「家」 @ 鎌倉七里ガ浜 + 時々八ヶ岳

湘南七里ガ浜(七里ヶ浜とも)から発信。自分の生活をダラダラと書きとめるブログ。食べ物、飲み物、犬の話題が多い。

西川治と南信州遠山郷の山肉・ジンギスカン肉専門店スズキヤ

2011-02-12 14:29:39 | 
南信州は遠山郷のジンギスカン肉・山肉専門店のスズキヤの包装紙のデザインはとても良い。このあたりの人々は昔から羊肉をよく食べる。また人間の数の何倍も、獣が山に潜む。熊、猪、鹿、雉、兎。当然ながらそれを獲り、処理して、食べることにもここの人々は習熟している。スズキヤをご存じない方は同店のサイトをどうぞ ⇒ http://www.jingisu.com/



先日もこのブログで紹介した西川治著「世界ぐるっと肉食紀行」(新潮文庫)。面白い本だ。あくまで日本人。しかし彼の料理の観察や切り口が客観的で無国籍な感覚だ。日本人では珍しい。最近では色々な人が出て来たので、西川氏のような人もそれほど珍しくなくなったのかもしれないが、この人は70年代からこうだ。80年代前半に日本の大学生だった私には、この人の著作はかなり遠いものに思えた。



この楽しい著書の中にイタリアの街中でジビエ料理用の肉屋の話が出て来る。兎が店頭にぶら下がる画像まで出て来る。半世紀近く諸外国を旅して食べまくって来た西川氏は、日本人は獣っぽい香りがする肉を食べることを嫌う傾向が強く、それは世界的には少数派であることを指摘している。



また世界各国で、宗教上の理由等により食べられない動物の種類は数あれど、羊を食べない国はかなり限られる。しかし日本人の多くが羊肉をあまり食べていないことにも言及している。確かに日本では「肉」と言えば牛、豚、鶏が圧倒的な比重を占める。スズキヤのある南信州はその羊や山肉を多く食べるわけだが、そのことはどちらかと言うと、今の日本では例外的で偏向的な肉食文化と言えるのかもしれない。しかし日本人も世界のあちこちに出かけるようになり、色々な食文化が世界にはあることを認識し、日本の食糧事情もこれから変わるだろうし、新興国の経済発展とともに食糧価格も上昇するだろうし、今までの「肉と言えば牛・豚・鶏」から変化が見られるかもしれない。羊も山肉も、もっと食べてみよう!という気持ちが強くなる可能性も十分ある。

さて、今回も私はスズキヤに注文。信頼度抜群のクロネコ・ヤマトのクール宅急便で玄関先まで到着。



ぞろぞろと出て来る品。



信州銘菓とある袋。お茶がすすみますぞ。そして、みそパン。これがまたいい。遠山の衆は山に入ったりする時、これをポケットに入れて、腹が減ったら食べるとか。油で軽く揚げて食べるとおいしいし、腹もちもいいのだ・・・とスズキヤの若旦那が教えてくれた。実際そうだった。甘みもより強く感じることが出来る。



ぶたじん、ぶたじん。豚肉のジンギスカンだ。



とりじん、とりじん。鶏肉のジンギスカン。



うさぎ、うさぎ。2~3歳の上肉。これがまた美味いらしい。ビール煮にしようと思っている。いいでしょぉ? 左に見えるのは鹿肉の前脚ブロックだ。このブログで何度も登場している。安い! 皆、もっと鹿を食べよう!



マトンの塩ジンギス。ジンギスカン風味だが、塩味だ。これを野菜と煮ればいいんじゃないかと思っている。



どうですか。肉食にもいろいろとあります。愉しみ方もいろいろ。

     

ご関心ある方はスズキヤへどうぞ ⇒ http://www.jingisu.com/
コメント (6)
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