ふいご屋の日常

ポジティフ・オルガン&チェンバロ貸出屋の傍ら歌手、の日記

これもまた、自分が狙っていたプログラム(8月4日@西荻窪)

2012-07-31 22:00:43 | オルガン
このところ毎月起用が続いている、イタリアバロック様式ポジティフオルガン。今週末にまた演奏会に登場することになっています。

★アンサンブル・ビクトリア公演★
【祈りとドラマの邂逅~カリッシミのミサ曲とオラトリオ】


2012年8月4日(土)17時開演 於 日本基督教団本郷教会(JR西荻窪駅下車)

ジャコモ・カリッシミ(1605-1674):3声のミサ曲、オラトリオ「ヨブ」、同「イェフタ」
ジロラモ・フレスコバルディ(1583-1643):トッカータ第6番(トッカータ集第2巻)、ベルガマスカ(フィオーリ・ムジカーリ)、宗教的ソネット「十字架の下のマグダラのマリア」 ほか

オルガン:森亮子
テオルボ:田村仁良

アンサンブル・ビクトリア
ソプラノ:宍倉朋子・室橋明美・本宮廉子
テノール:鈴木雄三
バス:大内良太郎
アルト&ディレクター:小家一彦


詳しくはこちら

私が所属している声楽アンサンブルの仲間が参加しているグループの公演。プログラムの柱となっているカリッシミの作品は自分自身も長年に亘り「イェフタ」や独唱モテットに取り組んできましたが、その過程で正統的なイタリアン・プリンチパーレを備えたオルガンの必要性を痛感し、そのことが今日の自分のイタリアンオルガン建造プロジェクトに繋がりました。ですから、カリッシミはモンテヴェルディと並び、楽器屋である今の自分にとって極めて重要な意味を持つ作曲家というわけです。

自分のイタリアンオルガンがそのカリッシミの作品で用いられるのはこれが初めてであり、この演奏会は先のヴェスプロ公演と同様に個人的には「感極まる」公演の一つとなる予定(笑)。
プログラムには、やはり自分がイタリアンオルガン建造計画の中で、その作品に相応しいキャラクターの楽器をとイメージしたフレスコバルディのオルガンソロが組み込まれています。暑い中恐縮ですが、皆様には是非お運びくださいますよう、お待ち申し上げております。

※ご参考までに、本公演のチラシに私が寄せたオルガンの紹介文は次の通りです。
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本公演で使用されるポジティフオルガン
Giovanni Pradella Bottega Organara2010年製作 北イタリアバロック様式ポジティフオルガン
(Carlo Prati17世紀半ば製作の楽器に基づく)
5ストップ(Principale, Ottava, Decimaquinta, Flauto XII, Fiffaro)
音域:CDEFGA-c’’’
石井賢所有

17世紀当時の建造法による、日本では極めて希少な歴史的イタリア様式のオルガン。
風圧が低く開管主体の笛から繰り出されるイタリアのオルガンの音はヨーロッパの他の地域の楽器に比べて非常に明るく、
その「歌い回し」は豊かな魅力に溢れている。
その特性ゆえに、独奏曲のみならずイタリア語やラテン語をテクストとした声楽曲の演奏に特に相応しい。
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