12月25日(土)に打ち上げが成功したジェームズ・ウェブ宇宙望遠鏡(JWST)は
現在、地球から150万km離れた観測地点である太陽-地球系ラグランジュ点(L2)に
無事到着し、機器の調整段階に入っています。
そして、光学系の調整のために初めて近赤外線カメラで取得された星の画像が公開
されました。たくさんの星が写っているように見えますが、これは全て同じ星です。
まだ18枚の分割鏡の向きがバラバラのため、1点に星の光を導けていないのです。
こういったデータを基に、これから1カ月ほどをかけて、星の光が1点に集まるよう
に鏡の向きを調整していく予定です。
JWSTが取得した星(おおぐま座のHD 84406)の画像(クレジット:NASA)
最終的には全ての調整を3カ月ほどで完了し、今年の夏頃から本格的な観測を
開始する予定です。
性能を発揮できるようになったJWSTがどんな画像を撮ってくれるのか、とても
楽しみです。