体育の日とノーベル賞

今日も秋晴れ。ほとんど毎年この日に南区の豊平峡ダムに行くことにしている。紅葉の鑑賞である。今日はわが家5人で行った。しかし残念ながら全山が燃えるという状況では全くなく、紅い葉っぱが数えるほどしかなかった。しかし駐車場からダムまでも往復3キロほど、ほとんどトンネル内を歩いたから満足したことにしたい。帰えりは朝里峠を通った。「万緑」の国際スキー場で一休みしたが、ここもたくさんの人が何をするために来たのか分からないが散策していた。

帰宅したらノーベル医学生理学賞の受賞発表があった。京都大学の山中伸弥教授が進めてきたiPs細胞の研究業績が評価されたとのこと。とにかく医学の分野では難病への治療などこの意義はものすごく大きいという。山中教授の記者会見やインタビュー報道があった。「感謝と責任」を何度も口にする。「日本国が受賞したのです」ともいっていた。

印象的だったのは、子どものころから失敗を恐れず夢中になることだ、という言葉だった。柔道やラグビーに夢中になった。父親が医者になるように進めてくれて医学を志したが現場の仕事ではなかなかうまくいかず基礎研究に進むことになる。しかし雑務や多いし、研究費は少ないし、という問題点にぶつかったなど。
父親はすでに死去しているが、父の意志を継いだことを誇りにしているという。本格的に困っている人のために山中さんの研究成果が届くにはまだ時間がかかりそうだが、彼の言葉によると想像以上に速いスピードで成果が実を結んでくるのではないか、とのことだ。
生命の誕生にもかかわるテーマであるから、倫理面制度面の整備が急ピッチでなされなければならないのだが、どうなるのだろう。研究者・専門の医師たち、政治家、教育者やマスコミ関係者など意見を出し合い、整理し会って法制度面の整備をしていく必要があるだろう。

ノーベル書といえば、私たちのような旧い世代は湯川秀樹博士の受賞をすぐ思い出す。まだ戦後のどさくさのころ。湯川博士の受賞がどれほど多くの日本人に勇気を与えてくれたか、を思い出す。日本人としては19人目だろうか。その中に佐藤栄作元首相もいたことを思い出した。非核三原則の提唱者であったために「平和賞」の受賞者だった。

コメント ( 0 ) | Trackback ( 0 )
« 快晴の休日 中学校の同期会 »