今回は、ダニエル・クレイグ版ジェームス・ボンドの第2作目「Quantum of Solace 007 慰めの報酬」
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愛する人を失ったジェームズ・ボンド(ダニエル・クレイグ)は、彼女を操っていたミスター・ホワイト(イェスパー・クリステンセン)を追及するうち、新たな悪の組織の陰謀を知る。
それは謎の組織の非情な男、ドミニク・グリーン(マチュー・アマルリック)が南米のある政府の転覆と同地の天然資源を手にして、世界を支配しようとするものだった...(シネマトゥデイより)
今回もひたすら体力勝負のダニエル・クレイグ このシーン「ボーン・アルティメイタム」で見た事がある
ボンドガールも体力必要
オタク系の悪党 阿部サダヲです
蛍原? ふかわ?
ダニエル・クレイグの2作目の007。
シリーズでは、22作目。
舞台はイタリア、ハイチ、オーストリア、ボリビア、ロシアとシリーズおなじみの世界観光旅行が楽しめる。
22作目と聞いて、ふと寅さんシリーズを思い出したので調べてみると「寅さんシリーズ」は、計48作プラス特別編がある。
このペースでいくと、007が寅さんに追いつくのは、26年後の2034年だ。
今回はMも命を狙われる
この人、前作にも出てた?
監督は、あのハリー・ベリーが有色人種で、はじめてアカデミー賞主演女優賞を獲得した「チョコレート」のマーク・フォースター。
その後の「ネバーランド」や「主人公は僕だった」と続いているが、アクション作からは程遠い位置の監督だ。
歴代のジェームス・ボンドの中では、初代のショーン・コネリーに近い筋肉もりもりの体力勝負のダニエル・クレイグ。
今回も、前作同様、初っ端で悪党との追いかけっこがはじまる。
他にも小さな漁船で、クルーザーと勝負したり、いつ落ちてもおかしくないオンボロ飛行機で敵地に乗り込んだりと、無鉄砲なジェームス・ボンドを演じている。
そして、最近ではおなじみになった、ジュディ・デンチ演じるMから、またしてもライセンスを剥奪されるやんちゃ振りも発揮。
ボンドガールには、ウクライナ人のオルガ・キュリレンコ。
フランスでは、トップモデルで何作か主演作品もあるらしいが、アメリカではつい最近の「マックス・ペイン」他、1-2作に出ているだけで露出度はまだまだ少ない。
そして悪役も、やはりフランス人の役者でマチュー・アマルリックって、全然知らない人。
どこかで見たことのあるような特徴のある顔なのだが。
調べるとアカデミー賞ノミネート作の「ミュンヘン」に出ている。たぶん暗殺グループの1人だと思うのだが思い出せない。
調べていてもう一つびっくりしたのは、ダニエル・クレイグも「ミュンヘン」に出ていた。これも知らなかった。
もう1人のボンドガールのジェマ・アータートンは、はっきり言ってボンドガールレベルの魅力が全くない。
ちょっと不思議なキャスティングだ。
何でこの人が、ボンドガール?
一目でわかる悪役達
ストーリーは、前作の「カジノ・ロワイヤル」の1時間後から物語りははじまる。
前作は、ボンドの恋人ヴェスパーを死に追いやった、おじさんを撃ち倒したところで物語が終わっている。
そのおじさんを車のトランクに入れて輸送中に敵から襲われるカーチェイスから物語がはじまる。
実はこのおじさん(ミスター・ホワイト)の背後には、想像以上の組織が存在しているらしい。
この組織は、世界各国の諜報部にもその存在を知られていないし、それらの諜報部の中までメンバーが入り込んでいる、謎の組織だ。
その組織の支配者が、マチュー・アマルリック演じるドミニク・グリーンで、いつもおかっぱの殺し屋を従えている。
この悪役の親玉は、007シリーズ歴代悪役の中でも1位、2位を争うくらい弱そうだ。
見ため、気持ちが悪い。
いつも泣きそうな顔をしている。
そしておかっぱの殺し屋も決して強そうではなく、気持ち悪い。
オタク系の悪党たちだ。
そのミスター・グリーンは、ボリビアの資源の独占を狙い、ボリビア軍の将校と裏取引をする。
グリーンは、お馬鹿の将校を騙しボリビアの資源の独占をたくらむ。
その武器が、なんと水のコントロールだ。
そしてそのお馬鹿将校に家族を惨殺されたのがボンドガールのカミーユ。
ここでボンドの恋人の復讐と、カミーユの家族の復讐が重なって来る。
2人は、グリーンの計画を阻止する行動に出る。
ここからネタばれ反転
ボンドは、これは復讐ではなく、任務だと主張するが、Mから諜報活動の中止を命じられ、またも1人ぼっちの諜報活動を余儀なくされる。
そしてそのために2人の仲間が命を落とす事になる。
1人は、ボンド自身が協力を依頼した元諜報部員、すでに引退している昔の仲間なのに、最後はその遺体をボンド自身がゴミ箱に捨てる。
ここでまた復讐心が増幅される。
もう1人は、2人目の魅力のないボンドガールが、以前の「ゴールドフィンガー」で結構衝撃的だった全身金箔を塗られて殺されたボンドガールと同じようにオイル漬けにされ、ベットの上で真っ黒になって死んでいる。
ポンコツ飛行機で敵地を偵察中に襲撃されて墜落したり、断続的な爆発でだんだん崩壊していくリゾートホテルでの、ボリビア将校とグリーンの組織と対決を経て、無事カミールの復讐を果たさせ、グリーンを捕獲する。
そして、グリーンは、殺すことなく、砂漠の真ん中で自動車オイル1缶と一緒に放置して、カミールの故郷に戻る。
これは、明らかにボンドガールの復讐を意味している。
グリーンは、後に胃ににオイルをいっぱいにして死んでいるのを発見される。
砂漠を散歩 この後ホテルにチェックインします
一応戦っているミスター・グリーン
この作品に出て来る水のコントロールというのは、すでに世界で起きている。
ウオーター・バロンとよばれ、世界中の水の利権を支配するのは、たったの3社だ。
フランスのヴェオリアとスエズと、オーストラリアのケンブルウォータが所有するイギリスのテームズ・ウオーター社だ。
10数年前まで12カ国の水利施設の経営をしていた3社が、今は60カ国近い国にそのマーケットを伸ばし、今5000億ドルの市場は数年後で3兆ドルが予想されている。
ヴェオリアは、すでに日本にも進出して水の公共事業を狙っている。
石油の次は水だ。
前作同様、人間臭いジェームス・ボンドが現実に存在するような事件、組織と対峙するストーリーは、夢とかロマンとかの007とは、かけ離れているが、敢えてそれに挑戦したのが、マーク・フォースターのスタイルなのだろう。
最後の脱出シーン
やっぱりミスター・グリーンが一番最初に泣きそう
トリビア
マチュー・アマルリックは、悪役の特徴を出すために、監督に髭をつけたり、頭を剃ったりする提案をしたが、その顔だけでいいと言われた。
そして喧嘩の仕方も知らないように子供が喧嘩するようにと言われた。
カミール役のオーディションは400人と行われた。
1967年の「007は二度死ぬ」以来はじめて、作中ボンドが「ボンド、ジェームス・ボンド」と自己紹介をしない作品。
チャールス・チャップリンの孫娘のオーナ・チャップリンがホテルの受付でカメオ出演している。
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それは謎の組織の非情な男、ドミニク・グリーン(マチュー・アマルリック)が南米のある政府の転覆と同地の天然資源を手にして、世界を支配しようとするものだった...(シネマトゥデイより)
今回もひたすら体力勝負のダニエル・クレイグ このシーン「ボーン・アルティメイタム」で見た事がある
ボンドガールも体力必要
オタク系の悪党 阿部サダヲです
蛍原? ふかわ?
ダニエル・クレイグの2作目の007。
シリーズでは、22作目。
舞台はイタリア、ハイチ、オーストリア、ボリビア、ロシアとシリーズおなじみの世界観光旅行が楽しめる。
22作目と聞いて、ふと寅さんシリーズを思い出したので調べてみると「寅さんシリーズ」は、計48作プラス特別編がある。
このペースでいくと、007が寅さんに追いつくのは、26年後の2034年だ。
今回はMも命を狙われる
この人、前作にも出てた?
監督は、あのハリー・ベリーが有色人種で、はじめてアカデミー賞主演女優賞を獲得した「チョコレート」のマーク・フォースター。
その後の「ネバーランド」や「主人公は僕だった」と続いているが、アクション作からは程遠い位置の監督だ。
歴代のジェームス・ボンドの中では、初代のショーン・コネリーに近い筋肉もりもりの体力勝負のダニエル・クレイグ。
今回も、前作同様、初っ端で悪党との追いかけっこがはじまる。
他にも小さな漁船で、クルーザーと勝負したり、いつ落ちてもおかしくないオンボロ飛行機で敵地に乗り込んだりと、無鉄砲なジェームス・ボンドを演じている。
そして、最近ではおなじみになった、ジュディ・デンチ演じるMから、またしてもライセンスを剥奪されるやんちゃ振りも発揮。
ボンドガールには、ウクライナ人のオルガ・キュリレンコ。
フランスでは、トップモデルで何作か主演作品もあるらしいが、アメリカではつい最近の「マックス・ペイン」他、1-2作に出ているだけで露出度はまだまだ少ない。
そして悪役も、やはりフランス人の役者でマチュー・アマルリックって、全然知らない人。
どこかで見たことのあるような特徴のある顔なのだが。
調べるとアカデミー賞ノミネート作の「ミュンヘン」に出ている。たぶん暗殺グループの1人だと思うのだが思い出せない。
調べていてもう一つびっくりしたのは、ダニエル・クレイグも「ミュンヘン」に出ていた。これも知らなかった。
もう1人のボンドガールのジェマ・アータートンは、はっきり言ってボンドガールレベルの魅力が全くない。
ちょっと不思議なキャスティングだ。
何でこの人が、ボンドガール?
一目でわかる悪役達
ストーリーは、前作の「カジノ・ロワイヤル」の1時間後から物語りははじまる。
前作は、ボンドの恋人ヴェスパーを死に追いやった、おじさんを撃ち倒したところで物語が終わっている。
そのおじさんを車のトランクに入れて輸送中に敵から襲われるカーチェイスから物語がはじまる。
実はこのおじさん(ミスター・ホワイト)の背後には、想像以上の組織が存在しているらしい。
この組織は、世界各国の諜報部にもその存在を知られていないし、それらの諜報部の中までメンバーが入り込んでいる、謎の組織だ。
その組織の支配者が、マチュー・アマルリック演じるドミニク・グリーンで、いつもおかっぱの殺し屋を従えている。
この悪役の親玉は、007シリーズ歴代悪役の中でも1位、2位を争うくらい弱そうだ。
見ため、気持ちが悪い。
いつも泣きそうな顔をしている。
そしておかっぱの殺し屋も決して強そうではなく、気持ち悪い。
オタク系の悪党たちだ。
そのミスター・グリーンは、ボリビアの資源の独占を狙い、ボリビア軍の将校と裏取引をする。
グリーンは、お馬鹿の将校を騙しボリビアの資源の独占をたくらむ。
その武器が、なんと水のコントロールだ。
そしてそのお馬鹿将校に家族を惨殺されたのがボンドガールのカミーユ。
ここでボンドの恋人の復讐と、カミーユの家族の復讐が重なって来る。
2人は、グリーンの計画を阻止する行動に出る。
ここからネタばれ反転
ボンドは、これは復讐ではなく、任務だと主張するが、Mから諜報活動の中止を命じられ、またも1人ぼっちの諜報活動を余儀なくされる。
そしてそのために2人の仲間が命を落とす事になる。
1人は、ボンド自身が協力を依頼した元諜報部員、すでに引退している昔の仲間なのに、最後はその遺体をボンド自身がゴミ箱に捨てる。
ここでまた復讐心が増幅される。
もう1人は、2人目の魅力のないボンドガールが、以前の「ゴールドフィンガー」で結構衝撃的だった全身金箔を塗られて殺されたボンドガールと同じようにオイル漬けにされ、ベットの上で真っ黒になって死んでいる。
ポンコツ飛行機で敵地を偵察中に襲撃されて墜落したり、断続的な爆発でだんだん崩壊していくリゾートホテルでの、ボリビア将校とグリーンの組織と対決を経て、無事カミールの復讐を果たさせ、グリーンを捕獲する。
そして、グリーンは、殺すことなく、砂漠の真ん中で自動車オイル1缶と一緒に放置して、カミールの故郷に戻る。
これは、明らかにボンドガールの復讐を意味している。
グリーンは、後に胃ににオイルをいっぱいにして死んでいるのを発見される。
砂漠を散歩 この後ホテルにチェックインします
一応戦っているミスター・グリーン
この作品に出て来る水のコントロールというのは、すでに世界で起きている。
ウオーター・バロンとよばれ、世界中の水の利権を支配するのは、たったの3社だ。
フランスのヴェオリアとスエズと、オーストラリアのケンブルウォータが所有するイギリスのテームズ・ウオーター社だ。
10数年前まで12カ国の水利施設の経営をしていた3社が、今は60カ国近い国にそのマーケットを伸ばし、今5000億ドルの市場は数年後で3兆ドルが予想されている。
ヴェオリアは、すでに日本にも進出して水の公共事業を狙っている。
石油の次は水だ。
前作同様、人間臭いジェームス・ボンドが現実に存在するような事件、組織と対峙するストーリーは、夢とかロマンとかの007とは、かけ離れているが、敢えてそれに挑戦したのが、マーク・フォースターのスタイルなのだろう。
最後の脱出シーン
やっぱりミスター・グリーンが一番最初に泣きそう
トリビア
マチュー・アマルリックは、悪役の特徴を出すために、監督に髭をつけたり、頭を剃ったりする提案をしたが、その顔だけでいいと言われた。
そして喧嘩の仕方も知らないように子供が喧嘩するようにと言われた。
カミール役のオーディションは400人と行われた。
1967年の「007は二度死ぬ」以来はじめて、作中ボンドが「ボンド、ジェームス・ボンド」と自己紹介をしない作品。
チャールス・チャップリンの孫娘のオーナ・チャップリンがホテルの受付でカメオ出演している。
>オタク系の悪党 阿部サダヲです
ともやも観ててずっとそう思ってました(笑)。
(いしだ壱成にも見えたんですけどね)
>1967年の「007は二度死ぬ」以来はじめて、作中ボンドが「ボンド、ジェームス・ボンド」と自己紹介をしない作品。
あ~、そういえば言ってなかったですね!
「カジノ・ロワイヤル」のラストで言ったから"よし"ってことなんですかね~?
コメントありがとうございます
マチュー・アマルリック なるほど安部サダヲかぁ。
「潜水服は蝶の夢を見る」で素晴らしい演技評価されてた人ですよ~★
ダニエルボンドが好きなので今後もやってくれたらいいのにな~と
個人的には思ってマス
出てた(笑)まるで目立ちませんが。
オタク系の悪党、阿部サダヲ!?(笑)確かに~。
シリーズ歴代悪役の中でも1、2位を争うくらい弱そう~ですよ!
脇の部下やボディガードを凄いので固めれば、意外と強そうに見えるのに...螢原似ヘアの部下ですものね~、あはは。
南米など世界観光旅行も出来ましたよ(笑)
ここのレビュー、笑ってしまいました...。
あの~、ダニエル・ボンド、もしかして気に入ってないですか?(笑)
おそらくアメリカでは、かなり限られた、劇場でしか公開されなかったのだと思います。
それにしても、泣きそうな顔が印象深かったです。
思いっきり画数の多い感じで作ってみました。
いいですよ、このボンドは。