虫採り日記

2014年は(たぶん)内地で虫採りします!

広告

※このエリアは、60日間投稿が無い場合に表示されます。記事を投稿すると、表示されなくなります。

奄美大島採集紀行

2010-07-29 03:14:06 | Weblog
第6日目



き、今日もおはよう・・・しかし流石に疲れが溜まってきたようで体が重い。石垣に行ったときもそうだったが、一週間ほどの採集は最後の1、2日が急に体が動かなくなるように感じる。


気合を入れなおして、準備をさっさと済ませ、出発!

GSで、おそらく奄美最後になるであろう給油。今日はちょっと安かった。

ポイントに向かうと、昨日までと打って変わって虫屋さんが多い。挨拶をしてから採集道具をゴソゴソと取り出す。
お話を聞くと、今日はまだ採れていないとのこと。

私もポイントに陣取らせていただき、網を伸ばす。今日は天気がそれほど良くない。
こんな風に虫があまり飛んでこないと、虫屋同士の会話のほうが楽しくなってしまう。



話していると、共通の知り合いがいることも多く、kenshunさんともはじめてお会いできた。
このブログを見てくださっている方もいて、励ましの言葉を頂く。フィールドで会った虫屋さんに「ブログ見てるよ~」といっていただくのはとても嬉しい・・・。

琉大OBの駿河人さんともお会いできて、久しぶりに関東の虫の話をした。面白いお話を聞くことができて、関東に採集に行たくなってくる。

ネキも飛んでこないので、教えていただいたホルトノキを見てみる。



既に花は散り始めている。ハナムグリが多少飛んできているので、それらを確保しておく。

それにしても、虫が少ない。そもそも今日は条件は良くないが、それでももう少しいても良いと思うのだが・・・。

しばらく虫の話をしながら飛来を待ったが、ほとんど飛んでこず、今日もネキはボウズ。
これ以上粘っても仕方がないと判断し、移動することにした。

皆さんに挨拶してから移動。結局、後半三日はネキが採れなかった。網捌きがもっと巧ければ違っただろうが・・・。


林道の分岐で網を構えている若い虫屋さんがいらっしゃったので声を掛ける。
鹿児島大のべんてんさんという方で、私のこともご存知だった。少し情報交換し、後で一緒に採集することにして、私たちはフェリベニのポイントへ。

このポイントは、コウベシショウ先輩が飛翔中の個体を採った場所。
期待して待ってみるが、飛翔するには条件が悪いような気がしたので、立ち枯れを探してみることにして森に入る。



時折木漏れ日もさして、いかにもフェリベニが這い出してきそうな雰囲気がある。でもいない。やはり甘い虫ではない。



一時間ほど探し回ったが・・・。

う~~む・・・。



ダメかぁ!!!


体調がめちゃくちゃ悪いコウベシショウ先輩とはここで一旦別れて、私はべんてんさんと採集をご一緒することに。
さて、林道を逆走してべんてんさんと合流。しばらく走ってポイントに到着。


少し歩いてポイントに入る。

状態のいい樹が結構あり、いかにもいそうな雰囲気がある。
一生懸命見回ってみたが、やはりフェリベニの姿は無し。変わりにオオシマホソハナとアマミヨツスジハナを追加した。





べんてんさんはアマミトラハナムグリを採っていた。あれは結構いい虫なので、私も追加が欲しいなと思ったが採れず。
採集しながら虫談義をしていたが、べんてんさんは屋久島にも行く予定があるといっていた。凄い・・・私もいつか屋久島に行ってみたいものだ。

数箇所ポイントを見て回ったがほとんど虫は採れなかった。
やはり天気が悪いとダメだ・・・今回は梅雨明のタイミングを完全に読み違えたようだ。

写真を撮る気力も無くし、カブに戻るころには疲れ果てていた。

これから夜間採集だというべんてんさんとはここでお別れし、私は貯木場でコウベシショウ先輩と合流することに。
貯木場のハゼでアマミモンキが採れているというので、最後に狙ってみようという話だが、貯木場に付くまでに結構時間がかかってしまった。

ハゼらしい木は結構あるが、アマミモンキの姿は無し。代わりにいるのはアマミトラばかりだ。先輩はヤエヤマトラを採られていた。



今回の採集は、コレでほぼ終了だ。尻すぼみにもほどがあるが・・・。
今日の夕食は、是非うわさの「ひさ倉」で鶏飯を食べたかったが、営業時間以内にたどり着けそうに無かったので近くのお店で「鶏飯丼」なるものを食べる。


鶏飯は、ごはんに好きなように具材をのせて、鶏のスープをかけてたべるのだが、「鶏飯丼」はすでにスープがかかった状態で出てきた・・・。
十分美味かったが、次は本物の鶏飯を食うぞ・・・フェリベニを採って。



満腹になった後は、寝るだけ・・・と行きたいところだが、今晩もクワガタのトラップを見に行く。
コウベシショウ先輩の体調は回復しないので、今日も私一人での回収。夜道を走るのはあまり好きではないが・・・。
ヤモリの採集に行くしまりん先輩と一緒に出発。


おお・・・!!今日も沢山付いてる!!


トラップを増量したかいもあって、かなりの個体数が採れた。
70mmオーバーの個体も入っているようだし、まぁ満足だろう。

帰り道はかなりの速度で飛ばして帰ってきた。
先輩にクワガタを渡して、私は帰る準備をする。朝のフェリーは恐ろしく早いので、夜のうちに準備しておく必要がある。


明日以降も奄美で採集&サンプリングの先輩たちは先に休み、私は寝てしまうと確実に寝過ごすので、フェリーの時間まで本でも読んで時間を潰す。

それにしても今日は虫が採れなかった・・・というか、今回採った虫はほとんど前半3日のものだ。天候に応じて採集を変えられるようにしなければいけないなと痛感した。

最終日


うぅ・・・さすがに4時まで起きていると眠し・・・。

フェリーは5時に入港なので、そろそろ出発だ。

明るくなってきた国道を走って名瀬港へ。
無事チケットを買って、少しゆっくりする。売店でミキを購入。沖縄でも売ってくれれば良いのに・・・。

時間になり、フェリー出航する。

今回の奄美も、色々と勉強になった。

フェリベニは採れなかったけど、楽しかっなぁー・・・。


滞在中飲んだミキでは、コレが一番好きな味だった・・・。


ここから本部港まで11時間ほどだが、ほとんど爆睡していた。かなり疲れが溜まっていたようで、起きてから一気に筋肉痛が来て驚いた。

本部港に到着して、カブのところに行くと昆研のKさんがいらっしゃった。Kさんはシカクワの大型個体を採ったということだったので見せていただく。
かなりしっかりとシカクワ特有の顎の角度が出ていて、カッコいい。シカクワは結構ポイントを絞らないと採れないらしい。いいクワガタだ。沖縄本島にもいないものだろうか。



一週間ぶりの沖縄の道路にちょっと安心感を覚えながら、琉大に向かってひた走る。
これにて今回の奄美大島採集紀行は終幕だ。


今回の採集行は、犠牲も多かったがその分勉強になることの多い一週間だった。
リベンジが何時になるかはわからないが、その時はぜひフェリベニに会いたいものだ。


最後になりましたが、事前にアドバイスを頂いた皆様、また、今回現地でお世話になった皆様に深謝いたします。
ありがとうございました。

コウベシショウ先輩、しまりん先輩、お疲れ様でした!!

コメント (2)

奄美大島採集紀行

2010-07-28 13:03:47 | Weblog
第4日目

む・・・おはようございます・・・。


ザァーーーーーーーーーーーー・・・


雨降ってますやん・・・・


前日の天気予報をみて、覚悟はしていたが流石にショック。大雨だ。
先輩からの情報によると、どうやら気象庁は奄美地方の梅雨明けを撤回したらしい。ナンテコッタイ・・・。



一時間ほどすると、ようやく雨がやんだ。

今日は一日ゆっくり休もうかと思っていたが、やっぱり出ることにした。
海浜公園のキャンプ場は、駐車場からテント場までが海に面しているのだが、なんと防波堤が無い。
波が高く、テント場から出るだけで足元がびしょびしょになってしまう。

うむ・・・。

この天気ではネキも無理だろう。とりあえず、フェリベニを探すためにポイントに向かう。

林道は雨でぐちゃぐちゃになっているが、林内はまだマシ。歩くことは可能なので、積極的に林内に入っていく。


が、もちろんフェリベニはおろか、他の虫もいない。


と、20分ほどウロウロしてると、ポツポツと雨が降ってきた。
ヤバイ、帰るか?しかし、まだほとんどやってないぞ・・・?

迷っているうちに雨が恐ろしい勢いになってきた!!


流石にマズイ・・・!!


ぎゃぁあ・・・道が川になっとるし・・・!!

カブに乗って走ると、バシャバシャと水しぶきがあがって足はびしょぬれ。
しかも、この林道はかなりのダートなので、水で路面が見えないのは致命的だ。

何回もコケそうになりながら、なんとか舗装道路に戻ることができた。


ふぅぅ・・・


さて、雨に打たれながらテントに戻ると・・・・。

あれ?俺のテントが無い・・・?


あ、あれだ・・・あれ??


うおぉぉぉ!!フライが吹っ飛んでる!

なんと、強風でテントの雨よけフライが吹っ飛んでしまっている。
ちゃんとペグも打っておいたのに・・・・。


あわててフライを直し、テントの中を見てみると案の定浸水している。
ほとんどの荷物がびしょびしょ・・・かろうじて服は袋に入れてあったので助かったが、酷い有様だ。


ううう・・・もう駄目だ・・・。
写真をとる元気もなく、炊事場で荷物を乾かす。


植物たちも雨に打たれてしょんぼりしている様に・・・いや、そうでもないか。

結局、夕方まで天気は回復しなかったので、本を読んだり音楽を聴いたりして時間を潰していた。



ようやく太陽が出るころには、もう日が暮れる・・・。
綺麗な夕日が見れたので、明日は天気が回復するだろう。というか、回復してくれないと困るが・・・。

この日は、一回も毒ビンを開けることなく、ダメージだけ受けて終わった。
疲れ果てて就寝・・・。



第5日目


今日もおはようございます・・・。

お!晴れてるぞー!

よし!今日もネキのポイントに行こう・・・。





・・・・飛んでねぇ!

なんと、虫が全然飛んでいない。ハナムグリやトンボも少ない。
昨日は大雨だったので、飛び始めが遅いのかもしれない。

仕方ないので、届く範囲でスィーピングをかましておく。

お、ナガタマ・・・

なんだろうか。キンモンナガタマか?

もう一種入っていた。


こいつはヒメヒラタ?


カミキリは一向に飛んでこないので、しばらく粘ることにして、落ち着いて網を構える。


・・・・。



・・・・・?




・・・・・・飛んでこないぞ?


1時間以上たっても、ネキが飛んでこない。他の虫屋さんも採れていない様だ。

どうにも具合が悪いので、早めに切り上げることにする。
南部のほうのフェリベニポイントに行ってみる。



非常にいい天気だ。しかし虫が全然いないのは何故だろう・・・。


ポイントに到着し、装備を整える。林内の採集は、方位磁石で常に方向を確認しておかないといけないのでスリル満点だ。
道をロストするとかなり怖い・・・。

いざ、入山。


今日は先輩のアドバイスに従って、進み方を変えてみる。


道沿いにも良さそうな立ち枯れが点在している。
フェリベニだけでなく、立ち枯れに虫が付いていないか確認しながら進んでいくが、目ぼしいものは採れず・・・。


立ち枯れは細いものから、抱えるのも無理そうな大木までバリエーション豊富だ。
いい感じに菌の回っている木もある・・・しかしやはりフェリベニの姿は無し。

この採集をやっていると、高3の岩手合宿を思い出す。
あの時も、オダイはまったく採れる気がしなかったのだが、今回もそれと同等かそれ以上に採れる気がしない。

この状況で採ったコウベシショウ先輩はやっぱり凄げえ・・・。

2時間ほどで森から出てきて、がっくりと肩を落としながら帰路。

帰りに、コウベシシショウ先輩がヤツを採ったポイントにも行ってみる。

結構難解なポイントで、目標と思しき木を見つけたときにはテンションが上がったが、フェリベニはいない。やはりフェリベニはそう簡単に採れるものではないんだな・・・。

林道沿いをビーティングしてみたが、目ぼしい収穫は無し。先日は虫屋が既に入っていたので、今回もそうかもしれない。欲しかったビロウドやフト、ドウボソなどは落ちず・・・。


フェリベニ探しでポイントに付くまでに結構時間を使ってしまったので、今日はテント場に戻ってシャワーを浴びることにする。


冷水のシャワーを浴びて、震えていると先輩がやってきた。
まだ体調がかなり悪いようなので、今夜のバナナトラップの回収は私一人で行くことになった。
おとといの夜に、かなり適当に仕掛けてしまったトラップだが、果たしてクワガタは付いているのだろうか。


仕掛けたエリアは二箇所で、いずれもほぼ一本道なのだが地味に距離がある。カブのライトは光量が少ないので、夜道を走るのは結構寂しいのだ。

途中、たまにやってくる車に感謝しながら走行。夜道なので調子に乗ってスピードを出すわけにも行かないし・・・。


やっとこさポイントに到着。ここは私と先輩の両トラップが仕掛けてあるポイントで期待できるのだが・・・。

バナトラには全く虫が付いていない。しかも、先輩のバナトラは二箇所仕掛けてあったが、片方はなくなっている。おそらく下に落ちているのだろうが夜に設置しなおすのは無理なため、引き上げる。

かろうじて、地面を歩いていたコカブトをひろう。


このポイントでコレだと、私が適当に仕掛けたもう一箇所もほとんど期待できないだろう・・・。
しばらくカブを走らせて、次の場所へ。さっさと見て帰ろう・・・!





お!クワガタが付いてるぞ・・・!

あ、こっちのトラップにも・・・こっちにも付いてる!しかもデカイ!!!

そんな感じで、あっという間に10頭以上確保・・・。


アマミノコギリクワガタ

70mmオーバーの個体もいた。あ~、今日はほとんどボウズで終わるところだった・・・!!
大型種のクワガタは、普段それほど採集しないが今回は結構楽しかった。こんなに簡単に採れるなら良いなぁ・・・。


ホクホクしながらテント場に戻る。炊事場でしまりん先輩と話していると、コウベシショウ先輩が起きてきた。
成果を報告して、一番大きかった個体を差し上げる。クワガタの話をすると一瞬だけ体調不良が消し飛んだようで、明日はトラップを増量すると言っていた。

う~ん、喜んでいただけたようで何より・・・。私もお土産が確保できて良かった。この分なら雨さえ降らなければ明日も採れるだろう。

しかし、これほど虫が採れない日が続くとは・・・!
明日はいよいよ、採集ができる最後の日なので気合を入れるぞ・・・


明日こそはフェリベニが採れます様に・・・と願いながら就寝・・・。




コメント (4)

奄美大島採集紀行

2010-07-19 13:17:06 | Weblog
第三日目


今日も目を覚ますと良い天気。


ネキのポイントに向かう。



網を軽く伸ばして虫の飛来を待つが、全然飛んでこない。今日もムシは少ないのかなぁ・・・。

すれ違う虫屋さんと少しお話をしたりしながら、飛来を待つ。
アブやハチが飛んでいて、昨日までは普通に見ていたが、ネキの♀のあまりの擬態っぷりに無視できなくなってしまった。
片っ端からネットインしてみるが、当然のごとくネキの♀は入らない。

そんな事をしているうちに、高いところをネキが飛ぶのが見えるようになってきた。網を思いっきり伸ばして、飛来に備える。


お!飛んできたぞ!

あ、空振った!


入った!



アマミホソコバネカミキリ Necydalis moriyai Kusama,1970


おおお!結構でかい!

やはりネキの♂は、前胸と鞘翅がでかくてがっしりしている個体が良い。
この個体は型が良くてとりわけ気に入った。


後からやってきた虫屋さんと話をしながら、ネキの飛来を待っていたが、この後は追加なし。
コウベシショウ先輩は、しまりん先輩と一緒にサンプリングに行くという事で、私はしばらく粘ってから伐採地に行って虫を採る事にした。

いつもより長い時間ネキポイントにいたが、ネキの追加は無し。

伐採地に移動する事にして、林道を下っていく。
途中、イジュの花を掬っていると、アマミハンミョウが飛び回っているのが見えたので、ネットインしてみる。


アマミハンミョウ Cicindela ferriei

お隣の徳之島には青い個体群がいるらしいが、ここのはそれほどぱっとしない色合いだ。


こけない様にビビりながら走り、伐採地に到着した。
ぱっと見で虫も飛んでおり、結構面白そうだ。



ここの伐採地は全体的に急斜面になっているため、カメラを持って採集するのは結構しんどい。

という事で、荷物を全部カブに置き、ビーティングネットだけもって急斜面に挑む。

前日に、太目の材が大量に運び出されていたので、細い材や、葉つきの材が中心になっている。それらをこまめにビーティングしていく。




バシバシ・・・


おっ!カミキリ!



分かりにくいな・・・


コブバネサビカミキリ Pterolophia (Ale) gibbosipennis subcristipennis Breuning et Ohbayashi, 1964

シイの枝から結構落ちてきた。沖縄のは別亜種になっているようだ。渋いカミキリだ。

切り株がたくさんあるので、クワガタでも付いていないかと覗いてみると、なにやらトラカミキリが走り回っている。
数頭いるので、素手で手早く確保。


アマミキイロトラカミキリ Chlorophorus amami Hayashi,1968

現地ではこのカミキリがなんだか分からなかったが、どうやらアマミキイロトラのようだ。アマミウスグロトラという種もいるようだが、C字紋が横紋に届いていないのでキイロだろう。

他にも、リュウキュウチビコバネやケルシウム数種が落ちてきた。

斜面を駆け下りて、平らな林道にでて一安心。ハブが出そうで怖かったし、気を抜くとすぐ滑り落ちるような場所だったのでやりづらかった。

林道に戻って、しばらくブラブラしていると、先ほどまで一緒にネキを採っていた虫屋さんが降りてこられた。
どうやら上は天気が芳しくないようだ。
オオシマミドリが採れたと言う木を教えていただく。


う~む・・・あれか。樹種がわからん・・・。


「あ、いたぞ!」

「おお!」

早速、木の裏側にいる個体を発見。譲っていただけるというので、ありがたく採集させてもらう。


オオシマミドリカミキリ Chloridolum(Chloridolum)loochooanum Gressitt,1934

うひょ~~!めちゃくちゃ綺麗だ。普通種だと聞いていたが、今回採れたのはこの一頭のみ。しかし採れて良かった。ありがとうございます。>Nさん
飛来していた枝は、どうみてもオキナワウラジロガシでは無かったので、なにか別のホストか。ハイノキ科に付くと聞いたことがあるのでそれかな・・・?

林道をふわふわと横切るオレンジのムシをネットイン。

アマミモモブトコバネカミキリ Merionoeda(Ocytasia) formosana rubriventris Hayashi,1962

おおー!ようやく採れた。吹き上げではこのサイズのオレンジ虫はことごとくカッコウだったため、どうにも信じられなかったが・・・。確かに飛んでいるとオレンジのハエのように見える。

続けざまに、オレンジの虫が飛んできたので軽くキャッチ。今度のは少し大きいぞ・・!


アマミリンゴカミキリ Oberea shibatai Hayashi,1962

よっしゃ!
奄美大島には、アマミとソボの二種類がいるようだ。オベレアは抑えておきたかったのでラッキー!


なんだか結構虫が採れるので楽しくなってきた。
しかし、ここで状況を覆す驚愕のメールがコウベシショウ先輩からとどく。




フェリベニがいた。」




何ですとぉぉおお!!


慌てて電話してみると、どうやら「採った」わけではないらしい。体調悪化が酷くて、林道に寝転がっていた先輩の頭上をフェリベニが飛んでいったとのこと。
先輩は過去に飛翔中のフェリベニを複数採っているので、見間違いということは無いだろう・・・。

う~ん、やはりいるんだ・・・。

まったく採れる気がしなかったが、いるということがわかって少し希望を持てるようになった。

と、先輩と電話している最中、赤い虫がふらふらと飛んできて、私の目の前に着地。

「! クスベニだっ!!」


アマミクスベニカミキリ Pyrestes inaequalicollis Hayashi,1962

ここのクスベニは結構色がしっかりと濃くて存在感がある。クスベニはいい虫だなぁ・・・。

本当なら先輩ポイントに今すぐに行きたいところだったが、結構離れているエリアだったため、私はこちらの伐採地でもう少しやってからキャンプ場に戻ることにした。


マツの切り株を見てみると、大型のタマムシがとまっている。Nさんにも手伝っていただき、ダブルゲット。


左 アオウバタマムシ Chalcophora japonica oshimana
右 サツマウバタマムシ Chalcophora yunnana

いずれも渋い彫刻の美しさが際立つ良いタマムシだ。相棒へのお土産に確保。

さて、大分時間も押してきたし、ここでの採集はそろそろ切り上げ。


Nさんはこの日の飛行機で帰られるとの事で、ここでお別れ。色々とお話をさせていただき、教えていただいた。


さっさと林道を下り、テント場に戻ってきた。今日は原生林歩きをしていないのであまり疲れていない。
少し虫の整理をしておこうかなと思い、採ってきたものを広げていると、先輩たちが帰ってきた。

「お疲れ様です~・・・?」

ん?心無しかコウベシショウ先輩の目が輝いている気がする。


ヤバイ予感が・・・。


予感は外れることなく、先輩が手に持っていたソレは・・・




うぉぉぉぉおお!!

フェリベニ!!!


なんと、先輩はあの後フェリベニを2頭も採られていた。うわああ・・・。
とにかく素晴らしく綺麗な虫だ。質感もいい。生きているときはこれ以上に綺麗だというのだから、想像すら難しい・・・。

ううう・・・採りたいなぁ・・・。



夕焼けのオレンジの光が、フェリベニを照らすという何とも贅沢な状況・・・。
う~ん、動けないほど体調が悪い状態で、フェリベニをしとめてしまうとは・・・恐るべしコウベシショウ先輩。

この後、クワガタを採るためにバナナトラップを仕掛けに行ったのだが、フェリベニを目の当たりにしたショックで若干バナナトラップに気合が入らず、適当なところに仕掛けて帰ってきた。


先輩はサンプリングのこともあるので、まじめのトラップ設置。
アマミノコはかなり大型の個体も採れるらしい。とりあえず1ペア採れればいいかな・・・。

戻ってきてからは、夕食を済ませつつ明日の作戦会議。
当然、私はフェリベニをメインに動くつもりだったのだが、しまりん先輩の携帯の天気予報から、恐ろしい情報が流れ込んできた。



「降水確率80%」



絶体絶命の第四日目はいかに!!!


つづく
コメント (10)

奄美大島採集紀行

2010-07-14 22:07:47 | Weblog
第二日目


起床。テントの窓から日の光が差し込んでいる。今日も快晴のようだ。


かるく作戦会議をして、昨日に引き続き、午前中はネキを狙う事にする。
支度を済ませて、出発。アショップでパンと飲み物を購入する。

滞在中はいつも、キャンプ場から一番近いコスモ石油のGSを利用していたが、奄美はガソリンが高い。沖縄本島は120円台/ℓなのに対して、奄美は140円/ℓを下回る事は無かった。

ポイントまではひたすら登りの林道なので、カブは2速と3速を主に使っていたが、2速は燃費がめちゃくちゃ悪くなるので、今回の奄美はガソリン代がかさんでしまった。


と、奄美のガソリン事情に不満を覚えながら林道を走り、今日もポイントに到着。またもや誰もいなかったので、一番いいという場所に突っ立って、ネキを待つ。




それにしても天気が良い。木漏れ日が眩しいほどだ。

ポイントについてしばらくすると、トンボやアブなどが飛び始め、臨戦態勢。今日もやはり普通種のカミキリはあまり飛んでいない。甲虫は、高いところをハナムグリが飛んでいくのが見えるくらいだ。昨日と同じようにアブをネットインして網さばきの練習しておく。


このポイントは、ムシ以外の生き物にとっても通り道となっているのか、鳥が林道を横切っていく事がある。特に印象深かったのはアカショウビン。亜種のリュウキュウアカショウビンのようだが、すばらしい存在感だ。
ちなみにアカショウビンは感じで書くと「赤翡翠」。カッコいい。良い鳥だ。沖縄本島でも見てみたい。


う~ん・・・・ネキが来ない・・・。
条件はよいと思うのだが、なぜか飛んでこない。なんでだろうな…と考えながら、チョコパンをかじっていると、網が届くぎりぎりのラインをデカいネキが飛んでいくのが目に入った。

しまった・・・!!


ネキはあっという間に樹冠を飛び越えて視界から消えた。
うぁぁ・・・油断した!吹き上げ採集は一瞬の油断が命取りになる。それにしても、でかい個体だったなぁ・・・。


と、しょんぼりしていると私の斜め後ろから、ネキが吹き上がってきた。

若干慌てながらも、スパッとネットイン。


アマミホソコバネカミキリ Necydalis moriyai Kusama,1970


よっしゃ!!


先ほど逃げられた個体ほどではないが、結構大きい。う~~ん、カッコいいネキだなぁ。

写真を撮っていると、下から車が上がってきて、しばらくすると虫屋さんが歩いて降りてきた。
挨拶をしてしばらく情報交換をしていると、共通の知り合いがいる事が分かり話が弾む。やはり虫屋の世界は狭い…。しかし狭い世界ならではの楽しみもあるものだなぁと思った。

その後、ネキはたまに飛んでくるものの、高かったり逃げられたりと追加は得られずに時間が過ぎていく。



飛んでこーい!!


が、飛んでくるのはハチやアブばかり。ネットインはしてみるものの、期待もせずに網を覗いてはリリースを繰り返す。
ハァ・・・アシナガバチとかほんと紛らわしいな・・・。


あれ・・・!?



アマミホソコバネカミキリ(♀) Necydalis moriyai Kusama,1970


ネキだ・・・しかも♀だ!!


・・・・完全にアシナガバチだと思ってネットインしたが、まさかのモリヤイ♀だった。唖然としながらポリ袋に収納。
しかし、ハチにしか見えなかった。あえて言えば飛び方がやたらゆっくりだと思ったが(だからネットインできたのだが)、甲虫だとは全く思えなかった。

う~~ん、うわさには聞いていたがこれほど似ているとは。フォルモサーナの♀の飛翔時よりさらにアシナガバチに近い。凄い擬態だ。
吹上で採れるネキはほとんど♂で、♀はかなり少ないと聞いていたのでかなり嬉しい。が、私の目は節穴か・・・と若干ヘコむ。

とにかく、コレでネキはペアで採れた事になる。もっと個体数が欲しいが、午後の予定のためにネキは切り上げる事にした。


先輩とは今日も別行動。私は南部方面に向かい、フェリベニを探す。
カブを最速で飛ばし、過去に生物クラブの先輩がフェリベニを採集している山に向かう。

道中は非常に良い天気で、強烈な日差しが夏を感じさせてくれる。
が、ポイントに近づくにつれ雲が増えてきて、到着するころには周囲の山は霧に包まれてしまった。 
私の採集には 良い天気→到着するころには微妙な天気→結局雨 といったパターンが良くあるが、どうやら今回もご多聞にもれず、ということのようだ。




林内はやはり薄暗い。ハブの恐怖と戦いながら、斜面を登ったり降りたりして倒木を見て回る。



フェリベニの採集は、ほとんど副産物が得られない。というか、それなりの採集をすれば色々採れるのだろうが、私にはそんな余裕は無かった。
ひたすら倒木を覗いて歩き回るという地道な作業は、結構精神力が削られる。



ついてないなぁ・・・。

ここから3時間ほど林内をうろついたが、結局オレンジの宝石が現れる事は無かった。
今日もがっかりしながら森を出て、帰路に着く。

帰り道の林道で、クワにめちゃくちゃ食痕が着いているのを見つけて、チェックを入れる。


アマミキボシカミキリ Psacothea hilaris maculata Breuning, 1954

沖縄と同じで、セピア色のキボシ。


ひたすら走り、やっとテント場に戻ってきてほっと一息。一人で原生林の中を歩き回るのは結構しんどいので、無事に帰ってくると疲れがどっと出てくる。
冷水のシャワーだが、熱っぽい体を冷やすには丁度良い。汗を流して、夜の採集に備える。


ここからは、コウベシショウ先輩と合流して、伐採地でムシを採ったあと、新兵器BLTを仕掛ける。



まだ木も新しく、良い感じの伐採地だ。太い材はどんどん運び出されてしまっているのが残念。しかし、樹種もそこそこあるようで、葉つきの枝も多いので、それらをスィーピングしていく。


リュウキュウルリボシカミキリ Glenea chlorospila chlorospila Gahan,1897

沖縄にもいる種だが、奄美のは亜種になるようだ。結構好きな種類だが、触覚がもろいので標本にしにくい…。



シイのスィーピングをしていると、なにやらタマムシが。結構大きいぞ!

カラカネナカボソタマムシ Coraebus ignotus

おお!沖縄では採れなかったが奄美で採れた。コレはうれしい。奄美では結構採れるのだろうか。コウベシショウ先輩も採っていた。


トラカミキリでは、いたるところでアマミトラとヨツスジトラが這い回っていてそれこそ運動会状態だ。アマミトラも沖縄いにいる種だが、採っていなかったので、数頭確保しておく。


アマミトラカミキリ Xylotrechus atronotatus angulithorax Gressitt,1934

関東では、千葉にも生息している。関東にいたころは採りに行きたいなぁと思っていたが、結局こちらにくるまで機会が無かった。結構良いカミキリだと思うのだが・・・。


いくらでもいるヨツスジトラカミキリ。


ヨツスジトラカミキリ Chlorophorus quiquefasciatus (Castelnau et, Gory, 1841)

慣れてくると飛んでいてもヨツスジトラだと分かるようになる。でも視界の端を横切られると、つい反応してネットインしてしまう。

ハゼの木も結構伐ってあるので、アマミモンキを期待して確認していくが、食痕すらみつからなかった。
新鮮な木もあり、いいと思うのだが…。

薄暗くなり、虫も見えなくなってきたので、BLTを仕掛ける作業をはじめる。
BLTは「ボックスライトトラップ」の略称。光で集めた虫を障墜板でロウト状の筒に落とし、虫を集める採集法だ。

今回の奄美では、発電機を用いた本格的なライトトラップはできないため、BLTに期待がかかる。


伐採地の斜面を見下ろせる木に仕掛けてみた。いいものが入るといいのだが・・・。



いったん買い物をしてからテント場に戻り、ゆっくりしてからBLTの回収にくることにする。


今日の夕飯は焼肉丼的なもの。スーパーで安売りになっていたものを買ってきてみたが、結構美味い。
良い感じで満腹になり、動くのも億劫だったが、折角仕掛けたBLTなので回収に行く。

夜の林道をひた走り、伐採地へ。
BLTを回収してみると、先輩のとあわせて雑甲虫は結構入っていた(それでも数は少ないと思うが・・・)


ハネカクシやアリヅカムシ、コメツキなど。しっかりした同定にはしばらくかかりそうだが、面白いものが入っていると信じて確保。

テント場に戻ると、炊事場の柱にカミキリが。

トカラオキナワゴマフカミキリ Mesosa (Perimesosa)pictipes miyamotoi Hayashi,1956

美しくて良いゴマフだ。最近ゴマフの良さがちょっとわかってきたような気がする。
駿河人さん、ご指摘ありがとうございます。

しばらく三人でグダグダと談笑していたが、流石に眠くなってきたので就寝。
明日に備えて体力の回復に努める。

明日も良いカミキリが採れるといいな・・・。


三日目に続く
コメント (6)

奄美大島採集紀行

2010-07-11 18:05:49 | Weblog
2010年6月27日朝・・・


一台のカブが荷台に120リットルのザックを縛りつけ、本部港を目指して国道58号線をひたすら北上する。
今日はいよいよ、憧れの奄美大島への出発の日である。




ほぼ予定どおりの時間に本部港に到着。乗船券を買ってコウベシショウ先輩を待つ。今回は、研究のサンプル採集のコウベシショウ先輩も一緒だ。先輩はフェリベニやネキの採集経験もあるので、ご一緒できたのは非常にありがたい。

しばらくすると、フェリーがやってきた。今回乗るのはマルエーフェリー。



船内はとても綺麗だし、運賃は2棟客室で学割片道6000円ほど。学生の採集旅行にはとてもありがたい価格だ。
乗り込んでしばらくすると、船が動き出す。いよいよ出発だ。奄美までは12時間ほどの長い船旅なので、前日までの睡眠不足を補うべく、ゆっくり休む事にする。


12時間後・・・

船内アナウンスと、乗客の足音で目が覚める。どうやら名瀬港に到着するようだ。


ガス欠寸前のカブと共に奄美発上陸。
今回は、大浜海浜公園のキャンプ場を利用した。テント一張り一泊300円で、冷水シャワーと炊事場つき。それほど良い設備ではないが名瀬から近く、夜はそこそこ涼しいなのは助かる。
もう時間も遅いので、さっさとテントを組み立てる。

先輩と、明日以降の予定を話しながら夕食。フェリーで寝た分、あまり眠くなかったので遅くまで話し込んでしまった。

明日以降の採集を想像して、わくわくしながら就寝。
さぁ、奄美初日の明日は、何が採れるだろうか・・・。



第一日目




朝、目を覚ましてテントから這い出てみると快晴。これはありがたい。
さっさと朝食を済ませ、準備を整える。初日の狙いはネキ。吹き上げ採集は早めに行かないと場所がなくなってしまうということを聞いていたので、早々に出かける。

アイショップひさお店でパンと飲み物を購入、ガス欠寸前のカブにガソリンを満タンにして、いざ出発。


ネキの有名ポイントは海浜公園から近い。ただし林道はカーブ連続の上り坂で、原付では結構しんどい。おまけに後半は酷いダートになっている。

コレ、ホントにパンクしそうだな~と恐る恐る走っていると、先導していた先輩のバイクが止まった。

「ここがポイント。」



2つのカーブの間になっている、何の変哲も無いコースだ。しかし尾根になっており、吹き上げの風が涼しく感じるほど。
昔は両サイドの木が低く、それに応じてムシも低く飛んでいたらしいのだが、いまではその面影程度しかない。

先輩はもう少し先の場所で勝負するという事で、一番採りやすいポイントを譲っていただく。

何はともあれ、採集の準備だ。まだ他の虫屋さんは着ていないようなので、遠慮なく一番良さ気な場所に陣取る。


よく見ると、アブやハチなどが飛び回っている。ここのポイントはネキに限らずカミキリは色々飛んでくるようなので、楽しみだ。

次々に飛んでくるハチをネキに見立ててネットインの練習。ここ最近網を早く振るような採集をしていなかったので、もともと悪い腕がさらに鈍っている気がする。
それでもだんだんと慣れてきたころ、ぷーんと甲虫が飛んできた。コガネムシに見えるがやたら脚が長い。

らくらくネットインしてみると…。


アマミトラハナムグリ Epitrichius lagopus

ほぉー・・・コレがうわさのキタコガネか…。確かに前翅の模様は「北」の文字に見えなくも無い。もっとはっきり「北」の個体もいるんだろう。なかなか良いムシ。


期待していたオオシマミドリやアマミモモブトコガネはぜんぜん来ない。とは言っても、モモブトコバネについてはどうやら私が見落としていただけのようだが…。
面白いものはなかなか採れず、時間がどんどん過ぎていく。ポイントに到着したのは7時ごろだが、そろそろ8時だ…。



と、網を短く持ってきょろきょろしていた私の視界の右端に、「それ」が映った。


!!!!


ヒメバチそっくりだが、後ろ足をぶらーんと伸ばして飛んでいる。後ろ足の黄色い部分が良く目立つー・・・

距離を目測して、落ち着いて網を強振する。

入った!




間違いない・・・




アマミホソコバネカミキリ Necydalis moriyai Kusama,1970


やった・・・・!!!

誰もいない林道で、ガッツポーズ。久しぶりのネキだが、ネキを採ったときの嬉しさは、やはり最高だ。
モリヤイ・・・なんとカッコいいネキだろう。必死に刺すマネをしているが、コレも久しぶりで、なんだか微笑ましく嬉しい気分になった。

よーし・・・追加を採るぞ…。


しばらくすると、上のほうから琉大昆研のKさんが歩いてきた。少し情報交換してから、採集を再開。
Kさんもネキを採り、私も追加を狙って林道を見渡す。

時折、網の届かない高さをネキが飛んでいるのが見える。私の網は相棒が使っていた5.4mを譲ってもらったもので、リングは50口径だが、今回の奄美で得物の増強の必要性を感じた。
腕が悪いのはともかく、やはり見えるのに届かないというのはなかなかに悔しいものがある。


相変わらず、他のカミキリは飛んでこない。吹き上げは退屈しない採集だと思っていたのだが、集中力の持続が問題のようだ。

と、頭上3mほどのところを、ネキが飛んでいるのが見えた。

今度は冷静に、軽く網を振ってネットイン。



よしっ!


やはり、カッコいい。ネキ独特のくびれ部分がなんともいえない。

無事ネットインできてほっとする。ポリ袋に入れて観察してみると、前胸の微毛が金色に光って美しい。
あと、よく見ると所々に花粉がついている。やはり花にも飛来しているようだ。

さて、ネキを2つ採ってとりあえず落ち着いたところで、コウベシショウ先輩と合流。先輩もしっかりネキを採られていたが、やはり個体数は多くは無いとのこと。


吹き上げ採集は基本的に午前中勝負。そろそろ移動しようという事で、この後の行動について少し話す。天気がよいので、折角だからフェリベニを狙ってみることになった。
カブに荷物をまとめて、ネキポイントを後にする。


しばらくダートを走り、花を見つけては止まって掬っていく。



いかにも夏といった感じの青空。すばらしい好天だ。
しかし花にはそれほど虫は来ていない。オオシマミドリは採れると踏んでいたのだが・・・。

イジュをガサガサやってみると、恐ろしく綺麗なコガネムシが入った。


ツキガタマメコガネ Popillia insularis

うぉ・・・私の今までのマメコガネのイメージを払拭するような、すばらしい色彩だ。太陽光のもとでみる本種の美しさは格別で、写真の比ではない。
マメコガネはそれほど好きではなかったのだが、コレは良い。



さて、ダートがさらにすさまじさを増してきたところで、花を掬っていた先輩のバイクが追いついてきた。
しかし様子がおかしい。

・・・・??



なんかバイクぶっ壊れたんだけど!!


どえぇぇっ!!?

慌てて先輩のバイクを見ると、なんと後ろタイヤがぺちゃんこになっている。
どうやらパンクのようだ。
先輩のバイクは125ccのスクーターで、購入したばかり。タイヤも新品だったということだが…どでかい穴が開いているらしい。

ここは電波入らないし・・・どうしよう・・・。

先輩はすっかり意気消沈。結局、先輩はパンク修理材で時間を稼ぎ、林道を押して降りる事に。しかしパンクとはお気の毒だとしか言いようが無い。
私も一緒に降りるつもりだったのだが、先輩は「気にしないで採集に行け」と仰るので、一人で先に進む事にした。

流石に私も気分が乗らず、とろとろ走ってポイントに到着。


フェリベニは中途半端な気持ちで採れる虫ではないと思い、気合を入れなおして林道を歩き始める。



流石に有名なポイントだけあって環境は良い感じ。林道から見える範囲でもよさそうな倒木や立ち枯れが多い。

どんどん森の中にも入って行き、確認していく。









発生木となっていそうな古い木から、新しく飛来しそうな木までバリエーションは豊富。しかしフェリベニの姿は無い。

ハブの恐怖はあるが、それ以上に森の中で迷うほうが恐ろしい。方位磁石で確認しながらとはいえ、林道から離れて30分も歩き回ると不安になってくる。

うむ・・・やはりフェリベニ、いまだに珍品の座を守っているだけあって一筋縄ではいかないなぁ・・・などと思いながら、一本の倒木に目をとめる。




ハナカミキリか・・・?


アマミヨツスジハナカミキリ Leptura ochraceofasciata amamiana Hayashi,1960

う~ん、ここのヨツスジも良いなぁ!アマミといいオキナワといい、触覚がおしゃれなヨツスジはなかなか味がある。

もう一個体。

吹き上げでは採れなかったが、発生木を見つけられて良かった。追加が期待できそうだ。


フェリベニを探して3時間ほど歩き回ったがほとんど虫は採れず。今日はコレくらいで引き上げようかと思い、腰のポーチから飲み物を取り出す。

と、恐ろしい戦慄が走った。



な・・・無い!!!




標準ズームレンズが無い!!!


いままで心地よかった汗が一気に冷や汗に変わり、めまいがしてきた。おそるおそる確認すると、しっかり閉めたはずのチャックが開いている。
どこかで引っ掛けたのか・・・!? とにかく探さなければ…。

慌てて道を引き返し、覚えている限り歩いたコースをなぞってみる。すでにハブの事など頭から消えている。しかし何しろ原生林のなかだ。レンズなんて見つかるわけもなく、入り口まで戻ってきてしまった。


あぁぁぁぁぁぁぁぁ・・・・・。




泣きたい気分でカブに戻り、呆然としながら林道をヘロヘロと走る。ネキを採集した喜びもぶっ飛んでしまった。


なんとか集落まで降りて来て、先輩に電話を入れて一旦合流。先輩はバイク屋にいってパンクを直し、私はアマミモンキのポイントを確認してみる事にした。

モンキのポイントまではかなり距離がある。凹んでいる時間は無いので、さっさと出発。

一時間ほど走り、それらしい場所に到着した。


沢沿いの道に、ハゼが沢山生えている。コレは期待が持てそうだ。



早速スィーピングをしてみるが、一向に入らない。落ち着いてみてみると、食痕が全然無い。
ポイントを間違えたかな・・・?しかしここは確かにハゼが多い。いてもおかしくないのでこまめにスィーピングを繰り返すが、結局なぜかアマミモモブトコバネが入っただけだった。

日も暮れてきたので、最後にチップ工場を確認しておく。
が、到着したときには作業は終わっており、工場の人が帰ってしまうということだったのでほとんど見る事が出来なかった。
かろうじてアマミトラをつまんだ程度で終了。

工場のおっちゃんによると、結構色々な樹種があるようで、期待できそうな雰囲気だった。話をしているうちに仲良くなり、いろんな話を聞かせてもらった。

帰りは、ショートカットのルートがあるという事で、おっちゃんの車について走る。奄美は前述の通り、坂道ばっかりなので、登りの苦手なカブにはきつい。
しかし下りの道は逆にカーブが多く、車についていけるくらいスピードが出せるので、運転は退屈しない。
沖縄の道路は眠くなるくらいつまらないが、奄美の下りはとても楽しかった。二輪の中型免許が欲しくなるなぁ…。

おっちゃんお勧めの夕日ポイントから。

う~ん・・・良い景色。明日も晴れると良いなぁ・・・。遠くにはフェリーが見えており、そろそろ名瀬に着く様だ。



キャンプ場に戻り、一息ついていると、生物クラブのしまりん先輩も到着した。ヤモリの研究をされていて、コウベシショウ先輩と同じく奄美でサンプリングをするとの事。

レンズを落とした悲劇を愚痴っていると、しまりん先輩もこちらに向かう途中で原付でこけたとの事。幸い怪我は無かったようだが、初日から不幸続きだ。
しかも、コウベシショウ先輩の風邪が悪化し、体調がかなり悪いとの事。もはやここまでくると呪われているとしか思えない。


と、こんな感じでめちゃくちゃな奄美初日だったが、そこはまだ初日である。しっかり気持ちを切り替えて明日以降のために体を休めておく。


満点の星空の元、横になると、疲労で一気に睡眠の世界に引きずり込まれた。
明日は何も悪い事が起こりませんように・・・・。


二日目に続く。
コメント (11)

う~ん

2010-07-09 02:47:45 | Weblog
採集記を書こうと思っているのだが、なんだかんだとやる事があり、まとまった時間が取れないでいる…。

昨日は、初めて昆研にお邪魔した。先輩のバッタ採りを手伝ったりアリの世話を見せていただいたりと、楽しかった。いろいろなお話を聞くことが出来た。

昆研の顕微鏡をお借りして、奄美でのBLTで採れたわずかな成果を見てみた。ハネカクシ、アリヅカムシ、ゴミムシや小さいコメツキなど。面白いものが入っていると良いなぁ。

早く採集記を書けるよう努力します・・・。
コメント

奄美大島・・・。

2010-07-05 21:52:20 | Weblog
行ってきました・・・。



やはりフェリベニは落とせず、しかし良い経験が出来た…。
尻すぼみの採集になってしまったが、採集記は書く予定。
コメント (2)