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"播磨国風土記"を播州弁で読む/2010かこがわ学講座②

2010-02-07 15:09:18 | 講座&検定、イベント情報
 2010年2月6日は、2010かこがわ学講座、2回目です。
 今回の講師、吉田秀夫さんは福崎町で幼少期、姫路市で少年期を過ごされた播州人です。書物に掲載された風土記の読み下し文には著作権があるため、ご自信のサイトに風土記を掲載するにあたって播州弁で読み下してみたのが、この「"播磨国風土記"を播州弁で読む」という行為のそもそもの発端です。
 そのサイト(今は閉鎖)をすっきゃ加古川のメンバーが発見したことから、今回の企画が生まれました。
 吉田秀夫さんは徳島大学歯学部の教授で、文学系の先生ではありません。今回、わざわざ徳島市から奥様と共に車でお越しいただきました。
 播磨国風土記は、奈良時代初期に編纂されたもので、応神天皇、神功皇后(応神天皇の母)、大己貴命が主な登場人物です。難解な読み下し文だと頭が痛くなりますが、吉田流播州弁読み下しのおかげで、登場人物がイキイキとしていて、とても人間的に見えてきました。



 「…城宮田村へ行って、そこで始めて結婚式をしたんや。昔は先にHをして、気にいったら、結婚式を挙げた。今でも結構あるけど!」なんて、いいでしょ!!
 「賀古の郡」の項では、「そやけど鹿がほんまに"ひひ"ゆーて鳴くんやろーか! "ひひーん"ゆうたら馬やし、"めぇー"ゆうたら山羊か羊やし…。まあ、百人一首にも奥山で鹿が鳴くゆーとるから、鳴くんやろーな。」と読み下し、付録に鹿の鳴き声まで聞かせていただきました。