つまらない理由で挙式が延びてゆき、私はつまらなくなりました。 天野ねい

「結婚」が八割がたはもののはずみだということを思い出させてくれるようなお歌。
下の句の
私はつまらなくなりました。
が、上の句の「つまらない」の意味とは完全に異なりますね。
挙式延期が不満という意味の「つまらなくなった」ではありません。
結婚そのものがつまんなくなっちゃった、熱さめちゃった、やめちゃおかな・・という
そんな意味にどう読んでも読めてしまうのですが、それがなぜなのかは、自分ながら分析できてません。(汗)
そしてそこがミソ、の面白いお歌だとおもいます。
新郎のほうの事情、たとえば急な海外出張とか(挙式のドレスや新居のインテリアなどの事で頭がいっぱいの花嫁には、仕事だってつまらない理由・・なのです)
式に出るはずの親類の事情とか・・・
新郎が、挙式を新婦ほどには重視せず、いいかげんに考えてる、
ということが見えてきて、価値観の相違、みたいなものが今になって気にかかりだした・・というような、理由の明確な拒否、でないところも ミソ、かと思います。
なんだかテンション下がっちゃったな~ お嫁に行くこと自体。
そんな心理に読めるのです。
そもそも、重要な将来設計として「結婚」を考えてるのでないなら、この心理は肯けましょう。
この若い女性がはじめちょっと乗り気になったものはあくまで
挙式だったのかも。
そしてそれは別に特別無責任な心理ではありません。
いっちゃおかな、いっちゃえ!
あるいは
やっぱ、やーんぴ。
これで縁のあるなしが決まるのではないでしょうか。
だれだって、この先どう変わるかわからない相手、ジャンプ台にするものがなければ、永遠の誓い、なんて成り立つはずありません。
これから結婚なさりたい方がた。ゆめゆめ、きっかけとタイミングだけははずされますな。
それにしても、どうしてただの「つまらなくなりました」でこれだけの心理が詠みだせるのか・・口語短歌作者さんに、ただ脱帽です。

「結婚」が八割がたはもののはずみだということを思い出させてくれるようなお歌。
下の句の
私はつまらなくなりました。
が、上の句の「つまらない」の意味とは完全に異なりますね。
挙式延期が不満という意味の「つまらなくなった」ではありません。
結婚そのものがつまんなくなっちゃった、熱さめちゃった、やめちゃおかな・・という
そんな意味にどう読んでも読めてしまうのですが、それがなぜなのかは、自分ながら分析できてません。(汗)
そしてそこがミソ、の面白いお歌だとおもいます。
新郎のほうの事情、たとえば急な海外出張とか(挙式のドレスや新居のインテリアなどの事で頭がいっぱいの花嫁には、仕事だってつまらない理由・・なのです)
式に出るはずの親類の事情とか・・・
新郎が、挙式を新婦ほどには重視せず、いいかげんに考えてる、
ということが見えてきて、価値観の相違、みたいなものが今になって気にかかりだした・・というような、理由の明確な拒否、でないところも ミソ、かと思います。
なんだかテンション下がっちゃったな~ お嫁に行くこと自体。
そんな心理に読めるのです。
そもそも、重要な将来設計として「結婚」を考えてるのでないなら、この心理は肯けましょう。
この若い女性がはじめちょっと乗り気になったものはあくまで
挙式だったのかも。
そしてそれは別に特別無責任な心理ではありません。
いっちゃおかな、いっちゃえ!
あるいは
やっぱ、やーんぴ。
これで縁のあるなしが決まるのではないでしょうか。
だれだって、この先どう変わるかわからない相手、ジャンプ台にするものがなければ、永遠の誓い、なんて成り立つはずありません。
これから結婚なさりたい方がた。ゆめゆめ、きっかけとタイミングだけははずされますな。
それにしても、どうしてただの「つまらなくなりました」でこれだけの心理が詠みだせるのか・・口語短歌作者さんに、ただ脱帽です。
その記事の中には、御作について論じさせて頂いたことも多々在ると存じます。
ご多忙中、大変失礼とは存じますが、何卒、ご一読のうえ、ご感想などをお聞かせ頂ければ幸甚と存じます。
正月十日余り一日 鳥羽省三
お疲れ様でした。
時折拙歌にも過分な鑑賞とご返歌いただき、そしていつもお知らせに来ていただいてありがとうございました。
こちらはまだぼちぼちと好き勝手な読みで気ままに楽しませてもらってます。