鹿児島高校陸上競技部

監督雑感を中心に鹿児島高校陸上競技部の様子をお知らせします!

卒部式&卒業式!

2016年03月29日 23時58分39秒 | ブログ
今年も,この日を迎えてしまいました。
寂しい気持ちになる日です。
と同時に,心から「ありがとう」と感謝できる日でもあり,
「よし,これからも頑張ろう!」と気合いを入れることができる日です。

2/28日曜日に鹿児島高校陸上競技部の卒部式を行いました。
今年度は,ジェイドガーデンにて,23名の卒部生を送り出しました。



男子は川田を中心に,女子は中釜を中心に,今回のチームもとってもいいチームで
思わず「手放したくない」と会で言ってしまいました。

式には,中学時代の恩師も来てくださり,
卒業生から,当時は言えなかった感謝の気持ちなども聞くことが出来,
私も聞いていてとても嬉しく思いました。
3年間で大きく成長するものです。



また,山里が言った「インターハイを目指した日々が自分の3年間の支えになっていた」という言葉がグッときました。
我々は,4月になれば,また新しいメンバーと新しいチームで陸上をする事になります。
しかし,選手たちにとっては,一生のうちの貴重な3年間。
たった3回しか目指すことができないからこそ,インターハイに情熱を燃やすのだと思います。

陸上競技だけでなく,長い人生の中で,インターハイに強く固執するのは,間違いかもしれませんが,
しかし,それでも,なお,全てを捧げて挑戦する価値がインターハイにはあるような気がしました。













































会場では,偶然にも,隣県の大監督にもお会いすることができました….(笑)




そして,翌日は,学校の表彰式。
私が赴任した2009年度より,これで,7年連続で,三弧会特別功労賞(本校の部活動表彰の中では最上位の表彰)を頂くことができました。
その他にも,多くの表彰をして頂き,学校の中でも陸上競技部の存在感がまた大きくなったような気がしました。


さらに翌日は卒業式。

ほとんどの3年生がここで一旦お別れです。

男子短距離陣は今年は,真面目でしっかりした選手が多かったです。
主将の川田康輔は,小学時代に全国制覇をしています。
私も当時一緒に全国大会へ行きましたので,とても衝撃的に覚えています。
しかし,その後,中学生活の中で,その栄光とのギャップに苦しむ事も多く,私もそれを見てきました。なので,高校では是非一緒に陸上をしたい!と彼と彼の恩師の先生にお願いし,この3年間,もう一度全国の舞台で戦おう!とやってきましたが,本人の満足いく成績を残してあげることができませんでした。
すまない…という気持ちを持ち,彼が陸上競技にどのように接してきたか,また今後そのように接していくのか,今後は見守っていきたいと思います。

短距離のエースとして活躍した山里和也は,私のチームになってから初めて今年4継でインターハイへすすんだのですが,その最大の功労者です。
これまで,なんどとなく南九州大会の決勝や準決勝で跳ね返されてきました。
昨年度の沖縄南九州で,準決勝敗退したとき,唯一2年生として出走していた彼が,この1年,そんな先輩達の思いを受け継ぎ頑張って来ました。それだけに,今年の4継インターハイ出場は嬉しかったです。




副主将を務めてくれた山澤慶太は,紆余曲折あって,本校に入学してきてくれました。
3年前に卒業した兄の影響も大きかったと思いますが,初心者として入部したものの,
副主将としてチームの中心選手になるまでに成長し,そして,個人種目でも南九州大会や九州新人に勝ち上がり,活躍しました。なによりも,彼が陸上競技を大好きいなってくれたことが一番うれしかったです。

鍋倉正輝は,まさにチームの浮沈に大きく影響を与える男でした。
ムードメーカーであり,キープレーヤーであり。
正直,活躍までには,1~2年の時間を要すかなと思っていましたが,入学間もない,南九州大会のマイル予選で快走し,そのままレギュラーの座をつかみ,結局,3年までマイルの主軸として活躍しました。
あの時の彼の快走はいまでも胸に焼き付いており,また,今後彼が競技を続けると言ったとき,
また彼の走りを見ることができる喜びを感じました。卒業後は,九州情報大で競技を続けます。是非応援よろしくお願いします。






福山直樹は最初から最後まで不思議な男でした(笑)
ですが,こんなに成長した選手も他にはいません。
もともと高校では陸上をするつもりがなかったそうです。
しかし,そんな彼がやる気をだすきっかけになったのが,八種競技との出会い。
先輩の久保,安栖に続き,県高校総体3連覇を成し遂げてくれました。
そして,リレーでも中心選手になるまでに成長してくれました!



豊村泰平は,未完の大器と言われ続けて頑張りましたが…
華々しい結果こそありませんでしたが,3年になってからの彼の見違えるような成長は
チーム全員が感じたと思います。
なにより,綺麗なフォームや動き,バネを感じる跳躍など,今後に大いに期待も持たせてくれましたが
今後彼はデザインの道に進みます。名門,日大芸術学部です。
いつか彼のデザインするスパイクで選手達が走る事になれば嬉しいですね!




女子はキャプテン中釜を中心に非常に規律のとれた素晴らしいチームでした。

その中釜佐和子ですが,過去に,こんな素晴らしい選手がいただろうか?
と思えるくらい,信頼の置ける選手でした。
最近は,すっかりチームの人数が増え監督である私が,ゆっくりみんなの動きを見たり,
みんなと話をしたりすることが少し減ってきたような気がします。
それでも,中釜がキャプテンとして,私の意志をしっかり理解してくれ,みんなに伝えてくれていることで,
また,主将として,チームをまとめてくれることで,チームがしっかり立ったのだと思います。
中学時代は,全国大会でも予選落ちだった個人成績でも,高校では,2年時より,全国決勝の常連として,入賞を重ねてくれました。本気で狙った日本一には届きませんでしたが,きっと今後の競技生活で成し遂げてくれると思います。
学業はじめ学校生活にも真剣に向き合ってくれて,4月からは東京学芸大学に進みます。
彼女の活躍に期待です。




原璃音は,私にとって,彼女が小学生低学年の頃からの付き合いです。
私がまだ鹿児島ジュニアのコーチをしている頃,すでに彼女は在籍してくれていて頑張っていました。
お世辞にも「速い」という選手ではなく,むしろ,後ろから走ってくる事が多かった選手です。
しかし,彼女はその後もずっと陸上競技を好きで,続けてくれていました。
そんな彼女と再び一緒に陸上をする機会ができた事をとても嬉しく思っていました。
そして高校生になった彼女は更に努力を続け,小学1年生の頃,23秒近くかかっていた100mも
12.6で走れるようになりました。
そしてリレーメンバーの中心選手になり,彼女のお陰で私が監督になってから初めて4継でインターハイにも出場できました。
更に嬉しかった事は,彼女が陸上を続けてくれると言うこと。
これまで先輩達も多数進学した環太平洋大学に進みます。彼女の成長はまだまだ続きそうです。





浦村星来は,なんともまあ,最後まで自分のスタイルを崩すことなく頑張ってくれました(^^;)
彼女も原璃音と同じく,鹿児島ジュニアに小学生の頃から在籍していて,その頃からメキメキと力を発揮し,
6年生の時には見事全国大会への出場を果たし,日産スタジアムで行われる日清カップにも出場しました。
しかり中学では,思ったように記録を伸ばすことができず,やや苦しんだかもしれません。
それでも練習を続けていて,その結果,高校で大きく記録を伸ばすことができました。
中釜に続き,南九州大会では,3年連続ワンツーを400mHで果たしたり,インターハイでは,準決勝まで進み,
入賞まであと一歩というところまで行きました。
今後は,大阪体育大学で競技を続けます。
全国の舞台で,再び中釜とワンツーを成し遂げてくれるのを期待します!





坂元晴香は,高校から陸上を始めた初心者。
中学校の頃は,吹奏楽部だったそうです。
中学校の先生の勧めもあり,また,本人の強い意志で,本校に入学してきてくれました。
入部当時は,素人ということで,練習について行けなかったり,陸上競技の事自体になれなかったりと,途中「やめたい」と漏らしたこともありました。
それでも,2年になると,そんな事を何一つ言うことはなくなり「陸上が好き」と言って最後まで競技を頑張ってくれました。
インターハイにこそ進むことはできませんでしたが,九州選手権入賞という素晴らしい実績も上げてくれました。
こうやって,高校で陸上を始めた選手が,「陸上を好きになった」と言ってくれることは何よりも嬉しいですね!




飯山未来も,鹿児島ジュニア出身の選手。
中釜と同じく,ちょうど,私が鹿児島ジュニアを卒業してから入部した選手で,久保田コーチのもと,
競技を学び,陸上競技を好きになってくれた選手です。
高校では,走幅跳や短距離走を中心に頑張りました。
目立った成績こそ残せませんでしたが,学校・練習を休むことなく3年間頑張り,また新人駅伝では,2年連続レギュラーとして2区を出生しました。
この頑張りを今後に活かして欲しいですね。




私が直接指導した短距離メンバーは以上ですが,

この他にも,長距離担当の宇都先生が指導する長距離メンバーは9人が卒業。
この代は,初めて宇都先生が勧誘して入ってきてくれた選手たちです。
エースの島本君の時は,私も一緒に勧誘にでかけました。



昨年の新人駅伝では6位という成績も出せました。
長距離チームは,まだまだこれから発展していくチームです。
今後も応援していただければ有り難いです。



そして,投擲は唯一の基島。
途中からの入部でしたが,最後まで投げ続けました。
やり投げでは,県大会で入賞するなど,よく頑張ってくれたと思います。





その他,マネージャーとして3年間頑張った,畠中と田中。
時には,私から怒られることもあったけれど,マネージャーとして本当によく頑張ってくれました。
昨年卒業した麻美もですが,やはりマネージャーが居なければ,我々は思い切って競技に取り組むことはできません。
彼女達にも大きく感謝したいですね。




と,長くなりましたが,23人の卒業生,改めて卒業おめでとう。
そして,その保護者の方々,3年間,我々の活動にご支援・ご協力いただき,本当にありがとうございました。

そして,私たちと一緒に陸上競技をしてくれて,本当にありがとうございました。
とても充実した3年間で,とても楽しい時間でした。
今後のみんなの活躍を期待しています。

いつでも遊びに来てくださいね♪


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