ふいご屋の日常

ポジティフ・オルガン&チェンバロ貸出屋の傍ら歌手、の日記

お仕事の記録~松本バッハ祝祭アンサンブル公演(2月13-14日)

2016-02-24 11:50:09 | チェンバロ
ちょうど2年前の大雪の中でのロ短調ミサの演奏会がまだ記憶に新しい松本バッハ祝祭アンサンブルの公演を、今回もお手伝いさせていただきました。
あの時は40年ぶりという大雪にいさかか往生したとはいえ、扱った楽器は手持ちのポジティフオルガン一台だけでしたから精神的には楽で、時間的な余裕もあった現場。ところが今回の鍵盤楽器は三台、鍵盤数にして前回の1段から合計5段へと著増。そして、チェンバロでお相手させていただくのは(ご一緒するのは初めてではないとはいっても)名手のお二人。複数台のチェンバロの調律をきっちり合わせるというタスクも本当に初めだし、最初にお話をいただいた時にはお受けするべきかどうか正直なところ一瞬逡巡したものでした。

今回の現場は
〇2月13日 バッハ/チェンバロ協奏曲~2台のためのC-dur(BWV1061)・2台のためのc-moll(BWV1060)・1台のためのd-moll(BWV1052)・1台のためのd-moll(BWV1059 オーボエとの協奏バージョン)
チェンバロ:小林道夫・大塚直哉

〇2月14日 バッハ/ヴァイオリン・ソナタ 第3番(BWV1016)・第4番(BWV1017)
ヴァイオリン:桐山建志
チェンバロ:大塚直哉

マニフィカト ニ長調 BWV243
チェンバロ・指揮:大塚直哉
(敬称略)

リハは2月11日と12日の二日間で、こちらは前日から前乗りして東京からのチェンバロとオルガンを搬入+ホール所有のチェンバロ(ドゥルケンモデル。デカい)を予備調律して準備。浅間温泉に浸かりに行くなど余裕があったのはこの日だけで(苦笑)、翌日から前回のように松本城を眺めに行くことも無く、文字通り朝から晩まで5段の鍵盤と格闘する4日間でした。まあ、松本に来たからにはと美味しくお酒をいただく毎日ではありましたが、やはり毎晩の睡眠は浅かったかと(弱いなー)。

複数台のチェンバロのための協奏曲の現場なんて「オルガン屋」としての比率が高い自分にはある意味別の世界のことと思わないでもなかったし、おまけに扱ったチェンバロはどちらもそこで初めて触る楽器だったし、我ながら少し背伸びして臨んだ現場ではありました。それをどうにかこなせたのは、道夫先生、大塚さん、桐山さん、尾崎さん、その他ご出演の各メンバーからの労いの言葉や、ホールのスタッフの方々の万全のサポートがあってこそ、だったと思っております。この仕事を通してチェンバロの現場にこれまでより格段に心情的に近づくことができたのも事実。自分にとって実にエポックメイキングなことでした。

本番に立ち会いながら本当に安堵できたのは二公演目の休憩でマニフィカトのためのセッティングを終え、勝手知ったる自分の楽器の音にあらためて癒された瞬間でした(ホールオルガニストの原田さん、ありがとうございました)。

そのようなわけで余裕が無かったので、自分で撮った写真はありません(苦笑)。ですので松本バッハ祝祭アンサンブルのページを是非ご覧ください。道夫先生のインタビュー動画も載っています。

次の「大仕事」は来月21日のマタイ受難曲公演です。今回とはこれまたとても違った意味で(笑)
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