「家」 @ 鎌倉七里ガ浜 + 時々八ヶ岳

湘南七里ガ浜(七里ヶ浜とも)から発信。自分の生活をダラダラと書きとめるブログ。食べ物、飲み物、犬の話題が多い。

コンサヴァトリーが欲しい

2010-06-12 10:54:31 | 建築外観・構造
新聞を開くと折り込み広告が入っていた。「サンルームを作りませんか? ほら、こんなにステキな生活が!」と戸建てにお住まいの皆さんを刺激する広告だ。私も興味がある。サンルームというか、出来ればコンサヴァトリー(この記事の一番下の画像がそれ)が、私も欲しい。英国の戸建て住宅に多く併設されるが、日本では時々しか見かけないものの代表である。その逆で日本では頻繁に見るが、英国ではほとんど見ないのがウッドデッキで、各国それぞれの庭事情がある。



私の両親は昔三重県の山の中の、なんとも涼しげなところに移住して住んでいた。南に渓谷とそれにそって畑が開け、まさに日本の田舎というイメージぴったりの場所だ。小さくて見えにくいが、下の航空写真でど真ん中にあるのが両親の家だ。そこで母が「サンルームが欲しい」と言いだした。父はそんなことに興味はなさそうだったが、母の願いを適えた。そして数ヵ月後、よく日の当たる南側にそれが出来た。ランのような植物を置き、イスとテーブルも置いた。


<Source: Google>

周囲は木がたっぷりで空気もひんやり。渓谷もあり、都会よりはずいぶん涼しい山の中。それでもそのサンルームは春から秋までの間「熱川バナナワニ園」と化した。日本では無理なのだ。春から秋までは、閉じたガラス箱の中で外から日光を当てられると、とても暑くて中にはいられない。暑いからとサンルームのガラス扉や窓を開け放すなら、もはやサンルームの中にいる意味はない。それは外に透明なタープでも張ったに等しい状態である。結局そこは限られた種類の植物のための温室となり、春・夏・秋の間、人は普段は入らなくなった。



それでも私はいつかコンサヴァトリーが持てないものか、と思っている。でも我が家のどこに作ればいいのだろう。作家の林望氏が「どうしてもコンサヴァトリーが欲しいなら、家の北側にでもつくれ」というようなことを書いている。これは正しい。日本においては、サンルームの本来の目的は「サン」ルームとしては達成できず、むしろ「シェード(日陰)」ルームにでもしなければ、中が暑くなり過ぎて居られやしないからだ。

しかし我が家にそれにふさわしいところはない。「北側の壁」と信じている所からも朝日が入る(下の画像)。なんで?



我が七里ガ浜住宅地の多くの宅地は真南を向いていない。下の画像では真上が真北である。ちょっと西に振ってある敷地が多いのだ。地勢が分譲地開発プランに影響したからかもしれないし、少しでも江ノ島が見えやすいようにという開発者の好意が原因かもしれない。そんなわけで、一般に「南壁」と思っているものは少し西に傾き、「北壁」は少し東に傾いている。だから「北の壁」すら、夏は朝から日にさらされるのである。


<Source: Google>

ということで、コンサヴァトリーを設置して適度に快適な場所は我が家にないのである。朝から熱川バナナワニ園状態になるのでは困る。



温暖化で、かつては冷房設備なんて無縁だった英国ですらそうは言ってられなくなって来ている。彼の地ですらコンサヴァトリーもエアー・コンディショナー付きがかなり増えてきているらしい。わざわざ温室を作り、それを人工的に冷やすというのもエネルギー的に問題があるような。

ましてや日本は・・・。標高の高い八ヶ岳山麓の別荘地でも「昼間はとてもサンルームの中にいられない」とある別荘オーナーが言っておられた。じゃあ夜にサンルーム? 

七里ガ浜じゃ尚のことねぇ。しかし欲しいなぁ・・・。どうすればいいか? スモークガラスのコンサヴァトリー???
コメント (6)
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