通いで5年、施設に入所して3年
そしてこのブログを書き始めて5年の歳月が経っていました。
おじいちゃんが亡くなってまだ6日。
習慣とは怖いもので
私はお茶やお菓子やおむつをかかえて
まだ施設に向かってしまいそうな
そんな気持ちです。
介護ロスってやつですか?
寂しさ、哀しさ、後悔、安堵、開放感、落胆、
雑務処理の慌ただしさ・・・
なんと表現してよいかわからない感情の中で
今はただなんとなくボーっとしています。
正直まだまだ続くと思われたおじいちゃんの介護。
入院したと聞いた時は
ありゃりゃ・・これから長くなりそうだな・・と思い
それまで持っていなかった前開きのパジャマを
あわててネットで注文したりしました。
入院するまでは
立ち上がりトイレにも行けたので
おむつも履くタイプのものでしたが
これも急いで寝たまま替えられるものを買いに走り
施設から慌てて病院へ荷物を運びこみました。
その時は「2週間ほど入院して血糖値が落ち着いたら
退院できるでしょう」なんて言われてたもので
私もまだまだ呑気にじっくり構えていたんです。
入院して3日目、出勤してすぐに職場に電話がかかってきて
「心拍数が‥下がってきて・・」と。
おおお?そんな大変な状況なんですか?なんて思いながら
病院へ駆けつけたときにはもう
おじいちゃんはさっさと天国へ旅立っていました。
ちょっと、え?もう???って感じでした。
注文したパジャマ、まだ届いてないんですけど・・。
亡くなった母は生前よく
「娘たちには苦労掛けたくない!おじいちゃんは看取りたい!」と
話していました。
私と妹は「ぜひどうか、よろしく!」と言っていたのですが
おじちゃんの介護をしながらよくその言葉を
思い出したものです。
そして母に「介護をしてるけど決して苦労はしてないよ」と
心の中で唱えながらやってきた気がします。
なので母が「よく頑張ったね。そろそろこっちへ連れて行くわ!」と
行ってくれたような気もしています。
もちろん呑み助の認知症のおじいちゃんですから
いろんないろんなことがありました。
けれど基本的には私の言うことは嫌がらず
良く聞いてくれました。
なので、すんなり施設にも入ってくれたし
どんな病院へもちゃんと行ってくれたし
与えられた薬は何の疑いもなくすんなり飲んでくれました。
それだけに私の判断がほんとに正しかったのか。。。
この治療で良かったのか・・・
どうしても後悔の念はぬぐえません。
けれどいつも自由で好きなことをして
楽しく話をして好きなお酒を飲んで
めいっぱい人生を楽しんだ人でした。
施設に入っても職員さんと
楽しく冗談ばっかり言って笑わせる人でした。
そして苦しいとも痛いとも言わず
穏やかに眠るように旅立ったおじいちゃんは
こんな娘に介護されたことを除いては
とても幸せだったと思います。
無事葬儀を終えて今はホッとしています。
施設の引き払いや雑務がまだまだありますが
家もなく土地もなく財産もないおじいちゃんの片づけは
大したものではありません。
いや、大変でもいいからもうちょっと残しといてよ!(笑)
斎場でお骨を拾う時、準備が整うまで
係の方にお箸を配られて少し待つ時間がありました。
不謹慎極まりないですが
私と妹は「ラーメンまだですか~」なんて言いながら
ふざけていたことを懺悔するとともに
ああ、おじいちゃんの血をうけついでる・・と
感じたりしました。。。
介護中でもおもしろいおじいちゃんの言葉に
笑っていたいと思って書き始めたこのブログ。
長らくご愛顧頂いて感謝です。
現在まだまだ介護まっただ中にいる方々が
無理なくなされますようお祈りして
このブログを終えさせて頂きます。
皆様のご健康とご多幸を心からお祈りしています。
ほんとうに長らく読んで頂いて
そして応援して頂いてありがとうございました!
おじいちゃんといっしょ かつみ