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052: 縄

2009-12-10 | 題詠2009好きな歌鑑賞
人混みの中のひとりの足取りに小さく作る縄張りがある   内田かおり





師走 繁華街 駅 喧騒 大音響・・・

なんだか、もうそれだけで、人に酔ってしまいそうでだんだんとそういう場所には足を運ぶのは億劫になってきました。


そんなところでは、たいていこちらも意味なく急ぎ足、人にぶつからないように 階段ふみはずさないように、なんだか、妙に気もそぞろ・・になってしまいます。


でも、この作者さんは、そういうところで、さりげなく、人の歩みを観察している。

といって、ご自分はどこかに腰掛けて、往きかうひとの流れを傍観している、というのではなさそうです。

自分もその人混みに混じって、「縄張り」を小さく主張している一人なのでしょう。

歩くだけで、人はバリアをつくる。

それをよしとも悪しともとらえず、そんな縄張りのなかで己を守っている、自分をも含めたいじらしい人間存在に対する、大きく包容感のあるクールなまなざし。

そうそう、そういうところが、内田かおりさんのお歌の身上でしたっけ。

この人混みには、不思議と騒音がありません。


どこにいても、心のありようひとつで、ひとは静謐を保てるものなんでしょうね。

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2 コメント

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Unknown (内田かおり)
2009-12-11 00:50:40
取り上げていただいてありがとうございます。
そうですね、周りに音があるのに音が感じないですねぇ。たしかにたしかに~。
昨今心の中は小うるさいのですけどね

かおりさん (迦里迦)
2009-12-11 11:22:07
こちらこそ、素敵なお歌をお借りさせてもらいありがとう。

>昨今心の中は小うるさいのですけどね

あははは、大阪のオバチャンを越えることはないでしょう

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