「家」 @ 鎌倉七里ガ浜 + 時々八ヶ岳

湘南七里ガ浜(七里ヶ浜とも)から発信。自分の生活をダラダラと書きとめるブログ。食べ物、飲み物、犬の話題が多い。

八ヶ岳西麓梅雨明け後の滞在(7) 雨ばかりなので「山荘内撮影大会」

2009-07-24 18:01:38 | 八ヶ岳西麓の楽しい暮らし
「梅雨明け」後も雨が降る。山荘の軒から雨が滴り落ちる。木々の緑が濃く見える。湿度も高いのだろうが、滞在期間中はずっと気温が20度を下回っていたので、寧ろ心地よいお湿りである。画像は我が山荘の軒先とその向こうの森。軒から雨水が一筋垂れているが見える。



外に出て日々の買い物等用事を済ませて山荘に戻ると、夕方の犬の運動まではすることがなく時間も中途半端だし外も雨が降っていることが多いので、屋内にこもりがちだ。することもないので、「山荘内撮影大会」を一人で開催した。私としては珍しく携帯ではなくフラッシュを使ってデジカメで撮影した。室内は暗いのだ。かろうじて撮影出来るが、非常に暗い感じがわかるだろうか。設計段階で、屋内への採光はかなり絞ってある。



屋内の構造材は、垂直の柱が6寸(18cm)、水平の梁や桁が1尺(30cm)幅のダグラスファー材で統一されている。我が山荘の平面図は単純な長方形だ。上左の画像が東面の内壁で、同じ物を後に引いて撮影したのが上右の画像である。「後に引く」と言っても、狭い山荘なので、たいして引きようもないが。左の画像の上部に、柱と棟木を結合するブレイス(垂直な柱と水平な梁、桁、棟木を斜めにつなぐ「ブーメラン」のような部分)が3つ並んで見える。

私は「建物内部については構造材をむき出しにして骨組みを見せてくれ」とリクエストし、「ブレイス」を屋号に冠したビルダー集団であるブレイス代表の丸山さんが、全体をデザインしてくれた。



次は180度ひねって西側の内壁だ。上左の画像が北西の角、上右の画像は吹き抜けの下から見上げた2階(屋根裏)の手すりである。諏訪大社のお祭り「御柱」の法被が飾ってある。来年にはまた次の御柱がやって来る。2004年の御柱祭は運良く見ることが出来た。原村の人達は諏訪大社上社の前宮2の柱の担当だった。6年なんてアッと言う間に経って、また次の御柱がやって来る(諏訪大社の構成や御柱の歴史については、関連サイトが多くあるのでそちらを見て欲しい)。

こちらの構造材も同様である。柱の幅が6寸、梁や桁の幅が1尺だ。ブレイスも随所にある。



次も同様。左画像が1階玄関脇の柱と桁とブレイス。右画像は天井棟木と2階の柱及び西面の壁上部に設けられた短い梁をつなぐブレイスである。柱、棟木、梁の幅は他と同じで、6寸と1尺である。

左画像では、桁と梁をつなぐ「水平な」ブレイスが見られる。これはかなり珍しい。



私は鎌倉の自宅を建ててもらう時にも、ブレイスを設けたいと思った。しかしながらそれを思いとどまらせる要因が2つあったのだ:

①山荘とは異なり、ブレイスをつけても差しさわりの無いくらいの室内高が自宅の居室にはなかった。
②自宅は普通の在来構法であり柱には4寸角の材を用いていることから、その細さでブレイスを設けるのはなんともバランスを欠いた。

ブレイスはティンバーフレーム構法に独特な部材であるからして、ブレイスにはある程度の太さが、さらに構造材にはそれを上回る太さがあって、初めて全体としてのバランスがとれる。

また天井高が十分確保出来ない場合、ブレイスをつけると不格好を通り越して滑稽になってしまう。室内を普通に歩いているだけで顔面をブレイスで打ちそうになり、まるで室内障害物競争会場のような様相を呈すことになるからだ。

上の画像は鎌倉の自宅のダイニングである。ここなら吹き抜けで室内高もある。棟木にブレイスがあるといいかなあぁ・・・などとも思ったが、残念ながら②の理由で断念した。



この太さのバランスを、上の画像で見る。ブレイスは本来単なる装飾品ではない。2つの異なる構造材を斜めにつなぐことからして、在来構法でいうと筋交いに似た役割を果たしている。したがってあまり薄っぺらいブレイス、というのは話として変である・・・と思う。上左の画像は幅6寸の柱と、水平幅が6寸で垂直幅が1尺の吹き抜け空間をさまよう梁をつなぐブレイスである。

梁の真下から拡大して撮影したのが、右の画像だ。この梁の水平幅は6寸(18cm)。それに対してブレイスの幅が10cmである。本来の意味から言ってブレイスにはこれ位の厚みが必要だ。それとのバランス上、またさらに「ティンバーフレーム」と称するからには、柱はそれを上回り、最低でもこれ位の太さが必要だろう。



屋根裏は寝室となっている。奥に吹き抜け部分とさらにその向こうの東面の壁が見えている。

ドアも壁もなく開放的でありながら、狭く天井の低い寝室だ。狭さや低さを言うとネガティブに聞こえるけれども、うまくアレンジ出来れば心地良さともなる。最近の温暖化で、八ヶ岳山麓でさえ夏ともなれば、こうした屋根裏部分に暑い空気が滞留してそこでの昼寝もままならないというが、今のところ我が山荘は寒過ぎることはあっても、暑くて困ることはまったくない。それだけ建物が、採光を絞る作りになっており、寒冷な場所に建っているということなのだろう。

ここで見える柱、棟木、梁なども、皆今までご紹介したとおりの幅6寸あるいは1尺のものである。手元に資料がないが、左右から天井の勾配(45度)にそって伸びる登り梁はもう少し細い。4寸角くらいだろうか。



柱や梁や桁ばかりをお見せしたので、縦横の直線で目が疲れたでしょ。上の画像は平面、内壁だ。珪藻土を荒く、色を混ぜて塗ってある。左よりは右の画像の色合いの方が、実態に近いと思う。白以外には、黄色と赤だったか。まったく異なる色をベテラン左官職人が微妙にコテで混ぜながら、塗って行ったものである。かなりの技術だと思う。

左の画像に写る額に収まる美男子は、10年ちょっと前時点でのブレイス代表の丸山さんである。我が山荘の玄関正面の壁を飾り、「魔除け」の重責を担っている。彼の画像はこれだけではない。山荘のトイレにもある。実は写真が掲げてあるのは山荘だけではない。自宅のダイニングにもトイレにもある。ちょっと怖い。私は彼の「追っかけ」なのだろうか?



どんどん撮影する。次は床だ。山荘の床はパイン材を採用した。これも私がリクエストしたものだ。パイン材はよく「年月を経て美しいアメ色になる」と言われる。確かにそうなった。しかしこれを床材として採用した私は、少数派に属するらしい。パイン材は柔らかいからだ。小さな画像ではわかりにくいだろうが、あれこれ傷がつく。犬のひっかき傷はすごい。代々のワンコ達がそれぞれ記録を残してくれた。



さらに撮影大会が続く。左の画像は酒屋の前掛けだ。諏訪地方最大の酒蔵「真澄」の宮坂醸造のもの。これが我が山荘の台所入口の暖簾を務める。暖簾としては不適当なくらい分厚く重い布地だが、面白いので使っている。

右の画像は「ワイト島の6つの不思議」を題材にした絵皿である。ワイト島とは何か?ご存じない方も地図を見れば思い出す。英国本島の南海上にある菱形の島のことだ。地図は下の絵にあるとおりである。この島の北スグの所に英国本島があって、対岸にはポーツマスなんて街がある。日露戦争の後、1905年に米国を仲介役として日露間で締結されたポーツマス条約があるでしょう。それが締結された街のこと・・・ではないよ。あのポーツマスは米国にあるポーツマスだ。英米両国にはやたらと同じ名前の街があってややこしい。



では「ワイト島の6つの不思議」とは何か? これがまたなんとも他愛のないものなのである。例えば、最北端に「Cowes」という街が書いてあるでしょう?一般的な言葉としてはCowは「雌牛」の意味だが、この場合は単なるワイト島内の地名に過ぎない。だから「ミルクを絞ることの出来ない雌牛(Cow)」。これが「6つの不思議」のひとつだと言うのである。なんだかオヤジのダジャレ以下で、つまらなねぇ~という感じだが、そういう絵皿なのだ。他にも「水の無い湖(Lake)」、「糸を通すことの出来ない針(Needles)」等が書かれている。「不思議」と言っても、LakeだってNeedlesだって皆地名にあやかったダジャレである。

以上、「山荘内撮影大会」終了。
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八ヶ岳西麓梅雨明け後の滞在(6) クラフト市へ行こう!/ 現地では時間配分が難しい

2009-07-24 06:50:30 | 八ヶ岳西麓の楽しい暮らし
夏だ!TUBEだ!(「チューブ」って何?)・・・じゃなかった、夏だ!原村だ!名物クラフト市だ! 楽しい森のお祭りだ!皆さん、原村は楽しいですぞ。夏は天国。今年は天気が悪くて寒いけど・・・。



クラフト市なるものが毎年ある。長野県周辺だけでなく、全国から陶芸、皮細工、鉄製品、ガラス製品、木工・・・と様々な分野の工芸品作りのプロフェッショナル達が集うお祭りだ。本年7月18日、19日には原村の八ヶ岳自然文化園で、このクラフト市が開催された。過去クラフト市は農場(八ヶ岳中央農業実践大学校)、あるいは諏訪湖岸が会場になったこともある。またカナディアン・ファームでは別途クラフト市が開催されたりしている。

秋には農場で「収穫祭」なんてものもあって、カントリー・テイストを愛する方々にとって、原村は魅力的なはずだ。田舎なんだけれどもこジャレている。皆さん、どうぞ原村へ!



今年も自然文化園の森の中、芝生の上に出展者のテントが張られた。全部で100以上の出展者が参加していたらしい。お気の毒に、両日天気が悪かった。現地ではあまりお出かけをしない我が家も、クラフト市は変わったものが見られるので、タイミングよく原村に居合わせた時は見に行ってしまう。

「そんなにお宅はクラフト市の展示品を買うのか?」と聞かれればつらい。いつもほとんど何も買わないからだ。申し訳ないが、出展者にとって、私は優良顧客とは言い難い。オカリナ、鳥や魚のリアルな絵を描いた石、皮のポーチ、鍛冶屋が打った鉄のカーテンレール、藍染のテーブルクロス・・・。我が家に新たに必要となるものはあまり売られていないのだ。



クラフト市開催期間は3連休の最初の2日間だったということもあって、原村の別荘地も滞在者が結構多かった。ご覧の画像は我が山荘前の道路である。我が家のお隣も、その向かいのお宅も滞在中らしく、左右両方にクルマが少し見えるでしょう? 私も含め、皆梅雨明けの連休を満喫したくて八ヶ岳までやって来たのに、なぜか天気は冴えない。

木々の緑が濃い。我が山荘も、敷地内の大木にたくさん付いた葉っぱでほとんど隠れ気味だ(下左画像)。敷地のアプローチ近くは背の高い雑草が繁茂し(下右画像)、なんだか「やんなっちゃう」。



芝刈り機でグィ~ンと刈ってしまえば簡単に片付くが、私はアレが苦手である。チェーンソーも芝刈り機も、混合燃料を使う機械のエンジン音が苦手なのだ。私はどちらも持ってはいるが、あまり使ったことがない。

加えてキレイに刈り出すとキリがない。雑草は夏の間ガンガン伸びる。我が家は永住しているわけではない。夏にたまに山荘に来て、しかも滞在期間がいつもやたら短い。短い滞在期間中に時間を割いて雑草を刈っていては、自分がゆっくり出来ない。またその刈り取り後のキレイな状況を楽しめるのはわずかの間で、すぐにまた自宅へ帰ってしまわねばならないし、次に山荘に来た時にはすでにその雑草はまた伸びまくっている。だから短い滞在日程を雑草刈りに費やすことを、私は嫌う。



ただでさえ鎌倉の自宅の芝生(↑)維持に追われている身である。夏になると毎週毎週あれこれ大変なのだ。汗だくの作業が続く。たまに行くだけの原村の山荘の雑草なんて勝手に伸びろ!と放ったらかしている。



いくら山荘のこととは言え雑草の伸び過ぎはまずいか。とは言えエンジン芝刈り機を作動させるのはもっと嫌だと思った私は・・・ジャー―ン!鎌を買った。鎌は前からあった。しかし柄が短いので刈りにくかったのである。今回買ったのはアルミの柄で長さが90cmのもの。これでシュパッ!シュパッ!とアプローチ付近の高い雑草だけをちょっとだけ刈ってみた。出来上がり具合は無様な感じだったが、やらないよりはマシという程度の見てくれとなった。



朝夕このワンコの運動が必要だ。残念ながらアイリッシュ・セターは運動量を必要とする。特にこの子はそうだ・・・。上の画像は20mのロングリードを引きずって爆走するウチの子。画像の焦点ブレは、俊敏な犬の躍動感を表現しようと意図的に付け加えた高度な特写効果である・・・ウソだ。単純に手ブレが起こっただけだ。彼専用のおもちゃを投げ、取って来させる。あるいは藪の中におもちゃを隠し発見させる遊びを、彼がヘロヘロになるまで続ける。

下の画像は4年前の撮影。この頃はまだ我が家の老犬ゴールデン・リトリバーも健在だった。水場での遊びは犬も大好きだ。



現地であまり外出しない我が家も、食料品の調達だけは如何ともし難く出かけてしまう。「たまの別荘滞在」だから、トイレット・ペーパーだとか、塗料だとか、灯油だとか、サランラップだとか、不凍液だとか、歯磨き粉だとか、電球だとか、食器洗いのスポンジだとか、シャンプーだとか、ゴミ袋だとか食料品以外の買い物も必要になる。「買い物」と簡単に言うが、都会生活とは異なり、ものすごい距離をクルマで走らなければ買い物は出来ない。午前中から出て、帰るのはたいてい午後になる。時間も消費するがガソリンも随分消費する。自然溢れる生活はエコ的ではない。そして何かひとつ、この「クラフト市」みたいなイベントとか、どこか新しい飲食店をひとつ見つけると言った「楽しみ」を挟むと、もう何も、余計なことをする時間がない。そしてワンコに1日2回も、朝と夕方にたっぷり付き合わねばならない。かように現地では毎日忙しいのである。

原村のてっぺんにある我々の別荘地内では、他の別荘オーナーに会うと愛想よくご挨拶を交わすように心掛けてはいるが、それ以上のことは何もしてはいないので、そこから先へはお付き合いが発展しない。近隣のオーナーから、私はなんとも味気ない人物と見られているかもしれない。だっていつも時間がないのである。ごめんなさい。現地では諸事の時間の配分にいつも悩まされる。
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八ヶ岳西麓梅雨明け後の滞在(5) 秘蔵の八ヶ岳本と個人的な思い出

2009-07-23 07:51:04 | 八ヶ岳西麓の楽しい暮らし
梅雨明けって本当かいっ?ほとんど毎日降るんだけど。15年ほど前、「梅雨明け宣言」ってのがあったが、その後ずっと雨が続いた挙句に気象庁が「梅雨は明けてませんでした」と告白したことがあったなぁ。

今では古書店で探すしか入手方法がない、八ヶ岳関連秘蔵本をいくつか紹介しよう。我が山荘には、こうした本がいくつか置いてあるのだ。「秘蔵」というからしてどれも古い。まずは恋沼薫著「週末・田舎人のすすめ」(ダイナミックセラーズ、1988年)である。バブル経済の終盤、日本の地価は急上昇してなんでもない東京郊外の住宅地が坪あたり数百万円もしていた時代に出版された本だ。今から振り返ると狂気の沙汰だ。日本の地価全部を合計すると、それより大きなカリフォルニア州が何個も買えると言われたりもした。

恋沼氏はこの本で、八ヶ岳山麓の当時の暮らしが都会あるいはその郊外の暮らしに比べて、いかに快適で安くつくかを楽しげに書き現わしている。元コピー・ライターの恋沼氏は当時八ヶ岳南麓、長坂の大井ガ森をベースに自然工房という集団を運営しておられた。その後この集団は日本におけるログハウス建築の先駆者のひとつとなる。私の最初の別荘も、恋沼氏とその仲間がカッティングした太い丸太のログハウスだった。右の画像は表紙をめくったところにある恋沼氏のサイン。私が買った本に、後日恋沼氏がサインしてくれたものだ。

恋沼氏はログ・ビルダーとしても大成されたが、多趣味な才人という印象の方だ。お書きになった文章も楽しく、著書も多数。この本を買った当時(1989年)は私もまだ若く、恋沼氏からいろいろと話を聞いた。そして八ヶ岳山麓への憧れが募った。この本を眺めていると、当時のことを思い出す。もう20年前のことなのだ。ということは、私も当時はまだ30歳になってなかったわけだ。当時から今まで神奈川県と長野県を往復する暮らしが続いているのか。あぁ~~~。



都会(あるいはその郊外)に住む多くの若い諸君(そんな人がこれを読んでいればの話だが・・・)に言いたい! 八ヶ岳山麓(あるいはその他どこでも田舎に)に関心があり、山小屋を所有する気持ちが多少なりともあるなら、無理をしてでも若いうちからそれを始めるのが良いぞ! 私がそれを始めた20年前と比べれば、山麓の別荘地の地価など今やタダ同然だ。しかもこの20年間ほぼ金利は低下し続けたので、今ではお金を借りたとしても、日々の返済額がしれている。「価格×金利」という計算をすると、昔のデタラメを知る私には、今山麓の山小屋を手に入れる諸コストはバカみたいに安く見える。

若い時からいつも安全圏に留まり「リスク」の無い範囲で、確実安全にのみ生活を楽しもうとしていると、すぐ近くに大きくエキサイティングな楽しみがあってもそれを享受するチャンスを失ってしまっているかも・・・という反対側の「リスク」が発生する。残念ながら日本語の感覚では、前者の「リスク」のみが「危険」であって、後者の「リスク」を機会を失う「危険」とは捉えないようだが。マイナスになることをすごく恐れるが、得られた可能性が高いプラスを得なかったとしてもあまりくやしい気持ちを抱かない、という国民性か。

こんな楽しみを我々年寄りに独占させておく手はないのよ、ホント。その他の様々なことと同様、第二の拠点の周囲の歴史、自然、文化を深く理解した上でそれを満喫出来るようになるまでに、まずは時間がかかってしまう。ところが残酷なことに、歳をとってから新たな生活拠点を別途設けると、その楽しみの終焉は、アッと言う間に到来してしまうのだ。私の年老いた両親の八ヶ岳山麓暮らしを、本人達は「天国だ!」と楽しんでいた。私もそれに貢献出来て嬉しかった。しかし残念ながらそれは諸事情により5年で終了してしまったのだ。



次が、いつも編集が上手なエイムックの「カントリー・スタイル」(エイ出版、2000年)。

4人の人物が表紙に描かれている。1番右が我らのハセヤン。おらが村、原村の人気者だ。原村の雑木林の中にあるレストランと言うか、田舎暮らし自給自足生活の元祖を見学出来る、なんとも不思議で魅力に満ちたスポットのリーダーだ。

この本は面白かった。ハセヤン他、信州の様々な自立したリーダー達の生活を取材してうまく記事にまとめているからだ。編集者のテクニックが上手なのだろう。

名物ハセパンを焼く工程も載っている。私はこれを読んでから、レストランで食事をしない時も、ただハセパンを買うだけのために彼のカナディアン・ファームに行くようになった。



最後が月刊誌Outdoor1999年9月号「八ヶ岳大周遊」特集だ。翌年この雑誌は廃刊になってしまった。当時はこの雑誌やField & StreamやBE-PALが、アウトドア雑誌として競合していたものだ。内容が、ほとんど狂乱騒ぎのアウトドア・グッズ自慢大会の様相を呈していた時期もあった。BE-PALは今も健在だ。1980年代半ばにOutdoor誌の別冊として創刊された「夢の丸太小屋に暮らす」は、今も形を変えて出版されている。

今や新築ログハウスは北欧製のマシンカットでキレイに「四角く」製材されたモデルばかりで、「丸太の」ログハウスを建てる人は皆無に近いのだが、その雑誌のタイトルはいまもなぜか「夢の丸太小屋に・・・」なのだ。「夢の丸太小屋に・・・」が創刊された時代は、日本におけるログハウス黎明期であり、ハンドカットの太い丸太を使ったものしか「ログハウス」とは呼べない時代だった。そういう時代背景があって、今の日本では「丸太」のログハウスがほとんど建てられることもなくなったのに、そうした呼称の雑誌が残っているわけだ・・・などと延々と説明する私はジイサンか。きっとそうなのだろう。



さて、このOutdoor誌はとても面白い雑誌だった。アウトドア系で「ヤングでナウな(相当古い表現)」女性タレントの田中律子ちゃん(今は子持ちのおばちゃん)もこの表紙を飾って人気者になった・・・なんてことを、今も記憶して語り継ぐ私はやっぱりジイサンか。絶対そうだ。

若い人よ、それだけ20年~10年前の私はいろいろと一生懸命にアウトドア情報を集めることに奔走していたのだよ。このOutdoor誌によれば、八ヶ岳は黒曜石の宝庫らしい。



その情報を得て私は黒曜石を探しまくった。探して探して、延々と探してついに大きな黒曜石片を発見した! 発見場所は八ヶ岳北麓の急斜面を死にそうになってよじ登ったところ・・・ではなく、みやげ物店だった。600円と言う大金を出して買った。それもまた思い出である。結果ではなく、プロセスが大事なのだ。

私は読み終えた本をいつまでも取っておく趣味はない。どんどん処分する、と言うか古書店に二束三文で売る。しかしいくつかのジャンルの本は永久保存する。その一部がここで紹介した本だ。パラパラめくっていると、当時の様々なことを思い出して、おかしいやら恥ずかしいやら。
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八ヶ岳西麓梅雨明け後の滞在(4) 季楽庵(富士見のそば店)へ行く

2009-07-22 14:27:21 | 八ヶ岳西麓の楽しい暮らし
今回、季楽庵を初めて訪問した。前回原村の山荘に滞在した時に「発見」したお店である。場所は富士見のアグリモール(A-Coop)から原村方向に向かい南原山交差点を通り越したらスグの所(行けばわかる)。



入口はご覧のとおり上品。店内もとても清潔で良い感じだ。店主が1人で切り盛りしているように見受けられる。「さぁ~何を食べようかなぁ。初めての店はよくわからないなぁ。緊張するなぁ。でもそれがまた楽しいんだなぁ」などと思いながら私は「七福おろしそば(大盛り)」を注文した。妻は正統的かつクラシカルに「季楽せいろそば」。

しばらく待つ。注文した品がテーブルの上に登場。「10割そば。つなぎなし。だからそば湯もヌルッとした感じはなく、さらさら。七福おろしそばの食べ方としては・・・」と店主は極めて明快にハキハキと説明なさる。ほぉ~、ずいぶん上等なそばだ。私の「七福おろしそば」は豪華版で、いろいろと具が載っている(下の画像)。最初は卵の周囲の具とともにそばを食べ、途中から卵を突き崩しそばを食べてみる。なかなかいい感じだぞぉ。ずずずっと麺をすすって食べる。最後は卵と入り混じったつゆも一緒にずずずずぅ~っと一気に飲み込んで、器は空っぽ。ごちそうさまでした。



こういう状況だから、お会計時に店主とちょっと立ち話をしよう・・・。

店主は地元のご出身。お祖父様はそば打ちをなさっておられたとか。だから店主も幼小の頃よりそば打ちに自然に馴染んでしまう。その後店主は企業に就職するも、新たにそば打ちの修業をなさり、さらに料理店でみっちりお勉強もなされて、満を持して本年3月に季楽庵を開店。祝! おめでとう!!・・・とまあ、店主のこれまたハキハキした話ぶりによりお聞きした彼の数十年の人生の軌跡を、私が勝手にまとめて簡略に書くとこんな感じらしい。

私は「なるほど・・・そうなのですか・・・」とただただ感心して相槌を打つのみ。感心するあまり「ぜひ弟子入りさせて下さい!そば修業させて下さい!」とその場で申込みそうになったが、自分の不器用さを思い起こし、弟子入りはなんとか思いとどまった。



上の画像は昼のメニューの一部である。さて、次回は何を頂こうか。八ヶ岳西麓の別荘族もまだあまりこの店のことをご存じないようだ。皆さん、まずはこの店に行って、そばを食べてみよう。

住所:諏訪郡富士見町富士見4564-971
電話:0266-62-7190
営業:11:00am~2:30pm、夜は予約要で1組のみ(ただし3名以上)の蕎麦遊膳コース
休業:毎週火曜日、第2水曜日
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八ヶ岳西麓梅雨明け後の滞在(3) とにかく飲んで食べる・・・そんな話ばかりで恐縮だが

2009-07-22 08:43:49 | 八ヶ岳西麓の楽しい暮らし
八ヶ岳西麓、原村に行ったらお買い物はやはり「A-Coop原村」でしょう。原村の中心はどこか?と問われれば答えるのは難しいが、やはり払沢交差点かな。村役場とJAとA-CoopとATMとJA系列でENEOSのガソリンスタンドがある。原村の政治経済の中心地なのだ。その払沢交差点の南西角にあるのが、このA-Coopである。



最近原村の別荘族も、富士見の大きなA-Coopで買い物をする人が増えているが、あのA-Coopは昔は存在しなかったのだ。やはり小さくとも原村のA-Coopで「友の会カード」を提示して買い物するのが楽しい。「原村に来た!」という喜びを身近に感じられる。ちょこちょこ買い物すれば、葉書で割引券も送って来てくれる。さらにその割引券を駆使して買い物するのである。買うのは・・・馬刺し、蜂の子、鯉、イナゴ、ワカサギ、セロリ・・・(半分冗談)。あぁ~諏訪人になった気分。原村は小さな村なのに、セロリの生産量がスゴイ。皆さんも原村に行ったらセロリを食べましょう。

滞在期間中、原村のA-Coopはかなり賑わっていた。こう言っては何だが普段は静かでガランとしているのに、「ニジマス掴み捕り」等の特別なイベントを実施中だったからか、駐車場には警備員が出て交通整理をする始末。店内も人がいっぱい。



店内にはお酒売り場があり、あのマイン・マートが商品を供給している。神奈川県内のスーパーのお酒売り場と異なるのは、ここでは日本酒の多くが一升瓶で売られていることか。最近神奈川県内のスーパーでは一升瓶を見かけることが、以前と比較するとかなり少なくなっている。

飲むのはたいてい真澄特選。諏訪の銘酒の本醸造である。私は「吟醸」とか「大吟醸」というお酒はあまり飲まない。味が繊細過ぎて濃い味の料理と一緒に楽しめないからだ。



パンはたいてい原村のペンション・ビレッジ内のパン店、ベルグで買う。ご覧の画像は同店のバゲット。外の皮がパリパリっと固い。塩味も効いてしっかりしたバゲットである。この後、鎌倉の自宅に持ち帰った。



この地域にお住まいのある方が打ったうどん(生麺)を、私は頂戴した。小麦粉100%。非常に立派な麺だ。しばし見とれてしまう。見てくれからしてかなりしっかりしていることを予感させる。



うどんを打ったご本人直筆のレシピ。「10~12分茹でよ」とある。我が山荘に持ち帰り、茹でる。手に取って茹で具合を見ながら、12分茹でてみた。それでも尚しっかりしていた。「いつまでも冷たい水で洗って締める必要などなし。ネギ、ゴマ、ショウガ、大根おろしを用意せよ」とある。で、そのとおりにした。。



食べた。いや、シコシコと旨いこと。こうしたうどんを私も自分で打ちたいものだ。うどんはそばと比べれば当たり外れが少ないが、それにしてもこれは随分立派なうどんで、なかなか出会えるものではない。後日このうどんを打った方に電話してお礼を述べた。
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八ヶ岳西麓梅雨明け後の滞在(2) ジビエ料理と言うべきか  シカ肉を普通に食べる

2009-07-21 07:59:11 | 八ヶ岳西麓の楽しい暮らし
八ヶ岳西麓、原村の山荘に行った時は、とにかくそこならではの暮らしを楽しみたいと思う。最近長野県の水産試験場で開発された「信州サーモン」をしばしば見かける。フライ・フィッシャーマンにはお馴染みの2種類のマス、ニジマスとブラウン・トラウトを掛け合わせた新種だが、それがスモークされパックに入って販売されているのだ。かなり旨そうに見えるので、今度食べてみようと思っている。

その新開発の魚も良いだろう。シカし!今回は信州伝統のジビエ料理素材のひとつ、シカ肉を食らうことにした。心なシカ、シカ肉は高価なことが多い。シカしながら・・シカ肉なんて、あまり高価であってはいけないのである。どこでも買えて、シカも安価にシカ肉を楽しめる状況にならないと、広く人民の心がシカ肉の虜になることはなシカ。くどい。



では、八ヶ岳西麓人がシカ肉を食らう時はどうするのか?まずはシカを撃ちに行こう!しかしシカを撃つための銃やその免許がない、あるいは禁猟だったりするかもしれない。そういう場合はたてしな自由農園の原村店にシカ肉を買いに行こう!少なくとも私はそうする。森の中、エコーライン沿いにある大きな店だ。私のような余所者には大変魅力的な店で、地元ではビジネス的にかなり成功している。

上記画像(右)は・・・「控えおろぅ!」諏訪大社による鹿食免(かじきめん)である。諏訪大社に対して誠に失礼なことに、鹿食免をご存じないと言う方(白状すると私もつい最近までまったく知らなかった)は当ブログのかつての投稿をクリック!



たてしな自由農園原村店にはスズキヤの肉の販売コーナーがある。たてしな自由農園も偉いが、スズキヤも偉い。スズキヤは「普通でない」肉を安価に販売する会社だ。「普通でない」とは牛豚鶏ではない、という意味である。ご覧のとおり、冷凍庫の中にはたくさん肉が売られている。ここまで読んでスズキヤに興味を持った人は、真のジビエ料理ファンかもしれない。スズキヤのウェブサイトへGO!



シカ肉はたいていかなり高価である。シカ肉のステーキを食べさせる店はかなりの料金を取る。肉の入手方法はいろいろあるが、安く食べるなら、高級ではない部位の肉をパックで買う方法が手っ取り早い。今回我が家で買ったのもそれだ。



これが裏面。シカは300gだ。試しにイノシシも200gパックで買ってみた。2人で食べるには十分でしょう。たてしな自由農園の販売価格はシカ肉300gが690円である。2つ上の画像に、冷凍庫手前に貼られた値段の紙が見えるでしょう?安い。食文化として根付かせようとするならこうした食べ物は、これくらいに安価でかつ自宅で食べられるものでなければならない。

甘辛いタレに浸かっている。冷凍すれば、長期保存も可能だ。



さあさあ持ち帰ったぞ。食べよう食べよう。上左画像で向こうがシカ、手前がイノシシ。右の画像がシカ肉を焼き始めたところ。どうですか?ヨダレが出ますか?出る人は「お手軽ジビエ料理」のファンです。だったらやっぱりスズキヤのウェブサイトへGO!



上左の画像をご覧下さい。焼けて来たかな。もうちょっと待ってから、皿に取ろう。スペイン産リオハの赤ワインがなぜだか知らないが山荘にある。リオハの赤ワインと諏訪地方産ではないけれど取り敢えずは信州のシカ肉。良い組み合わせである。肉の旨味を感じ取ることが出来る食べ物だ。

さあ食べたくなったでしょう?そんな時はスズキヤのウェブサイトへGO!
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八ヶ岳西麓梅雨明け後の滞在(1) 原村に到着 / L.L.Beanの商品

2009-07-20 12:53:43 | 八ヶ岳西麓の楽しい暮らし
鎌倉七里ガ浜の自宅を出て八ヶ岳西麓の標高1600mにある我が山荘に辿り着くためのドライブには、忍耐が必要だ。いくら運転好きな私でも、時々飽きる。腰が痛くなることもある。時間がもったいない。ガソリン代がバカにならない。高速道路代もかかる。



183km(下)。毎回多少の誤差はあるが、最短コースで片道これくらいの走行距離である。
(1) 七里ガ浜の自宅→中央道相模湖IC下交差点 約62km
(2) 中央道相模湖IC下交差点→中央道小淵沢IC下交差点 約104km
(3) 中央道小淵沢IC下交差点→八ヶ岳西麓の山荘 約17km
(1)+(2)+(3)合計でおおよそ183kmなのである。



走るのは夜遅くか朝早くなので(2)の区間で渋滞はない。しかも上の速度計で250km/hを振り切ってしまうので、(2)の104kmの距離を走り抜けるにも時間は30分もかからない・・・ウソ。(3)も渋滞はない。問題は神奈川県内の移動である(1)だ。信号だらけで渋滞も多く、早くても100分かかる。道路事情が悪いと予測がつかない。



山荘付近の情景はご覧のとおり。緑が濃い。「濃い」と言っても、高冷地ゆえ、草いきれ等が希薄である印象はぬぐえないが。



参考のため、昨年11月上旬のほぼ同じ場所を撮影した画像を掲示しておく。夏も晩秋も、それぞれに良いでしょう?私の好みとしては晩秋だが。



到着は7月17日(金)7:00am過ぎだった。滞在中気温が20度を超えることはなかった。画像の温度計は同日8:00am前後の撮影。17年前にL.L.Beanの通販で買った室外用温度計だ。あの頃のL.L.Beanのカタログには安くてとても面白い商品が満載されていた。米国メーン州の本社にファックスを送り、いろいろなものを注文したものだ。

その後同社の日本法人が出来てジャパン・デスクで日本語対応が可能となり、カタログも日本語で印刷され、注文も国内のフリーダイヤルが使えることとなった。しかしカタログがほとんど単なるファッション雑誌のようになって面白みは消え、価格も割安感がなくなってしまった。



今回の滞在中は毎日雨が降っていた。玄関前の木製階段の塗装をしようと思っていたが、それも出来なかった。なんともついていない。シッケンズの塗料まで持って行ったのだが・・・。



温度計のところでL.L.Beanの話が出たので、ついでに雨合羽の話を。ただいま山荘のバス・ルームで乾燥中の我が雨合羽である。今回の滞在中も雨が多かったので大活躍だった。



これもまた古いL.L.Beanの商品だ。買ってから15年は経っているだろうなぁ。米国製なら私の体はMサイズの範疇に入る。「L.L.Bean」のロゴもまだ読めるでしょう?ゴム引きの単純な雨合羽で価格は2~3千円だったが、こういう商品が今の同社のカタログからは姿を消している。誠に残念である。



私の酷使にこの雨合羽はよく耐えた。しかし背中に近い部分が裂け始めていることに、今回気づいた。接着剤で直すかそれとも新しいのを買うか、思案中である。八ヶ岳山麓で雨の日に大型犬と散歩するにはピッタリなのだ(鎌倉では真冬でもない限り暑くて着ていられない)。傘を持たずに済み両手が空いて、防寒機能も果たす。
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紅茶を普通に飲む(続) アイルランドから七里ガ浜へ茶葉が来た!

2009-07-19 12:29:30 | 食べ物・飲み物
このブログで6月24日から29日まで「紅茶を普通に飲む(1)~(8)」というタイトルで連載記事を書いた。その中の「紅茶を普通に飲む(4)アイルランド」というところで、私はアイルランドの老舗紅茶店に茶葉を注文した、と書いた。



一人当たり紅茶消費量では今や英国よりも多いアイルランドの老舗Bewley'sのアイリッシュ・ブレックファーストを購入したのである。インド茶葉であるアッサムとダージリンをブレンドした、朝のミルクティーにぴったりな茶葉・・・のはずだ。「スプーンが紅茶の中で立つ」との表現も当てはまるほどのシッカリしたものが楽しめるだことだろう。



DHLのクーリエで飛んで来た。日本では飛脚の佐川宅急便が宅配。



ダブリン、アイルランドの文字もクッキリ。



中は250gのアルミ製袋入りの箱が12個。



紙箱はこんな感じ。Bewley'sの文字が鮮やか。



この商品のキャッチ・コピーが2行。「1日のスタート、目覚めのブレンド」である。楽しみだなぁ。私の求めるタイプ、つまりデイリーな濃いミルクティーになってくれるとうれしい。

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真夏にお安く心地よく@七里ガ浜 / 西友七里ガ浜店へ行こう!

2009-07-18 03:25:48 | 食べ物・飲み物
夏は暑いからビール!冷えたビールがうまい季節である。私も大好きだ。しかし今年私はあまりビールを飲んでいない。なぜならば尿酸値に気をつけようと思ったからだ。ビールやワインと言った醸造酒はウイスキーや焼酎などの蒸留酒に比べ、尿酸値が向上しやすいと聞く。中年はいろいろと自分の体を気遣うのだ。だったら最初から水でも飲んでりゃいい、と妻は言う。純粋健康論的にはそうかもしれない。しかしそれではつまらないだろう。

MUJIで買った500cc用のコップを用意。我が家のチューハイ用コップである。そこに冷凍庫から出したばかりの氷をたくさん入れる。冷蔵庫からサントリー、STRONG ZERO 350cc缶を出して来て、一気にコップへ注ぐ。

 

サントリーは楽しそうな会社だ。余計なことをいろいろやるし、なんとなく遊び心が感じられるのでおもしろい。株式を公開していない企業らしい楽しさがある。しかし残念ながら優等生のキリンと経営統合になるらしい。資本主義は良い所もあるが、最近のそれは面白い企業の面白い特長を無くす方向に働くようだ。

ジョワァ~っとおいしい。。



この商品の良いところは以下のとおり:
①醸造酒ではない
②アルコール度が8%と高い
③近所の西友七里ガ浜店で安く買える
④妙に甘いものが多い中、そうではない

アルコール度8%は、この手の飲みモノとしてはかなり濃い。氷を入れても十分おいしい。氷を溶かしながら適度な濃さになり、やがて薄くなりながらゆっくり楽しめるのである。西友七里ガ浜店では、このこのSTRONG ZERO 350cc缶を108円でずっと売っている。これ以外のサントリーのチューハイも同様な価格だ。私は他店でもこれを下回る販売価格を見たことがない。この夏西友に行くならSTRONG ZEROを買おう。108円はミネラル・ウォーターの価格に近いと言える。

また「ZERO」とは糖分ゼロを指す。変に甘いチューハイが多いが、これを飲むと他のが妙に甘く感じられて飲めなくなってしまう。で・・・ますますこれを買う。
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どんどん伸びるからどんどん刈る@暑い七里ガ浜

2009-07-16 07:10:14 | 
関東地方もいよいよ梅雨明け。ここ鎌倉市七里ガ浜でも日中の最高気温が30度前後ある日が続くらしい。当然ながら晴天になると、お外が大変だ。日差しも大変だが、芝生が大変だ。どうしてこんなに伸びるのか。伸びない芝生ってないのか。ほとんど成長しない「老芝生」という商品が発明されたら、私は絶対買って植える。

芝生は伸びたら刈らなければならない。暑いからといって伸びたまま長く放ったらかしにしたら密になり、芝の根元近くが枯れ始める。また短く刈らなければ、水平方向に広がらず強く成長しない。でも刈ったら、刈りくずを片づけないといけない。肥料も必要だ。何も良いことがない。



毎日のように聞いているFM放送で「あなたが建てるとしたらそれはどんな家ですか?芝生のある家ですか?あるいは暖炉のある家ですか?」というようなCMがあるが、変なメッセージである。

家を建てる前の施主の多くが夢見てはいるが、建てた後に諦める筆頭格が芝生だそうだ。一方「暖炉」なんてものは日本中探しても何台も見つけられないだろう。もしあるとすればそれは普通は薪ストーブであり、その2つが言葉の上で混同されている。暖炉なんて燃焼効率が悪く焚き火とたいして変わらない。また薪ストーブだとしても日本の過密住宅地で設置するのは、よほど慎重に行わねばならない。機種選びも工事も取り扱いも。トラブルの原因であり、下手すれば燃えカスが隣家に飛ぶ。

だから私は「芝生?暖炉?」というFM放送を聞くたびに、「なんともいい加減な文章を書くコピーライターだなぁ」と思う。いやコピーライターはそう書きたくなかったのに、住宅関連のスポンサー企業側がそれにこだわったのかもしれない。



またもや私は我が家のPanasonic社製お利口芝刈り機の芝の長さのメモリを7.5mmにセットして、芝生を刈り始めた。画像の芝生や日陰部分を見ただけで、なんだか暑そうな感じがわかるでしょう。狭い庭なのに、ちょっとやっただけで汗だくになった。

作業が終わった。さあさあ、家に入ろう。暗い我が家に。何度もこのブログで申し上げたが、我が家は兼好法師の教えに忠実な「夏をむねとした」住宅である。夏の暑さはかなりマシだ。日中もエアコンを使わずに済んでいる。犬はダイニングの冷えたタイルの上でごろごろしている。もちろんその涼しさの裏側で、冬は寒いのであるが。

地球温暖化は進む。どんどん暑くなるのだから、上記のFM放送のCMも「暖炉」なんて実際にほとんど存在しないものを例に挙げずに「あなたが家を建てるとしたら、庇や軒がある家ですか、ない家ですか?あるいは開口部はどんなものにしますか?軒と開口部の位置関係はどうしますか?通風はどうお考えですか?採光と涼しさ、それぞれを確保する上でどう妥協しますか?芝生なんてやめませんか?」などと尋ねれば、少しは「ユニークだ!」と見直してあげるのに。

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