今回もものすごく長い記事になる。
私は30分ほど前に円覚寺に到着して休憩していた。
一方妻は別のところから予定どおりに円覚寺に到着した。
これから一緒に円覚寺に入る。
鎌倉の紅葉はまだまだといったところだが、一部あるにはある。
久しぶりだね。
総門へ。
円覚寺の前はしょっちゅう通過しているが、境内の奥へ入ることはめったにない。
総門横で拝観料を払ったら、山門へ。
ここは、いつも人が多いねえ。
「圓覚興聖禅寺」・・・円覚寺の正式名称。
伏見上皇の筆によるものだそうですよ。
仏殿が見える。
その左手には選仏場がある。修業する僧が座禅を組むところらしい。
さらに奥へ。
少し距離を歩くよ。
左手に妙香池(みょうこうち)が見える。
前回私がここに来た時はこの池が凍っていた。
あれは何年だったろう。かなり前だ。
左手へ。
舎利殿だ。
ここで先の拝観料とは別に300円をお支払い。
すると、にこやかに出迎えてもらえる。
今回の記録は、実は円覚寺の宝物風入(11/3~11/5の期間限定)の時のものだ。
八ヶ岳西麓滞在の記録の掲載が続いていたので、すっかりこの掲載が遅くなってしまった。
鎌倉検定資格保持者の妻は、この機会を逃してはなかなか宝物を見られないと今回の訪問を楽しみにしていた。
いそいそと歩く。
どんどん奥へ。
これが舎利殿だ。お釈迦様の歯が祀られているらしい(ホントか?)。
屋根の四隅がスッと反って斜め上を向いているね。
この建物は、美しいなあ。
我が家の鎌倉検定資格保持者が言うには、国宝なんですって。
早口でその保持者がいろいろ解説してくれる。「これは誰それの時代のもので重要文化財ですよ・・・こっちは国宝ですよ・・・」とかなんとか。私は「へぇ~、ほぉ~」くらいしか言うことがない(情けない)。
瓦の端っこには円覚寺の文字とミツウロコの紋(北条氏)が。
円覚寺や建長寺では、垂直方向に少々押しつぶしたような二等辺三角形を並べた紋が示される(他では正三角形のものもある)。
横には禅堂。
「座禅」と書いてあるね。
さらに移動。
坂の上の黄梅院へ。
ここが円覚寺の中では一番奥ですよ。
あちこち見ます。
これで円覚寺のお勉強は終了。
戻りますよ。
方丈。北条じゃないよ。
ここで宝物風入を3日間限定で絶賛開催中。
妻は宝物を見に行ったが、私は外で待っていた。
妻からしたら「この機会に見ないなんて信じられない」ってところだったろうね。
私はむしろこちらがいいな。
百観音霊場だ。
恐ろしく古いビャクシンも樹医さんに助けられて頑張っている。
ここにもミツウロコ。
百観音は江戸時代に整備されたものらしい。
順番にお見せしましょう。
ぐるっと回れるようになっている。
こんな感じだ。
そんな撮影を続けていると、妻が宝物の見学から帰って来た。
鎌倉検定のお勉強に役立ちましたか?
円覚寺のお勉強はこれで終了だ。
円覚寺から建長寺への鬱陶しい道。
排気ガスを吸いながら、めちゃくちゃ細い歩道を建長寺へと向かう。
すべてのクルマが電気自動車になったら、こんな場所で排気ガスには悩まなくて済むんだろうね。
でも電気自動車のバッテリーを作るのに使われる鉱産資源を採取するのに、チリでは大変な水質汚染があるとか。あるいは日本や中国では、電気自動車を動かすのに必要な発電という行為が、石油や石炭という化石燃料を燃焼させることで得られているから、二酸化炭素の排出と言う意味では、トータルで見たら大してよろしくないとか聞く。よく調べていないけれどねぇ。
そんなことをブツブツ言いながら、なんとか建長寺に到着だ。
ほら、ここもミツウロコ。
ここもやや垂直方向につぶれた正三角形のミツウロコだ。
巨福山(こふくざん)。北鎌倉の端に小袋という交差点があるがそれと同じ地名で、字が違う。この建長寺から鎌倉の中心部に下る坂は巨福呂坂という。鎌倉市民にはなじみの坂道で、下がればすぐに鶴岡八幡宮だ。
こちらは「どや!建長寺はすごいぞ!!」みたいな偉大な三門。
建長寺でもらった冊子には三門とある。山門と同じだけど。
「これは重要文化財ですよ・・・」と我が家の鎌倉検定資格保持者の解説が続く。
こちら(↓)は梵鐘。
「これは国宝です・・・」と〇〇資格保持者の解説が続く。
仏殿の登場だ。
これも屋根が美しくカーブして跳ねている。
江戸時代に増上寺から移築された建物らしい。
中を覗く。本尊地蔵菩薩坐像。
法堂(↓)の横を通る。
その奥のこちら(↓)は唐門。これも江戸時代に増上寺から移築された。派手派手だね。
その奥でまた宝物風入を期間限定絶賛開催中だ。
資格保持者が宝物を見に行った。
私はこのベンチに腰掛けさせてもらって、お茶を飲んでいた。
ここも超アンティークなビャクシンがある。
これで建長寺のお勉強も終了した。
また細い歩道を通って、歩きましょう。
巨福呂坂を下る。
すると鶴岡八幡宮の西側に到着する。
コロナ禍への恐怖が下火になり、やたら増えて来た修学旅行生。
しかし感染者は増えたりもするので、ちょっとやだな。
いつもの八幡宮。
八幡宮境内の西側にミュージアムがある。
鎌倉文華館・鶴岡ミュージアムだ。
そこはカフェも併設している。
このカフェには我々夫婦がよく知る人が勤めていて、その方に会いに行くという目的がひとつ。
またとにかく歩いて疲れているので休みたいという目的がひとつ。
八幡宮本殿に登る階段の左脇にあって、樹齢1000年と言われ、10年ほど前に倒れてしまった大銀杏。その一部がこのカフェにある。
私はカフェラテ。
妻はカフェラテにケーキ。
妻はロクに昼飯を食べていないらしい。
まあ私もおにぎり2個だけどね。
別の角度から大銀杏をお見せしましょう。
老大木もいつかは倒れるんだろうけど、その倒壊がいきなりニュースになった時は驚いたな。
カフェ前の芝生はおそろしく細かい作業により維持されていることを知った。
カフェで働く知人と立ち話を少しだけして、店を出た。
JR鎌倉駅を通る。
江ノ電鎌倉駅のホーム。
江ノ電に乗って稲村ヶ崎駅で下車。
駅前のはぶか牛肉店へ。
いろいろ商品はあるのだ。
しかしとにかくこのやきぶたを買う。いつもおいしいからね。
さらにハチノス(牛の胃)を購入した。
そして徒歩で帰りましょう。
【つづく】
長い記事をごらんいただきありがとうございます。
かなり足が疲れました。
八幡宮で飲んだラテがおいしかったです。
秋の円覚寺、建長寺をぜひお楽しみください。
これから紅葉も楽しめることでしょう。
最初は??? でも2枚目の写真でバッチリです。
素敵なガイドさんと一緒の円覚寺と建長寺。
勉強になったでしょうね。
お二人のやり取りも楽しかったです。
そうですね。ブログに写り込む時の妻は、
八ヶ岳か、ドガティ君の運動、あるいは鎌倉の散歩
が多く、たいていパンツ姿ですね。
たしかにスカートは珍しいかも。
ガイドさんは、この日を楽しみにしていたようです。
宝物風入れで普段見られないものが見られる
のだそうです。私は宝物を見るのもあまり
かんしんがなく、外で休んでおりました(笑)
この日はご覧のとおりすごい距離を歩いたの
です。江ノ電下りてからもまだ自宅まで
のぼりですからねえ。
でも稲村ヶ崎で降りたので、はぶか牛肉店
へたちよることができました。焼豚も
買えたし。いい1日になりました。
ところどころに入る奥様の解説もありがたく、
円覚寺と建長寺を堪能させていただきました。
期間限定の宝物風入…これは貴重な機会!
私も宝物の見学は外せない気がします…
でも、ビャクシンの木も鬼瓦も百観音も注目!
いい雰囲気のところですね。
この円覚寺から鶴岡八幡宮への道は歩きました。
道幅は昔と変わっていないような…
人でも増えているようですが、また行ってみたい場所です。
一つ一つのお寺を見たら、観光客が集まる理由が
よく分かりました。
一泊余分にしても鎌倉に行きたくなりましたが、
翌日は仕事で。
宝物風入れはめったにないチャンス。
鎌倉検定資格保持者はどうしても見たかった
みたいです。私はたまにはたくさん歩きたいな
というのが動機です。
妻は鎌倉駅周辺で用事を済ませてから電車で
北鎌倉へ。
私は鎌倉駅から徒歩で切通しをぬけて円覚寺
まで行きました。
帰りはタッジーマッジーさんもかつて歩き、
多くの観光客やクルマも通る北鎌倉・鎌倉間の
最短コースである巨福呂坂を抜ける道を歩いて
帰りました。
この2つの寺は立派ですねえ。
お金持ってるんだろうなあという匂いがプンプン
しました(笑)。よく管理されています。
鎌倉検定にはこういうお寺の細かいところも
出題されるし、観光客がまったく来ない鎌倉
中心部から離れた小さく荒れたお寺のことも
出題されるそうです。
円覚寺と建長寺は、鎌倉を代表するお寺だし
大きいし、美しく保たれていて、そりゃあすごい
です。参拝者も多いですしね。鶴岡八幡宮と同じ
で観光客がどんどん押し寄せてきます。
今回の訪問では、建長寺は奥まで行っていません。
もし鎌倉に来られて建長寺へお参りなさる機会
があれば、一番奥の半僧坊まで行かれると良い
と思います。どんどん傾斜がきつくなり、
建長寺の奥ではありますが、鳥居があり
特殊なところに行ったなあとお感じになること
が出来ますよ。
観光客のほとんどはそこまで来ません。
でも岩山に数多くの羽が生えた天狗がいて、
神々しい不思議です。おすすめです。
お読みいただき、ありがとうございます。
たしかに読むだけでも大変かもしれません。
でもまだ話はあるんです。
オマケ編ですけどね(笑)