呉市かまがり天体観測館

呉市かまがり天体観測館のブログです。
イベントや星空情報等を掲載していきます。

月と土星が接近

2018-08-18 13:22:25 | 星空情報

8月21日(火)の夜に月と土星が約2°まで接近しています。
2°というと、手を伸ばして見た指の幅2本分くらいです。

夜9時頃だと、真南よりもやや西寄りに月が見え、月に向かって右下に
土星が見えます。また、真南よりも東に寄ったところには明るく輝く
火星の姿が、西の方には木星の姿を隠して人することができます。

頭の真上あたりには夏の大三角も見えますので、ぜひ、夏の夜空の
共演を楽しんでみてください。



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星空散歩(16)

2018-08-16 13:20:19 | 星空の楽しみ方

今日は夏の代表的な星座の1つである「こと座(Lyra)」を紹介します。





夏の大三角の中で一番明るく輝いている星がこと座のベガで、近くにある
平行四辺形の星の並びと結べば、およそ竪琴の形が出来上がります。
ベガは夏の星座を作っている星の中で最も明るいので、すぐに見つける
ことができます。また、この星は夏の大三角を作っている星であること、
日本では織姫に例えられること、約1万年後には北極星になることなど、
様々な場面で登場するので、最も有名な星の1つと言ってもよいでしょう。





こと座は、その音色で神々を魅了した竪琴の姿です。
オルフェウスが死んだ妻を蘇らせてくれるよう冥王ハデスに頼みに行き、
竪琴の音色に感動したハデスがそれを許すが、帰るまでは決して振り返
らないという約束を破ってしまい、失敗してしまうという神話が残って
います。日本神話のイザナギ・イザナミのお話しのようですね。

とても見つけやすい星座の1つですので、ぜひ探してみてください。



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金星が東方最大離角

2018-08-15 13:37:31 | 星空情報

ここのところ、夕方に西の空を見ると、宵の明星が輝いています。

宵の明星・明の明星は金星のことで、それぞれ太陽よりも東側に
位置している時、西側に位置している時にあたります。

そして、8月18日に金星は東方最大離角を迎えます。

東方最大離角とは、地球から見た時に、地球よりも太陽に近い
ところを回る天体が太陽の東側に最も離れることをいいます。





望遠鏡で見ると、東方最大離角の時は半月の形に見えます。
そして、これから金星は内合に近付いていくので、形はだんだんと
細く、大きさはだんだんと大きく見えるようになります。


晴れていれば、ぜひ夕方に西の空を見てみてください。


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ペルセウス座流星群(2018)

2018-08-11 13:14:55 | 星空情報

8月13日(月)に三大流星群の1つであるペルセウス座流星群がピークを迎えます。

今年は8月13日の午前10時のピークが予想されていますので、ピークの時間帯
は昼間にあたってしまいますが、8月11日(土・祝)が新月にあたるため、
月明かりの影響を全く受けない、好条件の年です。

12日夜から13日朝にかけてと13日夜から14日朝にかけての2日間に観察して
いただくのがよいと思います。特に夜遅くなればなるほど、多くの流星が
見られそうです。

また、「夏の夜、流れ星を数えよう 2018」というキャンペーンも実施中です。
8月11日の夜から14日の朝にかけての期間に流れ星がいくつ見えたのかを
インターネットで報告するものです(報告期間:8月10日~17日)。
詳しくはこちらへ


流星群の流れ星は流れた軌跡を後戻りしていくと、空の中の1点に集まります。
今回ピークをむかえる流星群は、この点(輻射点と言います)がペルセウス座に
あるため、ペルセウス座流星群と呼ばれています。

流星群のおすすめの観察方法は、
 (1)東を向く
 (2)そのまま仰向けに寝る(足が東、頭が西)
 (3)空の広い範囲をぼうっと見る
 (4)流星が現れたらそっちを向いてしっかり観察する
です。時間帯は明け方に近い方が良いです。

かま天のイベントもありますので、ぜひ、観察にチャレンジしてみてください。


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 「流れ星をみつけよう」

  日 時 : 2018年8月12日(日)~13日(月) 21時00分~23時00分

  場 所 : かまがり天体観測館

  対 象 : どなたでも(予約不要)

  参加費 : 無料

  問合せ : TEL  0823-66-1166

        E-mail  info@kamaten.net

  備 考 : 雨・曇天の場合は室内で宇宙の話をします。

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星空散歩(15)

2018-08-09 13:02:36 | 星空の楽しみ方

今日は夏の代表的な星座の1つである「はくちょう座(Cygnus)」を紹介します。





夏の終わりの夜20時頃には頭の真上あたりに見える星座で、十字の形に星が並んでいる
のが特徴です。夏の大三角を形作る3つの星の1つであるデネブは十字のてっぺんにあり、
とても見つけやすい星座の1つです。なお、デネブは「尾」という意味ですので、こちら
側が白鳥の尾にあたります。

また、はくちょうの頭の部分にあたるアルビレオという星はとても美しい重星で、
「銀河鉄道の夜」という本の中で宝石として登場しています。

白鳥が飛んでいっている方向におよそ沿って天の川があるので、天の川を探したい時は、
はくちょう座を見つけると分かりやすいです。さらに、飛んでいったその先にはいて座や
さそり座があります。





はくちょう座は大神ゼウスが変身した白鳥の姿です。
スパルタの王妃レダに恋をし、白鳥に変身して会いに行くという神話が残っています。
白鳥が去った後、レダは2つの卵を産み、そこから生まれたのがカストルとポルックス
の双子(ふたご座のこと)といわれています。

これは絶対に見つけられるようになって欲しい星座ですので、頑張って探してみてください。
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