72巻のメインは実は

　本日ようやく単行本の72巻を購入してきました。
　というわけで改めて72巻を読んでみたんですが、実は最初の15ページ以外はこの巻のメインは少年探偵団なんですよ。
　惰性で買ったと思いきや読了後はちょっとテンションが上がっているという嬉しい誤算でした。もしミネルバ編が引っかかって購入を迷っておられる方がいるのであれば、最初の15ページ以外はむしろ購入を推奨させていただきます。しかも舞台は全プレDVDでも出ていた歩美ちゃんのマンション。つまりミネルバ編の裏で探偵団（特に歩美ちゃん）と哀ちゃんの距離がぐっと近くなったということです。
　他にも哀ちゃんの待ち受けが博士だったりと実は哀ちゃん視点からはなかなか重要な72巻ですが、この巻に２シリーズもある様に「江戸川不在の探偵団ものは面白い」というのは確立しましたね。初期の名作青の古城、キッドと対決した麒麟の角事件、そして先日のDVDとコナンが居なくても十分探偵団ものとして楽しめます。
　これはコナンが超人過ぎて他のキャラクターの持ち味が上手く出せないのが原因だと思うんですが、先日の服部対工藤がいまいち盛り上がらなかったのは「コナンが美味しいとこを持っていく」というこのGODのこだわりのせいもあると思います。どれだけライバルキャラや他の探偵を出してもコナンを越えられないからキャラがもったいなくなるんですよね（キッドはGODの思い入れが強い分、唯一コナンと対等に戦えるキャラなので存在感があるんでしょう）。まだ江戸川乱歩の様に明智以外の探偵＝犯人という図式の方がキャラの印象が残って良いのかもしれません。