呉市かまがり天体観測館

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エンケラドスに生命の可能性

2015-03-12 21:18:41 | 天文ニュース

土星の衛星であるエンケラドスに生命が存在できる環境がある可能性が出てきました。

これまでの観測で間欠泉のような吹き出しがあることは分かっていましたが、
今回は間欠泉の成分中に二酸化ケイ素の粒子を発見しました。
この粒子があるということは、エンケラドスの地下に熱水が存在することが
示唆されます。

ということは、エンケラドスには生命にとって必要だと考えられている
材料、環境、エネルギーという3つの要素が揃っていることになります。
エンケラドスの誕生初期からこの条件が保たれていたとすれば、今まで
考えられていた以上に生命が発生している可能性が高くなります。

地球の深海にも熱水噴出孔があり、その周囲には多様な生物界が広がって
いるため、地球の生命の誕生の場として、有力な候補と考えられています。
今回の発見はまさに同じような状況を連想させるのです。

今後の進展が非常に楽しみです。


(画像:NASA/JPL)


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