「家」 @ 鎌倉七里ガ浜 + 時々八ヶ岳

湘南七里ガ浜(七里ヶ浜とも)から発信。自分の生活をダラダラと書きとめるブログ。食べ物、飲み物、犬の話題が多い。

電柱(3)

2008-09-07 09:21:57 | 環境・土地


道路の上の空はどこもかしこも電線だらけである。しかもその電線から各家庭に電気を引き込むための支線が垂れ下がるようにして各戸の敷地上を走り、住宅の壁に取り付けられる。この支線は量的にはたいしたことないのだが、電線の中では比較的下の方にあり、どうしても視界に入りやすい。

道路上の電線は個人の力ではどうしようもないが、せめてその支線の部分を視界からカットしようという目的で設置されるのがスッキリ・ポール(松下電工社の商品名。上の画像は同社のウェブサイトより)である。我が家でも設置している。他社の類似のものもいくつかある。

家庭設備をつくる日本の大メーカーの商品で感心するものはあまりないが、これは優れている。敷地の中でも最も道路際の所にこれを立てる。電線をこのポールまで少しだけ引いて来て、あとはこのポールから敷地の地中を通して家の中へつなぐ。道路から家の壁までの各戸の敷地上空を電線がだらりと垂れ下がっている光景は、もはやなくなるのである。

このメリットは他にもある。ここに消費電力量の計器をつけてしまうのである。そうすれば、消費電力チェックのために電力会社から委託を受けた人が勝手に敷地内に入って来ることもなくなる。ついでに水道やガスの計器もその周辺につくってしまい道路から使用量をチェック出来るようにしてしまえば、同様な効果が得られて大変都合が良い。なぜかわからないが、この「メーター類をまとめて道路際に設置」という提案をする建築家は少ない。それをリクエストする施主も少ないらしい。



話題を変える。電柱のてっぺんにあるご覧のトンガリ帽子が何であるかを、ご存知だろうか。私は最近この存在を知った。妻に「あのトンガリ帽子があれば、ウチの前の電柱にもトンビがとまれなくなっていいのに」言われて初めて気づいた。そう、鳥がとまることを防止するキャップなのである。現物を間近に見たが、とても大きなもので、樹脂製だった。

ここ七里ガ浜の住宅街にはトンビが多い。電柱のてっぺんにとまって、大量の糞をする。それが家、道路、車、庭に落ちる。糞害に困っている人は多い。私もそうだ。東京電力に連絡して「我が家前の電柱に鳥防止キャップの設置を」と要請したところ、すぐに調査員が来てくれた。我が家の前の電柱にも、まもなくこれがつく予定だ。なんでも言ってみるものだ。
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電柱(2)

2008-09-07 07:28:56 | 環境・土地

画像は私の自宅周辺で撮影したものである。産業廃棄物の様相だ。これを普通の人が公道に放置すれば違法投棄として逮捕されることは確実である。一方、電力会社はこんなモノを日本中の公道に林立させているが、それは合法である。電柱(1)で紹介した英国の挿絵に「醜いもの」として描かれた電柱や電線を「醜さ度レベル1」とすれば、画像の電柱と電線は「レベル10」か。

自宅周辺のあらゆる通りに10mから30mの間隔でこれが立っている。通りによっては直線距離がかなりあるので、こんなものが何本も連続して見えるところがある。これがケヤキ並木なら良いのだが。あまりに近くにある時の電柱は視界からはずれているが、見渡せる場所では無視しようとしても無理である。散歩していても気になって仕方がない。

景観鈍感国日本も、いつまでもこうした景観をたいして抵抗もなく受け入れている必要はないだろう。無意味な公共工事や資金は使うが利用者の少ない赤字運営の巨大施設の建設の代わりに、日本全国で電線の地下埋設工事を行ってはどうだろうか。
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