万華鏡の楽しみ ガラス色の幸せ

万華鏡の魅力、ガラス色の幸せを伝えたいと思います

Kasamoyo 赤津純子さんの新作発表

2018-12-04 11:41:28 | 万華鏡ブログ

赤津純子さんの年末恒例の万華鏡展が近づいてきました。 一足お先に作品をご紹介させていただきます。
今回の一番の見どころとなるのは、パーラータイプ(置き型)の作品 「Kasamoyo」です。
いつもは小ぶりな手持ち型の作品が多い赤津さんが挑戦し、数年をかけて完成に至ったものです。 
実は2017年、京都で開かれた万華鏡世界大会で和の万華鏡の新作発表を目指していたそうですが、納得のいく作品に仕上げるのに時間が必要で、今回の発表となったそうです。
作品の大きさにかかわらず、いつも細部にまで納得のいくものをめざし、丁寧に時間をかけて制作なさる作家さんなので、出来上がったこの「kasamoyo」も期待に違わず、大変見ごたえのある、魅力的な作品だと思いました。そしてユニークな映像は想像以上の展開を見せてくれました。

和の雰囲気を出すために選んだガラスは藍染のようで、白と藍色のコントラストが美しいですね。 
オブジェクトセルはガラスの筒(本体)を斜めにカットした先にあります。そして覗き口が広く、両目で見ることができます。
この二つの特徴が、独特の映像を生み出しています。

 木部の台座を制作なさったのは名取清さん。 オブジェクトセルと呼応するような丸い台座で、重みのあるガラスの筒をしっかり支えます。
独特の映像というのが、このタイトルからも想像できるように、和傘のイメージで作られています。
先ほど述べた二つの要素から、大きくて立体的な、傘を広げたような映像が展開します。

私の撮影では両目で見る映像は再現できていないことをお伝えしたうえで、その魅力的な映像の一部でも感じていただければと思い、いくつかご紹介したいと思います。

今回の作品を創るにあたって、中里保子さんや名取清さんにも相談しアドヴァイスをいただいて完成させることができたと、感謝の気持ちも込めて出来上がった作品です。ご苦労の経緯や自分らしさを出すための工夫などお話を伺っていると、この作品への思いが伝わり、とても興味深く、拝見しました。

レンズを通すと奥行き感がなかなか出ませんが、傘を開いた時の雰囲気は伝わると思います。これを両目で見ると、実に立体的で本当に傘を開いたようです。 ぜひ実際に覗いて、その臨場感を味わっていただきたいと思います。

オブジェクトの色合いも和風で、組み合わせにも赤津さんらしさが伝わってくる素敵な映像展開です。 

オブジェクト素材の組み合わせにも工夫があります。オイルの中でバランスよくオブジェクトが動くように軽いもの、重いものを組み合わせます。細かいビーズ状オブジェクトと面積のあるオブジェクトの組み合わせも絶妙です。

細いラインで色のグラデーション模様を見せていますが、なんと(!)これは細い糸を巻いて創った薄い板状のオブジェクトです。
ブルー系、オレンジ系、グリーン系の3種類があり、ガラスやビーズ、メタルオブジェクトなどに対して背景のような繊細な色模様を展開します。

 

このオブジェクトセルはマグネットでの着脱ができるので、取り外し可能です。 いずれは替えのオブジェクトセルも創られることでしょう。ボールベアリングを取り付けているので、滑らかに回転します。
 

パールの粒と細くガラスを引いて作ったオブジェクトは、 軽やかなリズム感を生み出します。模様の美しさだけでなく、流れや動きの面白さを演出します。ご本人による動画もアップされていますので、ぜひご覧ください。https://youtu.be/DRbTEHMI0As

またDMに書かれたご本人のコメントもご紹介します。

傘の内に模様が現れる万華鏡〈kasamoyo〉を作りました。
傘には露払いで厄除け、そして円かにという吉祥の意味があります。
映像は、南蛮渡来の文化と日本が出会った頃のような色彩と形。
両眼で覗くことのできる万華鏡です。ご高覧お待ち申し上げます。

 

赤津純子作品展
  万華鏡~光の贈り物~

2018年12月12日(水)-18日(火)
松屋銀座 7階和のステージ
 最終日18日(火)は午後7時閉場
会期中とおして、在廊いたします。

会期中の松屋銀座 営業時間 午前10時~午後8時
      16日(日)は午後7時半まで

繰り返しますが、ぜひ両目で見て、細部まで感じていただきたい万華鏡です。 

 

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