亀の川登

難聴に苦しむ男の日記帳。

東北

2021-04-23 | 写謡

東北と言うから東北地方の話かと思ったらそうじゃなかった。都から東の地方を指すらしい。武蔵野と書いてあるから結構離れている所の僧と見える。東北とは京都にあるお寺のことらしい。
僧たちは見事に咲く梅の花を眺めていると、そこに女が現れこの梅は「好文木又は鶯宿梅」と言い、その昔和泉式部が植えて「軒端の梅」と名付けたという。

色々話していると女はやがて夕べの日に紅く染まった梅の木の陰にきえた。
僧は、門前の人に聞くと、その女は和泉式部の霊だろうという。
中入後例の幽霊が現れるのだがその前にワキが寝ることになるはずだが、寝たとはどこにも書いてない。だが、最後には目が覚めたことになっている。やはりどこかで寝ているのだろう。
火宅とは現世のことで和泉式部が僧の夢の中で生前にあった事を懐かしみいろいろと話す。
 東北も前回の「雲林院」同様弱吟だけの曲だった。
謡本の上の欄に難しい所の謡い方を図解してある。
上向きの線は音が
高くなり下向きは音が低くなるらしいが、謡の音階は洋楽のようにはいかない。同じ上の音でも出てくる場所によって微妙に音の高さが違う。洋楽のように単純ではない。謡の声の出し方は経験で覚えるしかない、難しい。
桜の花すっかり散って、ツツジのシーズンになった。
ここリンゴ園はリンゴの花盛りツツジもたくさん植えられている。
 

散歩中はおとなしいのだがな……。

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