もうすぐ七夕ですね。
七夕は1300年ほども前から行われている伝統的な行事で、沿岸の地域では、
願い事を書いた短冊を笹に飾り、7月7日の朝に海へ流すのが風習です。
つまり、7月6日夜から7月7日朝にかけて行う徹夜のお祭りです。
もともとは奈良時代に中国から伝わり、日本の棚織津女(たなばたつめ)の
伝説と合わさったものだと言われています。これは村の災厄を除くために
水辺で衣を織り、神の降臨を待つ巫女のお話です。
現在知られている七夕のお話しは、結婚してから働かなくなった機織の上手
な織姫(こと座のベガ)と牛飼いである彦星(わし座のアルタイル)を天帝
(はくちょう座のデネブ)が天の川を隔てて引き離し、7月7日にだけ会う
ことを許すというものです。
古来は旧暦の7月7日に行う秋のお祭でしたが、1873年の改暦後は新暦
(グレゴリオ暦)の7月7日に行われることが多くなりました。残念ながら、
新暦の7月7日は梅雨の最中なので雨の日が多く、星空の行事を行うには
難しい時期となってしまいました。
2018年の場合、旧暦7月7日は8月17日に当たります。
また、本当の七夕の日には毎年必ず半月になります。夜半に月が沈み、
その後に天の川が見えるようになるのです。今年は8月17日(16日夜
から17日朝にかけて)に昔の人が見ていたのと同じ七夕の夜空を体験
してみるのも良いかもしれませんね。
さて、みなさんはどんな願い事をしますか?