で気に入った。

ヒルから逃げるように坂を下りて、来た道を戻り、ジェノサイドと合流。ベーツツヤコガネを渡すととても喜んでくれた。良い虫と交換してくれるとの事。帰りの船の時間まで、まだ少し余裕がある。折角なので、最後に一回りしてみることに。

良い雰囲気の沢。

時間ぎりぎりまで粘ったが、ベニボシは現れなかった。今日もダメか・・・とガッカリしながら船着場に戻る。

道端にも立派な立ち枯れや倒木があるので、一応それらもチェックしながら歩く。

と、ひときわ太い立ち枯れの、ツルアダンの影に赤い虫が・・・!!


「ベニボシ!」

「マジっすか!?」

生態写真が採りたかったが、動き回っていたので諦めて、手づかみで採集。

「やった~~!!」

「こんな道端にいるのかよ!」

偶然とは思うが、私の採った3頭はいずれもツルアダンがまきついていた。今後の採集でヘンな先入観が生まれそう・・・。

最後の最後に何とか1頭採れて、やれやれと言ったところ。このまま尻すぼみになるのは嫌だな~と思っていたので良かった。ジェノサイドが、「こういうところにいるやつが、観光客に見つかるんでしょうね~」と言っていたが、なるほどそうなのかも。



その後は特に事件無く、リミットほぼぴったりで船着場に到着。

帰るころには、さっきまでの大雨がウソのようにまた晴れてきた。

 電波が入る地域に戻ってくると、複数の知り合いから「本島は雨すごいけど大丈夫?」「台風来てるらしいが大丈夫か?」といった恐ろしい内容のメールが届いていた。

こちらは結構いい天気なのだが・・・。


迎えに来てくれていたエゾミヤマと合流し、成果を報告しあう。残念ながらベニボシは採れなかったそうだ。まぁ不調な遠征ってのもあるよね・・・。オオニシキキマワリモドキという巨大な虫を採っていて、ジェノサイドがベニボシと交換しようと言っていた。

たしかに美麗な虫で、かっこいい。写真はエゾミヤマのブログからどうぞ。

台風の情報も気になるし、一度宿に戻り今後の予定を立てることにした。


調べてみると、やはり台風が向かっているようで最悪飛行機が危ない。が、予定を早めることももう出来ないし、フェリーは出るみたいなので気にしないことに。

夕方はビーティングをしてみたが、疲れもありそれほどの虫は落ちてこない。

一雨あったから、条件は良いかと思ったが結構乾燥していて×。

いつもの普通種が落ちてくるばかりで、早々に切り上げることにした。

有名なサキシマスオウノキを見に行こうかと思ったが、なんだか場所を勘違いしていたようでそれほど大きな木は見れず。

周囲の汽水域にはいろんな魚がいて、釣りでも来てみたい。面白そうだ。
最後に、灯火を見て回るために南下。

なかなか美しい色合いの空。台風が来ているとは思えない。

条件は悪くなかったものの、飛んでくる虫の数が少なく、ドウガネばかりで面白くない。今回の目的の一つだったヤエヤマノコギリクワガタは、どうやらまだ発生していないようだ。

ダラダラと話しをしているうちに、小雨が降ってきた。全員かなり疲れていたので、満場一致で宿に戻って休むことにする。



今回の西表島での採集はこれで全行程が終了。

ビールを飲みながら荷物をまとめて、翌日に備える。最終日は、朝イチで石垣島に渡り、気になっていたカミキリを探す予定だ。


西表、疲れたけど楽しかったな~・・・。ベニボシを採ることが出来た喜びに浸りながら、最終日の夜もすぐに夢の世界に引きずり込まれた。


5日目(石垣編)に続く。

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西表島採集紀行

2012-06-09 15:25:15 | Weblog

3日目

今日は滞在中、もっとも天気予報が良い日である。目を覚まして外を見ると、快晴とまでは行かないが、前2日と比べ明らかに良い天気。雲は多いが、次第に晴れてきそうだ。

前日は不発に終わった2人は「今日こそは採るぞ!」と気合十分だ。

前日、大富の共同売店で買った弁当の、島らっきょうの天ぷらがとても美味しかった。今日も飯はここで買う事にする。が、この日の弁当には天ぷらは入っていなかった・・・。

今日もポイントの入り口には他の車は止まっておらず、虫屋さんは入っていない様子。時期を少し遅めにしたのが功を奏したようだ。

晴れているのでカッパを着なくていいことが、とてもありがたく感じる。

準備を整えて、出発。晴れていると、今にもベニボシが飛んでくるのでないかと、歩いているだけでもワクワクする。湿度も比較的落ち着いたようで、昨日に比べるととても歩きやすい。

沢をいくつか渡り、昨日採れた木を目指す。

昨日はポイントを把握していなかったので、ゆっくり進んでいたため時間がかかったが、今日はすぐに到着した。

早速、ベニボシがきていないかチェックしてみる。倒木の下側や、周囲の葉上に止まっていることも多いと聞いていたので逃さないよう慎重に見ていく。林内は薄暗く、倒木の裏側を見るのには懐中電灯がとても役立った。

残念ながら、どうやら今日は付いていないようだ。まだ時間も早いし、私とジェノサイドはもう少し先へ進み、良さそうな木を探してみることにした。エゾミヤマはこの木で待ってみるとの事。

途中、ぱらぱらと雨が降ってきてぎょっとするが、通り雨だったようですぐに止み、また青空。湿度、温度ともに上がってきた。

林内の道沿いや川沿いの空間には、結構いろんなチョウが飛んでいて良い雰囲気。最近、沖縄本島ではあまり見ないオオゴマダラがフワフワと舞っていたり、コノハチョウが縄張り争いをしていたりと賑やかだ。

オオゴマダラの飛翔写真を撮ろうとしたがあまりうまくいかなかった。

 
しばらく進んでみると、次第に巨木の立ち枯れや倒木が見られるようになってきた。随時林内に入って確認していく。

ベニボシの姿は無いが、とても良い感じの木が沢山ある。さすがは秘境西表。沖縄本島とは巨木の密度、森の雰囲気が段違いである。本島もかつてはこんな森だったのだろうか・・・。

いつの間にかジェノサイドとはぐれていたが、かなり進んだ気がしたので引き返す。この時点ですでにお昼前で、ベニボシの活動には良い時間帯だと思うのだが、発見できなかった。

エゾミヤマとすれ違い、様子を聞いて見ると「ジェノサイド君が1頭採ったみたいですよ!」とのこと。

最初の木に戻り、飯を食っているとジェノサイドも戻ってきた。

「1頭採れました^^」

なかなか立派な♂だ。ジェノサイドはご満悦の表情。

私が前日に採った♂は少し小さめだったので、大きな♂は羨ましい。おめでとう!
さらに、ジェノサイドは目の前に飛んできたというヤエヤマフトも採集していた。彼はフトを是非採りたいと言っていたので、目標種を連続で採ることが出来て満足のようだ。

エゾミヤマはかなり消耗しているご様子。確かにこの採集、採れないとめちゃくちゃ疲れる。汗をかく量もハンパではないし、こまめに水分補給しないとぶっ倒れそうだ。

エゾミヤマは水辺にいたというシロスジメダカハンミョウを採っていた。これは良い虫。私も探したが、別の種類のハンミョウしか採れなかった。

飯を食って休憩してから、再び倒木巡りに出発。

ちょっと古いが、物凄く巨大な倒木があった。すげぇ・・・。

森の中には、枯れていなくても、なかなか魅力的な造形の巨木がたくさんある。

う~ん、良いねぇ・・・。タニワタリの仲間が良い味を出している。
結構上流まで歩き、河原の石に座って休憩していると、ハエのような虫が地面すれすれを飛び回っているのに気づく。

よく見るとハンミョウのようだ。生態写真を撮って見ようと思い、ぎりぎりまで近づいて撮影。

これが限界・・・。

ハンミョウの写真も撮れ、再びベニボシを探してうろつく。しかし、虫は一向に追加が見つからず、最初の木まで戻って近くの川べりで2人を待つことにした。

川には数種類のハゼがいて、なかなか煌びやかなものもいる。種名がわからないのが残念だが・・・。ジェノサイドは川で泳いでいた。

その後、エゾミヤマとも合流したがやはり追加なしとの事だったので、今日のベニボシ探索は切り上げることにした。明らかに一番条件が良い日だと思ったが・・・得られたのはジェノサイドの1頭のみ。やはり一筋縄ではいかない虫だ。


一旦宿に戻り、汗を流すことに。

熱圏の宿泊施設は、クーラー完備なのでとても快適。冷えた部屋で休憩していると、ビーティングに繰り出すのが億劫になってくる。しかし、折角西表に来たからには、そうも言っていられない。昨日成績の良かったエリアを叩いて回ることにし、出発。

アカメガシワやつるが絡まったような場所を叩くと、昨日とは違うドウボソが落ちてきた。

ヤエヤマカスリドウボソのようだ。でかくて迫力がある。

追加を狙って周囲を叩くが、落ちてくるのは他の普通種ばかり。普通種の数はとても多いが・・・。

ゴマフは模様の変異があるので、特に変わった個体を選んでつまんでおく。

嬉しかったのはヨツスジカミキリの追加が得られたぐらいで、ほかに特に面白いものはなし。

アカギカメムシは沢山いた。ミドリナカボソタマムシが沢山いたので、お土産用に少しつまんでおく。エゾミヤマは叩きでサビアヤを採ったと喜んでいた。ジェノサイドもヨツスジなどを採っているようだ。

連日で叩いているので、虫の落ち方は悪くなっているがまぁまぁ採れたので満足。下見もかねて少し車で走ってみる。

少し高台になっているところから見える海が美しい。このポイントはドウボソが多かった。


数箇所、移動しながら叩いたが、目新しい虫は落ちてこなくなったので、今日の採集はコレにて終了。私は夜釣りがしたかったので、漁港の下見に行かせて貰う。

ジェノサイドと一緒に港内を見てみると、本島ではあまり見かけない魚種がテトラの隙間から顔をのぞかせていたり、なかなか楽しい。

ジェノサイドが「あっ!ガーラ!」と声を上げたので見てみると、80cmくらいのガーラ(ロウニンアジ)が堤防からすぐのところをゆっくり泳いでいた。

すげえ。

テンションが上がり、私は夜釣りをしてみたが、結局大物は釣れなかった。港内にはボラが沢山入っているようで、期待したのだが・・・。

二人はナイターに行き、ヨツバコガネなどを採ったようだ。ナイターは、コジマクロオビヒメ、ルフェ、フタツメイエなどを期待していたが、残念な結果に終わってしまった。月齢もあまり良くなかったが、他の原因がイマイチ思い当たらない。


この日も、疲れていたので宿に戻って、飯を食ってからすぐに横になる。寝る前に、翌日の予定を話し合い。私とジェノサイドは別のポイントへ、エゾミヤマは同じ場所で粘るということだったので、二手に分かれてベニボシを探すことにした。


遠征も折りかえし地点を過ぎ、丸一日採集できるのは明日で最後。果たして、ベニボシの追加を得ることは出来るのか・・・?

4日目につづく。

 

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西表島採集紀行

2012-06-06 22:17:14 | Weblog

2日目


ザーーーーー・・・・・・・・・・・・・


朝起きてみると、お決まりの雨音である。予報で分かっていたとはいえ、結構キツイ。

ジェノサイドはエゾミヤマの「何採ったの・・・おぉっ!すげえ!でけえ!」というありえないくらいはっきりした寝言で目覚めたらしい。さぞかし良い目覚めになった事だろう。

雨とはいっても、出かけないわけには行かないので、この遠征のために買ったカッパを着込んで出発。今日もスーパーで飯を買っていく。

朝ごはんはバナナにしたが、これが結構いい感じだったので、今後採集の朝ごはんはバナナにしようと思った。

結構な勢いで雨が降っている。

今日はまず、前日に下見したエリアに向かい、様子をみて他のポイントもまわってみることにする。

雨も大分弱ってきたところで、ポイントに到着。採集の準備をしていると、ジェノサイドが興奮した声で「キミスジだ!!」と叫ぶ。迷蝶として知られているキミスジが、オオバギの葉に止まっていた。

ジェノサイドが鋭い網捌きでネットイン。

「お~、すげ~じゃん。綺麗だね!」

「これは幸先いいですね!」

小雨にもかかわらず、いい虫が採れた。気をよくして森に入っていく。入り口のあたりの開けた場所では、メスアカオオムシヒキという超巨大なムシヒキがいて、ジェノサイドと一緒に土産用にそれらを採集していく。ジェノサイドはイシガキコガネという美麗なコガネムシも採っていた。

しかし、調子よく進めるのは最初だけ。湿度Max状態+本島よりかなり高い気温のお陰で、物凄い勢いで汗が流れていく。カッパの中はあっという間に超不快な状態になり、あまり集中して虫をさがせない。

水分補給こまめにしないとヤバそうだな・・・と考えながら倒木を見て回る。2時間ほど、クラクラするほど大汗をかきながら歩き回ったがベニボシは採れなかった。

この後どうするか、少し迷ったが、ポイントをいくつか見ておきたいこともあり、有名な場所に行って見ることにした。移動を開始するころには、青空も覗くほど天気も回復してきて、なんだかいい感じだ。

大富の共同売店で、冷たい飲み物を買ってから次のポイントへ。

今度のポイントは、沢沿いに歩きながら倒木や立ち枯れを探していく。

道はぬかるんでおりとても歩きにくかったが、とても良さそうな環境である。ベニボシが好みそうな、適度に樹皮が残った物件がいくつもあり、期待は高まる。

沢をいくつか越え、1時間ほどゆっくり探しながら歩いたが、それらしい樹はあるものの肝心の虫がいないという状態が続く。

少し疲れが出てきたころ、ジェノサイドが前方の木を見ながら「すごいですね、雷にでも打たれたのかな・・・」とつぶやいた。見るとオキナワウラジロガシの大木が折れて、残った根本が真っ黒になっている。

 



「ほんとだ、すごいね・・・・・・・・?」

 

次の瞬間、視線が樹の根本の一点に吸い込まれた。

 

 

 


「あ・・・・! ベニボシいた!!」

 

 

 

「「えっ!?」」

 

 

 

「・・・!!!」

 

 

 

 

「おおおおお!!すげえ!ベニボシだ!」

「よっしゃぁぁあああ!」

おおお・・・ベニボシ採れた・・・憧れの虫がこの手に・・・

西表遠征2日目にして、ベニボシカミキリを採ってしまった。立派な♀だ。触覚をゆっくりと動かしながら佇むその姿は、表現できないほど美しく、しばらくプルプルと感動に浸っていた。

できれば生態写真を採りたかったが、生憎カメラを車の中に置き忘れてしまったため、エゾミヤマのiPhoneで写真を採ってもらう。写りの加減でかなりオレンジっぽく見えるが、実際は朱色という感じ。



帰ってから撮った写真。う~ん、素晴らしい・・・。

採集した樹の全体像はこんな感じ。
 

左に写っている根本の部分の内側についていた。黒くなっている部分にいたのでとても目立ったが、樹皮の上にいると、意外と見えづらくなるかもしれない。

右側の倒木部分も凄くよさそうな雰囲気だが、ツルアダンが巻きついてとても探しにくい。この場所の周りは特にツルアダンに巻かれた倒木や立ち枯れが多く、そういう木に限ってとても良さそうなのだが・・・。


折角見つけた木なので、この倒木を中心に、周囲を散策することに。基本的に川沿いなので急な斜面が無いのがまだ救いである。

ベニボシの採れる木には、シーズンはいつも虫屋が張り付いている、と聞いていたのだが、虫屋は一人も見かけていない。ベニボシの採集者でポイントが混むのは、もっと前半のシーズンなのだろうか。

ポイントがここで合っているのか、ちょっと不安になるが、1頭採れているし・・・。

ベニボシの追加は採れないが、いつの間にか空は晴れ渡りとても良い天気。しかしこうなると気温が上がってきて、体力の消耗が激しくなる。


晴れてくれるのは嬉しいんだけど・・・。

しばらく林内をウロウロした後、先ほどの木に戻ってみる。二人はまだ戻ってきていないようだ。

 

ぼーっと眺めていると、視界の端で赤い虫がパッと倒木に着地する姿が見えた。

来た・・・!!ベニボシだ!

着地してすぐに、さっさと歩き出し今にもまた飛びそうだったので、慌てて確保。

やったぁ~~!!

先ほどの♀よりふた周りほど小さい♂だった。1日で2頭も採れるとは・・・。嬉しい。先ほどの個体のときもそうだったが、ベニボシは掴むと独特の香りを出す。朽木というか、菌類系の匂い・・・?

とりあえず1ペア採れ、安心したのでその場で座って休憩を取ることにした。先ほどから飲み物が無くなって、かなりしんどくなっていたが西表の沢の水は危険なので飲めない。

パッと見は綺麗なんだけどな・・・。

 
しばらくすると、エゾミヤマとジェノサイドも戻ってきた。ジェノサイドはヨツスジトラ(最初イリオモテトラと混乱していた)を採ったようだが、二人ともベニボシは駄目だったとの事。

この日はすでに時間を結構使っていたので、ベニボシは明日また挑戦することにして、ビーティング中心の採集に切り替えることにした。

西表は車が少ない。島を半周しても、ほとんどすれ違わないほどだ。非常に綺麗な道で、バイクがあれば気持ち良さそうだな・・・と考える。

途中、海岸沿いに網を持った人が立っていた。どうやら迷チョウねらいのチョウ屋さんのようだ。私達もちょっと海を見ていこう、という事で海岸沿いへ。

車から降りてすぐ、ジェノサイドがマルバネルリマダラ(コレも迷チョウ!)を採ったので、皆で網をもってウロウロ。

追加は無かったが、なかなか良い景色。それにしても今回、ジェノサイドにはチョウ運があるようだ。マルバネルリマダラはとても美しい(写真撮れず)。私も採りたかったが見つからなかった。

みんなヘトヘトに疲れていたので、宿に帰って小休止。シャワーが最高に気持ち良い。


まだまだ行きますよ~!


お次は予定通りビーティング。まずは宿の周りの適当な道に入り、叩いていく。

ゴチャゴチャと絡まったところを叩くと、これぞシーズンの八重山といった感じで、次々とカミキリが落ちてくる。普通種ばかりだがとても楽しい。午前中は採れない採集をしていたのでなおさら。



落ちてくるのは、シブラ類、ロピカ、ワモンサビ、ヨコスジサビ、ゴマフ、アナバネヒゲナガ・・・。しばらく叩いていると、ドウボソも落ちてきた。

ヤエヤマタテスジドウボソ。この時期の八重山に来たことが無かったので、初採集である。普通種のようでポツポツ落ちてくるが、不完品が多いようなので、おおめに採っておく。

ヨツスジカミキリも落ちてきた。

初めての沖縄、与那国島遠征で採って以来。懐かしい出会いに嬉しくなる。西表にもいるとは知らなかったが、少なくないようでいくつか採れた。

他には、クロオビトゲムネやトゲバなど。こいつらは確保しておく。

2人もぼちぼちカミキリを採っているようだ。

ススキを見ていると、大きな脱出孔があるので、いるな・・・と思い周囲を叩くと、サビアヤが落ちてきた。そのすぐ側からはヤエヤマフト。これは嬉しい。

 

 それにしてもデカいサビアヤである。二人はサビアヤをいたく気に入ったようで、一生懸命叩いていたが追加はなし。

その後も数箇所移動しながらたたき、それなりに虫が採れた。

薄暗くなってきたので、一番虫が多かったエリアで灯火採集。

ルフェッセンスなどの飛来を期待したが、灯火はイマイチで、ドウガネばかりが飛んできた。

今回の採集行では、コウベシショウ先輩からHIDのセットをお借りした。明るさは十分なのだが良いロケーションを見つけることが出来なかったのが残念。

山の中に道路が通っていない西表では、高いところから斜面を照らすような灯火が出来ないということが敗因のようだ。もう少し入念に下調べをしておけばよかった。


周囲の粗朶には、夕方にビーティングで落ちてきたカミキリたちが付いている。

ヤエヤマタテスジドウボソ。

イシガキヨナグニゴマフはいたるところで交尾していた。

 見つかる虫の顔ぶれが固定されてきたところで、今日の採集を切り上げることに。


宿に戻ってシャワーを浴び、虫の整理をする。疲れた体にビールが染み渡る・・・うますぎる。

予報を確認すると、翌日は結構良い天気になりそうだ。山の中を歩き回り、非常に体力を消耗したので、今日もさっさと寝ることにする。


明日もベニボシに出会えるか・・・?ワクワクしながら眠りに落ち、西表遠征2日目が終了した。


3日目につづく。

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西表島採集紀行

2012-06-05 22:31:25 | Weblog

西表島・・・沖縄本島に続き、県内2位の面積を持つ島である。ヤマネコをはじめ、貴重な固有種が数多く生息する日本有数の秘境。

そして、カミキリ屋なら誰しも一度は手にしてみたいと思ったことがあるだろう・・・あの紅いカミキリムシが生息する島である。

 

西表島採集紀行 1日目



時は2012年5月30日。曇天の那覇空港から、3人の男が西表島に向けて出発した。天候はイマイチの予報だが、ひさしぶりの大一番ということもあり非常にワクワクする。なんといってもベニボシがいる島に向かうのだ。

西表への直行便は存在しないので、石垣島で船に乗り継ぐ。

いつものように「おーりとーり」の看板を撮影してから、タクシーで港に向かう。予定より少し早く着いたので、すこしゆっくりしようかと思っていると、タクシーの運ちゃんに「この便間に合うよ!!」と急かされ、一本早い便で西表に向かうことになってしまった。

船から見たときは西表は雲に包まれており、早々から嫌な予感しかしなかったが、実際付いてみると気にならないほどの小雨。


レンタカーを借り、エゾミヤマの運転で今回の宿「琉大熱圏」に向かう。長い正式名称はさておき、琉球大学の西表島研究施設である。他大学の人も申請すれば利用可能で、設備も充実している。

これが宿泊棟。シャワーや洗濯機なども完備で、キャンプを張るよりはるかに快適な虫採りができる。奄美にもこんな施設があればいいのにな・・・と思いながら入所手続き。

港のすぐ側にあるスーパーで、飯と飲み物を買い込み早速出かけることにする。1日目は既に夕方なので、下見メインで回ってみることに。

西表の道路は思っていたよりも綺麗で走りやすく、カーブも適度にあるので飽きない。エゾミヤマは道に出てくるカニをかわすのに苦労していたが・・・。

事前に情報を頂いていたポイントをいくつかめぐってみることにする良い倒木はあるが、もう暗くなりつつあるので雰囲気を掴むだけとなってしまった。

飛翔中のイワサキキンスジや、下草にとまっているクロカタゾウ、ミドリナカボソタマムシなどをお土産に採集する。ここらで下見は切り上げ、次の目的地へ。

日も沈み、一気に暗くなってくる。ヤエヤマノコギリの発生には少し早いと思えたが、一応街灯巡りでクワガタを探すことにした。

気温・湿度も高く、この日の街灯巡りは良いと思ったが、残念ながら飛んでくるのはドウガネばかり。クワガタは、ヒラタの♀ばかりであった。

エゾミヤマはマルガタオオヨツボシゴミムシという、とてもかっこいいゴミムシを採集していた。これは羨ましい・・・。他に目ぼしい成果も無いまま、雨が降ってきたので撤収することに。

 

「1日目は何にも採れませんでしたね・・・まぁいつものような気もしますが」

「まぁ下見だからな・・・これもいっつも言ってる気がするけど」


天気予報を見ると、2日目の朝は天気が崩れるようだ。これは厳しい戦いを強いられそう・・・。ビールを飲みながら翌日の予定を話し合い、早めに休んで明日に備えることにした。

 

天候不順に始まった西表島採集行、果たしてベニボシは採れるのか・・・。

 


2日目へ続く

 

 

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無事帰還

2012-06-05 18:50:21 | Weblog

日曜に西表島から無事帰還した。

最終日付近は台風がきて、飛行機が飛ばなくなるのではとひやひやしたが、戻って来れてよかった。山の中を歩き回る採集はとても疲れたが、よい採集行になった。

採集記は出来るだけ早く書きます・・・。

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