ついに亜種特異点Ⅱ伝承地底世界アガルタも完結です。
さて今回は第15節「結実する物語」からの感想です。
ネタバレ満載かつ個人の感想につき思いっきり偏りがありますので、読まれる方はご注意を。なおヘッポコマスターなので攻略の参考にはほとんどならないと思います。(ちなみに当方のマスター藤丸立花はぐだ子です)
ゲス顔ライダーが魔神柱じゃない?と怪訝に思っていたら、ここでこの「アガルタ」の真相が明らかに。どうやらここはシェヘラザードの宝具によって作られた「物語」の中にいたということでした。
そういえば不夜城で初めてシェヘラザードと戦った時に彼女は宝具を使ってこなかったんですよ。私も呑気に
酷吏をサクサク倒しつつ、不夜城のアサシン&キャスターと対戦ですが、何が助かるってキャスターが宝具を打ってこないことですよ。
とか書いてましたが、そういうことか!!!本当に見事なまでに完璧に騙されましたよ。
ここでアガルタに召喚されていたサーヴァント達の間違え探しというか答え合わせ。それにしてもマッシロイ君ことフェルグスくんが「綺麗な叔父貴」である理由、「叔父貴のあの叔父貴たる残念なアレな部分が若いともっとに違いない」と思ってたら、若い時はマトモだったというシレッと言っていますが、なんというかもう苦笑いするしかありませんでした。
そしてここでシェヘラザードがこんなことをやってのけた真の理由も明らかに。それは「死にたくない」という一貫した彼女の願いです。そしてそこに付け込んだのが魔神柱。この時点でシェヘラザードの言い分もわからない事もないかな、と思っていたら、ここでシェヘラザードの最後仕込が作動。
アガルタが宙に浮いていきます。そしてその島の名前はなんと「ラピュタ」ってえ?ちょ?ラピュタってことはここ竜の巣なの!?とか思っていたら、なんとシェヘラザードはこれをどこかに落下させるつもりだということが判明。「人がゴミの様だ」とか言ってたムスカでもそんな外道なことは考えなかったよ?しかもその先にあるのは神秘を消し去ることで聖杯戦争やサーヴァントのシステムそのものを消し去るという遠大な計画。
死が恐怖でしかない彼女にとって確かに定められた短い期間だけ現界を繰り返すフェイトシステムは苦痛以外の何ものでもないでしょう。
とはいえそれを認めるわけにはいきません。というわけでマッシロイくんこと綺麗なフェルグスくんが「死生観」についてシェヘラザードを問いただします。定まった死を回避するために生そのものを消し去ろうというのではなく、戦うべきは
恐れに染まっている自らの道程なのではありませんか
と語るフェルグスに対してシェヘラザードが言った
成長した貴方は知性と優しさに満ちた、さぞ立派な戦死なのでしょうね……。
に全員が、そして正直なところ私も全力で
え?
とツッコんでマシュから怒られる始末ですが、でも大事な事なのでもう一度繰り返しておきたいと思います。
え?
とはいえシェヘラザードの絶望は我々のツッコミなど及びもつかない深いものでした。常に死の恐怖と絶望に千夜の間耐えながら、しかしその行いによって「英霊」になってしまった。それはすなわち
死にたくないという想いのみで形作られた私が、よりにもよって、必ず消え去る運命のものに!
と血を吐くような彼女の悲痛な言葉の通りの存在です。英霊の座にある以上、世界があり続ける限りそれを繰り返し続けるというのは確かに地獄だろうとも思います。
しかしそれでも認めるわけにはいかない。その思いを戦う理由をそれぞれのサーヴァントが語ります。
それを聞いて今回のこの騒動をシェヘラザードが起こした最後の切欠が語られます。なぜ、彼女はそんな事をしたのか。それは「自らの意思で座から消滅した英霊がいる」ことを魔神柱が彼女に語ったから。
英霊でいることを厭い続けていたシェヘラザードに、自らの存在をかけて全てを守った存在のことそんな風に語って唆した魔神柱がいたことでマスターはぶち切れマシュもぶち切れ。あの光景を目の前にしておきながら、あれをそんな風に見た魔神柱なんざバルバドスくらい殴ってやらなきゃおさまりません。
でもね、そんなことよりも私が一番腹が立ったのはダ・ヴィンチちゃんに
ああ……真逆だよ。座から消滅することがどれほどの偉業であり、悲しいことなのか、君には分かるまい
己に与えられた可能性。行うべき責任。
どのような偉人であれ残してしまう“やり残し”
それらすべてを解決し、成し得たものだけがこの宇宙から完全に消滅する。
輪廻もない。語られる事もない。必要とされることもない。
その完璧な無に行くしかなかった彼を、キミはいま羨んだ
なんてことを思わせたことなんですよ!!
ロマンがいなくなってからのダ・ヴィンチちゃんの未亡人っぷりに居た堪れない私としては、あのロマンの最後を笑って「お土産は期待しないでおくよ」と見送ったダ・ヴィンチちゃんにてめえ!何言わしてんだ!!ごらああ!!!!!!!
というわけでこいつだけは絶対に許さねえ!と戦いスタート。最初の戦闘はいろんな幻想種を繰り返しだしてくるのがとても面倒です。そしてなんか変だな、ダメージ入りづらいなギフトか?と思っていたら、戦闘後のアストルフォの台詞でそれが明らかに。この人どうやら王様連中の攻撃が効かないという仕様らしいのですよ。ああ、「王特攻」ってそういうことか、と思いつつも次の戦に向けてサーヴァントの編成を始めたところ……この王特攻、実はめっちゃめんどくせえ
。
というのもただでさえ王様やら皇帝やらファラオやらが多いカルデアではあるんですが、とくにうちのライダーの主要アタッカーってオジマン様とサンタオルタさん、なんですよ。あう、二人ともダメじゃんorzあと鬼が島復刻でライダー金時を今さら配布してた公式の思いやりを「こういうことかあ」と感じ入りましたが、いまさら育ててる暇も種火もありません。ここラピュタなんだし巨神兵と召喚できないのかな?と思ってもない物ねだりはできません。
ということで、誰かいないかと思っていたらいましたよ、ライダーでアタッカーになれそうかつここはコイツがかまさなきゃどうするんだ!というサーヴァントが!そう、お巡りさんアイツです。よし!いけ!ティーチ!!ドレイク姐さんへの無礼の落とし前をつけてやれ!!!というわけで魅力でメロメロしながらもビシッと倒してくれました。
そして出て来たのは魔神柱。こいつは殴る!絶対殴る!!!
王手をかけられ自爆覚悟のシェヘラザードにフェルグスくんが語ります。つまるところとても爽やかに王とか僕には無理!ということを。全体的に良い話っぽいことをしているハズなのに、叔父貴はやっぱり叔父貴だなあと安心感ももたらしてくれる考えるな感じろな語りです(褒めてますよ?)。
ここで死体から再生した魔神柱と戦闘ですが、クラスはルーラーに変更されているじゃないですか!ふふふふふ、実はうちのカルデアは岩窟王&新宿のアヴェンジャーとアヴェンジャーだけはなぜか充実しているんですよ。ふふふふふ、見とけよ!!!フレンドさんからジャンヌ・オルタちゃんをお借りして、準備はバッチリですよ。とちゅう魔神柱に魅了をかまされる岩窟王とヘシアン・ロボに……君らあの目玉うようよに魅了て…orzとなりつつ、無事に撃破。とはいえ、そうか、ロボって雄だもんなと謎の納得もありました。
しかし再生を繰り返す相手に時間もない、と思っていたらここで助っ人登場!なんと武則天ちゃんがきてくれました。女帝としての誇りにかけ、魔神柱を宝具に叩き込んでくれました。
そしてその毒の中に飛び込むフェルグスくん。ついに本来のラド・ボルグと力を取り戻します。そんな二人の助けに応えて最後の戦に。これはつまり10ターン粘れば良いということですから、これまで高難易度クエストという持久戦に慣れてきた我々には楽勝です。この時の我がカルデアのメンバーは新宿のアベンジャー、巌窟王、アンデルセン、シェイクスピア、風魔小太郎そしてフレンドさん孔明という見事に全員男でしたが。
崩れゆくラピュタに狼狽するシェヘラザードにフェルグスが語りかけます。良い話してるのに全体的に欲望が溢れていて自制がなくて全体的に台無しなのに心に残るという完全無欠のケルト流。ここで選ぶ選択肢は一つですよ
叔父貴――――――!!!!!
フォウ君だって唱和してくれます。死に怯えるのではなく生に笑えと諭す叔父貴。それでどうなると問うシェヘラザードに
素敵な笑顔の女に男は弱い。勿論、俺もだ!!
だからな――笑えば、俺のようないい男が捕まえられるぞ!
完全無欠の叔父貴節、炸裂。ちょっと笑ってしまうのも味だとのマシュ公認。
女もくどく!世界も救う!両方やってこそのケルト戦士よ!!
っくうう、ケルト、女性関係にはいつも色々ありますが、今回はカッコいいじゃないですか!
叔父貴の言葉に揺れるシェヘラザードにゆっくりと語りかける我らがマスター。
『死の恐怖』というのは『生きた意味』で打ち消せるものだと思うよ。
それを知っているのは
近くでずっと見てきましたから
はい、ここで私のBGMは「色彩」です。同時にちょっと涙腺のピンチです。っていうかここはオルゴールバージョンで流して欲しかった!!そうしたら鮮やかにあの終局特異点でのクライマックスが脳内再生されて号泣必死だったのに……ってそしたらこの時、昼休み中だったから危険危険。
閑話休題
叔父貴の説得がとどいたのか魔神柱の最後のあがきを一蹴すシェヘラザード。万策尽きた魔神柱に武則天ちゃんとフェルグスが引導を渡します。
そしてお別れの時間です。
今回のこの武則天ちゃんのラスト、すごい好きなんですよ。武則天は不夜城で語られたように、聖神皇帝と称し中国史上唯一の女帝として名高いながら、亡くなる直前には退位していたので皇帝としての諡号は望まず皇后としての形式を望んだので則天武后と呼ばれています。その後儒教的価値観の強い中国では、彼女の治世への評価が長い間不当に低かったと言われています。昨今は、彼女の時代は実は庶民生活は大変な安定していたことや身分にとらわれない人材登用などがのちの大唐帝国の繁栄に繋がったことなどが再評価されています。
彼女は皇帝として民を治め、国の未来を示した自分だったと思います。だからこそ実は不夜城での武則天の描写は少々不満を覚えるものでした。確かに皇族や高官への弾圧などもありましたし、大変は命名マニアの改名マニアで執政を混乱させた点はありましたが、後の玄宗が晩年を誤り国を大混乱に導き民を不遇に叩き落としたことに比べると、武則天は生涯にわたって民を飢えさせない執政者であり続けました。だからあの国は無いだろうと歴オタとしては思っていたのですが、この武則天ちゃんの最後は納得でした。
若い頃からずっと最も遠いはずの帝位をめざし、それを手に入れるためにあらゆる努力とあらゆる手段をとった女帝。その努力し続けた彼女の側面が武則天ちゃんだったんだなと思うと、この最後は全く以て彼女らしいと思いました。
そんな彼女を送るには、
ありがとうございます、陛下
この皇帝への礼をもってしかありません。
そして同時に正当に評価されずにいた彼女を、思いっきり撫でてたくさん飴ちゃんをあげて褒めてあげたくもあるのです。
っていうか武則天引きたいいいいい!!!
さてお次はフェルグス叔父貴とシェヘラザード。猛烈に自分を売り込む叔父貴をさらっと袖にしながらも笑いながら消えゆくシェヘラザードに満足そうな叔父貴。なんか、カルデアに帰ったらたまには叔父貴と飲み交わしたくなります。といっても叔父貴の無体を交わしてくれる、アニキか師匠とも一緒に。みんなで。
とかしんみりしてたらラピュタは残ったままだった!!どうする!?と思ってたら来てくれましたよ!トリを飾るお助けサーヴァントが!!!エレナママ!!来てくれた―――!!!!
ふはははは!それ見たことか!ゲス顔ライダー!!!彼女はお前のゲスな攻撃などでは消えんのだよ!と高笑いするニコラ博士が見えた気がしました。
エレナママの協力により無事にラピュタからは脱出成功。で、崩壊するラピュタを見上げる一枚絵は完全に狙ってると思います。もちろん私の脳内BGMは「君をのせて」です。あの地平線~♪
そしてオマケにうちとは違ってどこかのカルデアのお話がついてました。シェヘラザードさんがきてくれたどこかのカルデアですね、わかります。
というわけで長らく書いてきた亜種特異点Ⅱ 伝承地底世界アガルタ アガルタの女も無事に夜話団円となりました。
今回はなかなか心を抉られる展開でしたね。なんというか「ああ、これFateだわ」と何度も思いました。そしてなにより「物語」を楽しみました。新宿は物語を紡ぐ人とキャラクターがテーマでしたが、今回は物語そのものがテーマだったのでしょう。
また今回は改めてあの冠位時間神殿での事を思い返す機会になりました。あの人のあの決断はなんだったのかとか、そしてマシュの行動と彼女と共に2017年を迎えている今とか。
まさに1.5部というに相応しい内容だったと思います。そしてあの終局特異点から半年たった六月にこの話が合ったことは大きな意味があったんだと思いました。
それからアストルフォとデオン、そしてフェルグスというなかなか光があたってこなかったキャラクターに光があたっていました。騎士であり戦士である彼らがカルデアにいる理由が改めて見えて良かったです。
以上で伝承地底世界アガルタのプレイ日記を終わります。どうもお付き合いくださり上りがとうございました。
あ、そういえば夜話団円の字の下に英語でHappily ever afterとありました。
うん、物語ですからね。もちろん最後はこの言葉で締めなきゃいけませんもんね。
それからみんな幸せに暮らしました。めでたしめでたし。
さて今回は第15節「結実する物語」からの感想です。
ネタバレ満載かつ個人の感想につき思いっきり偏りがありますので、読まれる方はご注意を。なおヘッポコマスターなので攻略の参考にはほとんどならないと思います。(ちなみに当方のマスター藤丸立花はぐだ子です)
ゲス顔ライダーが魔神柱じゃない?と怪訝に思っていたら、ここでこの「アガルタ」の真相が明らかに。どうやらここはシェヘラザードの宝具によって作られた「物語」の中にいたということでした。
そういえば不夜城で初めてシェヘラザードと戦った時に彼女は宝具を使ってこなかったんですよ。私も呑気に
酷吏をサクサク倒しつつ、不夜城のアサシン&キャスターと対戦ですが、何が助かるってキャスターが宝具を打ってこないことですよ。
とか書いてましたが、そういうことか!!!本当に見事なまでに完璧に騙されましたよ。
ここでアガルタに召喚されていたサーヴァント達の間違え探しというか答え合わせ。それにしてもマッシロイ君ことフェルグスくんが「綺麗な叔父貴」である理由、「叔父貴のあの叔父貴たる残念なアレな部分が若いともっとに違いない」と思ってたら、若い時はマトモだったというシレッと言っていますが、なんというかもう苦笑いするしかありませんでした。
そしてここでシェヘラザードがこんなことをやってのけた真の理由も明らかに。それは「死にたくない」という一貫した彼女の願いです。そしてそこに付け込んだのが魔神柱。この時点でシェヘラザードの言い分もわからない事もないかな、と思っていたら、ここでシェヘラザードの最後仕込が作動。
アガルタが宙に浮いていきます。そしてその島の名前はなんと「ラピュタ」ってえ?ちょ?ラピュタってことはここ竜の巣なの!?とか思っていたら、なんとシェヘラザードはこれをどこかに落下させるつもりだということが判明。「人がゴミの様だ」とか言ってたムスカでもそんな外道なことは考えなかったよ?しかもその先にあるのは神秘を消し去ることで聖杯戦争やサーヴァントのシステムそのものを消し去るという遠大な計画。
死が恐怖でしかない彼女にとって確かに定められた短い期間だけ現界を繰り返すフェイトシステムは苦痛以外の何ものでもないでしょう。
とはいえそれを認めるわけにはいきません。というわけでマッシロイくんこと綺麗なフェルグスくんが「死生観」についてシェヘラザードを問いただします。定まった死を回避するために生そのものを消し去ろうというのではなく、戦うべきは
恐れに染まっている自らの道程なのではありませんか
と語るフェルグスに対してシェヘラザードが言った
成長した貴方は知性と優しさに満ちた、さぞ立派な戦死なのでしょうね……。
に全員が、そして正直なところ私も全力で
え?
とツッコんでマシュから怒られる始末ですが、でも大事な事なのでもう一度繰り返しておきたいと思います。
え?
とはいえシェヘラザードの絶望は我々のツッコミなど及びもつかない深いものでした。常に死の恐怖と絶望に千夜の間耐えながら、しかしその行いによって「英霊」になってしまった。それはすなわち
死にたくないという想いのみで形作られた私が、よりにもよって、必ず消え去る運命のものに!
と血を吐くような彼女の悲痛な言葉の通りの存在です。英霊の座にある以上、世界があり続ける限りそれを繰り返し続けるというのは確かに地獄だろうとも思います。
しかしそれでも認めるわけにはいかない。その思いを戦う理由をそれぞれのサーヴァントが語ります。
それを聞いて今回のこの騒動をシェヘラザードが起こした最後の切欠が語られます。なぜ、彼女はそんな事をしたのか。それは「自らの意思で座から消滅した英霊がいる」ことを魔神柱が彼女に語ったから。
英霊でいることを厭い続けていたシェヘラザードに、自らの存在をかけて全てを守った存在のことそんな風に語って唆した魔神柱がいたことでマスターはぶち切れマシュもぶち切れ。あの光景を目の前にしておきながら、あれをそんな風に見た魔神柱なんざバルバドスくらい殴ってやらなきゃおさまりません。
でもね、そんなことよりも私が一番腹が立ったのはダ・ヴィンチちゃんに
ああ……真逆だよ。座から消滅することがどれほどの偉業であり、悲しいことなのか、君には分かるまい
己に与えられた可能性。行うべき責任。
どのような偉人であれ残してしまう“やり残し”
それらすべてを解決し、成し得たものだけがこの宇宙から完全に消滅する。
輪廻もない。語られる事もない。必要とされることもない。
その完璧な無に行くしかなかった彼を、キミはいま羨んだ
なんてことを思わせたことなんですよ!!
ロマンがいなくなってからのダ・ヴィンチちゃんの未亡人っぷりに居た堪れない私としては、あのロマンの最後を笑って「お土産は期待しないでおくよ」と見送ったダ・ヴィンチちゃんにてめえ!何言わしてんだ!!ごらああ!!!!!!!
というわけでこいつだけは絶対に許さねえ!と戦いスタート。最初の戦闘はいろんな幻想種を繰り返しだしてくるのがとても面倒です。そしてなんか変だな、ダメージ入りづらいなギフトか?と思っていたら、戦闘後のアストルフォの台詞でそれが明らかに。この人どうやら王様連中の攻撃が効かないという仕様らしいのですよ。ああ、「王特攻」ってそういうことか、と思いつつも次の戦に向けてサーヴァントの編成を始めたところ……この王特攻、実はめっちゃめんどくせえ
。
というのもただでさえ王様やら皇帝やらファラオやらが多いカルデアではあるんですが、とくにうちのライダーの主要アタッカーってオジマン様とサンタオルタさん、なんですよ。あう、二人ともダメじゃんorzあと鬼が島復刻でライダー金時を今さら配布してた公式の思いやりを「こういうことかあ」と感じ入りましたが、いまさら育ててる暇も種火もありません。ここラピュタなんだし巨神兵と召喚できないのかな?と思ってもない物ねだりはできません。
ということで、誰かいないかと思っていたらいましたよ、ライダーでアタッカーになれそうかつここはコイツがかまさなきゃどうするんだ!というサーヴァントが!そう、
そして出て来たのは魔神柱。こいつは殴る!絶対殴る!!!
王手をかけられ自爆覚悟のシェヘラザードにフェルグスくんが語ります。つまるところとても爽やかに王とか僕には無理!ということを。全体的に良い話っぽいことをしているハズなのに、叔父貴はやっぱり叔父貴だなあと安心感ももたらしてくれる考えるな感じろな語りです(褒めてますよ?)。
ここで死体から再生した魔神柱と戦闘ですが、クラスはルーラーに変更されているじゃないですか!ふふふふふ、実はうちのカルデアは岩窟王&新宿のアヴェンジャーとアヴェンジャーだけはなぜか充実しているんですよ。ふふふふふ、見とけよ!!!フレンドさんからジャンヌ・オルタちゃんをお借りして、準備はバッチリですよ。とちゅう魔神柱に魅了をかまされる岩窟王とヘシアン・ロボに……君らあの目玉うようよに魅了て…orzとなりつつ、無事に撃破。とはいえ、そうか、ロボって雄だもんなと謎の納得もありました。
しかし再生を繰り返す相手に時間もない、と思っていたらここで助っ人登場!なんと武則天ちゃんがきてくれました。女帝としての誇りにかけ、魔神柱を宝具に叩き込んでくれました。
そしてその毒の中に飛び込むフェルグスくん。ついに本来のラド・ボルグと力を取り戻します。そんな二人の助けに応えて最後の戦に。これはつまり10ターン粘れば良いということですから、これまで高難易度クエストという持久戦に慣れてきた我々には楽勝です。この時の我がカルデアのメンバーは新宿のアベンジャー、巌窟王、アンデルセン、シェイクスピア、風魔小太郎そしてフレンドさん孔明という見事に全員男でしたが。
崩れゆくラピュタに狼狽するシェヘラザードにフェルグスが語りかけます。良い話してるのに全体的に欲望が溢れていて自制がなくて全体的に台無しなのに心に残るという完全無欠のケルト流。ここで選ぶ選択肢は一つですよ
叔父貴――――――!!!!!
フォウ君だって唱和してくれます。死に怯えるのではなく生に笑えと諭す叔父貴。それでどうなると問うシェヘラザードに
素敵な笑顔の女に男は弱い。勿論、俺もだ!!
だからな――笑えば、俺のようないい男が捕まえられるぞ!
完全無欠の叔父貴節、炸裂。ちょっと笑ってしまうのも味だとのマシュ公認。
女もくどく!世界も救う!両方やってこそのケルト戦士よ!!
っくうう、ケルト、女性関係にはいつも色々ありますが、今回はカッコいいじゃないですか!
叔父貴の言葉に揺れるシェヘラザードにゆっくりと語りかける我らがマスター。
『死の恐怖』というのは『生きた意味』で打ち消せるものだと思うよ。
それを知っているのは
近くでずっと見てきましたから
はい、ここで私のBGMは「色彩」です。同時にちょっと涙腺のピンチです。っていうかここはオルゴールバージョンで流して欲しかった!!そうしたら鮮やかにあの終局特異点でのクライマックスが脳内再生されて号泣必死だったのに……ってそしたらこの時、昼休み中だったから危険危険。
閑話休題
叔父貴の説得がとどいたのか魔神柱の最後のあがきを一蹴すシェヘラザード。万策尽きた魔神柱に武則天ちゃんとフェルグスが引導を渡します。
そしてお別れの時間です。
今回のこの武則天ちゃんのラスト、すごい好きなんですよ。武則天は不夜城で語られたように、聖神皇帝と称し中国史上唯一の女帝として名高いながら、亡くなる直前には退位していたので皇帝としての諡号は望まず皇后としての形式を望んだので則天武后と呼ばれています。その後儒教的価値観の強い中国では、彼女の治世への評価が長い間不当に低かったと言われています。昨今は、彼女の時代は実は庶民生活は大変な安定していたことや身分にとらわれない人材登用などがのちの大唐帝国の繁栄に繋がったことなどが再評価されています。
彼女は皇帝として民を治め、国の未来を示した自分だったと思います。だからこそ実は不夜城での武則天の描写は少々不満を覚えるものでした。確かに皇族や高官への弾圧などもありましたし、大変は命名マニアの改名マニアで執政を混乱させた点はありましたが、後の玄宗が晩年を誤り国を大混乱に導き民を不遇に叩き落としたことに比べると、武則天は生涯にわたって民を飢えさせない執政者であり続けました。だからあの国は無いだろうと歴オタとしては思っていたのですが、この武則天ちゃんの最後は納得でした。
若い頃からずっと最も遠いはずの帝位をめざし、それを手に入れるためにあらゆる努力とあらゆる手段をとった女帝。その努力し続けた彼女の側面が武則天ちゃんだったんだなと思うと、この最後は全く以て彼女らしいと思いました。
そんな彼女を送るには、
ありがとうございます、陛下
この皇帝への礼をもってしかありません。
そして同時に正当に評価されずにいた彼女を、思いっきり撫でてたくさん飴ちゃんをあげて褒めてあげたくもあるのです。
っていうか武則天引きたいいいいい!!!
さてお次はフェルグス叔父貴とシェヘラザード。猛烈に自分を売り込む叔父貴をさらっと袖にしながらも笑いながら消えゆくシェヘラザードに満足そうな叔父貴。なんか、カルデアに帰ったらたまには叔父貴と飲み交わしたくなります。といっても叔父貴の無体を交わしてくれる、アニキか師匠とも一緒に。みんなで。
とかしんみりしてたらラピュタは残ったままだった!!どうする!?と思ってたら来てくれましたよ!トリを飾るお助けサーヴァントが!!!エレナママ!!来てくれた―――!!!!
ふはははは!それ見たことか!ゲス顔ライダー!!!彼女はお前のゲスな攻撃などでは消えんのだよ!と高笑いするニコラ博士が見えた気がしました。
エレナママの協力により無事にラピュタからは脱出成功。で、崩壊するラピュタを見上げる一枚絵は完全に狙ってると思います。もちろん私の脳内BGMは「君をのせて」です。あの地平線~♪
そしてオマケにうちとは違ってどこかのカルデアのお話がついてました。シェヘラザードさんがきてくれたどこかのカルデアですね、わかります。
というわけで長らく書いてきた亜種特異点Ⅱ 伝承地底世界アガルタ アガルタの女も無事に夜話団円となりました。
今回はなかなか心を抉られる展開でしたね。なんというか「ああ、これFateだわ」と何度も思いました。そしてなにより「物語」を楽しみました。新宿は物語を紡ぐ人とキャラクターがテーマでしたが、今回は物語そのものがテーマだったのでしょう。
また今回は改めてあの冠位時間神殿での事を思い返す機会になりました。あの人のあの決断はなんだったのかとか、そしてマシュの行動と彼女と共に2017年を迎えている今とか。
まさに1.5部というに相応しい内容だったと思います。そしてあの終局特異点から半年たった六月にこの話が合ったことは大きな意味があったんだと思いました。
それからアストルフォとデオン、そしてフェルグスというなかなか光があたってこなかったキャラクターに光があたっていました。騎士であり戦士である彼らがカルデアにいる理由が改めて見えて良かったです。
以上で伝承地底世界アガルタのプレイ日記を終わります。どうもお付き合いくださり上りがとうございました。
あ、そういえば夜話団円の字の下に英語でHappily ever afterとありました。
うん、物語ですからね。もちろん最後はこの言葉で締めなきゃいけませんもんね。
それからみんな幸せに暮らしました。めでたしめでたし。
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