私たちが住む太陽系には現在のところ8つの惑星が見つかっています。
かつては、冥王星を惑星としていたこともありましたが、2006年に
惑星の定義を定めたことで、冥王星は準惑星に分類されるように
なりました。
惑星の定義を簡単に書くと、
a)太陽の周りを回っていること
b)形が丸いこと
c)軌道の周囲に大きな天体がないこと
です。冥王星は3番目の条件に当てはまりませんでした。
そしてこの度、新たに「9番目の惑星が存在する証拠が見つかった」
という発表がありました。ただし、これは数学的なモデルやコンピュ
ータシミュレーションによる結果であって、実際に新惑星が発見
されたわけではありません。
太陽系内には特異な動きをする小天体がいくつか見つかっていて、
9番目の惑星の存在を考えると、その動きを上手く説明できる
ということです。
考えられる惑星は地球の質量の10倍程度、距離は海王星の20倍程度
です。以前、ブログに書いた
距離と公転周期の計算を行えば、どの
くらいの時間をかけて太陽の周りを回っているのか、私たち自身で
知ることができますね。
(太陽から海王星までの距離は、30[au]=45億[km]です。)
この惑星が今、軌道上のどこに位置しているのかが分からないのと、
惑星自体が自ら光っているわけではないので暗いために、望遠鏡で
探すのはとても大変ですが、もしかすると、本当に新惑星が発見
される日が来るかもしれません。さらに、10番目の惑星が存在して
いる可能性もないわけではありません。
これから私たちの知らない太陽系の姿が解き明かされていくのは
とても楽しみなことですね。このブログを読んでいる方が、将来、
太陽系の謎を解く張本人になっていることだってあり得ます。
(画像:Caltech/R. Hurt (IPAC))
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