名古屋～豊田へお出かけ

もうすぐお手伝いする公演の前に、その準備のために先週後半にお馴染みの名古屋のクラヴサン工房を訪問してきました。折しも前週に新東名高速道路が部分開業したということで、早速走行して西に向かうことに。水曜日の夜に上野は旧奏楽堂でコンサートを聴いてからやおら出発。ただ、そのままだと名古屋だったら未明には着いてしまうので新東名に入る手前の足柄SAでぐっすりと5時間も仮眠（笑）。太陽が昇って明るくなってから再出発して、順調に名古屋へたどり着きました。で、カーブ径が大きく高低差も少ない新しい道路はとても走りやすかったものの、裏返せば走るにはやや単調なきらいがあり、ドライブを楽しむという面では少し物足りないかもしれません。「仕事」で走っている我々にはもちろんメリットは多いのですけれどね。

今回は久々にウチのチェンバロをドッグ入りさせ、再ヴォイシングや、ジャックや鍵盤まわりの再調整、一部の付属品の細工などの作業ができました。およそ6年半前にこの楽器が完成した時は自分がここに引き取りに来たのですが、メンテナンスで持ち込むのはそれ以来のこと。で、例によって（？）持ち主にも分担作業が待っておりましたが、いろいろな面でこの楽器もだいぶ整えられましたし、多方面に及ぶ豊かな雑談（笑）を通して勉強になったことも多々。



そうこうしているうちに、そこにとってもお懐かしいお客様が来訪（自分は昔々、その方と同じステージに乗ったことが数度ある、という程度で、お話しするのは今回が初めてでしたが）。その時の様子はこちら（ちなみに、その記事の中でなぜか私はビルダーになってしまっていますが実際は何も作れません…）

そんなこんなの後、名古屋滞在の一日目は夕方に工房を抜け出し、来月もご一緒する友人の野田亜希さんのコンサートを聴きに豊田へ（あそこのジョン・ブランボーオルガンを聴くのはお披露目以来のことで、めちゃくちゃ久しぶり）。翌日はたまたまの用事で野田さんも工房に合流、運良く、仕上がったばかりのウチの楽器もお試しいただけてラッキーでした。



いつもドタバタして来ることが多いこの工房への訪問も、今回は余裕含みで帰京することに。三ヶ日JCTの手前で一瞬進路を迷ったものの、やっぱり新東名を経由して東京へと向かいました。次回の西方への出張はちょうど一か月後で、その時にどちらの道を通ることにしようか、ちょっと思案中。