「家」 @ 鎌倉七里ガ浜 + 時々八ヶ岳

湘南七里ガ浜(七里ヶ浜とも)から発信。自分の生活をダラダラと書きとめるブログ。食べ物、飲み物、犬の話題が多い。

八ヶ岳西麓原村の7月の滞在(2) 原村に向かう道中と到着後の風景

2012-07-17 15:26:21 | 八ヶ岳西麓の楽しい暮らし
話の順序が前後する。これは鎌倉の自宅から原村へ向かう道中。毎度似たようなパターンで通っている。



セブン・イレブン津久井青山店(神奈川県内)で、早朝からおにぎり100円セール実施中!

駐車場に置いていかれ、不安で仕方ないワンコ。



おにぎりとお茶を買って来る。これが朝ごはん。



中央道をぶっ飛ばして、原村に到着。まだ7:00amちょっと過ぎ。



管理センター前入口。5月に来た時とは緑の濃さがまったく違うことを実感する。



このあたりで標高1400mくらいだ。前回の山荘訪問時と比べると、葉がよく茂っている。この道をどんどん登る。



途中、別荘地内を散歩中のオーナー(どなたか知らないが)が見える。かわいいワンコが一緒だ。わかりますか?



区画が整理されると、このあたりではまず土の中から多くのシダが伸び出し、繁茂する。やがていろいろ他の草木が生えて来るが。



我が山荘敷地前。管理事務所さんが、いつも敷地と道路の接している部分を草刈してくれる。我が家の特別オーダーではなく、別荘地全体を自動的にこんな具合に処理してくれている。



有難い話である。

これは我が敷地の老大木。深山桜であると複数の方の証言あり。どうもそのようだ。すでに花のシーズンは終わり。



東側斜面から敷地を見る。このシーズンは周囲のカラマツやシラカバの葉が茂り、家もクルマも見えなくなる。



山荘建築直後(13年前)に4,000円ほどで買った、ひょろひょろのウリハダカエデ。今では立派なに木になった。



これも同様。安い、ひょろひょろしたカエデの木もやがて立派な山の木になる。



セブン・イレブンでかった真澄のパック。これを飲んで取り敢えず暖まる。到着時は曇天、8:00am過ぎで、気温は16度くらいだった。



こちらも、同様。我が山荘の敷地と道路の境界線は緩い弧を描いている。そこも丹念に管理センターの方々が草刈しておいてくれる。



人が住んでいると言う意味では、この少し先で長野県諏訪郡原村が終わる。そこから先(上)はどこまで行っても、人家はない。



滞在中はそんなに雨に悩まされることはなかったが、夜間など結構こまめに降っていた。



山荘前の道路。こまめに人の手が入っている。



到着したばかりの季刊誌「三井の森」。



巻頭特集は「色彩を守れ」という、またもやのお願い。ルール無視の別荘オーナーが多く、建築基準を逸脱した色を建物に塗装したり、そういう小屋を置いたりして、近隣から苦情が絶えないのだ。



別荘地内はいろいろとルールがある。



敷地と敷地、あるいは敷地と道路が接しているところは保存緑地として、建築物の設置は不可。造作物も舗装等も不可である。ところがそのルールを破る人が多いため、オーナー間のトラブルが頻発している。



同一敷地の2棟建ても禁止だが、「建築物じゃない」と称してあれこれ敷地内に作ってしまう人が多い。景観ルールの趣旨を考えればわかりそうなものだが、何でもやらかしてしまう人は平気で「違法じゃない」と強弁し、オーナー間で押し問答するのを私は見たことがある。管理センターは対応に苦慮している。ご苦労さまなことだ。繰り返し季刊誌にこんな警告を書かねばならず、図々しいオーナーには実際に警告もせねばならず、それはグルッと回って皆の管理費に跳ね返る。

山荘到着直後は食べるものもないため、こんなものも買って来る。



オーブントースターで温めるだけ。お味はまあまあ。



長い間にはいろいろあった。この土地を買ってから14年。基礎工事の際、地下深くから掘り出された大きな岩。今では苔が生えている。

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八ヶ岳西麓原村の7月の滞在(1) 八ヶ岳クラフト市 / ストーブハウス原村店

2012-07-16 11:03:52 | 八ヶ岳西麓の楽しい暮らし
今この瞬間なら間に合う! あと数時間はやっている、恒例八ヶ岳クラフト市に行ってみてはいかが?
→へ曲がるとスグ。



私は一昨日にこれ(↑)へ出かけて来た。
これを書いている今は、でたらめに暑い鎌倉に戻っている。

森の音、鳥の声をどうぞ。涼しげだ。



昔のクラフト市の会場は原村の農場だったり、諏訪湖畔だったりした。移動を重ねた事情はいろいろあるのだろう。最近の会場は自然文化園だ。10年ほど前のこのイベントの盛り上がりには及ばないように思うが、それでも毎年この催しはある。



森のお祭。全国からネイチャー・クラフト系の生産者が集まって来る。アースカラーの服を着た人多し。髪を伸ばし、後ろで束ねるおじさん多し。



毎年、我が家にとってはたいてい何も買うものがないのだけれど、なぜか行ってしまうというクラフト市。



静かな、穏やかな、イベントであぁ~る。



いろいろと面白いモノが並んでいる。
木や鉄や布や紙や土を使ったものが多い。プラスチック系の商品は皆無のようだ。



皆さん買うんだか、買わないんだか、ゆるぅ~い雰囲気の場所。私も買うんだか、買わないんだか、きっと買わないんだろうけど。



ふらふら歩くにはとても心地よい草地が広がっている。写っているのは私の足元。



ワンコ連れ多し。我が家のワンコはとてもこんな所に連れて来られない。
商品なら何でも強い興味を示して、連れている私が疲れるから。



周囲は木々が多い。



涼しげな森なのだ。

原村の良さはこういうところだ。日本語でよく「森(もり)」と言うが、実際日本に森と呼べそうな所は少ない。日本の土地のほとんどは平らでグチャグチャな建物だらけの街か、あるいは急斜面で鬱蒼と木が茂る山が妙に多くて、「森」はない。原村にはそれがある。



でも木があると言うことは、上からいろんなモノがぶら下がっているわけで、要注意。



結局今年もクラフト市で買うモノはなく、帰り途にこちらへ寄る。ストーブハウス原村店。



こちらでは薪ストーブ関連のものを買うことが多い。インテリアやキッチン関係のグッズも揃っている。



今回買ったのはこれ。1個399円。小さいけれど鉄製で重い。木ネジで壁に留める。鎌倉の自宅に持ち帰ろう。



夏のセールは間もなくだ。高額商品を買うなら、その時にどうぞ。

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ILEACH(イーラッハ、またはアイリーク)

2012-07-14 13:19:37 | 食べ物・飲み物


本日はこの海の音楽を。
名門フランク・チャックスフィールド・オーケストラでEbb Tide(引き潮)。生真面目で、ちょっと固い演奏が多いオーケストラ。



どうですか、都心にお住まいの方? 潮の香りと波の音がして来ましたか?

アイラ島。シングルモルトの聖地。場所は赤マルのあるところ。スコットランドの西。大西洋に面している。


【Source: Google】

こんな島。緑、というか茶色い島。ピートだらけ。掘ったらすぐピートが採れるらしい。


【Source: Google】

私はアイラ島には行ったことがない。スコットランドで島と言えばスカイ島に行ったことがあるだけ。

で、今日の話題はこれ。アイラ島のシングル・モルト、イーラッハ。アイラ島の人を意味するゲーリックな言葉で、英語で読むなら「アイリーク」だろう。このボトルを初めて買ってみたのだ。



朝から寝覚めのウイスキー。うひゃひゃ。箱から出してみる。



「アイラのシングル・モルトと言えば、あなた、もっぱらラフロイグじゃなかったの?」と言われるかもしれない。確かに私は会員。これは私の古い会員証。



このイーラッハ、面白いのですよ。ボトリングしている会社はどこだかハッキリわかっているが、蒸留所がどこだかわからないままなのだ。アイラ島のシングル・モルトであることはわかっているが、それ以外はわからないのである。「PEATY」とある。スモーキーなことは確かで、「ラガブリンだ」とか「ラフロイグだ」と議論があちこちで盛んだ。海外のウィスキー・ファンのブログを見ると激しい議論があったりする。



そういう売り方もあるのだ。蒸留所にもボトラーにもメリットがある。そして謎めいていて、飲む方は想像を巡らせる。

カスク・ストレングスでフィフティー・エイト per cent!



朝から封を開けてしまうぞ。罪深い気分・・・には、私の場合、ならない。



おぉ~、香りが。

飲みます。ブフォッ。58度。確かにスモーキー。でも私のよく知るラフロイグとはちょっと違うように思う。ストレートで味わってみて、その後加水もしてみる。夏のシングル・モルト・カスク・ストレングス。



荒々しくも優しいお酒・・・。



このおじさん(Ralfy)が延々とこのボトルについて解説してくれるぞ。話が長いので省略すればよい(笑)。Youtube開始から2:55のところで、すでに掲載した紙箱が現われ、やっと本題に入る。



彼のサイトはシングル・モルト情報でいっぱいである。
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京都ワンタッチでバック・トゥー鎌倉 / とり市でご飯のお伴を買う

2012-07-13 19:53:18 | あちこち見て歩く
これ、京都のおみやげの紙袋。



そうだ 京都へ行こう! by JR東海



(サウンド・オブ・ミュージックの中の1曲。マリアや子供たちが歌った。なぜかジャズでもよく使われるメロディ)

「京都へ行こう!」と言っても、いつも私の京都はワンタッチするだけ。アッと言う間に他へ移動。しかし今回はちょっと時間があったので、京都駅周辺でおみやげを買う。



妻から「山椒ちりめんを!」と命じられていたのだ。気の弱い私はそれだけでは少ないかと恐れ、柚子ちりめんも買ってみた。これでご飯がいくらでも食べられる。今回買ったものは、皆「ご飯のお伴」である。



お店のおねえさんは、「これもおいしいねんけど、どうでっしゃろ?」と言うので、買ってみた。七味。京都は本場である。

商品名は「舞妓はんひぃ~ひぃ~」すごい商品名である。聞く人によってはちょっとヘンな意味にもとれる。



京都らしからぬ、あの「ハバネロ」が入っているらしい。辛さでは世界最高レベル。

舞妓はんはこんな顔してはるらしい。「からいわ・・からいやんか・・」って言うてはるねんて。



同じシリーズでこんなんもあるんどす。

ラー油ですわ。これでもうご飯パクパク。また炭水化物いっぱい採ってしまうわ。どないしましょ。



それにこんなんもあるねん。ラー油のふりかけ。どないどす? おいしそうでっしゃろ。調子にのって買ってしもた。ご飯のお代わりしてしまうわ。



まだあるねん。京都やさかい、丹波の黒豆。やわらこうに煮たるさかい、おいしおすえ。



こっちも黒豆。そやけど、これはお茶菓子やな。ほのかに甘くて、いくつでも食べられますわ。



こんなんどず。おいしそうでっしゃろ。



オマケでつけてくれたスナック菓子。タダでっせ、タダ。ポテトチップスとかその他スナック菓子で有名なフリートレー社が作ってるらしいねん。



とり市。みやげもんやったら、かなり広範囲に揃いまっせ。京都駅北側のB1のフロアにあるさかい、えらい便利。行ってみておくれやす。

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ビアンキのミニベロ、さようなら

2012-07-12 00:04:42 | モノ・お金
これをある人(妻の友人で埼玉に住む人のダンナ)に差し上げることにした。私はもう乗らないからだ。

だから庭の真ん中に引っ張り出して来た。掃除するためだ。かわいいミニベロ(小径車)である。



フレディーは「バァ~イシクゥ、バァ~イシクゥ・・・」と歌うけれどね。途中かわいいベルの音。



Bicycle Bicycle Bicycle ♪
I want to ride my bicycle ♪

No, I don't want to. 私は絶対乗りたくない。
だって、住宅街の周りはこんな坂なんだもん。



海から見上げたらこんなんですよ。



よく東京の人が 「七里ガ浜なんて住んでるの! ご自宅って津波の時に大丈夫?」なんて私に聞くけれど、私の自宅は都内のほとんどの場所より高い所にあるのだ。海からスグの我が街唯一のスーパー、西友七里ガ浜店でも海抜50mほどある。



こんな坂、自転車で上り下りしていられないのである。下の道路、つまり海沿いの134号線はクルマだらけだし。上の道路は住宅街の中で比較的平らだけれど、ただ住宅街だっちゅうだけだし。以前住んでいた所で買った自転車。七里ガ浜に来てからはほとんど乗っていない。

名門ビアンキ。美しきイタリア的人生。自転車な人生よさらば。
ビアンキなのに本格的ロード・レーサーではなく、マウンテン・バイクですらなく、ミニベロってところが軟弱で都会的。



クラシックなサドルはブルックス。これは英国の老舗サドル・メーカー。
バッグは日本のアウトドア・グッズ・メーカー、モンベル。両手が使えない自転車走行で便利な携帯バッグ。



いいでしょ? なんとステキな自転車。(←だったらなんで人に譲る)



後部の9段ギア。
汚れてはいるが、変速機は日本が誇るギア・メーカーで、シマァーノゥ。いや島野製作所。



前のギアは2段。9×2=18で、18段変速なのだ。

アルミニウム・ボディの証。



だからサビには強いのだが、金具部分は鉄のところもあり、一部サビが出ている。



ブレーキもギア変速もハンドル周りで行う。クラシックなイメージも持ちながらハイテク的でもある。



カッコいいなぁ。差し上げるのがちょっと惜しくなるけれど、使わなくなったモノは持たない主義で、捨てるか売るか差し上げてしまう。家の内も外もいつもスッカラカンに保とうと思う。

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タベルナ・ロンディーノ@稲村ケ崎で奥様のお誕生日ランチ

2012-07-10 00:02:35 | 
冴えない天気だ。
「曇り時々弱い雨で、たまに晴れ間があるけれど、湿度はでたらめに高い」というなんでもありなお天気である。



鎌倉プリンス・ホテル前の坂道を徒歩で降りる。きついんだよなぁー、この坂。
曇った空とグレーに濁って見える海。この日は景色全体がなんだかぼぉ~っとして見える。

さて、妻の誕生日ということで、本日はスペシャルなイベント。おめでとーーー! 
ペングゥインの見事なダンスと歌をどうぞ♪ Happy Birthday!!!



なんと、妻は18歳になったそうだ(←本人の自己申告による)。お好きな年齢をどうぞ。あなたがそう来るなら、私は25歳。

坂を下りた後は東へ向かう。海岸沿いを歩く。蒸し暑いなぁ。

途中で、今年のレスキュー隊メンバー募集のポスターを発見。私は応募してみようかと思っている・・・ウソだ。無理に決まっている。応募しても面接で断られるだろう。私は自分ひとりで泳ぐので精いっぱいなんだから、人なんてとても助けられない。私がレスキュー隊のメンバーになったとしたら、沈みかけて必死で助けを求めている人をもっと沈ませてしまい、さらに私まで一緒に沈み、「伴死に」することになるだろう。



さて、本日のお誕生日イベントは何か? 

フラのスクールに夫婦で参加!



ではなくって・・・

稲村ケ崎を目指す。歩け、歩け。
わかった! 「新田義貞が稲村ケ崎で投げたと伝えられる太刀を皆で見つけるお宝発見イベント」に参加! でもなくって・・・



わかった! 稲村ケ崎公園でBBQ? でもなくって・・・

そうか池田丸! シラス丼食べまくりね?



でもなくって・・・

こちら。自宅から徒歩20分少々で行けちゃう、稲村ケ崎の老舗イタリアン。30年を超える歴史。その割には気取ってなくて、とてもカジュアル。今じゃイタリアン・レストランなんて日本中にあるけれど、こちらはそんなもん、ほとんどなかった時代からここにある。



黄色い壁が目印のタベルナ・ロンディーノ。どうですか? いい佇まいでしょ? 私がここに来るのは、5年ぶりなのであぁ~る。



太平洋を向いた窓は全部、丹念に磨かれている。
店員さんが窓を拭く朝の風景はこのあたりでは有名だ。おかげで窓ガラスは透き通り、キレイ。

我々は2階へ。窓から海を見る。



2階は予約してコース料理を食べるお客のみ。静かにたっぷり食べられる。アラカルトの方が楽しいけれど、コースはラクだ。うまく組み合わされているし。

3150円。前菜、パスタ、メイン、デザート、食後の飲み物の順番で出て来る。アルコール類は別途。前菜もパスタもメインもかなりの数の品から選べて、まったく問題なし。



一番乗りなので、店内の画像を撮りまくり。



魚の細密な絵がたくさんかけられている。私好み。



ここまで歩いて来るだけで汗をかくわけで、とにかくいわゆるひとつの「乾ぱぁ~い!」 お誕生日おめでとうございまーす。このビール、ずいぶんたっぷりですなあ。イタリアン・レストランにしては多め。



妻はVサインが好きらしい。チャーチルと同じだ。



次々とお客さんが入って来る。それでもタバコの煙がまったくないのが有難い。食事中、味がわからなくなってしまうので、あのニオイだけは勘弁してほしい。調べなかったが、少なくともランチ時間の2階は喫煙不可なようだ。

私の前菜。小坪(鎌倉市に隣接する逗子市の一部で漁港あり。逗子マリーナのあるところ)産アオリイカのサラダ。美しい盛り付けである。イカがとっても柔らかい。適度に甘めの味つけで、前菜として食欲を増進するサラダ。



2階の我々の席周辺でキビキビとサービスしてくれたハンサムでよく日に焼けた男性は、ビーチバレーの朝日健太郎選手似。



この人(↑)が朝日健太郎選手である。しかしロンディーノに朝日健太郎選手がいるわけではない。ロンディーノのウェイターさんは、あくまで朝日健太郎選手「似」、というだけで朝日健太郎選手ではない。そこのところ間違えないでほしい。

さて、妻の前菜。「なんとかのフリット」。何だったか忘れた。



朝日健太郎(似の男性)は頃あいを見はからって、2皿目を持って来てくれた。「当店自慢の磯じまんです。鎌倉の海の香りを楽しむことが出来ます。どうぞご堪能下さい」と朝日健太郎は言う。 たっぷりと盛られた海苔の佃煮「磯じまん」が香しい。今や磯じまんは、イタリアでパスタの代わりとして大人気なのである。



・・・ウソだ。これはイカ墨のリゾット。白・黒・赤のコントラストが美しい。うまいんだ、これが。イカ墨は味が濃い。麺でも米でも、味つけとしては最高。

汚い話だが、このあとのウ●コはすごいことになる。真っ黒なのだ。太平洋を泳いでいたイカが漁師に捕えられて陸に上げられ、そのスミが私の体に入って一部は私の体をつくるが、一部は私の体を出て鎌倉市が管理する下水道を通って再び太平洋に戻るという、地球的規模の生物的循環を食べた人が体感出来るという壮大なメニューである。私は感動した(?)。

妻の。魚介のフェトッチーネ。これもうまかったらしい。



二杯目。朝日健太郎に言って、グラスで白ワインをもらう。そろそろ酔いが回ってくる。



メインで地鶏。ローズマリーがぷんぷん。塩とオリーブオイルでグリルした単純なものだけれど、香草をたくさん使うし、火の加減や順番やタイミングが難しいに違いない。肉の旨味、大量に使われたハーブ。とても香ばしい肉料理だ。ワインがすすむ。うぅ~ん、ここらあたりで腹が膨れて来る。



でもまだ続くのだ。朝日健太郎は次々と品を持って来る。

アイスの中にも周囲にも様々なオレンジだらけ。甘みやら苦み。とってもおいしいけど腹が苦しい。歳をとって胃が小さくなったか。



コーヒー。これで終了だ。もうお腹いっぱい。



はい、お勘定。朝日健太郎、有難う。



さあ、帰ろう。七里ガ浜の丘の上の住宅街へ。



遠いな。暑いな。休日の国道134号線はすごい渋滞だな。



国道を避けよう。裏道を抜けよう。



適度な田舎っぽさと海辺の雰囲気で、江ノ電ファン多し。



これが私の好きな風景。江ノ電の線路を勝手に横断しないと入れない家が横に並んで3軒。長い階段。楽しい景色。江ノ電沿いはこういう景色がいっぱい。家を購入しようと物色中の皆さん、江ノ電沿線へどうぞいらっしゃい。



わが住宅街の下。家にたどりつくには、この坂を登らないといけない。標高差40mほどの急坂。しんどすぎる、汗かきそう。湿度高いし。腹いっぱいだし。



そんな時は鎌倉プリンス・ホテルの結婚式場バンケット・ホールに入る。さぁ、結婚式だ(?)・・・そんなわけないか。



ステキですねぇ。妻は「一番手前(左)のドレスがいい」という。 だから? それでいったいどうしようと言うのか??



ギンギンに効いた冷房が快適だ。

ここから鎌プリのホテル棟へは斜め移動のエレベーターがあって、垂直距離で30mを90秒ほどで登ってしまえるので使う。鎌プリではよく買い物もしていることだし、これくらいは許してもらえるだろう。



床は無垢のウッドで、革張りイスつき、というゴージャスな斜め移動のエレベーター。快適でスイスイ~。



すると、ここへ抜ける。ホテル棟の玄関口。もう自宅はスグだ。満腹満腹。ゆっくり歩いて帰りましょ。



さて、本日ご紹介したタベルナ・ロンディーノは老舗で安心。目の前は太平洋だ。おおらかに食べよう。

ロンディーノのことを調べるなら、こちら。

http://tavernarondino.blog.ocn.ne.jp/

たまには外食。お誕生日だし。
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悲しき LIBOR

2012-07-08 00:04:47 | あちこち見て歩く
LIBOR。London Interbank Offered Rate。
金融関係者なら誰でも知っている用語で、その世界では「ライボー」「ライボー」とあちこちで耳にするのだが、その内容を正確に理解している人は少なく、それが実際に日々どのように決定されているかを知る人などほとんどいないという、不思議なモノである。

さて、マスコミや議会から集中砲火を浴び、米国人でありながら英国を代表する銀行バークレイズのCEOだったダイアモンド氏は、本人が「愛した」銀行を去った。温厚なキャメロン首相ですら、ダイアモンド氏に対して手厳しかった。ダイアモンド氏に代表される金融界トップが、高給をもらっていたことも世間から反感を買っていて、災いした。



マスコミでは、バークレイズがいかにLIBORをマニピュレートしたかの議論が盛んだ。でもその詳細はまだよくわかっておらず、他行からも同様なスキャンダルが芋づる式に出て来るかもしれず、BOE(英国中央銀行)高官の関与まで可能性ありの状況で、報道はこんな具合である。



なぜかDOHAからの放送。しかしこれ、簡明に要領よく解説している。

華々しく、ダイアモンド氏がこの表紙を飾っていたのもついこの前のことだ。この表紙を見て以来、なぜかわからないが、私はこの人に興味を持った。



バークレイズは大変なことになってしまった。格付機関は同行をネガティブ・ウォッチ入りさせた。しかし正直なところ、どういうことをしたらLIBORを違法に操作したことになるのか、私にはよくわからない。というのは、LIBORとは銀行間の各通貨の短期の貸し借りに使われる、各行が勝手に決める金利の一種であり(それをBBA、つまり英国銀行協会が集計し、平均値を出す)、各行の水準は、その日の資金の需給と各行の取引事情で決まることだと思って来たからだ。もちろんある銀行が、特段の理由なくまったく異なる水準の「LIBOR」を取引ごとに提示したとしたら問題だとは思うけれど。



加えて、当り前のことだが、金利は日中どんどん動く。

私は1980年代後半、ある邦銀ロンドン支店で正にその仕事をしていたのだった。私は毎日その銀行のLIBORを決めることもしていた。欧州の銀行が欧州の通貨の貸し手となり、日本の銀行はその借り手であった。私は毎日ドイツマルクやスイスフランやスウェーデンクローネ(当時はまだやっかいな通貨、ユーロはない)やあれやこれやを、欧州の銀行から借りまくった。ドイツマルクに関して言うと、当時の私は最大の借り手だったかもしれない。

毎日市場は早朝から始まり、LIBORがフィックスされる11:00am(グリニッジ標準時)に向かって、金利はほぼ一貫して上げるのが通常だった。しかしLIBORが確定すると、取引は徐々に閑散となり、金利水準もフッと緩んだように低下する日が多かった。一日の取引をあとで振りかえると、LIBORよりはるかに低水準な金利での取引もあれば、逆もあるのである。ということはバークレイズが指弾されたように、何をもって「LIBORを操作した」とか「不正なLIBOR」と断じるのだろうか、その基準はかなりあいまいなのではないかと私は思うのである。



当時BBA(British Bankers Association)はオープンな雰囲気を醸し出していたが、こうした取引を行う我々銀行の面々は狭いクラブのメンバーようなもので、そのメンバー間でのみ有効な貸し借りについての大きな信用枠を相互に持っていた。長い年月の取引がモノを言う世界であり、いきなりそこに仲間入り出来るものでもなかった。当時日本のバブル景気を背負って大威張りで野村証券がロンドンに野村銀行を創設したが、欧米の銀行から信用枠が十分はもらえず資金が借りられなくて相当苦労していた。都銀や長信銀ですら、苦労しているところが多かった。

一方ロンドン市場で資金を調達し、それら資金に窮した日本勢に貸し付けることは、私の仕事の一部であった。当然ながら、それはかなり儲かった。



そんな時代からすると隔世の感がある。



BBA、LIBOR、BOE、Barclays。
それにしても、今回の問題の本質が私にはよくわからないなぁ。



ダイアモンド氏はバークレイズのCEOを辞めても、引く手あまたなようだ。世の中の基準や情勢はどんどん変わるし、だからこそ、21世紀には今回のようなことが問題になるのだろう。Time flies。しばらくすればまた別なところで、ダイアモンド氏の華やかな復活があるのだろうと思う。その日までさようなら。
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香りがちょっと中国西域風のマトン煮込みぶかっけご飯@七里ガ浜自宅厨房

2012-07-06 00:00:26 | 食べ物・飲み物


黒猫夜。宅急便ではないぞ。赤坂見附と六本木に店がある中国料理の店だ。中国は広い。だから中国料理と言っても、香港や北京、広州や四川で味わうものがすべてではない。黒猫夜は、そんなことを実感させてくれる個性的なお店だ。スパイスは豊富だし、ちょっとしたランチに長粒米が出て来る。



敦煌のマーケットと砂漠。



黒猫夜で出るようなものを想像しながら、羊肉の煮込みのぶっかけご飯を作る。

マトン。グサグサッと切る。



ニンニクの芽。



ゴボウ。



厚揚げ。



大量のショウガとニンニク。



マトンを炒める。



具を入れて、炒める。



最後に厚揚げを入れて、軽く炒める。



オイスターソース、醤油、豆板醤を入れて煮る。



片栗粉でとろみをつけ、五香粉をたくさん入れる。花椒、コリアンダー、クミンで香りを強化する。



これがWU-XIANG FEN。



ジャスミン・ライスを炊いた。丼に入れる。



たっぷりかける。豪華にしようと張り切り、具がちょっと多過ぎたかなぁ~。



底にはご飯が。煮込みと混じると、うまいぞぉ。五香粉やクミンやコリアンダーが異国情緒たっぷり。西域に思いを馳せて食べましょう。

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お父さんの家での働き

2012-07-04 05:03:45 | あちこち見て歩く
米国の保険に関するサイトInsure.comの記事として、「家庭内でのお父さんの働きをお金に換算するといくらになるか?」という記事があった。



これがまた悲しいのである。お父さんの顔がそれを物語っている。

下表がその計算結果だ。一番左の列がお父さんの仕事の内容で、2番目の列にあるBLSとは米国労働省統計のことである。この記事はその統計を使い、「お父さんの家庭内の仕事に類似する仕事に就くプロフェッショナルな人を、もしその家庭で雇ったとしたらいくら支払わなければならないか?」という計算をし、お父さんの家庭内の仕事の金銭的評価を推計したものだ。これによると米国のお父さんの家庭内の仕事の金銭的評価は年間2万ドルちょっと。つまり160万円ほどだ。



困ったことに、これはあまり実際的ではない計算である。なぜならプロの人間を例えば「1回1時間で週に2回雇う」という仮定で計算すれば「とても高い」という計算結果になるに決まっている。お父さんはプロではないのだし。

もっと大きな問題は、ここに列挙された仕事の内容である。仔細に見て行くと、お父さんが各家庭で果たす役割など実際にはもっと少ないことがわかる。とりわけ日本ではそうだ。世の中のすべてのお父さんがここで挙げられているバーベキュー、自動車整備、芝刈り、水道管の修理、(スポーツなどの)コーチ指導、家具組み立てや修理や移動・・・・・等を毎週のようにするわけではないだろう。いや、ほとんどしないのではないか。日曜大工などはあるかもしれないが、経済的にプラスであるとは限らない。むしろ余計なものを作ることが多い一方、古い物を何か捨てる羽目になって(そうでないと家の中がググチャグチャになる)かつカネもかかり、経済的に金銭的価値を生むどころかマイナスになるというのが我が家の今までの経験だ。

そうだとすると、お父さんの家庭内での金銭的価値は実際的にはますます低く、ほとんどゼロに近くなって行く。

腹が立つことにこのサイトは、これに先立って、お母さんについて同様の推計もしている。



これによればお母さんの金銭的評価は年間6万ドルちょっと(500万円弱)、単純比較ですでにお父さんの3倍。「仮にプロを雇ったら」という前提は同じだが、内容を仔細に見るとお父さんの仕事に比べて、お母さんのそれは文句なしに必要不可欠なものが多い。お父さんの金銭的価値がゼロに近いとすれば、家庭内においてお母さんの金銭的価値はお父さんのそれの3倍どころか、ほとんど無限大になりそう。

奥さんにとってダンナの価値は下がる一方だ。年金分割の時代。熟年離婚。怖い。
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デボラ・L・ロード著 キレイならいいのか(原題 The Beauty Bias) 亜紀出版

2012-07-03 00:00:01 | 本/音楽/映画
もうこの歌は20年前のものなんだなぁ~。どこか冷めた感じでちょっと変わった曲を多く歌った森高千里。今もTV CMで健在だ。
当時彼女のファンだった男の子は、いまやおじさんになったことだろう。



おじさんになってゆく男性は相対的に無関心なようだが、おばさんになってゆく女性の「若さ」や「キレイ」へのこだわり方はすごい。
彼女ら自身がそれに熱心なだけでなく、周囲がそれを仕向ける状況にあるからなのだろうが。

この本を斜め読みした。大変面白いのである。



「スーザン・ボイルはストレス入院」だったの? 知らなかった。



皆、大変なのだ。



次々と刺激的な内容が並ぶ。外見は大事・・・らしい。初めて会った相手に与える印象への影響では、それが重要・・・らしい。



男である私も全身整形すべきなのか? トム・クルーズのようになれば、世間による私の扱いが劇的に変わるかもしれない。



美の追求は割に合う? 世間を見ていると、そのように思う。短期的には。しかし「キレイならいいのか」と言われると、そんなことは長い人生の本当の幸せ度とほとんど関係がない・・・か?



セクシーな子を雇って何が悪い?・・・とは面白いタイトル。よく言った。



最近Hootersなんて店も流行っていることだし。



おじさん(=私のこと)には眩し過ぎる。

本の帯に書かれた文字をお読みください。あなたもこれ、読んでみませんか?



私はすでに開き直り状態であり、自分の外見については達観している。
コメント (8)
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