マスメディアが政府と一心同体

「月刊マスコミ市民」誌の1月号はなかなか読みがいがある内容になっている。元NHKの二人の記者、元朝日の記者、そして大学の名誉教授などによる特集(座談会)が興味深い。
 
2016年、アメリカのトランプ登場、イギリスのEU離脱など、グローバリズムの崩壊というより国際協調主義の崩壊、自国優先主義など人類は進歩ではなく退歩の道を歩んでいること、そして日本はリオオリンピックで土管から飛び出したマリオに象徴されるように見せかけだけで実態がない。

将来への展望もなく、反知性主義まるだしという状態。例えば、トランプが登場したがまだ大統領にもなっていないのに世界で一番早く駆けつけ「信頼できる人だ」とおべんちゃらをふり、直後真珠湾にいって未来志向を叫ぶ。過去への教訓と未来をどうつくるかの見通しも持ち合わせていないトップ。
 
特に問題はマスメディアだと指摘。原発に国民の多くが反対しているのに、また多くが憲法9条を支持しているのに、沖縄の米軍基地の撤去を県民は要求しているのに、マスコミは正当に報道しない。また原発の汚染水漏れが問題になっているのに「アンダーコントロールされている」という安倍首相の発言を批判しない。一事が万事この調子のマスメディア。

今やマスメディアは権力と一体化していると強調される。沖縄の新聞は頑張っているのだが、また地方では頑張っているところはあっても中央はどうしようもない、と。幹部は安倍首相とゴルフをやったりメシを食ったり。
労働運動も本来の役割を忘れて社会的な責任を果たしていない。
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