呉市かまがり天体観測館

呉市かまがり天体観測館のブログです。
イベントや星空情報等を掲載していきます。

2016年最初の満月

2016-01-24 13:00:08 | 星空情報

今日は満月です。

満月とは地球に対して、月が太陽の真反対に来る日ことを指し、
地球から見ている月に真正面から太陽光が当たっています。
ただ、厳密に真反対に来るのは一瞬の出来事なのと、たいてい
は月を斜めから見ているので、満月の日の月でも望遠鏡で観る
とほんのわずかに欠けているのが分かります。

また、旧暦で考えると今日は12月15日、つまり、2015年最後の
満月ということになります。旧暦では月初めが必ず新月になり、
2016年1月1日は新暦の2月8日にあたります。

今宵、最初でもあり、最後でもある満月を眺めてみてはいかが
でしょうか?



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宇宙に咲く花

2016-01-23 14:19:54 | 天文ニュース

国際宇宙ステーション(ISS)では、将来、宇宙や他天体で暮らす
ことを考えて、微小重力下での植物の栽培実験を続けています。

昨年、宇宙で育てたレタスを油井宇宙飛行士たちが試食した
ニュースは記憶に新しいところです。

今回はISS内で育てていた百日草が花を咲かせたそうです。

花が咲くまでには、水のやりすぎでカビが生えたり、逆に乾燥を
しすぎたりと様々な問題も起き、いくつかの株は枯れてしまった
ようですが、宇宙飛行士やプロジェクトマネージャーの英断も
あり、宇宙での環境に耐え抜いた株が見事に花開いたそうです。

2018年には新たにトマトの栽培の開始も予定されているので、
宇宙で新鮮な生の食材を食べられるようになる日も近いのかも
しれません。



(画像:NASA/Scott Kelly/ISS)




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アマテル命名記念ポストカード

2016-01-22 13:59:28 | 天文台情報

2015年に行われた太陽系外惑星命名キャンペーンにおいて、
おうし座のアインの周りを回る惑星に、かまがり天体観測館
が提案した「アマテル」という名前が付きました。

これを記念して、天文台をご利用いただいたお客様に、記念の
ポストカードを無料配布することになりました。なくなり次第
終了しますので、手に入れたい方は、ぜひ、お早めにかま天へ
お越しください。






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9番目の惑星を発見!?

2016-01-21 15:05:26 | 天文ニュース

私たちが住む太陽系には現在のところ8つの惑星が見つかっています。

かつては、冥王星を惑星としていたこともありましたが、2006年に
惑星の定義を定めたことで、冥王星は準惑星に分類されるように
なりました。

惑星の定義を簡単に書くと、
 a)太陽の周りを回っていること
 b)形が丸いこと
 c)軌道の周囲に大きな天体がないこと
です。冥王星は3番目の条件に当てはまりませんでした。

そしてこの度、新たに「9番目の惑星が存在する証拠が見つかった」
という発表がありました。ただし、これは数学的なモデルやコンピュ
ータシミュレーションによる結果であって、実際に新惑星が発見
されたわけではありません。

太陽系内には特異な動きをする小天体がいくつか見つかっていて、
9番目の惑星の存在を考えると、その動きを上手く説明できる
ということです。

考えられる惑星は地球の質量の10倍程度、距離は海王星の20倍程度
です。以前、ブログに書いた距離と公転周期の計算を行えば、どの
くらいの時間をかけて太陽の周りを回っているのか、私たち自身で
知ることができますね。
(太陽から海王星までの距離は、30[au]=45億[km]です。)

この惑星が今、軌道上のどこに位置しているのかが分からないのと、
惑星自体が自ら光っているわけではないので暗いために、望遠鏡で
探すのはとても大変ですが、もしかすると、本当に新惑星が発見
される日が来るかもしれません。さらに、10番目の惑星が存在して
いる可能性もないわけではありません。

これから私たちの知らない太陽系の姿が解き明かされていくのは
とても楽しみなことですね。このブログを読んでいる方が、将来、
太陽系の謎を解く張本人になっていることだってあり得ます。



(画像:Caltech/R. Hurt (IPAC))

詳しくはこちらへ(英語)



コメント (4)
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冥王星の新画像

2016-01-20 15:44:06 | 天文ニュース

昨夏に冥王星への接近通過を果たしたニューホライズンからは
今でもその時に取得したデータが送り続けられています。

今回の画像はおよそ230kmの範囲を捉えたもので、火山と思われる
高さ4kmほどの山が写っています。クレーターが少ないことや
赤い物質で覆われている部分などが気になります。

これからもまだまだデータが送られ、冥王星の謎に迫ることが
できることでしょう。



(画像:NASA/JHUAPL/SwRI)




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