すっきゃ加古川~Kako-Style

Kako-Style/かこがわ学講座/かこがわ検定/かこがわ歴史探検/かこがわ学レポート

"未来への遺産"に関わって/2010かこがわ学講座④

2010-02-21 15:54:42 | 講座&検定、イベント情報
 2010年2月20日は、2010かこがわ学講座、4回目です。
 Ban-Banテレビの教養番組「未来への遺産」は、東播磨の先人から大切に残されてきた貴重な歴史文化遺産、価値ある建造物や景観などを出来る限り保存し、未来に伝えていきたいとの思いで作られた上質なドキュメンタリーです。
 その番組に関わっておられる猪俣先生は"いのまた循環器科内科"の院長先生で、建築家ではありませんが、ご本名は"猪股工矣(たくみ)"です。番組制作の苦労話、消え行く歴史文化遺産の価値を語っていただき、TV「未来への遺産」のダイジェストも交えて解説いただきました。



 我々が「謎の洋館」と呼んでいた加古川町本町の神田家洋館。その隅々までを調べつくした緻密な番組構成は息を呑むばかりです。また、ギザギザ屋根レンガ造りの日本毛織加古川工場の自然光を巧みに活かした採光や、フレキシブルな設備レイアウトを配慮した設計、昭和レトロが今も息づくニッケ社宅など、興味津々の講演でした。



参考サイト:神田家住宅洋館 再生保存計画

プロ棋士のまち加古川/2010かこがわ学講座③

2010-02-14 15:39:11 | 講座&検定、イベント情報
 2010年2月13日は、2010かこがわ学講座、3回目です。
 加古川観光大使でもある神吉六段・井上八段による「プロ棋士のまち加古川」。神吉六段、予想通りカラフルないでたちでお越しになりました。Ban-Banテレビの収録が入っていることをご存じなかったのか、「テレビに映るならもっと派手な格好してきたのに…」と残念がっておられました。
 とても愉快で饒舌な神吉六段と、控えめでおとなしい井上八段。神吉六段の漫談に終始して、井上八段の出番がないと困るなぁと心配しておりましたが、将棋のみならず話芸もプロの神吉六段のたくみなリードで、中盤以降はとても愉快な掛け合い漫才に。
 将棋の起こりから始まって、棋界の表話、そしてちょこっと裏話、お二人の若い頃のエピソードや近況をお話いただきました。井上八段は町内会長もされているそうです。加古川市町内会長将棋大会を開いたら、優勝間違いなしですね!!
 将棋がテーマですから、質疑応答は自然と詰め将棋に。テンポいい解説に、場内からは「もう一回やってみてください」の声も。



参考サイト:プロ棋士を輩出するまち加古川

"播磨国風土記"を播州弁で読む/2010かこがわ学講座②

2010-02-07 15:09:18 | 講座&検定、イベント情報
 2010年2月6日は、2010かこがわ学講座、2回目です。
 今回の講師、吉田秀夫さんは福崎町で幼少期、姫路市で少年期を過ごされた播州人です。書物に掲載された風土記の読み下し文には著作権があるため、ご自信のサイトに風土記を掲載するにあたって播州弁で読み下してみたのが、この「"播磨国風土記"を播州弁で読む」という行為のそもそもの発端です。
 そのサイト(今は閉鎖)をすっきゃ加古川のメンバーが発見したことから、今回の企画が生まれました。
 吉田秀夫さんは徳島大学歯学部の教授で、文学系の先生ではありません。今回、わざわざ徳島市から奥様と共に車でお越しいただきました。
 播磨国風土記は、奈良時代初期に編纂されたもので、応神天皇、神功皇后(応神天皇の母)、大己貴命が主な登場人物です。難解な読み下し文だと頭が痛くなりますが、吉田流播州弁読み下しのおかげで、登場人物がイキイキとしていて、とても人間的に見えてきました。



 「…城宮田村へ行って、そこで始めて結婚式をしたんや。昔は先にHをして、気にいったら、結婚式を挙げた。今でも結構あるけど!」なんて、いいでしょ!!
 「賀古の郡」の項では、「そやけど鹿がほんまに"ひひ"ゆーて鳴くんやろーか! "ひひーん"ゆうたら馬やし、"めぇー"ゆうたら山羊か羊やし…。まあ、百人一首にも奥山で鹿が鳴くゆーとるから、鳴くんやろーな。」と読み下し、付録に鹿の鳴き声まで聞かせていただきました。