鉛筆で白い女を描いていたたぶんあなたは君が逢うひと nnote

描かれた女を「あなた」と呼びかけてる・・・びっくりしてしまいました。
しかも、白い女って・・・?
こうこられると、黒い紙に白鉛筆で描かれた、という単純な意味にはとれませんね。
彼が描いた絵
さらさらっと
スケッチではなく、ただ浮かぶままに、という感じで描いたものでしょう。
「わたし」は横からそれを眺めていて、あとから一人で、置いて行った絵に真向かってみた。
これ誰?
ではなく、すでに「あなた」と、色も実体もない女を、即座に実在化させている「わたし」の心理に怖いものさえ感じます。
実を言うとわからないのは、三角関係でどうして相手の女に嫉妬してしまうのか。
ということ。
心移りしたのが男なら、男をこそ恨む対象とするところでは?と。
まあ、しかし、これは理屈じゃない、世にありふれた心理なんですね。
嫉妬というより、相手への羨みと、疎外された悲しみ・・なんでしょうか。
彼が描いた、私じゃない誰か、他の女。
それを「彼女」と呼ばず「あなた」と呼んだところに、なんだか、身うちを呼びかけるような、あるいは、白い女に成りかわった鏡の中の自分に呼びかけるような「私」の倒錯した感情が見られなくもないです。
俵万智さんの歌に、不倫相手の妻に「連帯していく心」とか、「台所にたつ不倫相手の妻に後ろから抱きつきたい」というようなことを詠った歌がありました。
不肖迦里迦にはよくわからない心理ですが、下の句の諦めのような吐露がやさしくせつないですね。
逢いにゆく目をしたあなたに逢ってあげるため寄りかかる夜毎の車窓 迦里迦

描かれた女を「あなた」と呼びかけてる・・・びっくりしてしまいました。
しかも、白い女って・・・?
こうこられると、黒い紙に白鉛筆で描かれた、という単純な意味にはとれませんね。
彼が描いた絵
さらさらっと
スケッチではなく、ただ浮かぶままに、という感じで描いたものでしょう。
「わたし」は横からそれを眺めていて、あとから一人で、置いて行った絵に真向かってみた。
これ誰?
ではなく、すでに「あなた」と、色も実体もない女を、即座に実在化させている「わたし」の心理に怖いものさえ感じます。
実を言うとわからないのは、三角関係でどうして相手の女に嫉妬してしまうのか。
ということ。
心移りしたのが男なら、男をこそ恨む対象とするところでは?と。
まあ、しかし、これは理屈じゃない、世にありふれた心理なんですね。
嫉妬というより、相手への羨みと、疎外された悲しみ・・なんでしょうか。
彼が描いた、私じゃない誰か、他の女。
それを「彼女」と呼ばず「あなた」と呼んだところに、なんだか、身うちを呼びかけるような、あるいは、白い女に成りかわった鏡の中の自分に呼びかけるような「私」の倒錯した感情が見られなくもないです。
俵万智さんの歌に、不倫相手の妻に「連帯していく心」とか、「台所にたつ不倫相手の妻に後ろから抱きつきたい」というようなことを詠った歌がありました。
不肖迦里迦にはよくわからない心理ですが、下の句の諦めのような吐露がやさしくせつないですね。
逢いにゆく目をしたあなたに逢ってあげるため寄りかかる夜毎の車窓 迦里迦
「逢」という字は普段あまり使わず、難しいお題でした。
「私の「倒錯した感情」」という所、
そういう風に詠みたかったのかもしれません。
同じ人を好きになってしまった時点でやはり、
嫉妬のほかに連帯感みたいなものが生まれるような気がします。
素敵な返歌もとてもうれしかったです。ありがとうございました!
身勝手な読みしてしまって恐縮です<(_ _)>
他のお歌もすてきですね。
またよろしくおねがいします。