「何のための学力調査か」

これは22日の毎日新聞の社説である。
静岡県知事が学力調査の成績が悪かった(小学校国語Aが最低だった)ので成績下位校100の校長名を公表すると言ったが、さすがにこれには大きな反対があって全国平均以上の正答率だった小学校86校の校長名を50音順に発表したという。
サイトにある。http://www.pref.shizuoka.jp/governor/governor20130920.html

毎日新聞の社説は、このようなことがおこることは当初から懸念されていたと言って、学力調査の意義は競争を激化させることではないだろうと説いている。

子どもたちの学力状況を調べて指導上に生かすことが大前提であるはずだ。ところが学力アップのために教育行政も各学校も四苦八苦するという現象が生じている。こんなことも最初から予想されていた。

教育が本質的でないところが問題化され逆に教育困難の現象を助長させていることを関係者は知らなければならないだろう。
学力調査の正答率数パーセント(静岡の場合平均よりも5%低かった)の上下を横目で見て右顧左眄する傾向が広がっていくことがどういう問題を引き起こすか想像に難くない。

先生方が苦しめられ、ひいては子どもたちにしわ寄せが来る。「学校が面白くない」という子どもたちが増えてくる。

こんなこともまた予想されていたことだ。
子どもたちの学習成果を知るためには「間隔を置いた抽出調査で十分ではないか」と毎日は結論している。

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