カルトvsオタクのハルマゲドン/虚業BLOG

オタクと政治に関するBLOG

1999年5月13日から5月20日

2012年03月27日 00時56分43秒 | Weblog
5月20日(木)

 無為に過ごす。
5月19日(水)

 『「彼女たち」の連合赤軍』読了。オウム、宮崎勤などの「矮小さ」を正確に見据えるべきことの意義に共感する。
5月18日(火)

 眠りそこね、ネーム作業。

 昼12時、議事堂着。入り口は二ヶ所ある。修学旅行で議事堂見学に来ている、ジャガイモみたいな女子中学生や、小学生の集団を観察。ガイドライン法案に反対しているのか、全労連その他アピールされている集団などで議事堂周辺はお祭りのような賑わい。空いているほうの入り口で傍聴手続きする。約束の時間になっても知人誰も来ない。衛視さんに案内され、会議場へ。私同様、一人で傍聴にいらしたかたがいたので話しかける。マンボウMLを見て来た、性の権利フォーラム参加者のかただと知り、自己紹介しあう。衛視さんから「ここに座りなさい」と指示され着席。ストップ子ども買春の会のかたの姿お見受けする。
 午後1時、議事が始まる。最初の議事が「児童買春・児童ポルノ禁止法案」。経過が説明され、満場一致で可決。午後1時5分。あ。もう、今日来た目的終わってしまった。そのあと、おそらく混んでいるほうの入り口からと思われる傍聴人、わらわらと着席。児童ポルノ法案に関心あって来たかただったら申し訳ないなあ。1時半、性の権利フォーラム参加者のかたといっしょに、退出。食堂でお話しさせてもらう。

 一旦帰宅。ネームする。『「彼女たち」の連合赤軍』(文芸春秋刊・大塚英志著)読む。私は大塚英志氏の視点と書く文章が好きだ。
 睡眠不足で眠くて死にそうになりながら、マンボウの会議に出席。
 「児童買春・児童ポルノ禁止法案を考える市民の会」解散。
5月17日(月)

 羞恥心いっぱいで目が覚める。ここ数日の自分の言動を自分で許せなかった。のだと思う。近頃の自分は品が悪い。対人の発言がろくでもない。自分の原稿に精進してない。原稿してないと大切なものを失う。ここが自我の拠り所。てゆーか力の弱さが恥ずかしい。十分道化だが、ずるずるとペテン師になろうとしている。恥ずかしい。自分の人生を自分で把握している感覚の衰弱。
 久しぶりに接骨院へ行く。肩と腰が固まりきっている。
 台所に猩々蠅発生。対処。曽さん、ゴミ分別してちょ、と、ここに愚痴る。
 明日の傍聴に関する電話連絡で時間が潰れる。眠り損ねる。ベタベタしていないと維持できない人間関係は信用できない、それは共依存関係だからだ、とか、フルタイムの活動家と同じことなんてできません、とか、パートタイムな政治参加ができうるシステムが絶対に必要なんだ、とか、絶望することは現実を直視するために大事ないいことだ、とか、楽観的なのは行動に積極性が生まれるからいいことだ、とか、のけ者にされることに怯えるようなうじゃけた精神はええ歳なんだからええかげんどうにかしろとか、ぶーたれたりぶーたれられたりする。
 何ごとも、手間か、頭か、カネか、この3つのうちどれか使わないと。カネはないので前二つを。
 日記書いているんでかろうじて毎日なにがあったか自分で思い出せるが、そうでなければ3日前のこともろくに思い出せないと気づく。

 そうそう。掲示板で、「衆議院に電話すれば」と書きましたが、アップした時間遅かったので、衆議院、電話に出ないかもですが。永田町駅からでも電話はできます。私にこの情報くれたヒトは掲示板にアップすると「変な人が来て、元も子もなくなるかもしれない、やめてくれ」と私に釘刺してくださいました。そういう考え方は嫌いだ。内々だけで処理しようという考え方が嫌いだ。機会平等を許そうとしない考えが嫌いだ。ということでアップしました。情報は提示しました。本会議は4時までの予定です。首都圏在住の人間でなきゃ来れないし、そんな昼間から動ける人間なんて、そうとう限られてきますよね。そこでもって機会平等は制限されているのですが。動ける人間というのは、ある意味、特権持っているわけですね。特権持っているヒトは、特権を上手に使うのがよろしいかと。使わなくてもいいです。動員かけたい、といった気持ちは、私にもありません。実際経験するのと、しないのとでは、感じ方に差があるのが当然ですので、自分とあまり経験に落差のない話し相手を、結局自分は求めているんでしょうね。
5月16日(日)

 レヴォ。「のらイヌ」でお留守番。「ぷっちーず」へ、永山薫さんと、ふくしま政美先生いらして下さったらしい。会えず。がくっ。伊藤剛さん、にゃんこMICさん、吉田単車さん、その他、あと面識のなかった後輩さんがたが挨拶に来てくださる。旧交数件回復。売り上げはコミティア並。力弱さに泣いて帰る。足立真一さんに焼き肉おごっていただく。IKさん、YTさん、DIさん、AJさんとカラオケに行く。AJさんのうまさにびっくり。売り上げのほとんどをアイリス人形&さくら人形に浪費する。
5月15日(土)

 無為に過ごす。雨が降っても大丈夫なようにレヴォの荷物準備する。
5月14日(金) 児童ポルノ法案可決

 午前1時頃起床。曽さんの漫画のネームを日本語に直す。

 午前8時半、衆議院第二議員会館へ。9時半集合予定だったので、ちと早すぎた。9時半になる。誰も来ない。どういうこっちゃ。と、思ってたらぽつぽつ待ち人来る。しかしながら議員さんとの連絡係が来ない。
 遅刻して、議事堂へ。国会法務委員会を傍聴する。学校の教室程度の広さ。児童ポルノ法案の審議。エクパット東京などいらしていた。遅刻したので笹川たかし議員の質疑は聴きのがす。
 以下、メモ。詳しく正確なモノは国会議事録など参照されてください。

 法案14条に、啓発・教育の条項がある。性風俗の問題ではなく、子どもの人権の保証のための法律であることの、質疑と確認。
 清水澄子議員「この法案は、子どものNOと言える権利を擁護します」 堂本暁子議員「性的自己決定権を擁護します」 円よりこ議員「性的搾取とは、大人が子どもをモノとして利用することを言います」
 単純所持の問題。他国では単純所持にも厳罰を処しているところもある。児童ポルノそのものが、子どもへの人権侵害ではないのか、という質問。
 大森礼子議員「それは個人の内面に踏み込むものなので、単純所持は今回は外します。将来的に、児童ポルノが違法な(人権侵害な)ものである、という意識の浸透がなされることが重要です」
 CGによる疑似ポルノをどう考えるのか、この法律で規制できるのか、という質問に対し、「素材として(生身の子どもを用いた)ポルノがなければ、この法律は適用されない」
 民主党からの質問。今回の法案に、「健全育成」という意図はなく、あくまで「児童の人権」のための法律であることの確認。その上で、少年法第3条第3項、「虞(ぐ)犯少年」として、「被害者である子ども」に法的不利益が発生する恐れがないか、という質問。
 大森礼子議員から「(少年法がある以上)虞犯少年扱いされる可能性はあり得る」(審議中、インターネットを通じて、これに対し市民団体から異見が寄せられる)
 質問。刑法175条猥褻文書頒布罪との関係はどうなるのか。猥褻にあたるが児童ポルノにあたらないもの、またその逆はどうか、という質問。
 大森礼子議員から「児童ポルノ法案には1号ポルノ、2号ポルノ、3号ポルノがあるが、とくに1号ポルノはそれ自体(猥褻の概念でも)違法性が高い。刑法の猥褻文書に当たらないモノも含みうる」
 質問。芸術と猥褻の関係。判例として、芸術であっても猥褻であり得るが、児童ポルノはどうか。回答。芸術であっても児童ポルノであり得る。猥褻罪は頒布・販売が処罰範囲だが、児童ポルノ罪はその他に貸与など処罰範囲は広い。猥褻罪より児童ポルノの罪は重い。
 児童買春罪は親告罪ではない。13歳以上18歳未満の子どもへの(対償を供与した)姦淫罪は従来取り締まりにくかった。従来の強姦罪、強制猥褻罪は親告罪だった。今回の法案を、親告罪とすべきか否かには議論が重ねられたが、児童買春・児童ポルノ罪は、加害者の報復を恐れる児童の保護を目的とし、非親告罪とした。
  質問。援助交際と児童買春は同じかどうか。
 円よりこ議員「児童との(金銭を対償とする)セックスは、児童虐待です。大人は、そういう行為をするべきではない。大人の側こそ範を示すべきだ、というのが、この法案の主旨です」

 私はこの後の記憶がない。法務委員会は室温が高く、私は風邪っぽく、居眠りする。食事の休憩を挟んで、7時間半ほどの質疑応答の末、満場一致で可決。

 議事堂から出て、仲間内で意見交換。
「わりとよく練り込まれた良い法律なんじゃない?」
「お前の内面の自由が今まさに制限されたんだ(笑)」
「『子どもを性的な存在として見なすような風潮を助長しないため』、という目的は、いいんじゃない?」
「まずいんじゃない?」
「わしらなにやってるんじゃろーなー、なに守ってるんだろーなー、***(海外で児童買春したエロマンガ家)の自由を守ろうとしてんのかなー」
「なに言ってるんだ。人権を守ってるんじゃないか」
「検閲や表現規制に繋がる恐れがあっても、マスコミの食いつきがこれだけ悪いのは、海外への児童買春にしろ、国内の児童虐待にしろ、直視するのがしんどいことがらだ、ということなのかな。幼稚な人格は、自己像について、美しい嘘を好み、シビアな現実の自己像を嫌うからな。外国の子どもを性搾取する、世界の最弱者に対して性的な『いじめ』を輸出している、そんなみっともない日本人という自己像には耐えられないんちゃうんか」
「この法案のことで力になってくださった議員さん、この法案に絡んだことで、逆風吹きまくったらしいよ。・・・『児童ポルノ法案のような地味な法案にも尽力し』とチラシにあってね」
「地味な法案だったのか」
「わしらの支持基盤なんてないんちゃうんか思うんよ。尽力していただいても、票に繋がるわけでなし、むしろ敵作るばかりだし。理念を貫くことで政界で今まで築いていた信用を削りかねないというのに尽力していただいて、申し訳ない限り。政治家だって人気商売なのに」
「そんな状況で、ここまで修正要求通せたのは、わしら誇っていいんでないか」

 内々で、「政治は金持ちの道楽だ」という愚痴をたれる。個人個人が政治運動するのに耐えられるための社会整備が、全く日本ではなされていないので、政治運動することに耐えられる職業はおのずと限定され、政治の世界は偏った人々ばかりになる。自民党に象徴される体制維持型の政策という、環境の制約した結果だ。わしらも人員構成としてそうとう偏ってる。
 児童ポルノ法案の審議中、「被害」という言葉、肉体的被害(性搾取など)とプライバシー侵害とごっちゃに使用されていたことに危惧。
「プライバシー概念が、日本では弱すぎるんだ。公官庁の情報公開と、個人情報暴露の区別もろくにつけないからな。パブリック概念の未熟と表裏だ。パブリックを『組の衆』『おらが村』だと誤解している。『余所の組』『他の村』とのつきあいがパブリックなのに。今回の法案もプライバシー保護立法みたいなのとセットでなければ、ほんとはおかしいんだ。人権の見地に立った、内面の自由の保証、個人に関連する情報、たとえば(性的でない)写真における被写体の権利、そういうものは、たとえば今回の法案とはきっちりと分けて法整備されなくちゃおかしい」
5月13日(木)

 朝までアシ作業。先生の仕事終わらない。もっといてくれと言うのを振り切って帰宅。
 曽さん、今週は休みが長かったらしく、自分の漫画描いている。ファックスと留守電確認。明日、国会に傍聴行く件、打ち合わせる。午後3時頃寝る。宮台真司さん・松沢呉一さんによるロフトプラスワントークライブ行こう思って夜7時起きる。睡眠不足と疲労蓄積で、頭がガンガンして目が回ってくらんくらんするので、ロフト行くの諦めて寝直す。

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